ニンテンドースイッチ(Nintendo Switch)の次世代後継機となる、『Nintendo Switch 2』について、公式発表されている確定情報のほか、噂やリークも含めて最新情報をまとめました。
「Switch2」の発売時期や性能・スペック、互換性の有無など気になっている方はぜひ参考にしてください。
- 2025.1.17…任天堂から公式発表があったこと、それに伴い発売日や外観などを更新
- 2025.1.8 … 新たなプロセッサ情報(Tegra T239 / 5nmプロセス)、20Whバッテリー、SD Express対応の噂、Genkiによるモックアップ展示情報などを追加
- 2024.11.6 … 「Switch後継機ではSwitchのソフトも遊べる」という情報を追記
発売・発表時期はいつ?
任天堂よりついに公式発表
2025年1月16日22時、任天堂より「Nintendo Switch 2」が公式発表されました。
https://x.com/Nintendo/status/1879876803239830011
ニンダイや体験会も
4月2日には「Nintendo Switch 2」の詳細な情報を公開する「Nintendo Direct」も放送する予定となっています。
https://x.com/Nintendo/status/1879879398918357401
さらに、4月26日、27日には発売前に「Switch2」を体験できる体験会も開催されます。
https://x.com/Nintendo/status/1879880423075119488
発売日はいつなのか?発売日の予想
出典: x.com
まず、任天堂公式から2025年に発売ということは決定しています。詳細な発売日は4月2日のニンダイで発表されると思われます。
さらに「Switch2」の体験会は、日本で4月26日、27日に開催されますが、ソウルで6月1日に開催されることも決定しています。つまり、少なくとも発売は2025年6月以降になると思われます。
筆者の個人的な予想でいくと、最短で夏休みに合わせて7月だと予想しています。さらに以下の表を参考してみると、体験会から発売まで2ヶ月なので、7月発売は予想として合っていると思われます。
しかし、体験会について、香港と台北での開催日がまだ未定となっていることもあり、ソウルの後の日程となってしまうはずなので7月や8月だと早すぎるかもしれません。
参考:現行機の発売は発表から2年後
ここでNintendo Switch現行機が発売された時のスケジュールを振り返ってみます。
日付 |
属性1 |
---|---|
2015年3月 |
開発コード名「NX」が発表 |
2016年10月 |
次世代機「Nintendo Switch」を正式発表し、発売時期も「2017年3月」と発表された ゼルダの伝説 ブレス オブ ザ ワイルドやドラゴンクエストXI・マリオカート8などのスイッチ対応ソフトが発表 Nintendoのパートナー企業が発表(スクウェア・エニックスやSEGA・Bethesdaなど) |
2017年1月13日 ~15日 |
発売日・価格を発表 予約の受付を開始 東京ビッグサイトにてメディア向け・一般向けの体験会を開催 |
2017年3月3日 |
Nintendo Switch(現行機が発売) |
以上のように、現行機では開発コード名が発表されてから2年後に実機が発売されました。
そのため後継機も、最も遅い場合には2年後の2026年ごろになるという可能性もあるかもしれません。
性能・スペック(公式情報ではない)
Nintendo Switch次世代機の性能・スペックに関してはまだ公式発表されていません。 しかし、複数のアナリストやフォーラムのリーク情報をもとに以下のような噂がまとめられています。
これらは公式発表ではないため、最終的なスペックと異なる可能性があるのでご注意ください。
スペック |
次世代機 |
現行機 |
---|---|---|
処理能力 |
PS4/Xbox oneに相当 |
– |
RAM |
12GB |
