気づいて欲しくてー 何もかもが嫌だ。全て終わってしまえば良いのに。みんな、死んじゃえばいいのに。そう思い始めたのが、全ての始まり。そして、終わりだった。 夜の闇に、吸い込まれる嗚咽。パッと光輝き、僕から何もかもを奪い去って行った白い何か。僕が、あの日々を思い出す事はもう出来ない。なのに、涙が止まらないんだ。手元にある、僕には意味の無いもの。僕の日々は、日常に戻る、はずだった。前に立つ、友達もまた、僕と同じだ。この、何かが無ければ、涙を流さなければ… 半年前 「らぁ、遊ぼ〜」 しらにゃん...
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気づいて欲しくてー
何もかもが嫌だ。全て終わってしまえば良いのに。みんな、死んじゃえばいいのに。そう思い始めたのが、全ての始まり。そして、終わりだった。
夜の闇に、吸い込まれる嗚咽。パッと光輝き、僕から何もかもを奪い去って行った白い何か。僕が、あの日々を思い出す事はもう出来ない。なのに、涙が止まらないんだ。手元にある、僕には意味の無いもの。僕の日々は、日常に戻る、はずだった。前に立つ、友達もまた、僕と同じだ。この、何かが無ければ、涙を流さなければ…
半年前
「らぁ、遊ぼ〜」 しらにゃんは、らぁの友達だ。そこそこ仲がいい。 「え〜」 しらにゃんに比べてノリが悪いのは、らぁだ。 「むらさき、なんか言ってやってよ〜」 むらさき、2人と仲が良いものの、男子だ。変な接し方は出来ない。結局今回は無視された。らぁは2人のことが、友達、という意味で好きだ。でも同じ位憎い。この2人はまだ知らない。それがらぁには分かっていた。
私、らぁには秘密があった。白く、美しく、今にも羽ばたきそうな、羽がある。偽物でないのだから当たり前だ。もちろん、バレないのにも、秘密があるのだ。昔、誰かに言われた。信頼されれば、正体がバレる、と。もちろん、人間には人間なのだけど、普通の人間では無い。バレてはいないという、安心さえある。でもやっぱり、どこか悲しい。信頼、その言葉が、今までどんなに私を、苦しめたのだろうか?そんなの、知ったこっちゃない。 修学旅行に行く。みんなで。本当はあまり行きたくないけれど… 「やっぱり、こういうとこ来るとはしゃいじゃうな〜」 いや、いつもはしゃいでるだろが!と、心で反論しながらも、しらにゃんと同意見だ。 「しらにゃんはさ、今までに落ち込んだ事ってあるの?」 「あるよ〜」 相変わらず、元気すぎて思わず吹き出してしまった。 「え、あ、えっと、何(・・)??」 そんなふうに、オドオドしたしらにゃんを見ると、元気が出る。2人でしばらく、笑いあった。 「らぁ、1回外行ってみよ」 「え〜、寒いじゃん。しらにゃん、平気?」 「いいから行こッ!」
うぅ、寒い。こんな日に、外に出るなんて、間違ってる」 「もう、らぁってば、グチグチうるさいッ」 「そんなぁ〜なんで付き添ってやったのに、怒られなきゃならないの」 「冗談だよ、冗談」 本当か?絶対、信じない。って言ってやろうかと思った。 「お前ら、なにやってんの?」 一瞬ビビった。死ぬかと思った。そこには先生では無く、むらさきがいた。 「あ、むらさき、ナイスタイミング!」 と、しらにゃんが言った。 どこがだよ。迷惑ではないけど、なんか嫌な予感がする。 「あ、そうだ。なぁ、らぁ、本当の事言ったら...
