2021年のE3と2022年の9月に「ニンテンドーダイレクト」で公開された『ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム(ゼルダTOTK)』の映像についての考察記事です。
概要
「Nintendo Direct 2021 E3」と「Nintendo Direct 2022.9.13」で公開された「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」の新しい映像を元に、現時点でわかった部分を筆者の考察を交えながらまとめてみました。
新PVを見ていない方はぜひ見てから記事を読むことを推奨します。
2021年のE3のニンテンドーダイレクトの考察
※すべての画像はクリックで拡大できます。
ガノンドロフらしきミイラ
出典: www.youtube.com
前回のPVにも映っていた謎のミイラですが、前回よりミイラについての情報が少ないため、このミイラの正体はまだまだ断定できません。
しかし前回のPVに映っていた「ゲルドの紋章」やミイラの額にある「宝石のトパーズ」、壁画に残されている馬に乗った「トライデント」らしき武器を持った大男と、様々なガノンドロフの要素があります。
大空へ
出典: www.youtube.com
「スカイウォードソード」で飛び込むときのポーズと同じポーズを取りながら、空中を舞うリンクです。すでにこのリンクの右手は謎の存在に侵されています。
※黒く侵された右手については後半で解説します
パラセールについて
「パラセール」のデザインが少し変更されています。しかし「パラセール」に描かれている紋章は、おそらく前作「ブレスオブザワイルド」と同様「リト族の紋章」です。
そのため「ゾナウ族」や新しい民族のものということもなさそうです。
以下は「ブレスオブザワイルド」の「パラセール」に描かれている「リト族の紋章」です。
紋章の下部にある3つの円が新作の「パラセール」にも描かれています。
ちなみに以下が「リトの村」にある「リト族の紋章」です。
盾の紋章
リンクが装備している盾の紋章ですが、過去に見たことがない謎の紋章となっています。
以下の画像に写っている謎のゴーレムの頭部と似ているため、何か関係性があるかもしれません。
この紋章と似ているデザインとして「シーカー族の紋章」があります。しかし「シーカー族の紋章」には涙があるので、ただ似ているだけだと思われます。
「シーカー族の紋章」は、「シーカータワー」や「シーカーストーン」の起動時に一瞬写ったりと、「ブレスオブザワイルド」では様々な場面で見ることができます。
緑の謎のゴーレム
ボスのような謎のゴーレムの映像です。
このゴーレムの頭部のような部分は「ゼルダの伝説 4つの剣」および「ゼルダの伝説 4つの剣+」に似たものが登場しています。
以下の画像が「4つの剣+」に登場するフォーソードの台座がある地です。
出典: ゼルダの伝説 4つの剣+
奥にある目が非常に似ており、ただ似ているだけの可能性もありますが、「グフー」関連のことなどが掘り下げられるかもしれません。
他には「アイゴール」という魔物にも似ているように見えます。
出典: ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第2集 THE LEGEND OF ZELDA HYRULE ENCYCLOPEDIA :ゼルダの伝説 ハイラル百科
アイゴールは「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」や「ゼルダの伝説 ムジュラの仮面」などに登場する魔物で、こちらと関係があるかもしれません。ちなみに「神々のトライフォース」でのデザインが一番似ています。
イワロックがいる場所
新しい姿の「イワロック」が写っている映像から、背景の場所を特定することができます。
以下の画像のようによくみると「双子山」が見えます。
以下の画像では「デスマウンテン」、「ゾーラの里」付近にある「ゾラ台地」、「雷獣山」などが見えています。
出典: www.youtube.com
「ブレスオブザワイルド」で同じ場所に来た景色と比べてみるとよくわかります。
このことから、「ティアーズオブザキングダム」でもハイラルの大地を駆け巡ることができそうだと予想されます。
「ブレスオブザワイルド」のマップでは以下のあたりとなります。
ちなみに、PVでの背景には「神獣」や「シーカータワー」が写っておらず、「神獣」や「シーカータワー」がない世界なのか、何らかの理由でなくなってしまったのかもしれません。
侵されているリンクの右手
映像のパラセールを使うシーンで、リンクの右手が緑色に光り何かがくくりつけられています。このような描写は、前回のPVにもありました。
出典: www.youtube.com
この緑の光は、謎のゴーレムの頭部と胴体の接合部に似たような光があるため、同じ技術か能力を使っているものと思われます。
出典: www.youtube.com
さらに映像の冒頭では、リンクの右手が「厄災ガノン」の呪いのようなものに、侵されているシーンがあります。
前回のPVでは「緑に光っている謎の腕」はリンクを助けているような風に見えました。
ここからは予想ですが、リンクの右手が「厄災ガノン」の呪いに侵されてしまうが、その呪いを抑えるために「緑に光っている謎の装備」がリンクの右手に取り憑いてると予想します。
ビタロックらしき新しいシステム
「シーカーストーン」のアイテムである「ビタロック」らしきシステムです。
「ビタロック」は物体の時間を止める仕様でしたが、「ティアーズオブザキングダム」では時間を止めるだけでなく、時間を巻き戻す機能がありそうです。画像には写っていませんが、映像内でリンクの右手をかざすことによりこの能力が発揮されているので、緑に光っている手の力だと思われます。