4GB |
ストレージ |
256GB |
32GB 有機ELモデルは64GB |
ディスプレイサイズ |
8インチ |
5.5〜7インチ |
ディスプレイ解像度 |
携帯モード 1080p TV出力時 4K |
携帯モード 720p TV出力時 1080p |
充電 |
60w |
16w |
バッテリー持続時間 |
4.5〜9時間 それ以上? |
2.5〜6時間 有機ELモデル 4.5〜9時間 |
その他の機能 |
マイク内蔵 |
– |
Tegra T239 / 5nmプロセスの噂
次世代Switchには、NVIDIA製のカスタムTegra T239チップが採用され、5nmプロセス技術で製造されるという説があります。
これにより、現行SwitchのTegra X1よりも大幅な性能向上や省電力性が期待されています。
レイトレーシング・DLSS対応
情報筋によると、レイトレーシングに対応できるGPU性能を備え、NVIDIAのDLSS(AIアップスケーリング)技術も使用可能になる見込みです。携帯モードでは1080p、テレビ接続時は4Kクラスまでの高解像度表示が期待されています。
PS4やXbox one相当の性能となる可能性
次世代Nintendo Switchの性能はPS4やXbox One世代に近いか、それを上回る可能性があると予想されています。
Activision BlizzardのCFOであるArmin Zerzaが任天堂に送ったメールの内容が、FTC vs. Microsoftの裁判で明らかになりました。そのメールでZerzaは、次世代Switchが「Gen8プラットフォーム(PS4とXbox One)により近い性能」を持つと述べています。
The Vergeの記事でも、裁判資料の中に「Gen8」システムへの言及があり、これは通常PS4とXbox Oneを指すと報じています。
VGCの記事によると、次世代Switchの性能はSteam Deck、PlayStation 4 Pro、またはXbox One Xに匹敵する可能性があると述べています。
ただし、これらはまだ噂や推測の段階であり、任天堂からの公式発表はありません。実際の性能は、最終的なハードウェア仕様や最適化によって変わる可能性があります。
RAMは12GB
ランダムアクセスメモリは12GB LPDDR5(またはLPDDR5X)を搭載し、内蔵ストレージにはUFS 3.1規格の256GBが採用されるとの噂があります。大容量かつ高速化することで、ゲームの起動・ロード時間短縮が見込まれています。
内蔵ストレージは256GB
内蔵ストレージは256GBになるとの予想があります。
Famiboardsフォーラムのメンバーが追跡した出荷データから、Switch 2のストレージは256GBのUFS 3.1になる可能性が示唆されています。
現行機のストレージは32GB(有機ELモデルは64GB)なので、いままでよりも多くのゲームをストレージへ保存することが可能です。
バッテリー持続時間が伸びるかも?
Switch後継機のバッテリー持続時間は現行機よりも伸びる可能性があります。
YouTubeチャンネル「Moore’s Law Is Dead」によると、ドックモードでは高クロック、携帯モードでは「クレイジーに低いクロック」で動作し、バッテリー寿命の向上を目指しているようだと推測しています。
具体的な持続時間などは不明ですが、現行機よりもバッテリー持続時間が向上している可能性もありそうです。
さらに、一部情報ではバッテリー容量が20Whになるとの説もあります。これは現行Switchより容量が増える見込みで、6~12時間程度の連続プレイが期待できる可能性があります。
ディスプレイは8インチでフルHD解像度
周辺機器メーカーのMobapad がリークとして報じた内容によると、ディスプレイは8インチでフルHD1080p(1920×1080)となるようです。
現行機の最上位モデルである有機ELモデルが7インチ/720p(1280×720)なので、より大きく高解像度となりそうです。
TV接続時は4K出力もサポート?
