オセロのルールや勝つためのコツ(勝ち方)・四大定石・リバーシとの違いについて紹介しています。シンプルなゲームですが、ポイントを抑えて遊ぶことで、ゲームを有利に進めやすくなります。画像も使って解説していますので、ぜひ、参考にしてみてください。
勝つためのコツ(必勝法)
オセロで勝つために知っておきたいコツ(勝ち方)を紹介します。
隅(角)は必ず取る
盤面の四隅を「隅(すみ)」と言います。この部分は、隣り合うマスが少なく、置かれた石を取るマスはありません。そのため、ここに石を打つことができれば、その後に石を取られることは絶対にありません。
隅に置いた石を起点に他の石を取っていきやすくなるため、取れそうなときはできるだけ隅を取りましょう。
確定石を確保しよう
絶対にひっくり返されない石のことを「確定石」と呼びます。
隅に置いた石と、そこから連続している石はひっくり返されないため「確定石」となります。オセロは最終的に石を多く取ったほうが勝ちとなるため、絶対にひっくり返らない石は多いほど有利です。隅に石を置ける場合は極力とるようにし、その隅を起点にしてひっくり返らない石を徐々に広げていきましょう。
隅が取れなくても確定石であれば、隅と同様にそこを足掛かりにゲームを進めることができます。敵の懐に潜り込んで、確定石を増やすのも大事な戦法です。
確定石の例
例えば上記の場合は、h8隅をとっています。この隅(h8)に加えて、一番下のマスにある列:d8~g8までが確定石となります。
隅を取るための下準備
X打ちに注意
X(星ともいう)とは、隅の斜め隣りにあるマスのことで、b2・b7・g2・g7の4マスのことを指します。
Xのマスに石を打つことを「X打ち」と言います。Xに何も考えずに打ってしまうと対角線を切られ(※)、相手に隅を取られるきっかけになる可能性があります。逆に相手がXに打ってきた場合は、チャンスをしっかりつかむようにしましょう。
※対角線を切る…相手の石のみがあった対角線で自分の石を作ること
相手にX打ちをさせる方法
相手がある程度オセロになれている場合は、相手にXに打ってほしいと思っていても、なかなか打ってくれないことがあります。その場合は、他の石に近くを囲まれている石だけを取る「中割り」を相手ができないように先にマスを埋めたり、相手に壁を作るように誘導したりしながら、相手が石を打てる場所を減らしていくのがおすすめです。
C打ちはよく考えて行う
C打ちの「C」は、隅の隣にあるマスのことです。
Cのマスに石を打つことを「C打ち」と言います。特に作戦がない状態でC打ちしてしまうと、Xと同様に隅を取られてしまうリスクがあるので、作戦がある時以外はCマスには打たないように気を付けましょう。
C打ちの対策
相手がC打ちしてきた場合は、隅を取るチャンスです。打たれたCマスから見て隅と反対側のライン上に自石を作り、うまく隅が取れるようにしましょう。
序盤は石を多く取りすぎない
オセロは最終的に石を多く取ったほうが勝ちになります。そのため、序盤から石をどんどん取りに行った方が良いというイメージですが、石を多く取ってしまうことを優先してしまうと打つ場所が減ってしまって、不利な状況に陥ってしまう可能性があります。
その状況の一例として上の画像を準備してみました。この場面では、白が17石、黒が21石取っています。そのため、黒が多く取っていることから黒が有利なようにも思えます。しかし、この局面で有利なのは白で、黒は打てる場所が2箇所しかありません。これは、石を取る中で黒が片側に寄りすぎてしまい、打てる場所が少なくなっていることが理由です。
石をたくさん取れても打てる場所がないとオセロは有利に進められません。序盤は石を取ることよりも隅を取って確定石を取れるようにしていきましょう。
中盤は中割りで打てる場所を確保
中割りとは?
