其の121『之定の同士』 |
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時代 |
指定なし |
地域 |
指定なし |
刀剣 |
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人間無骨 |
うム、『此度の戦闘において、此レは……』、と |
歌仙兼定 |
……それは、何を書いているんだい? 歌を詠むには少々似つかわしくない場だけれど |
人間無骨 |
ム、歌仙兼定。此レは戦況を記していル。文字で残しておくと便利だ |
歌仙兼定 |
おや、まめな質だね |
人間無骨 |
文字を書くことは好ましい。此レも相棒の影響だロウか |
歌仙兼定 |
ああ、そういうことなら大いに共感できる。流石は之定の同士 |
人間無骨 |
が、やってみルと思った以上に難しく。相棒のような力強い筆筋にはほど遠く |
歌仙兼定 |
……それは、僕ら之定は悪筆だとかなんとか、評判がつきまとっていたからではないだろうか |
人間無骨 |
ム、どおりで困った |
歌仙兼定 |
まあね。でも、どんなことでも多かれ少なかれ最初は苦労をするものさ |
人間無骨 |
そうか。では、歌仙もこのような苦労を? |
歌仙兼定 |
ははは。その程度の瑣末でいちいち音を上げていては、文系の名がすたるというもの。……ははは、ははははは |
人間無骨 |
うム、『……と言うと、朗笑を残し之定の同士は去った』、と |
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