「妖怪ウォッチ」や「レイトン教授」シリーズを生み出したレベルファイブが送る最新作「スナックワールド」。
妖怪ウォッチに次ぐクロスメディアプロジェクトの第四弾ということで期待が集まります。
スナックワールドとはどのような作品なのか、その世界観やクロスメディア展開、及びゲームなどについてまとめました。
目次
発売日・配信日
スナックワールドは、2015年に開催されたレベルファイブの最新情報発表イベント、「LEVEL5 VISION 2015 -THE BEGINNING-」にて発表されました。その後に何度か発売日が延期となり、現在発表されている配信日は以下の通りです。
3DS版
2017年7月13日(木)
iOS/Android版
2017年12月予定 → 2018年に延期
アニメ放送
2017年4月13日(木) 放送開始
各デバイスにおけるデータ連動の有無については明らかになっていません。ゲーム機とスマートフォン版のデータを連動させるのはなかなか大変そうですが、PCとスマートフォン、PCとゲーム機などでデータを連動するケースはすでにあるだけに、出来ないことはないでしょう。
スマートフォン版は基本無料なのか、買い切り型なのか。気になりますね。
クロスメディアとは
出典: www.youtube.com
ゲームやアニメ、玩具などあらゆる方面に展開し、相乗効果でのヒットを狙う手法のことで、ポケモンや遊戯王など、最近では多くのヒット作でこの手法が用いられています。
レベルファイブではこれを「クロスメディアプロジェクト」と呼んでおり、これまでに「イナズマイレブン」「ダンボール戦機」「妖怪ウォッチ」と展開されてきました。中でも妖怪ウォッチは社会現象と言えるほどのヒットとなりました。貴重な妖怪メダルを求めて、老若男女が走り回る姿は話題となりましたね。
映画・マンガで一足先に展開
映画
クロスメディアプロジェクトということで、すでに各メディアでの展開が始まっています。そのスタートとなったのは映画。2015年に公開された同社の看板タイトル、「映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!」と同時上映されました。
続く2016年にも、第二作である「スナックワールド 人嫌いのレニー」が、「映画 妖怪ウォッチ 空飛ぶクジラとダブル世界の大冒険だニャン!」と同時上映されています。
今後はスナックワールド単独での上映も期待したいですね。
マンガ
2016年12月からは、「コロコロコミック」での連載が始まっています。作者は萬屋不死身之介先生。コロコロコミックに多くの作品を掲載してきた漫画家です。
ギャグ要素の多さに特徴のある漫画家で、スナックワールドも冒険ありギャグありのタッチで描かれています。
アニメシリーズ
出典: www.level5.co.jp
スナックワールドはこれまで、妖怪ウォッチの同時上映作品、及びコロコロコミックでの連載とわずかにその姿を見せてくれていました。そしてついに2017年4月13日からは、TVアニメで放映されることとなりました。
制作を担当するのは、「オー・エル・エム・デジタル」です。最近では「パックワールド」「ルドルフとイッパイアッテナ」を手がけるなど、確かな実績をもつ制作会社です。すでに公開されているPVからもお分かりの通り、スナックワールドはフルCGアニメとして制作されています。その過程ではさまざまな試行錯誤があるようですが、それがどう映像に反映されているのか、今から待ち遠しいですね。
放送はテレビ東京系列の6局と、BSジャパンに決定しています。テレビ局の一覧は以下の通りです。放送時間ですが、2017年4月13日(木)から毎週19時25分、BSジャパンのみ4月15日から毎週朝6時30分放送となります。(※TV東京ではアニメポケットモンスターの後の枠です)
テレビ東京
テレビ大阪
テレビ愛知
テレビ北海道
テレビせとうち
TVQ九州放送
BSジャパン
妖怪ウォッチ同様、ギャグの要素もふんだんに取り入れているとのことですので、子供から大人まで安心して楽しむことができるアニメになるのではないでしょうか。
