2024年6月18日に配信されたニンテンドーダイレクトで発表されたドラクエ3HD-2Dリメイクの事前情報や追加要素、変更点などを配信や事前プレイに基づいて解説しています。
目次
発売日
2024年11月14日(steam版は15日)発売と発表されました。

本作の初報は2021年5月なので、発表から3年越しの発売となります。
追加要素
新ストーリーの追加
ストーリーもオリジナル版を元に堀井雄二氏監修で追加がされているとの事です。
新職業:まもの使い


上の画像の最後方に居るキャラクターがドラクエ10の職業「まもの使い」のビジュアルに似ている事から、本作に「まもの使い」の職業が追加された事がほぼ確定となりました。
このキャラクターのより詳しい見た目はキャラクター&モンスターアクリルブロックコンプリートセットの特典からも見る事が出来ます。

まもの使いはどんな職業?
その名の通りまものを使役出来る職業で、ドラクエ10では一部の倒したまものを仲間にしたりまものを呼び寄せたりと言った行動が行えるようです。
また、呪文を覚えず基本的に肉弾戦で戦っていくというのも特徴として挙げられます。
※8月27日追記
まもの使いの使用出来る特技が一部公開されました。
モンスター側が使う特技を中心に、全体攻撃や状態異常、回復もこなせる器用な職業となりそうです。
はぐれモンスター集めでも大活躍
今回からの新要素として登場したバトルロードとはぐれモンスターですが、まもの使いははぐれモンスターを仲間にする能力に非常に長けているようです。
バトルロードについては下記で解説していますが、冒険に役立つ要素や新たなやり込み要素でもある為、単に戦闘で活躍する職業というだけでなく幅広い意味で冒険をサポートしてくれる職業になりそうです。
また、はぐれモンスターを仲間にすればするほど威力が上がる特技もあるようなので、後半もしっかりと戦力になってくれる可能性があります。
とくぎコマンド

リメイク前のドラクエ3には「とくぎ」の項目がありませんでしたが、今回発表された映像では「こうげき」コマンドの隣に「とくぎ」コマンドが確認出来ます。
とくぎコマンドはドラクエ6などで登場したコマンドで、呪文以外での体技や剣技と言った攻撃手段が主に分類されています。
呪文との違いとして、「MP消費の無いものが多い」「特殊効果を持ったものも多い」「マホトーンなど呪文封じ状態でも使用可能」と言ったものがある為、戦闘により幅が生まれたと言えるでしょう。
バトルシステムの調整
オートバトルや戦闘速度アップのようなバトルの利便性を上げたシステム、難易度設定も追加されるようです。※仲間の自動戦闘システムをオートバトルとして記載している可能性も?
また、3オリジナル版には無いが後続のドラクエで実装されていた便利な機能なども今回実装され、遊びやすさの面でも格段に進化している事が窺えます。
戦闘速度について
戦闘速度は
- 普通
- はやい
- 超はやい
と3種類選択出来るようです。
レベル上げや探索をしたいけど戦闘回数が増えて時間もかかってしまうという問題を解決しています。
難易度設定
本作では難易度が設定出来る事が明かされています。
冒険の途中で変更出来るかはわかりませんが、RPGに不慣れな方や逆に手応えが欲しい方も満足出来る内容となりそうです。
ドラクエ11にあった縛りプレイと比べると、ランダム行動不能や装備不可が無く使えるものは使える為プレイ感はあまり変えずにステータス面で明確に難易度を上げているのが特徴のように思います。
特に防具縛りやお店縛りはアイテム入手・新しい街に着いた時のワクワクも縛る事になっていたので、純粋にステータスで難易度を上げるのはプレイ体験としてもより良い縛りになっているのではないでしょうか。
難易度 |
追加される設定 |
---|---|
らくちん |
|
バッチリ |
これまでと同様の難易度 |
いばらの道だぜ |
|
まんたん・ほぼまんたん
メニューのコマンドに「まんたん」「ほぼまんたん」があり、自動で回復呪文を使って全員HPを完全にまんたんにしたりMP効率を優先して概ねHPを満タンにしたりとこちらもオリジナル版よりも遊びやすくなっています。
エンカウント形式
また、近年のドラクエではシンボルエンカウントになる事も多かったですが、今作はランダムエンカウントとなっておりオリジナル版を意識した作りになっているようです。
また、事前体験プレイでは体感ではあるものの敵が複数で出現するパターンが多いという意見もありました。
装備している武器のグラフィックが反映
戦闘時は味方全員の後ろ姿が見える形でコマンドを選択しますが、その際に各キャラクターが装備している武器の見た目がグラフィックに反映されるようです。
事前情報の段階では武器が反映されている情報しかありませんが、もしかすると特定の装備に関しては防具の見た目も反映されるかもしれません。
システム周りの調整
ミニマップが追加
ワールドマップとは別にミニマップが追加されました。
目的地が表示されるなどダンジョン内でも迷いづらいように設計されたようです。
また、ワールドマップにおいても次に何をするかが表示されるようになったという情報もある為、全体的にプレイヤーフレンドリーな設計になっている事が窺えます。
重要人物には目印がつくように

重要な情報を持っているNPCや進行に必要なNPCには頭の上に目印が出るようになり、初心者の方でも非常に進めやすくなりました。
ルーラ・キメラのつばさが屋内でも使用可
天井のある場所では頭をぶつけてしまい不発になっていたルーラ・キメラのつばさですが、本作では天井のある屋内でも使用可能になっているようです。
ダンジョンから一度戻りたいがリレミトを使うMPも無い!というシーンでも一瞬に街に戻って回復が出来ます。
会話の記録
会話をした際に、その会話を記録しておいていつでもメニューから確認出来るようになりました。
こちらも会話から得たギミックのヒントやアイテムのヒントなどを忘れても大丈夫なようにゲーム内でメモが可能と便利な機能となっています。

最大で30個まで保存しておける為、攻略のヒントとなる会話は勿論寄り道の情報なども十分に記録しておけそうです。
オートセーブの追加
自分でセーブをするのとは別に、定期的に自動でセーブしてくれる機能です。これによって不意に電源が落ちてしまったりエラーでゲームが強制終了してしまった場合でもある程度のリカバリーが可能となっています。
オートセーブのタイミングはゲームによって異なるので正確にはわかりませんが、「施設やダンジョンに入った時」「ストーリーやイベントが一区切りついた時」「ボスを倒した時」「戦闘の終了時」などが多い為、どうしようもない程戻ってしまうという事故は防げるようになりそうです。
また、オートセーブは手動セーブとは別枠でセーブされるようです。
冒険の書の数が増加
セーブスロットとなる冒険の書が、9枠まで増加しているようです。
こちらはオートセーブ枠とは別枠の為完全に新規データとして活用出来ます。
ドラクエ3は職業によって遊び味を変えたりやりこみがある為、一度クリアしても改めて別データで始めたいというシーンも多く非常に嬉しいポイントでしょう。
自動装備機能
そのキャラの現状の最強装備を一括で装備してくれる機能と思われます。
オプションで細かい設定が可能

前述のバトルスピード変更は勿論ですが、更に以下のような設定が確認できました
グラフィック面
- 画質を「FPS優先」か「グラフィック優先」か
- 画面を近くするか遠くするか
- ミニマップの表示サイズ
システム面
- 決定ボタンを「×」にするか「〇」にするか
- 文字表示速度
- 漢字やひらがな、ふりがなの設定
- ゲームモード(難易度)設定
サウンド面
- BGMの音量
- 環境音の音量
- 効果音の音量
- ボイスの音量(なしも設定可)
マップにキラキラが追加