この「時間を巻き戻す」ということが新PVの他のシーンにもあり、「時間の巻き戻し」が「ティアーズオブザキングダム」のテーマになっているのかもしれません。
火炎放射のようなもの
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火炎放射機のようなものをリンクが左手で使っています。左手なので、先ほどの緑に光っている右手とは別のものだと思われます。この火炎放射機のようなデザインが「ゾナウ族」と関係していると思われます。
「ゾナウ族」は水竜を信仰しており、この遺跡と上記の火炎放射機のようなものと非常に似ております。
この像は「ブレスオブザワイルド」の「フィローネ地方」にある「ゾナウ遺跡群」にある龍をかたどった遺跡で、火炎放射器の何重にも描かれている円の紋様と似ているように見えます。
ちなみに、戦っている敵はライクライクと予想しています。
出典: ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第2集 THE LEGEND OF ZELDA HYRULE ENCYCLOPEDIA :ゼルダの伝説 ハイラル百科
上空の遺跡
上空にある遺跡ですが、まず床の紋様が「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」に登場する「風の民の家」の床と非常に似ています。
出典: ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし
これが「ゼルダの伝説 ふしぎのぼうし」に登場する「風の民の家」です。「ティアーズオブザキングダム」の遺跡と見比べると、渦巻き模様が似ています。
他にも「ゼルダの伝説 4つの剣」「ゼルダの伝説 4つの剣+」にも「風の宮殿」に似たような紋様が登場します。
他に建物の前にある燭台のようなものは、先ほどの謎のゴーレムの肩に付いている松ぼっくりっぽいものと似ています。
ちなみに、謎のゴーレムにも似たようなぐるぐる回っている紋様があります。
地上の景色も以下のように特定することができました。
出典: www.youtube.com
特徴的な木のようなものは、「チナガレ湿地帯」にあります。
そこから周りのロケーションは特定することができ、「イルメナ台地」や「ゲルド高地」などが見えています。
「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」では上空からの景色は確認できませんが、「丘陵の塔」から以下のような景色を確認できます。
ハイラル城について
このシーンでの「ハイラル城」ですが、「厄災ガノン」の呪いの色が赤くなっています。「ブレスオブザワイルド」の呪いの色は赤ではなく、赤っぽい紫のような色でした。
赤い色に変更することで、呪いの力が強力になっているということを表しているのかもしれません。
ゼルダの子守唄について
このシーンで「ゼルダの子守唄」のBGMが流れています。
二胡と呼ばれる楽器で弾いており、二胡は「ブレスオブザワイルド」のメイン楽器の一つでもありました。
わざわざこのシーンで「ゼルダの子守唄」を流すということは、この事態を引き起こした原因の一つにゼルダが関係していると予想できます。
2022年のニンテンドーダイレクトの考察
以下から映像の冒頭から順を追って考察していきます。発売時期の延期が決定した時に公開された動画の映像にも少し触れていきます。
謎の壁画
山のヌシに似ている謎の人物
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壁画にはまるで神様のような人物が描かれており、この人物が誰なのかは現時点では不明です。
「ブレスオブザワイルド」の「サトリ山」に出現する、「山のヌシ」と呼ばれる生物に少し似ており、ゲーム中のハイラル図鑑には『この地で果てた賢者の生まれ変わり』と説明されています。つまり、この壁画は生前の「山のヌシ」なのではないかという推測になっています。
ゾナウ民族の壁画
壁画の至る所に「ゾナウ民族」の特徴的な意匠や信仰対象である「水竜」のような絵など、「ゾナウ民族」らしき特徴を持っている壁画なので、この壁画は「ゾナウ民族」に関連する壁画なのではないかと考察しております。
まずは特徴的な意匠について、「ゾナウ民族」の建造物には「渦巻き模様」のようなものがある傾向があり、この壁画にも至る所に「渦巻き模様」があります。
ハイラルとの関係
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壁画にはゼルダのような人物も描かれており、これがゼルダだとわかる理由として、ドレスのような衣装に耳が長くハイリア人だということから推測しています。
もし本当にゼルダなんだとあれば、この壁画に描かれているもう一人の人物と親交がありそうに描かれております。
リンクについて
腰に付いている装備
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リンクの腰に「スカイウォードソード」の「サイレン」で装備することになる「精神の器」に似たものを装備しております。
緑のエネルギーが入ってそうな器なので、1番最初に公開された映像にも映っていたリンクの右手が緑の何かに取り憑かれている、あの緑の色と似ているので何か関係がありそうだと思いましたが根拠はありません。
逆再生のような能力
前回公開された映像にもあった、対象物を逆再生する能力が今回の映像でも使われていました。今回の映像では、この能力を使っている時に後ろにいる鳥のような生物が普通に飛んでいるため、対象物が逆再生しているとハッキリとわかるようになっています。
もう一人のリンク?