うぅ、寒い。こんな日に、外に出るなんて、間違ってる」 「もう、らぁってば、グチグチうるさいッ」 「そんなぁ〜なんで付き添ってやったのに、怒られなきゃならないの」 「冗談だよ、冗談」 本当か?絶対、信じない。って言ってやろうかと思った。 「お前ら、なにやってんの?」 一瞬ビビった。死ぬかと思った。そこには先生では無く、むらさきがいた。 「あ、むらさき、ナイスタイミング!」 と、しらにゃんが言った。 どこがだよ。迷惑ではないけど、なんか嫌な予感がする。 「あ、そうだ。なぁ、らぁ、本当の事言ったら怒るか?」 むらさきが言った。 そんなの、分かるわけない。無視してやった。それでも、むらさきは口を開いた。
「らぁ、人間、だよな…」 「え…?」 思わず声を漏らしてしまった。 らぁは気まずくなって顔を背ける。だが、むらさきは続けた。 「それ…」 むらさきは私の背を指さした。今までにない、弱々しい声だった。 「ッ…!」 らぁは何も言い返せなかった。そう、本当なのだから。気づかれてしまったから。 「らぁ、それは、翼、だよね…?」 「そう、だよ。」 細く、今にも消えてしまいそうな、死んだように、か弱い声だった。 「なんで、教えてくれなかったの?」 しらにゃんは言った。 「お前らの、お前らの、せい、で…」 直後、るぅの視界は揺れた。ゆらゆらと…視界が揺れたと思った、次の瞬間、らぁは膝を地面に着いて、アスファルトの地面を濡らした。 「るぅ…?」 むらさきはそう言った。だが、るぅの耳には届かなかった。 「らぁ、泣かないでよ」 自分に向かって伸びてくる、2本の腕。 「嫌ッ!」 「…!!」 急な反応で驚いたのだろう。むらさきとしらにゃんは固まってしまった
「はぁ、はぁ。」 気づいた時には、らぁは右、左、右…アスファルトの次は土…と、地を無我夢中で蹴り、逃げ出すように走っていた。背後には何もいない。そうらぁの本能は感じ取っていた。あてもなく、ただ走り続けた。どこまで走ってきたのだろう?気にしなかったので分からない。 「ここは…?」 その時!らぁの意識は、白い白い、闇の中に吸い込まれて行った…
「おぎゃー、おぎゃー」 どこからか、赤ちゃんの声がする。どこだろう。声の方へ行くと、バスケットの中に入れられた、赤ちゃんがいた。捨て子だろうか?可哀想に…ガサガサ。 人の気配を感じ取ったるぅは、物陰に隠れた。その時見た光景は、今でもまだ、覚えている。記憶にくっきり残った。 1人の女性がその赤ちゃんを抱いて、あやしていた。そして、連れ帰ったのだった。るぅはその女性に見覚えがあった。けれど、思い出せない… その人の家では、こんなことが起きていた… 「寒かったね、もう大丈夫だよ。」 その声はよく聞こえ...
「おぎゃー、おぎゃー」 どこからか、赤ちゃんの声がする。どこだろう。声の方へ行くと、バスケットの中に入れられた、赤ちゃんがいた。捨て子だろうか?可哀想に…ガサガサ。 人の気配を感じ取ったるぅは、物陰に隠れた。その時見た光景は、今でもまだ、覚えている。記憶にくっきり残った。 1人の女性がその赤ちゃんを抱いて、あやしていた。そして、連れ帰ったのだった。るぅはその女性に見覚えがあった。けれど、思い出せない… その人の家では、こんなことが起きていた… 「寒かったね、もう大丈夫だよ。」 その声はよく聞こえた。絶対に間違いはない、と言いきれる。ただし、その後の言葉にらぁは息を呑んだ。 「これからは、私がママでしゅよ〜。らぁ―」 らぁ。正真正銘、私の名前。 「おかあ、さん…?」 そんなはずはない。らぁは孤児院育ちだ。母親などいない。覚えているのは、あの時の生ぬるい温もり。わずかにしろ、幸福だった一時。 その時、またすぅっと体から力が抜け、別の場所に立っていた。
