「オートチェス」系と呼ばれるゲームが、じわじわと人気を集めています。
その流れを作ったと言われる「Dota Auto Chess(オートチェス)」と、同じ系統にある2作品について紹介します。
目次
オートチェスとは
MODとして誕生したゲーム
オートチェスはもともと、Valveの提供するPCゲーム「Dota 2」のMODとして開発されました。無料のゲームであり、オンラインで最大8人が同時にプレイします。
日本語にもローカライズがなされており、ジャンルは「バトル麻雀バトルロワイヤル」と訳されています。その意味は後ほど解説します。
先日android版のテスト版が配信されたニュースは、当サイトでも紹介しました。日本語ローカライズチームのTwitterによると、iPhoneは準備中とのことです。
ゲームの進め方
ゲームがスタートすると、ランダムに提示されたコマを、手持ちのゴールド(ゲーム内マネー)を使って購入します。それを盤面に配置するとバトルが始まります。コマは自動で戦いますので、プレイヤーはそれを見守るだけです。
1ラウンド60秒を一つの区切りとし、勝負に負けると自分のライフが減少します。ラウンド終了後には、バトルの結果に応じてゴールドが配布されます。それを使ってコマを購入し、次のラウンドへの準備を整えます。
これを繰り返し、最後までライフが残ったプレイヤーの勝利となります。勝利にたどり着くまでに必要な時間は、プレイ内容によって違いはありますが、30分程度となっています。
ランダム性と戦略性を両立
ラウンド間で購入するコマには、相互に影響しあう特徴があります。特定のクラスや種族のコマをそろえることで、コマの能力が上昇してバトルが有利になります。
攻撃力が上昇したり防御力が上昇したり、発揮される効果はコマのそろえ方によって異なります。
しかし先ほどもお話しした通り、プレイヤーに提示されるコマはランダムです。いつも自分の思い通りにコマをそろえられるわけではないため、手持ちのコマでどう戦うかを常に考えながら、ゲームを進めることになります。
麻雀でも役をそろえて上がるために、常に牌の取捨選択を迫られます。ジャンルに麻雀という言葉を使用しているのも、そのような理由があってのことでしょう。
またゴールドをどのタイミングで使うかの見極め、モンスターとのバトルなど、さまざまな要素がオートチェスの戦略性に深みを与えています。
オートチェス系アプリも続々登場
そんなオートチェスの盛り上がりを受けて、すでにいくつかの類似アプリの登場が確認されています。
思えばバトルロイヤルゲームのジャンルも、「PUBG」が人気になった後に、「フォートナイト」や「荒野行動」などが登場し、ゲームシーンを盛り上げました。
こうした現象にはさまざまな見方があるでしょうが、オートチェスの魅力に目を付けている企業が多いことは間違いありません。
今回はオートチェスの流れをくむ2つの作品を紹介します。
平安京麻雀棋(NetEase)
NetEaseが提供するMOBAゲーム「決戦!平安京」の一コンテンツとして、2019年5月9日からテスト版の配信が始まったのが、「平安京麻雀棋」です。
ゲームの雰囲気や使用されるコマは、「決戦!平安京」の世界観を取り入れています。
無限進化:オートチェス(Hero Entertainment)
出典: play.google.com
すでにドイツやフランス、アメリカなどで先行配信がスタートし、日本では2019年5月9日から配信が始まったのが、「無限進化:オートチェス」です。
同社が配信するスマホアプリ「Art of War:Red Tides」の進化版という位置付けになっており、3Dグラフィックやド派手なエフェクトが大きな特徴となっています。
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