大きな扉を開けて走っている時のリンクと木の根を登っているリンクは、衣装と髪型、そして右腕が違っています。
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この違いはもう一人リンクがいるということなのか、髪型を変えれたりすることができるだけで同一人物なのかは不明です。前回公開された映像にも、どちらも映っているので大事な要素の一つの可能性が大いにあります。
空飛ぶグライダーのようなもの
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「ブレスオブザワイルド」にあった「パラセール」とは別の、空を飛べるアイテムが公開されました。このグライダーの後方にシンボルマークのようなものが描かれていますが、解読できませんでした。
しかし、質感や色は前回公開された映像に映っていた謎のゴーレムと少し似ており、何かしら関係性があるのかもしれません。
空の遺跡や空から見たハイラル
ハイラル城周辺のマップ
地上絵のようなもの
今回の映像では2箇所に地上絵のようなものが描かれております。
何が描かれているのかハッキリとはわかりませんが、おそらく「ゾナウ民族」の遺跡のモチーフになっている、勇気を表す「龍」の地上絵に見えなくもないというくらいの推測です。
地上絵が描かれている場所は、「北ハイラル平原」と「イルメナ台地」と特定できましたが、上記の前回公開された映像の「イルメナ台地」には地上絵がありません。
ハイラル城とデスマウンテン
「ハイラル城」の地下と「デスマウンテン」の火口から、厄災ガノンの怨念らしきものが吹き出しています。しかし、E3の映像では「デスマウンテン」の火口から怨念らしきものは吹き出していません。
ハイラル城から吹き出しているのは「ブレスオブザワイルド」にてハイラル城に厄災ガノンが鎮座していたりとまだ理解できますが、デスマウンテンから吹き出しているのは理由が不明です。
ここからは妄想の域を出ないですが、「初代ゼルダの伝説」にてガノンはデスマウンテンを居城にしていました。そこでガノンが封印されたのであれば、まだデスマウンテンにガノンが封印されており、最初に公開された映像にあったガノンドロフのミイラはデスマウンテンにあるということになります。
キハ・ウの祠付近の文様
出典: www.youtube.com
「キハ・ウの祠」を出現させるために謎解きが必要になる文様ですが、この文様の4つの白い羽のような文様が関係性は不明ですが、今作に登場するグライダーのような乗り物に似ています。
なくなったロケーション
前回公開された映像と同様、シーカータワーや神獣が見当たりません。さらに「ブレスオブザワイルド」ではハイラル城の周囲にあった「古代柱」と呼ばれる、ガーディアンが格納されている柱もなくなっています。
このなくなっている建造物に共通していることは、「シーカー族」に関係するものということが共通しておりますが理由は不明です。
タイトルとタイトルロゴなど
ティアーズオブザキングダム
出典: www.youtube.com
今作のサブタイトルが「ブレスオブザワイルド 続編(仮)」から『ティアーズオブザキングダム』と初公開になりました。直訳すると「王国の涙」となっていますが、「王国」がどの王国を指しているのかが不明となっています。
「ゼルダの伝説シリーズ」にて涙といえば、「シーカー族」のシンボルマークですが今作でも「シーカー族」が深く関わってきそうです。
タイトルロゴのシンボルマーク?
タイトルロゴの後ろにあるシンボルマークのようなものが、2匹の蛇(竜)がお互いの尻尾を飲み込んでいる「ウロボロス」のようなマークになっています。
2匹の蛇がお互いの尻尾を飲み込んでいるウロボロスは、天と地、陰と陽、光と闇など二元論的な世界を押し出されていると仮定でき、これは相反する二つの力が依存し均衡を保っていることを現していると思われます。
ちなみにこのウロボロスは今回の映像の大きな扉にも描かれており、今作の重要なマークでありそうなことがわかります。
マスターソード
出典: www.youtube.com
海外版の「ティアーズオブザキングダム」のタイトルロゴには「マスターソード」が描かれていますが、剣先のほうがなくなっており、緑のエネルギーで剣のような形でマスターソードの体をなしています。
これは今作の発売延期になった映像に映っていた、剣先が侵食されたようなマスターソードと関係していると思われますが、なぜこのような姿になっているのかは不明です。
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