ウーン、ウーン… 夜の街に響き渡るサイレン。赤く光る家々… その日、警察が、るぅを引き取った彼女の家に来た。警察の要件はこうだった。 「あなたは罪をおかしました。その子を誘拐したでしょう?」 「待って、その人は違うの!」 警察にその言葉が聞こえたかは分からなかった。彼女が1歩、また1歩と踏み出すのと同じ感覚で、らぁの意識はまた白い白い闇の中へ吸い込まれていくのであった。
次に目が覚めたのは、孤児院だった。うっすらと記憶に残る、この甘い匂い。中には、数人の子供たちが遊んでいた。その中でも、一際目を引くのは、1人の少女だった。隅でうずくまり、何かをしていた。何も無い空間を手でいじっていた。そしてまた、意識は飛んだ。
孤児院から逃げ出す子供…逃げ出した先はとある公園だった。 「何してんの?」 2人の子供が逃げ出して来た子と話している。その後の会話はよく聞こえなかった。そして、意識は本体へと戻っていった。
「うぅ」 頭がとてつもなく痛かった。 「もう、この世界にはいられないよな…」 そう呟いた時だった。 「いたッ!」 「むらさき…しらにゃん…」 どうしてここがわかったの?と言おうとした時、しらにゃんが口を開いた。 「やっぱりここにいたんだね」 「え?」
ここはどこだろう?ここは、あの公園だった。私たちが出会ったあの公園。 「ごめん、もうあなた達とはいられない。楽しかった。ありがとう。忘れないよ。でも、あなた達は私のことを忘れてね。本当にごめんね。」 そうるぅは覚悟を決め、2人に聞こえるか聞こえないかも分からないまま、すぅ、とゆっくり目を閉じる。 「待って!」 その時、らぁは光をまとい、徐々に光は夜の闇へ消えて行く。 「ありがとう。もうこのことは世界の誰に聞いても、分からなくなるわ。もちろん、あなた達もね。しらにゃん、むらさき、大好きだよ。2人...
ここはどこだろう?ここは、あの公園だった。私たちが出会ったあの公園。 「ごめん、もうあなた達とはいられない。楽しかった。ありがとう。忘れないよ。でも、あなた達は私のことを忘れてね。本当にごめんね。」 そうるぅは覚悟を決め、2人に聞こえるか聞こえないかも分からないまま、すぅ、とゆっくり目を閉じる。 「待って!」 その時、らぁは光をまとい、徐々に光は夜の闇へ消えて行く。 「ありがとう。もうこのことは世界の誰に聞いても、分からなくなるわ。もちろん、あなた達もね。しらにゃん、むらさき、大好きだよ。2人のおかげで、私は毎日が楽しかった。この羽も、本当はバレないはずだったの。 信頼されたその瞬間、その背中に生えるもの、白く美しい姿を世界の誰かに、見えるであろう。ただし、自らが望むのであれば、その羽と共に光となって消え、記憶と共にあれ。 だからね、この羽が全部消えると私も消えるの、記憶と共に。私は世界にバレちゃいけない。だからね、さよならだよ。」 そして、1通の封筒を手渡した。その時気がついたんだ。私が、みんなが泣いていたことを。 「なん…で」 「ふふっ、ありがとう。さようなら」 そして、らぁは2人の頭上へと飛ぶ。2人の目には、軽くジャンプしたように見えたが、そうではなかった。浮遊していたのだ。パッ、と光り視界1面、白く美しい羽でうまった。もう、後戻りは出来ない。それは誰にでもわかる事だった… 「いやだよぉう、行かないでよ。誰にも、言わ、ないから。だから」 途切れ途切れ、苦しそうに話す、しらにゃんの声だけがわかる。 「らぁ…」 むらさきは、珍しく泣いていた。泣き顔見たかったな…そう、らぁは後悔した。 「は?なんで、消えんの?俺たちしか、知らない、んだぞ」 泣いている。でも、どうにかして耐えようと頑張っているのだろう。 「ごめんね」 チリんーーー 風鈴のような音がして、1つ、また1つと、羽が地面に着く度消えて行くーーー。消える度に、楽しかった日々が去っていく。宝物だった、この記憶が…。いや、らぁ自身が。 「ありがとう」 そして今までで1番眩い光を放ち、最後の羽が、落ちて、落ちて、そして、消えたー。 「うわぁぁぁぁッ」 むらさきは叫んだ。誰にも届くことの無いその声は、ただただ、夜の闇へと吸い込まれていったー。