Dexertoの記事によると、Switch次世代機はNVIDIAのGPUを搭載し、Deep Learning Super Sampling (DLSS)をサポートする可能性があります。
Digital Trendsの記事によると、DLSSの仕組みを活用することで、低解像度でレンダリングした画像をAIアルゴリズムを使って高解像度に変換することができるようです。
このテクノロジーを活用することで、TVに接続した際には最大4K品質(3840×2160)の出力も可能になると予想されます。
SD Express採用の噂
Comicbookの記事によると、SDカードもSD Express規格への対応が取り沙汰されています。
事実であれば最大800MB/秒級の高速転送が可能となり、ゲームの起動時間短縮やダウンロード速度の改善が期待されます。
外観・見た目について
全体的に大きくなった
出典: www.youtube.com
「Switch2」は本体が、現行機の「Switch 有機ELモデル」より一回りほど大きくなっています。
出典: www.youtube.com
それに伴ってジョイコンも大きくなっており、ドックも大きくなっていると思われます。
ベゼルが狭くなった
出典: www.youtube.com
「Switch 有機ELモデル」よりベゼルが狭くなっており、本体の大型化も相まって、液晶の部分はかなり広くなっていると思われます。
背面スタンドがコの字形
出典: www.youtube.com
「Switch 有機ELモデル」の背面スタンドは、本体裏面の下半分がほぼ「フリーストップ式ワイドスタンド」という、どの角度でも設定できる大きなスタンドでした。
「Switch2」では、「フリーストップ式ワイドスタンド」なのは同じですが、四角ではなく「コの字」となっています。「有機ELモデル」同様、スタンドの裏にmicroSDカードのスロットのようなものも見えます。
ジョイコンの違い
出典: www.youtube.com
「Switch2」のジョイコンは、まず一回りほど大きくなっていることが挙げられます。
他にも、
- 右のジョイコンのホームボタンの下に新しいボタン
- SR、SLボタンも大きくなっている
- Switch2本体と繋ぐ端子
- 表面はマットな加工がされている
パッと見るだけでこれくらいの違いがわかります。
おそらく性能も上がっていると思われますが、まだわからないのでニンダイを待ちましょう。
新機能や特徴的な機能
Switch向けソフトも遊べる
https://x.com/NintendoCoLtd/status/1853972161238847712
任天堂の公式広報アカウントのポストによって、Nintendo Switchの後継機種にて、Nintendo Switch向けのソフトも遊べることが判明しました。
出典: www.youtube.com
予告映像にも明記されておりました。パッケージ版でもダウンロード版でも対応すると明記されていますが、一部のソフトは対応しない場合もあると明記されているので、しっかりと確認しておきましょう。
マイク内蔵
Centro LEAKSのリーク情報によると、Switch次世代機には内蔵マイクが搭載されるようです。
本体ではなくコントローラーに搭載される可能性もあり、このような内蔵マイクを使って遊ぶゲームや機能が出てくるかもしれません。
ジョイコンとSwitchはマグネットでつながる?
出典: www.youtube.com
「Switch」は、本体の上部からジョイコンをスライドさせる形で「Switch」に装着できるデザインでした。
「Switch2」はマグネットで真横から装着できそうな表現をされていたので、「Switch」よりも手軽にジョイコンを着脱可能になっていると思われます。
以下はリークや噂程度の情報
アクセサリーメーカーのVandalは、Switch2のJoy-Conが磁気で本体に取り付けられる可能性があると報じました。
これは現行モデルのレール式システムに代わるもので、よりスムーズなJoy-Conの着脱を可能にするためと思われます。
また周辺機器メーカーのMobapadも、新しいJoy-Conが「電流制御による電磁吸引技術」を使用して本体に取り付けられると詳細に説明しています。これは電気永久磁石の使用を示唆しており、ボタン操作で着脱できる可能性があります。
2022年12月に任天堂は磁気クリップに関する特許を出願しました。このことが、この噂の信憑性を高めています。
Mobapadの投稿によると、現行機のJoy-ConとProコントローラーも、後継機で引き続きサポートされ互換性を保っていると予想されています。
背面ボタンや光学センサー搭載の可能性
一部のリーク情報によれば、Joy-Conに背面ボタンが追加されるほか、アナログスティックも磁気検知方式に変更される見込みです。これにより従来機種で起こりがちだったスティックドリフト問題を大幅に軽減できる可能性があります。
さらに光学式センサーを搭載しマウスのように細かな操作ができるとの報道もあります。
VR対応やニンテンドーラボ続編の可能性あり?
