其の149『秋元家の話』 |
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時代 |
指定なし |
地域 |
指定なし |
刀剣 |
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大慶直胤 |
殿様! 殿様ー! |
鳴狐の狐 |
この声は……? |
大慶直胤 |
はあはあ……、追いついたー! |
鳴狐の狐 |
大慶直胤、鳴狐を殿様と呼んだのはあなたですか |
大慶直胤 |
うん、秋元様のところの鳴狐様でしょう? 郷里の宝剣様だよ!? 凄すぎるー! |
鳴狐の狐 |
郷里というと、館林藩でしょうか? |
大慶直胤 |
んっとね、山形! |
鳴狐の狐 |
山形藩でしたか |
大慶直胤 |
そう、刀工大慶直胤は山形城下の鍛冶町の鍛冶屋の息子で、水心子正秀は赤湯で野鍛冶をしてたから |
鳴狐の狐 |
秋元永朝様が藩主の頃でしょうか。水心子正秀はそのお抱え鍛冶だったと |
大慶直胤 |
うん、江戸でね。大慶直胤はその水心子先生を頼って江戸に出て、弟子になった。その時お世話になっていたのが、日本橋浜町の秋元様のお屋敷。秋元様の援助があったから、水心子正秀と大慶直胤は刀の研究に勤しむことができたんだ。それってとっても感謝ー! |
鳴狐 |
永朝は、自分でも刀を打つぐらい刀好きだった |
大慶直胤 |
およ! 宝剣様が話してくれた! よもや、そっちの狐が本体かーとも思っちゃったよー |
鳴狐 |
これは、尾曳狐 |
大慶直胤 |
ええっ! 館林城の縄張りをしたって伝説の!? ほんと!? |
鳴狐 |
…… |
鳴狐の狐 |
……… |
大慶直胤 |
………… |
鳴狐 |
嘘 |
鳴狐の狐 |
ぷはー! 鳴狐、そのような嘘は困ります! 私があの有名なお狐様などと、恐れ多い! |
大慶直胤 |
嘘なのー!? もー、変な宝剣様ー! |
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