私たちは、どうして泣いているのだろう。しらにゃんには、しらにゃん達には分からなかった。ただ、事実を証明することができるものが手元に残っただけ。それも、信じられないものだった…封筒の中には、1輪の羽が入っていたー。 「え…?」 封筒の持ち主はらぁ。 「らぁって誰か知ってる?」 そうしらにゃんはむらさきに尋ねた。 「分からない。でも、昔、あった気がするんだ。」
羽。らぁの羽は特別だった。記憶をしまっておくカプセルのようなもの。
3年後 しらにゃんとむらさきは共にそれぞれやりたいことを見つけ、日々努力している。もう、会うことは出来ないその誰か。人は罪をおかしてでも生きる。生に執着心を持つ生き物。その中でただ1人、人間ではなくても、生きる者がいた。私は、僕は、自分達3人は、その羽がある限り、精一杯生きる。その再会の日を信じて…
凄い、、、
らぁちゃーん(つд⊂)エーン うアァァァぁぁあああん(´;ω;`)
らぁちゃんどこ行っちゃたんだろ、、、、、、
目次
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ただのイカさんありがとうございます…!!🥰表情頑張ったのでとても嬉しいです😌 赤面顔は美味しい…良きですよね…🥴
~絵師さん募集~ 現在、スプラ3攻略大百科チーム雑談掲示板にて、 有志で制作している「スプラ0.5」の挿絵を描いてくださ...
しろさーんいないかー? わいは最近ロブロックスしてるでぇー
また台風来た (5号)
申請失礼します! ユーザ名 れ 承認よろしくお願いします!
黒歴史爆誕☆
お食事
ありがとうございます!
染井明希子
岩越政蔵
Bだけどできた。同じグループだな。
以外と弱かった心の中の三号君。
しっかり塗って、障害物を利用するとできると思いますよ。あと、スペシャルを使われたときはしっかり逃げましょう。
ゲームしたいゲームしたいゲームしたいゲームしたいゲームしたいゲームしたいゲームしたいゲームしたいゲームしたいゲームし...
スプラトゥーン
確かにマジで弱いけど、タコゾネス楽しすぎる
わらびもちぃさん フレンドなってもらえませんか? 名前MOMOにゃんです! 12月中に フレコ送るのでフレンドなってもらえま...
確かにそうですね!
さすがにむずかしいのではないのでしょうか。
まばば
あー、、、る!!
まだ2024このサイト眺めてるやつおる? 初代スプラトゥーンオンラインサービス終了…?。゚(゚´ω`゚)゚。
まちがえた、29キル
え??どゆこと 【悲報】3回やって死闘(クリアしたことにする)した諦めクソ早民、やる前にググるべきだった
へえー。。今のランク帯でそれされていらいらしてるのにー。。へえーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー...
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気づいて欲しくてー
何もかもが嫌だ。全て終わってしまえば良いのに。みんな、死んじゃえばいいのに。そう思い始めたのが、全ての始まり。そして、終わりだった。
夜の闇に、吸い込まれる嗚咽。パッと光輝き、僕から何もかもを奪い去って行った白い何か。僕が、あの日々を思い出す事はもう出来ない。なのに、涙が止まらないんだ。手元にある、僕には意味の無いもの。僕の日々は、日常に戻る、はずだった。前に立つ、友達もまた、僕と同じだ。この、何かが無ければ、涙を流さなければ…
半年前
「らぁ、遊ぼ〜」
しらにゃん...
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