NVIDIAとMicrosoftは、ドイツのゲームイベント「Gamescom」において、「マインクラフト」のビジュアルを大幅にパワーアップする仕組みを発表しました。
新しいビジュアルは、2020年に予定されている無料アップデートで提供されます。対象となるのはWindows10版であり、「GeForce RTX」を搭載していることが条件となります。
マインクラフトの開発元であるMojangは先日、外観を強化する「SUPER DUPER GRAPHICS PACK」の開発中止と合わせて、近日中に新たな外観について発表するとしていましたが、こちらの内容を指していたものと思われます。
レイトレーシングで生まれ変わるマイクラ
新しいビジュアルは、GeForce RTXのレイトレーシングによって実現されます。「パストレーシング」と呼ばれるレイトレーシングの1つの手法を採用しており、シーンの中で光の伝搬の仕方をシミュレートするものとのことです。
具体的には、以下のシーンで変化が感じされるとのことです。
- 太陽、空、ならびにグロウストーンや溶岩などの発光する表面を含む、さまざまな光源からの直接光
- サイズや形状、光源からの距離によってさまざまに異なる、リアリスティックなハード シャドウおよびソフト ・シャドウピクセル当たりの放射光
- 間接的な拡散イルミネーション (拡散グローバル イルミネーション)
- 間接的な鏡面反射イルミネーション (リフレクション)
- リフレクション、リフラクションおよびスキャッタリングを伴った、透明な素材(ステンドグラス、水、氷)
- 大気散乱と密度 (深みのある霧、細い光、リアリスティックな空)
言葉だけではなかなか伝わりづらい部分ではありますが、公式サイトに掲載された画像を見ると、その違いは明らかです。
他機種版への採用も期待される
レイトレーシングは今注目の技術であり、次世代PlayStationやXboxでも採用が予定されています。
現時点ではWindows10版のみの対応となりますが、将来的には多くのプレイヤーが、強化されたグラフィックでマインクラフトを楽しめるようになるのかもしれません。
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