マップにあるキラキラを調べるとアイテムが入手できるようです。
事前プレイ動画では「やくそう」「どくけしそう」「スタミナのたね」「ひのきのぼう」などを入手していた為、消費アイテムや安価な装備が中心なのかもしれません。
ステータス強化アイテムも拾えるのはやり込みしたい人にとっても嬉しい追加ですね。
ボイスが追加
公式サイトの製品情報に「ボイス」という項目がある事から、今作にはボイスが入っている事が確定しています。
誰にどこまでボイスが入っているのかなど詳細はわかりませんが、これまで外伝作品などでボイスが入った事のあるキャラクターや一部の重要キャラクターには注目です。
後のインタビューにより、勇者の「ルックスA」を檜山修之さん、「ルックスB」を皆口裕子さんが演じる事が明らかになりました。
ルックスA・Bというのはこれまでで言う男性・女性の見た目とそれぞれ対応していますが、あえて性別を断定していないのはポリコレ意識と言われています。
※8月28日追記
旅の仲間にもCVを設定出来る事が判明しました。約20種類の中から選択が可能です。
後述するキャラメイク要素と併せて、より自分好みのキャラクターと共に旅をする事が出来ます。
旅の仲間のキャラメイクが可能に
ルイーダの酒場で仲間に加える際に、その仲間の見た目やボイスを設定出来るようになりました。
選択出来る項目は
- 男性風の見た目か女性風の見た目か
- 髪の色は何色にするか(選択肢14色程度)
- どういうボイスにするか(見た目毎に20種類程度?)
また、ダーマ神殿に居るホイミスライムのホミちょにお金を払う事で見た目が変更可能にもなるようです。
お助け機能が追加
同じアカウントで作成している冒険の書間で、仲間のキャラクターを貸し出す事が可能なようです。
ルイーダに話しかけるお助けキャラを1人だけ設定出来、登録したキャラクターを他の冒険の書で呼び出せるという仕組みのようです。
お助けキャラは登録時のレベル・装備のままのようなので、最強の状態で登録してあげましょう!
バトルロードが追加
詳細はまだ公開されていませんが、モンスターが活躍出来る場所があると発表されました。
過去にはモンスターの勝敗を当てる「モンスター闘技場」や、別ナンバリングではモンスターでパーティを組んで戦わせるなどの要素があった為、もしかすると今作もそういった要素が盛り込まれるかもしれません。
下記にて判明した情報を元に詳細な情報を追記しています。
※9月4日追記
町やダンジョンには「はぐれモンスター」という魔性を無くしたモンスターがおり、主人公達はそのはぐれモンスターを保護出来るようです。
保護して集めたモンスターでパーティを組んでバトルロードに参加させる事で勝利報酬を入手出来るというシステムと発表されました。
バトルロードはいくつかの町に存在し、町によってランクが異なります。
判明している場所は
- ロマリア
- ムオル
です。
地図には表示されない「ひみつのばしょ」があり、アイテムやゴールド、そしてここにもはぐれモンスターが居る可能性があるようです。
ひみつのばしょは、フィールド上に不自然にポツンとある木や岩が該当するようです。
ランクは連戦
ランク戦は3~4連戦となり、合間に回復や入れ替えも出来ないのでパーティバランスや回復役をしっかりと入れておきましょう。
また、試合中は直接の命令が出来ない代わりに「さくせん」で大まかな行動の方針を指示出来るので、どのモンスターがどんな特技を覚えているかを覚えておきましょう。
同じ種族のモンスターを仲間にすると能力がアップ
同じ種族のモンスターを仲間にする事で前に仲間にした該当モンスターのレベルが上がり、能力値が上がるのは勿論、新しい呪文や特技を覚える場合もあるようです。
どのモンスターがどのモンスターと同じ種族なのかはモンスター画面の右下でわかるようです。
また、モンスターを仲間にした数が一定以上になるとモンスターじいさんからアイテムが貰えます。
はぐれモンスターを仲間にするにはコツが必要
町やフィールドなどで魔性を失ったモンスターを保護すると仲間になるという仕組みですが、中には人を警戒しているはぐれモンスターもいるようです。
その場合は特定の特技、アイテムが有効であると明らかにされました。
また、新職業の「まものつかい」がパーティに居ればはぐれモンスターが逃げる事は無いとの事なので、はぐれモンスターを集めたい場合はぜひともパーティに加入させておきましょう!
公開されたスクリーンショットでははぐれモンスターが近くに居るかどうかを探る、はぐれモンスター版の「とうぞくのはな」のような特技もありました。
1&2のHD-2Dリメイクについて
ドラクエ3の発売日発表と同時に、ドラクエ1&2のHD-2Dリメイクについても発表がありました。

