Switch2の「キーカード」について使い方や見分け方、キーカード版ソフトを使用するメリット・デメリットなど詳しく解説しています。
また、2025年5月2日までに発表されているキーカード対応タイトルも一覧にまとめました。
目次
Switch2キーカードとは?
Switch2のキーカードとはNintendoSwitch2のパッケージ版ソフトの一種です。
従来のゲームカードとは異なり、カード自体にはゲーム本体のデータはほとんど含まれておらず、ゲームを起動するための「キー(鍵)」のみが保存されています。
パッケージの表面に記載がある
出典: www.nintendo.com
キーカードの入ったソフトには表面の下部に画像のような記載があります。
キーカードの表面右上にも印がある
出典: www.nintendo.com
内包されているキーカードの表面右上には鍵マークがついているため、通常のパッケージ版のカードと見分けることができます。
ゲームをプレイするまでの流れ
キーカードを本体に差し込む
出典: www.nintendo.com
パッケージに同梱されているキーカードをSwitch2本体のカードスロットに差し込みます。
ソフト本編データをダウンロード
出典: www.nintendo.com
キーカードを差し込むと、HOMEメニューに案内の表示が出ます。
案内に従って、インターネットを通じて本編のデータをダウンロードします。
インターネット接続環境が必要
ソフト本編のデータをダウンロードするにはインターネット接続環境が必要です。
データは本体保存メモリーまたはmicroSD Expressカードに保存される
データはキーカードには保存されず、ダウンロード版と同様本体保存メモリーまたはmicroSD Expressカードに保存されます。
十分な空き容量が必要で、必要な容量はパッケージに記載されています。
ゲームをプレイ
データのダウンロードが完了すると、ゲームをプレイできるようになります。
データをダウンロードすれば次回以降はインターネット接続環境がなくてもゲームを始めることができます。
プレイにはキーカードが必要
ゲームをプレイするにはダウンロード版とは違ってキーカードを差し込む必要があります。
従来のソフトとの違い
Switch2キーカード |
従来のパッケージ版 |
ダウンロード版 |
|
---|---|---|---|
カードの差し込み |
必要 |
必要 |
不要 |
本体orSDカードの 空き容量 |
必要 |
一部必要 |
必要 |
初回プレイ時の インターネット接続環境 |
必要 |
不要 |
必要 |
販売前の 事前ダウンロード |
不可能 |
不可能 |
可能 |
従来のSwitchのゲームカードにはゲームカード内にゲーム本編のデータがすべて収録されており、カードを差し込めばダウンロードなどの手間なくすぐにプレイ可能でした。
キーカードは、カード内にデータがほとんど入っておらず、初回プレイ時にインターネットを経由してデータダウンロードをする必要があります。
また、最新バージョンをダウンロードすることになるため、旧バージョンを楽しむにはひと手間必要になりそうです。
貸し借りや中古販売について
キーカードは物理的な媒体のため、貸し借りや中古販売は可能です。
キーカードを受け取った側は自身のSwitch2本体にカードを差し込み、インターネット経由でゲーム本編データをダウンロードすることでプレイできます。
アカウント紐づけについて
ゲーム本編データのダウンロードにニンテンドーアカウントは必要ありません。
また、キーカードはユーザーのアカウントにひもづけられないため、複数の本体で自由に差し替えて利用できます。
ただし、同時に同じソフトを起動することはできません。
キーカードのメリット・デメリット
キーカードにはソフトメーカー側とユーザー側、それぞれが感じるメリット・デメリットがあります。
ユーザー側のメリット
出典: www.nintendo.com
他ユーザーとのシェアが可能
キーカードを他のユーザーにシェア可能です。
キーカードを受け取ったユーザーはキーカードをSwitch2に差し込み、上記の手順でデータをダウンロードすればゲームをプレイできます。
アカウントの紐づけが不要
ゲーム本編データのダウンロードやプレイに、ニンテンドーアカウントの紐づけは必要ありません。
キーカードは特定のアカウントに紐づけられないため、複数のSwitch2で利用しやすいという利点があります。
中古販売が可能
ダウンロード版とは異なり、キーカードをシェアすればゲームをプレイできるため、中古ショップに売却することも可能です。
中古購入したユーザーもキーカードをSwitch2に差し込み、上記の手順でデータをダウンロードすればゲームをプレイできます。
パッケージを所有できる
ダウンロード版と違ってパッケージを所有できるため、パッケージを集めたいコレクターの方にはおすすめの購入手段です。
ダウンロード版と同じ価格帯に?