玩具展開
ジャラ
スナックワールドでは、玩具とゲームが完全に連動して楽しむことができます。その鍵となるのが、「ジャラ」と呼ばれるアイテムです。スナックワールドの世界では、冒険に必要な装備品などを小さくミニチュア化して持ち歩くことができます。これがジャラです。
アニメ中でもチャップが腰からジャラをぶら下げて冒険をしている様子を確認することができます。ジャラは最大7つまで身につけることが可能です。冒険のスタイルに合わせて、自由に組み合わせて持ち歩きます。
玩具としてのジャラは、タカラトミーから発売が予定されています。3DSやスマートフォンにかざすと、ゲーム内で宝の地図を入手することができます。ジャラに内蔵されているNFCチップが反応するとのことですので、それぞれ読み取り機能がついた端末が必要となります。例えば、通常の3DSにはNFC読み取り機能がついていませんので、専用のNFCリーダーライターが必要となります。
宝の地図では、特別なクエストが発生したり、アイテム販売価格が割引されたりする効果があるようです。特別なクエストでは強力な武器を手に入れるチャンス。ゲームを効率良く進める鍵は、ジャラが握っているのかもしれません。
スナックワールドの世界では、ジャラにもブランドがあるようです。現時点では「フェアリーエレクトロニクス」「クランアリーネ」「ブリタニア・エンチャント」「ペファニー」と、それぞれにテイストの違う4つのジャラブランドが公表されています。
ジャラは「トレジャラボックス」という箱入りで販売されます。販売の時点で中身を確認することはできず、何が出るかは完全にランダムのようです。中には確率が非常に低いジャラもあるとのことで、スマホのソーシャルゲームにおけるガチャのような役割を果たすものと思われます。
価格は発表されておらず、より詳細な情報は今後を待ちたいところです。ソーシャルゲームのガチャと違うのは、現物としてのコレクション要素のあるキーホルダー型にしているという点です。このような販売形式は、これまでとは違ったファン層を取り込むことができる可能性を秘めているように感じます。
フェアリポン
ジャラのほか、「フェアリポン」と呼ばれる玩具の発売、及び連動も明らかになっています。
作中におけるフェアリポンは、スマートフォンのような形状をしたアイテムであり、撮影したモンスターをスナック化するものとのこと。スナック化するといつでも呼び出せるとのことができます。モンスターが味方となって戦ってくれるようなこともあるのでしょうか。
また、コロコロコミックに連載中のマンガでは、フェアリポンをジャラにかざして「デカ化」することで、武器や防具などとして使うシーンが描かれています。
ただし、玩具としてのフェアリポンがどのような機能を備えているのかは不明です。スナック化されたモンスターのカードのようなものの存在も明らかになっていますが、フェアリポンと何らかの関係はあるのでしょうか。
こちらはジャラほどの情報は出ていませんが、キーアイテムになりそうな雰囲気もあるだけに、詳細が気になるところです。なお、ジャラやフェアリポンは妖怪ウォッチ同様、ゲームセンターに設置する筐体との連動も予定されているとのことです。
ストーリー
スナックワールドの舞台は、とある時代のとある大陸。大規模なレジャー施設を建設するために立ち退きを要求された村がありました。村の人々がその要求を拒否したところ、村は住民ごと一瞬で破壊されてしまいました。
小さな幸せを一瞬で奪われた少年チャップ。悲しみの底に突き落とされますが、村を破壊した張本人への復讐を誓い、仲間たちとともに旅に出るのです。
チャップたちの旅の拠点となるのは、「オーサマ」が治める「フレンチトースター」と呼ばれる城下町です。山や川に囲まれた豊かな自然の中に発展した大きな町で、冒険に必要なあらゆる施設が揃います。
チャップたちの旅の目標となるのは、「ビネガーシティ」です。チャップたちの村を破壊した張本人である「ビネガー」の居城「ビネガーパレス」があります。豪華絢爛な城の中で、ビネガーは侍女をはべらせて優雅な暮らしをしています。
