近年めざましい進歩を遂げてきたスマートフォンのゲーム。
高度なグラフィックを売りにするものもあれば、家庭用ゲーム機にはないゲーム性を売りにするものもあり、スマホがほぼゲーム専用機になっている人も多いのではないでしょうか。
今やほとんどの人が持っているスマホですが、高額な端末料金は大きな負担となっています。
最新機種では10万前後になることも珍しくはなく、回線料金と合わせた月々の支払いは、1万円を超えてしまうことも。
その一方で、最近は「格安携帯」も注目を集めています。
格安回線とセットで契約することで、月々の価格を抑えることができる格安携帯端末。
ゲーマーが選ぶ上でのコツやおすすめの端末を紹介します。
格安携帯端末とは
まず、格安の携帯端末とはどのようなものか知っておきましょう。
これまで、携帯端末はドコモ、au、SoftBankの回線とセットで購入するのが一般的でした。
ここでは、iPhone、GALAXY、Xperiaなど、高性能の端末がラインナップされていました。
しかし、大手3社の回線を他業者に貸し出す仕組みの整備が進み、格安携帯会社は従来の水準よりかなり安い価格で、携帯回線+端末の提供を始めました。
例えば音声通話やキャリアメールをなくしたり、データ通信量の制限を低いところに設定することで、価格を抑えています。
しかし、月々の支払いを抑えるには、端末料金も安くならなければいけません。
格安携帯会社では、ハイスペックの最新端末ではなく、それらより機能を抑えた端末を提供することで、端末料金を抑えています。
格安携帯を契約するメリット
格安携帯を利用する一番のメリットは、何と言ってもその安さでしょう。
端末の価格やプランによってばらつきはあるものの、月々の支払いが5000円を切る使い方は普通に選択することができます。
格安携帯端末では、安い分だけいくらかの機能が制限されていることもあります。
それでも、普通に使う分にはそれを感じさせないくらい高性能な端末も増えてきています。
ハイスペックな端末にはさまざまな機能が搭載されていますが、実際そのすべては使い切れていないですよね。
格安携帯は本当に必要な機能だけを搭載しているものも多いので、かえって使いやすく感じることもあるでしょう。
格安携帯というと、Androidばかりというイメージがあるかもしれません。
しかし、iPhoneを取り扱っている格安携帯会社もあります。
これまでiPhoneを使っていた場合、基本無料のゲームであればだいたい引き継ぐことができますが、買い切りアプリは買い直す必要があります。
iPhoneの格安携帯版を購入することで、そういった心配をする必要もありません。
格安携帯端末を選ぶポイント
ここからは、格安携帯端末を選ぶ上でのポイントを確認しておきます。
価格
当然ですが、一番は価格ですね。
知っておいていただきたいのは、格安携帯会社で扱っているすべての端末が安いわけではないということ。
中には一括で5万円を超えるものもありますので、その機能がほんとうに必要か、見極めることが大切です。
バッテリー持ち
最近はモバイルバッテリーを携帯する人も増えてはいますが、それでも端末自体に十分なバッテリー容量があればいいのに越したことはありません。
ゲームアプリはバッテリー消費が激しいものも多いですから、ゲーマーは特に気にしておきたいポイントです。
RAM・ROM
端末の性能を測る方法はいくつかありますが、分かりやすいのはRAMとROMです。
RAMとは、「Random Access Memory」のこと。
コンピューター(もちろんスマホも含む)が作業をするときに一時的に利用するスペースを指します。
RAMの値が大きければ大きいほど、複数のアプリを開いたときに動きが悪くなりづらくなります。
ROMは「Read Only Memory」を指します。
こちらは、データを保存しておけるスペースを指します(本来の意味合いとは違いますが、ここでは実際に使用されている事例を元に解説します)。
「アプリの入れ過ぎで容量が一杯になった」と言うことがありますが、それはROMがいっぱいになったことを指します。
ROMの値が大きければ大きいほど、たくさんのアプリを入れることができます。
ジャイロセンサー、AR対応など
ゲームアプリの中には、端末固有の機能を利用して楽しむものもあります。
例えばジャイロセンサー。
端末の傾きや回転を感知して、画面内の物体を動かすことなどに利用されます。
ARは、現実の風景とゲーム内の様子を組み合わせる技術のこと。