3の発売からはやや遅れての発売となりますが、2025年に発売とのことです。明確な発売日までは今回は発表されませんでした。
ドラクエ1~3のロト三部作は物語時系列では3が最初となる為、本作をプレイして1&2の発売を待ちましょう。
ドラクエ12との繋がり
事前情報が無いので完全に予想となる内容です。
ロトシリーズの最後となる2の後の物語はナンバリング作品では特に語られておらず、ラスボスに関しても謎が多いので今回の2のリメイクで12に繋がるような展開や伏線が張られるのではないかという考察も存在します。
そうなると発売順的にも収まりがよく、鳥山明氏、すぎやまこういち氏が携わった最後のドラクエ作品と最初のシリーズが繋がる事にもなりファンとしても製作陣としてもひとつの区切りをつけられるのではないでしょうか。
2024年11月 |
ドラクエ3 |
---|---|
2025年 |
ドラクエ1&2 |
2025年~2026年? |
ドラクエ12 |
最初に記載した通りこれらは予想でしかない為、実際にドラクエ1&2や12が発売されてみないと正確な内容は判断出来ません。発売を楽しみにしましょう!
前PVからの変更点
開発会社が変更
前回 |
スクエニ&あまた株式会社 |
---|---|
今回 |
スクエニ&アートディンク |
変更された理由などは特に明かされていません。
フィールドマップが変更
2021年初報PV |
2024年新PV |
変更点 |
---|---|---|
木・草などの景観を始めとしたアリアハンの町の雰囲気や縮尺が変わり、城も大きく迫力のあるものになっている。 |
||
視点や並び方が変わった他、ステータスバーの形式やコマンドウィンドウにも変更が加えられている。 |
||
マップがより広大になり起伏も追加され、視点を変える事でより壮大な雰囲気となった |
特にマップ系に関して、より壮大な世界、より壮大な冒険体験を目指して調整された事が窺えます。
城の規模感やフィールドの規模感など、初報は製作開始時点だったとは言え新旧PVを見比べるとほとんど全て作り直しているようにすら思える作り込みです。
これまでのリメイク&移植
ドラクエ3は1988年にFC(ファミリーコンピュータ)で発売された以来幾度もリメイクと移植が行われています。
バージョン |
発売・配信年 |
---|---|
オリジナル版 |
1988年 |
スーパーファミコン版 |
1996年 |
ゲームボーイカラー版 |
2000年 |
ガラケー版 (移植) |
2009年 |
Wii版 (移植) |
2011年 |
モバイル版 |
2014年 |
PS4版 (移植) |
2017年 |
3DS版 (移植) |
|
Switch版 (移植) |
2019年 |
SwitchHD-2D版 |
2024年 |
SFC版・GBC版のリメイクは追加要素や調整も多くリメイク作品として非常に人気ですが、それ以降はシステム微追加のあるほぼ移植や既存施設の削除が行われてしまうなど、前者と比べると満足度が低いというのが実情です。
しかし本作は前情報の段階でもグラフィックやシステムなど大幅に変更されており、ユーザーとしても非常に期待が高まっています。
対応機種
ドラクエ3HD-2Dリメイクは幅広い機種に対応しています。
- Nintendo Switch
- PlayStation5
- Xbox Series X|S
- Steam
- Microsoft Store on Windows
発表時点の現行機全てでプレイが可能となっているので、自分の環境に合った環境で遊びましょう!
PS4では出ないので注意。
また、機種によって合わせたグラフィックや画質となっており若干の違いがあると公式で発表がありました。
基本情報
※対応機種を修正しました。コメントでのご指摘ありがとうございました
タイトル |
ドラゴンクエスト3 そして伝説へ… HD-2D版 |
---|---|
発売日 |
2024年11月14日(木) |
対応機種 (サービス) |
Switch PS5Xbox SeriesX|S Steam Microsoft Store on Windows |
希望小売価格(値段) |
7,678円(税込) |
発売・販売 |
SQUEA ENIX |
公式サイト |
予約特典情報
既に予約が開始されています。
詳細な予約情報は以下の記事で紹介している為、特典にこだわりのある方はぜひチェックしておきましょう。
誤字じゃないですか?
対応機種のところにPS4が入ってますよ