他の石に近くを囲まれている石だけを取る方法を「中割り」と言います。オセロでは、打てる場所を確保しておくこと・減らさないようにすることでより有利にゲームを展開させることができます。周りに開いているマスがある場合も相手がしばらくその場所に石を打てない場合は「中割り」になります。くぼみを打つようにすると、中割になりやすい傾向があります。
中割りのメリット
- 石を打てる場所を確保できる
- 石を打てる場所が減った場合も打てる場所を増やしやすくなる
例えば、上の図だと中割り前(図の左側)は白優勢の状況で、黒は白を囲むような形になっていて図の黄緑の丸がある8ヶ所にしか石を置くことができない状態です。この場面だと、e6のマスに黒を置くと中割りにできます。次の手で白がb4に石を置いてd4・c4のマスを取られてしまっていますが、打てる場所は11ヶ所に増えています。このように、中割りをすると打てる場所が減ってしまった場合も、打つ場所を確保しやすくなります。
壁を意識する
壁とは?
オセロで遊んでいると、相手を囲む(囲まれる)ことがあります。オセロでは、このような場合に相手を囲んでいる側を「壁」と言います。
壁を作るメリット
壁を作った側は打てる場所が減る
オセロでは、相手に自分を囲ませた方が有利になる流れを作れます。理由は囲んだ方は片側に石が偏ってしまって打てる場所が減ってしまい、囲まれている方は打てる場所が多くゆっくり置く場所を選べるためです。そのため、自分が囲むよりも相手が自分を囲むように、内側や相手にぴったりくっつける形で石を打つようにしましょう。
例えば、上記の画像のように白が黒に囲まれている場合は、白が有利な状況です。囲んでしまっている黒は、1ヶ所にしか打てません。このような場合、 壁に囲まれている側(画像だと白)は、石を少なく取るほうにこだわらずに、壁を維持していけるように進めていくと有利に進められます。
壁を作ってしまった場合の対策
ゲームを進めていく中で、壁を作ってしまった場合、中割りをすると状況を変えやすくなります。中割りができそうな石がないかを探してみましょう。
相手が次に打ってくる手を考える
将棋や囲碁などでも、相手が次に打ってきそうな手を考えながらゲームを進めていきます。オセロでもある程度の流れが頭に入ってきたら、相手が打ってきそうな手を3手先まで考えるようにしましょう。何度も繰り返していくうちに、上達するようになっていきます。
また、相手だったら自分はどこに打つかを考えて、相手の欲しいマスを先にとると相手の作戦を妨害することができます。
オセロの定石
定石とは?
定石とは古くから研究されてきている最善の打ち方です。定石で打つパターンは不利になる手を避けた結果できた展開とも言えます。知っておくことで序盤を互角の状態で進めることができます。逆にこれから外れると不利になりやすいとも言われています。ある程度オセロに慣れてきたら、定石の流れも覚えておくと序盤から不利な手を打ってしまうというリスクを避けられます。
今回は定石の中でも、四大定石といわれる兎定石・牛定石・鼠定石・虎定石の4つの代表的な定石の特徴と流れを紹介します。
四大定石
兎定石
特徴
- 上下で黒が白を中割りにする形
- 慣れてきた中級者が使いやすい形
- 3手目(黒の番)で虎定石と分岐
ウサギ定石の流れ
1手目にf5に黒を打った後、白がd6に打つことで縦取りし、更に3手目で横取りをして進めていく定石です。3手目でc5に黒を打つと、上下で白を分断できる中割りができます。
2手目までは虎定石と同じで、3手目に黒が置く場所を決めることで兎定石にするかどうかを決められます。
兎定石は定石の中でも特によく使われる定石です。早めに覚えておきましょう。
虎定石
特徴
- 黒が白を上下に分断する形
- ある程度コツを掴んでいる上級者が使いやすい形
- 3手目(黒の番)で兎定石と分岐
虎定石の流れ
2手目でd6に白を打ち、縦取りして進めていく定石です。黒が白を上下に分断してゲームを進めていく形になります。
虎定石はうさぎ定石と同様によく使われる定石です。どちらかというと上級者向けですが、早めに覚えておきましょう。
牛定石
特徴
- 黒が白を左右に分断する形
- 2手目(白の番)で他の定石と分岐
牛定石の流れ
2手目にf6へ白が打ち、斜め取りして進める定石です。e6で中割をし、相手に壁を作らせた後、左右に分断します。
4手目に白がd6に打つパターンがあり、その場合は、白の「>」が逆向きになります。
鼠定石
特徴
- 黒が白を左右に分断する形
- 2手目(白の番)で他の定石と分岐
鼠定石の流れ
2手目に白と黒が上下に別れる形となって、3手目に黒がe3に打って白が左右に割られる展開で進んでいく定石です。
白が不利になりやすい展開になるため、自分が白の場合はこの展開に注意しましょう。
また、ある程度オセロになれている人が白の場合は、定石通りいかない可能性があるので注意しましょう。
オセロの基本ルール
オセロはオセロ盤と64枚ある専用の石(コマ)を持っていれば遊べるゲームで、シンプルですがコツを知ることでより楽しめるゲームです。ルールや初心者向けの勝つコツ・定石・オセロとリバーシの違いについて紹介しています。
ゲームの進め方
自分の持っている石を起点に、相手の石を挟むように上下左右・斜めいずれかに石を置いて、挟んだ石を取ります(自分の色の面に裏返す)
例えば、下記の図のように上下で黒のコマを挟んでいる場合は、白が黒を取れます。
初期の配置
オセロの初期位置は、上記の図の通りです。白が左上になるようにして左右交互に白と黒を配置します。
もしも、逆に配置してしまっても、打てる場所の数やゲームを進めていく中ではあまり影響はありません。そのため大きな差はありませんが、日本オセロ連盟のルールでの正式な位置として覚えておきましょう
進める順番
オセロでは黒が先手で、その次に白が石を打ってゲームを進めていきます。
実際に遊ぶ時には、石の色が黒か白かにかかわらず、どちらが先手になるのかをジャンケンで決める場合もありますが、基本のルールでは黒が先手なので覚えておきましょう。
パスについて
打てる場所がない場合にはパスとなり、相手の順番になります。
オセロにはパスの回数に制限はありませんが、何度もパスになる場合は逆転が難しい局面で、敗色濃厚ということが分かります。できるだけ、パスをすることが無いように、打てる場所を減らさないように気を付けながら打ちましょう。
パスになるパターンの例
上の画像を使ってパスになるパターンを紹介します。縦の列に数字、横の列にアルファベットを割り振っています。一番左上のマス目をa1、右下のマス目をh8と読みます。
この棋譜の場合、h8に白が打ち、黒はh7しか打てません。このままh7打った場合、h6に白が打つと黒は打てるところがないため、黒の番はパスで、白に順番が回ってきます。
勝敗の決め方
両方とも石を打つ場所がなくなると、ゲーム終了です。
最終的に、より多く石を持っている方が勝ちとなります。
空白がある場合は、相手との折半となります。
※オセロで片方が全滅(全消し)となった場合は、そこでゲーム終了となり、残っている石を持っている方が勝ちとなります。
※オセロの大会で順位を競う場合は、いくつ石を取ったかで順位を競う場合もあります。
オセロとリバーシの違い
オセロとそっくりなリバーシというゲームがあります。同じゲームの別の呼び名だと感じている人も多いかもしれません。この二つは似ていますが別のゲームです。ルールがきっちりと決まっているのがオセロ、ある程度自由度が高いのがリバーシとなっています。似ているようで、細かな違いがあるオセロとリバーシ。違いを理解した上でどちらのゲームも楽しみましょう。
オセロ
- ルールが決まっている
- コマは白と黒
- マスは8×8
- 打つ前の石はどちらのものでもない(※)
- 初期位置が固定されている
※オセロでは、自分の石がなくなったら相手から石をもらえる
リバーシ
- 明確なルールはない
- 盤の色・マスの数・石の色・形などに決まりはない
- 盤上に石がない状態でスタートする
- 序盤は中央4マスに先手から順番に自由に置ける
※パスができないルールを採用する場合もあります。その場合は、置ける場所が無くなった時点でゲーム終了となります。
オセロは明確なルールが決められていて、初期位置からコマの色まで基本的に統一されています。
その点、リバーシは明確なルールは特に決まっていないため、オセロに似たルールの場合もあれば、より大きなゲーム盤で四角いコマや赤と白のコマで遊ぶこともあります。
オセロやリバーシが購入できるWebサイト
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