代表例は「ポケモンGO」ですね。
格安携帯端末では、これらの機能を省いているものがそこそこ見られますので、非対応端末では利用できなくなることを頭に入れておきましょう。
OS
OSとは、AndroidかiOSかということ。
Androidの場合はGooglePlay、iOSの場合はAppStoreと、アプリストアが異なります。
基本無料の場合は移行に対応しているケースも多いのですが、それぞれのストアで購入した記録は別のOSに引き継ぐことができません。
また、一方のOSにしか対応していないアプリもありますので、自分の利用しているアプリの状況は必ず確認しておきましょう。
おすすめ格安端末
ZenFone3 MAX
出典: www.asus.com
バッテリー容量 |
4100mAh |
RAM/ROM |
2GB/16GB |
本体サイズ |
約149.5mm×約73.7mm×約8.55mm |
液晶サイズ/解像度 |
5.2インチ 1280 × 720(HD) |
重量 |
約160g |
格安携帯端末の中では、代表的なブランドの1つです。
この端末最大の特徴は、4100mAhという大容量のバッテリーです。
この容量は格安端末の中では随一です。
モバイルバッテリーを持ち歩くのが煩わしい人におすすめできます。
この大容量を活かした「リバースチャージ機能」にも注目です。
ほかのスマートフォンやタブレットなどに、この端末から充電をすることができます。
2台持ちの場合に使えそうな機能ですね。
搭載RAMは2GBと十分な性能です。
ROMは16GBと小さめですので、外部メモリで対応しましょう。
ZenFone3 MAXの購入方法
Amazonなどのネットショップで購入することができます。
ASUSの公式ショップからも購入可能です。
格安SIMと同時に契約
以下の格安携帯会社では、ZenFone3 MAXと格安SIMを同時に契約することが可能です。
HUAWEY P10 lite
バッテリー容量 |
3000mAh |
RAM/ROM |
3GB/32GB |
本体サイズ |
約146.5mm×約72mm×約7.2mm |
液晶サイズ/解像度 |
5.2インチ IPS液晶 1920×1080ドット (FHD) |
重量 |
約146g |
格安携帯では代表的なメーカーの1つである「HUAWAY」の端末です。
搭載RAMは3GBと、格安携帯の中ではかなり高い水準にあります。
高度な処理能力が必要とされるゲームであっても、快適に遊ぶことができるレベルです。
32GBのROM容量も十分と言えるでしょう。
バッテリーは3000mAhと、こちらも格安携帯としては大容量の部類にあります。
さらに注目すべき点は、急速充電に対応しているところでしょう。
メーカー試験で35分の充電で1日使うことができるのは、常にバッテリー残量との戦いとなるゲーマーにとってはうれしいところですね。
「ナックルジェスチャー機能」では、指の第二関節を使って画面上で特定のジェスチャーをすることで、アプリを開いたりスクリーンショットを撮ったりする機能です。
お気に入りのアプリを登録しておけば、簡単な操作ですぐにアプリを起動することができます。
購入方法
Amazonなどのネットショップで購入することができます。
格安SIMと同時購入
HUAWEY P10 liteは多くの格安携帯会社で契約と同時に購入することが可能です。
arrows m04
出典: www.fmworld.net
バッテリー容量 |
2580mAh |
RAM/ROM |
2GB/16GB |
本体サイズ |
144mm×約71mm×約8.0mm |
液晶サイズ/解像度 |
約5.0インチ HD(1,280×720ドット) IPS液晶 |
重量 |
約148g |
富士通のスマホです。同じブランド名でより高機能のものもありますが、こちらはその廉価版といった感じです。
バッテリー容量は先に紹介した2機種と比べると小さめですが、独自の省電力設計を搭載しているとのこと。
搭載RAMは2GBで、一般的なゲームをする分には十分でしょう。
ROMは16GBと小さめですので、外部メモリの活用をおすすめします。
この端末の特徴は、そのタフさです。
防水、防塵仕様なのはもちろんのこと、ステンレスフレーム、高硬度のガラスを採用したディスプレイにより、傷や衝撃に強い設計となっています。
さらに、一般的なハンドソープや食器洗い用洗剤であればそのまま洗うことができるのも魅力的。