スナックワールドはファンタジータッチで描かれていますが、コンビニが登場したりスマートフォンを使っていたり、現代風の要素も垣間見ることができます。
チャップと仲間たち
チャップ:主人公。仲間思いの親分肌で、正義感が強く、熱くなったら誰にも止めることはできません。村を破壊されたビネガーへの復讐を誓って旅に出ます。
マヨネ:レベルの高い魔法使い。内面は軽いノリの今どき少女です。パーティの中では常識人で、暴走しがちなみんなを正しい方向へと引っ張ります。
ペペロン:元王宮戦士。パーティでは随一の力持ちですが、優しい性格が災いしてモンスターを倒せないこともあります。チャップを親分としたいます。
ゴブサン:自称、魔法で姿を変えられた王子。呪文が得意なようです。性格は限りなくおじさんで、みんなからは雑に扱われています。
ブタ子:豚鼻のメスドラゴン。チャップに救われた過去があり、それ以来彼と一緒に旅をしています。普段は肩のりサイズで行動しています。
ほかにも、メローラ姫やオーサマ、カルボナーラなど、個性豊かな登場人物たちがチャップの冒険を手助けしてくれます。
ゲーム紹介
基本的な流れ
スナックワールドは、ジャンルとしてはRPGになります。冒険の拠点は城下町フレンチトースター。ここで依頼を受けたり、装備を整えたりしつつ、冒険へ出かけます。街の中、外のフィールドとも自由に歩き回れるようになっています。
なお、3DS版とスマートフォン版に内容の違いがあるのかは明らかになっていません。明確なクリアが定められているのか、それともMMORPGのように、一定の目標はありつつもオープンな世界を冒険するタイプなのかも気になるところです。
バトル
フィールドやダンジョンなどでは、モンスターがチャップたちの冒険を阻みます。バトルはリアルタイムで進行し、直感的に敵を攻撃できるとのことです。
戦闘ではジャラが大活躍。ジャラはそれぞれ固有の技をもっていますので、それを使ってモンスターにダメージを与えましょう。ジャラとモンスターには相性があります。モンスターによってジャラを切り替えながら戦うのがコツです。
強敵の待つダンジョンも
冒険を進めていると、強敵の待つダンジョンに挑まなければならない場面に出くわします。そのひとつが「ヘビーテンプラー神殿」。ボスのメデューサが待つこの神殿は、王国の精鋭部隊が石にされて全滅するほど危険だと言われています。
この神殿のほかにも、遊びごたえのあるダンジョンがプレイヤーを待ち受けていることでしょう。
かわいらしいモンスターたち
メデューサのように見るからに凶悪なモンスターがいる一方、見た目の愛らしいモンスターもたくさん登場します。その一部を紹介しましょう。
ブッテリー:鼻がコンセントになっているモンスター。しっぽにはプラグがありますが、赤ちゃんが遊んでも危なくないように丸みを帯びています。電気攻撃が得意そうです。
スコーピオン:スコープを備えたサソリ型モンスター。遠くまで見渡すことができます。サソリというと毒のイメージですが、このモンスターはどうなのでしょうか。
イエティ:見た目は非常にかわいく、性格も気弱なこのモンスター。ただし油断してはいけません。得意攻撃は絶対零度のブリザードなのです。
マーメイド:人魚のアイドル。コール・アンド・レスポンスを強要するそうです。持っているマイクから強力な水攻撃を放ちます。
スナックワールドに集まる期待
レベルファイブのクロスメディアプロジェクトの第四弾ということで、発表時から注目を集めているスナックワールド。「妖怪ウォッチ」が社会現象になるほどヒットしただけに、スナックワールドに集まる期待にも高いものがあります。
妖怪ウォッチと共通する部分もありつつ、キーホルダー型の「ジャラ」を採用、スマートフォン対応ということで、より上の世代を狙っている感のあるスナックワールド。
2017年注目のゲームの一つとなることは間違いないでしょう。より詳細な情報が待たれます。
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