其の164『対極の好敵手』 |
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時代 |
指定なし |
地域 |
指定なし |
刀剣 |
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道誉一文字 |
ハッハァ! 刀剣男士として顕現すれば、宿命のライバルと相まみえることもあると聞いていたが、本当だったようだ |
小竜景光 |
佐々木道誉の刀か。楠公の刀である俺とは、ここで巡り会う宿命だったって? |
道誉一文字 |
ああ。裏切り、裏切られ、禍根が渦巻いていたあの時代に、純粋に敵であり続けた |
小竜景光 |
あいにく、俺は運命論者じゃないし、一人の主にこだわりは抱いていない。昔話がしたいなら、他を当たりなよ |
道誉一文字 |
ダウトだ |
小竜景光 |
ダウト? |
道誉一文字 |
君は佐々木道誉のような男が嫌いだろう? あのような裏切りを繰り返す男を主としなくて良かったとすら思っている |
対して、楠木正成は忠義を貫き、清廉潔白な誠の武士の象徴 |
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対照的だが、過去の全てはイマジネーションだ |
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小竜景光 |
……妙な横文字は止めてくれないか。頭が痛くなりそうだ |
道誉一文字 |
おや、それはすまなかった。頭が回りすぎるのも考えものだね |
小竜景光 |
もういいかい? |
道誉一文字 |
小竜景光、知己こそ宝。君は俺を無視しなかった。それが答えの全てだ |
小竜景光 |
……ははっ |
昔話は、好きじゃないんだ |
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