元Atlus関係者の友人の投稿によると、「Switch 2には新しいカメラ機能があるけど、VRかどうかわからないと言っていた(以下略)」と投稿しており、これまでと違ったカメラ機能が搭載される可能性がありそうです。
また、この情報で指しているカメラの新しい機能かどうかは不明ですが、任天堂株式会社から画面表示システムや画像表示方法・ゴーグル型装置の特許が出願されています。これは、2019年2月27日に出願された「ニンテンドーラボVRキット」の特許を2024年3月11日に再び出願したものです。
この時期に再度出願し、Nintendo Switch後継機に言及した翌日(2024年5月8日)のタイミングで特許が発表されていることから、Nintendo Switch後継機にも「ニンテンドーラボVRキット」のリメイクや続編が発売される可能性も予想できます。何らかの形でこのVRキットを活用してゲームを遊べることが期待できそうです。
出願日:2024-03-11 ほか1
出願人:任天堂株式会社
名称:画像表示システム、画像表示方法、およびゴーグル型装置
要約:【課題】ユーザインターフェイス画像の提示に関する利便性を向上させることが可能となる画像表示システム、画像表示プログラム、画像表示方法、..
続き https://t.co/OUIWFwN3tI pic.twitter.com/nJGzPHA599— 特許ウォッチbot (@ptent365a) May 7, 2024
現行機タイトルとの互換性
ダウンロード版はニンテンドーアカウントで引き継ぎか?
Nintendo Switch後継機では、ニンテンドーアカウントを活用し、何かしらの互換性のある機能を持たせることが公式発表されています。2023年6月27日に開催された「第83期 定時株主総会 質疑応答」で任天堂の古川社長は以下のように発言しています。
Nintendo Switch から次世代機への移行においては、ニンテンドーアカウントを活用しながら、お客様にうまく移行していただけるように努めていきたいと考えております。
この発言だけではソフトの引き継ぎがあると明言はできませんが、ソフトを受け継げずアカウントだけ引き継ぐだけではユーザーにとってメリットが少ないため、Switch後継機でダウンロードソフトを引き継ぎできる可能性は高いと予想します。
価格は4万円〜6万円前後か?
Nintendo Switch後継機の価格について、現時点で公式発表はありません。
業界アナリスト等の専門家によると価格は40,000円から50,000円前後となる可能性が高そうです。
海外メディアWCCF TECHの予想では349ドルから499ドルの間で設定される可能性があり、現在のドル円レート(140〜150円)を適用すると日本円では70,000円〜80,000円などさらに高い値段が設定される可能性もあります。
ただし、任天堂は伝統的に比較的低価格路線を維持してきたため、最終的な価格設定がどうなるか予想は難しいです。
その他の情報や疑問
転売対策をとって販売
2023年6月27日の「第83期 定時株主総会 質疑応答」と2024年5月7日の株主総会での質疑応答で、任天堂の古川社長の発言によると、現時点で半導体をはじめとした部品不足は起きておらず、このままいけば発売延期などはあまり心配しなくても良さそうです。
また、十分な台数を確保した上での発売も可能で、転売等の問題が起きづらい市場環境となりそうです。
Metroの記事によると任天堂は各地域の法律や規制の範囲内で、追加の対策を検討しているようです。
Redditではニンテンドーアカウントの保有者に優先的に販売したり、韓国のように電話番号認証を導入するなどの案も議論されています。
段階的に情報発信
2024年5月7日に行われた決算説明会(オンライン)での質疑応答で任天堂の古川社長の発言によると、これまでの新しい機種の発売と同様に、段階を踏んで情報を発信していくと発言しています。今後も定期的に新情報が発表されていくと思われます。
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