【スプラトゥーン2】雑談掲示板へのコメント

小説でーす
「＿＿めでたしめでたし」
私は近所のプレイルームのお手伝いさんだ。
今日は友達とリーグマッチをやるから早引きをするのを許された。さっき読んだ本はただの童話。3分くらい声を出し、幼い子達にぱちぱちと拍手を頂く。
ふとプレイルームの時計を見ると、もうすぐで4時になるところだった。
私は少し焦って椅子から立ち上がり「では、今日はあがらせて貰います」と他の先生方に伝え、プレイルームを出た。

「ん……？　“ガチマッチXドリンク”……？」
途中の自動販売機の片隅に新商品らしき者が置いてある。
「困った時は、ネットに頼る他無いな」
スマホを取り出し、その商品名を入れる。が、しかし
「検索結果が見つかりません……？」
おかしい。誤字、脱字は無い。この商品を作っている会社のHPすら出てこない。
ここで買うのを辞めて置けば良かったけど、好奇心が勝ってしまい、おカネを投入口へと送る。
「お、出た出た」
取り出し口から缶が出て来る。
『ガチマッチXドリンク！！
　これを飲めば君もイカしたウデマエXになれるぞ！！
　さらにはXPも上がりまくりだ！！　　　　　　　　　』
そんな良い話あるものかと思ったが、そうだ、ミリにも買って行こうと思う。ミリは今日一緒にリグマをするタコガール。そう思って自動販売機の片隅に目をやった。
「あれ、売り切れ？」
そう、そのドリンクは売り切れと赤い文字を点滅させていた。
まあ、いっか。と私は缶の蓋を開け、中身を飲み干した。それは意外と美味しくて、薬物などは入っていない様に見えた。
「あれ、乾燥かな」
ゲソ型が冬風に当てられパサパサに成っている。だから、冬は嫌いだ。

「おっ、ミリ～、早いね」
「いや、ナホが遅いんでしょ。もう。それにしても、そのイカゲソ良いな～」
「いやいや、そのくるくるした髪の方が絶対に可愛い！」
他愛のない会話をカンブリアームズの前でして、ロビーへと向かう。
途中、ジャッチ君に話しかけたのだが、反応は無かった。

私はスプラローラーベッチューを使い、ミリはスクイックリンaを使っていた。
ルールはアサリ。
所で、さっきのジュースの効果はどうなんだろうか。
「レディー……GO！！！！」
開幕ナイスが響き渡り、早速私は激戦区へ身を運ぶ。
「……は？」
私がインクを当てたイカボーイは唖然としている。なぜか。動けないからだ。
「ねえ、どうなってんの……。ナホ……」
「分からない」
ミリも此方の様子に気付き、敵チームまで此方に来た。
イカボーイは体が麻痺しているみたいだ、と。
ジャッチ君、コジャッチ君も試合を止めた。
「ナホ……。あんた、身体に電気が纏わりついてるよ」
恐れながらミリは私に言う。

「あんた……。あのジュース飲んだの？」

　　　　　　　　　　「化け物」
だから、あの時。ゲソが。だから、ジャッチ君は。
もう、あの生活も、他愛のない会話も出来ない。
私は化け物。恐怖が侵食するが、誰も慰める人はいなかった＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿。