其の162『翼をもとめて』 |
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時代 |
指定なし |
地域 |
指定なし |
刀剣 |
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秋田藤四郎 |
雲生さんはいつも空を見上げているんですね |
雲生 |
ええ。いつか空を飛びたいと思っています |
秋田藤四郎 |
え、空って飛べるんですか? |
雲生 |
もちろんこの身だけでは飛べませんが、『飛行機』という技術を使えば、飛べるようになります |
秋田藤四郎 |
ひこうき……? |
雲生 |
私たちと同じ、鉄で作られた機械です。鳥のように翼を広げ、自由自在に飛び回ることができるのです |
秋田藤四郎 |
自由、自在に? |
雲生 |
それはもう思うがままに。ああ、でも、空には空の決まり事があります |
秋田藤四郎 |
それは、誰でもはできないことですか? |
雲生 |
飛行機を操縦するためには、訓練が必要ですね。それと、私も学びの最中ではありますが、異国の言語を多少覚える必要があります |
秋田藤四郎 |
そうなんですね…… |
雲生 |
ええ。それでも私は同じ志を持つ皆の力を合わせれば、いつかきっと、この空を越えられると思っています |
秋田藤四郎 |
! あ、あの、僕も一緒に……いいですか? |
雲生 |
もちろん。同志が増えることは、心強い限りです |
秋田藤四郎 |
わ……、へへ、空かあ…… |
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