「ポケモンGO」など、外で遊ぶ機会が多い人にはうれしい仕様となっています。
購入方法
端末のみ購入する場合は、Amazonなどのネットショップで買うことができます。
格安SIMと同時購入
以下の格安携帯会社で端末と同時に購入契約することが可能です。
AQUOS SH-M04
出典: www.sharp.co.jp
バッテリー容量 |
2700mAh |
RAM/ROM |
2GB/16GB |
本体サイズ |
143mm×71mm×8.3mm |
液晶サイズ/解像度 |
5.0インチ IGZO液晶/720×1,280ドット (HD) |
重量 |
約138g |
シャープの端末です。こちらも同じブランド名で高機能のものが販売されており、ここで紹介するのはその廉価版といった位置づけです。
バッテリー容量は2700mAhと、まずまずの水準です。
IGZOの「液晶アイドリングストップ」機能により、アプリやコンテンツに応じて画面の更新頻度を切り替えることで、余分な電力を節約することができます。
搭載RAMは2GBで、一般的なゲームをする分には十分でしょう。
ROMは16GBと小さめですので、外部メモリの活用をおすすめします。
防水、防塵仕様となっていますので、外での使用も安心です。
購入方法
格安SIMと同時購入
以下の格安携帯会社で端末と同時に購入契約することが可能です。
Android one
出典: www.android.com
Androidというと共通のOSをもつ端末が各社から販売されています。
Android Oneは、Google自らが展開しているという点でそれらとは異なります。
世界中で展開していますが、国によって異なるメーカーが製造を担当しており、日本ではシャープや京セラ製の端末が存在します。
Android Oneの特徴は、発売後2年間は最新のアップデートが提供されることです。
iPhoneユーザーにはピンとこないかもしれませんが、Androidの場合、Googleが配信したAndroidOSのアップデートをその端末に適用するかどうかは、端末メーカーの判断に任されています。
発売から時間がたった端末では、OS更新対応が早々に打ち切られるケースも多く、アプリが使用できないなどの状況も発生しやすい環境にありました。
Android Oneでは、最低2年のアップデートが保証されていますので、比較的長期間安心して使うことができます。
Android Oneは、メーカー独自のアプリがほとんど入っていないため、カタログの容量に近い形で利用することができます。
国内では、現状Yモバイルのみで販売されています。
X1、S1、S2の3つの端末があり、それぞれに特徴があります。
今回紹介している端末の中では高めの部類に入りますが、格安携帯でもそれなりのスペックのものを使いたいという場合には、検討したい端末の1つです。
iPhoneSE
出典: www.apple.com
バッテリー容量 |
1624mAh |
RAM/ROM |
2GB/32GB・128GB |
本体サイズ |
58.6mm×123.8mm×7.6mm |
液晶サイズ/解像度 |
4インチRetinaディスプレイ/ 1,136 x 640 |
重量 |
113g |
iPhone5S~6Sに相当する性能をもつiPhoneです。
AppStoreのアプリを利用するにはiPhone以外の選択肢はありませんので、格安版のiPhoneがあるのはうれしいですね。
最新機種同様、ROMサイズを選択することができます。
アプリや写真、音楽などをたくさん保存しておきたい場合は、容量の大きなものを選択しましょう。
Androidと違い、外部メモリにデータを保存することはできませんので注意しましょう。
バッテリーサイズはAndroid端末と比べると、一見劣っているように見えます。
ただし、Android端末とiPhoneでは仕組みが根本的に異なりますので、必ずしも両者の優劣を表すものではありません。
Y!モバイルでは、iPhoneSEを扱ったプランを用意しています。
まとめ
格安携帯端末は、会社によって取り扱っている端末が異なりますので、必ずしも今回紹介した端末が購入できるとは限りません。
それでも、バッテリー、RAM容量など見るべきポイントは変わりませんので、ひとつの参考として端末選びを進めていただければと思います。
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