生産コストを抑えられているため、通常のパッケージ版より安く購入できる可能性が高いです。
ユーザー側のデメリット
ストレージ容量を消費する
パッケージ版であるにもかかわらず、ゲーム本編をダウンロードする必要があるため、本体保存メモリーまたはmicroSD Expressカードの空き容量を消費します。
Switch2ではSDカードより容量の大きいmicroSD Expressカードが必要になるため、キーカードのソフトやダウンロードソフトを遊ぶためにストレージ容量の確保が課題になる場合があります。
ソフトのデータ本編のダウンロードが必要
はじめてゲームをプレイする際に、キーカードをさしたSwitch2でインターネットを通じてソフト本編のデータをダウンロードする必要があります。
インターネット接続環境がない場所では初回プレイができません。
キーカードなしでは遊べない
今までのパッケージ版のソフトと同様、データダウンロード後はキーカードをSwitch2に刺さなければ遊ぶことはできません。
初回ダウンロードの待ち時間が長い
ダウンロードが必要なため、ソフト購入後にダウンロード時間を要します。
ダウンロード版の時のように事前ダウンロードのようなことはできず、購入してからプレイできるまでの待ち時間が長くなり、購入してから即プレイ!という手軽さが減少しています。
また、ソフトの切り替え時もキーカードの抜き差しが必要になるため、ダウンロード版のような手軽さもありません。
将来的にゲームが遊べなくなる?
キーカードはサーバーからのダウンロードを前提としているため、ゲームサーバーの稼働が終了した際に流通したキーカードからデータをダウンロードできなくなる可能性が高いです。
ソフトメーカー側のメリット
製造コストを削減できる
カードに最低限のデータしか入っていないため、ROM単価が安く、生産コストを最小限に抑えられます。
特に、大容量のゲームカードは製造コストが高くなる傾向があるため、容量の大きなタイトルでコスト削減効果が大きいと考えられます。
フライングゲット対策
発売日にならないと本編データがダウンロードできないため、フライング配信(発売日前の不正なプレイ動画投稿や画像の流出・漏洩)を抑止できます。
既存の流通網活用
パッケージ版として従来の小売店の流通に乗せることができます。
違法コピー対策の可能性
データ全体がカードにないため、カートリッジの吸い出しによる違法コピーの難易度が上がり、違法コピーによる海賊版ソフトの流行対策になる可能性もあります。
価格設定の柔軟性
ダウンロード版とパッケージ版の価格差を無くしやすい選択肢となります。
キーカード対応タイトル(2025/5/2時点)
キーカード対応タイトルの見分け方
キーカード対応タイトルをソフト販売サイトやホームページを確認し、パッケージの表面にキーカードの記載があるものを選別しました。
キーカード対応タイトル
ソフトタイトル リンクは販売サイト・HP |
ソフトメーカー |
発売日 |
---|---|---|
スクウェア・エニックス |
2025年6月5日 |
|
エレクトロニック・アーツ |
2025年8月15日 |
|
カプコン |
2025年6月5日 |
|
カプコン |
2025年6月5日 |
|
セガ |
2025年6月5日 |
|
セガ |
2025年6月5日 |
|
セガ |
2025年6月5日 |
|
マーベラス |
2025年6月5日 |
|
マーベラス |
2025年8月28日 |
|
マーベラス |
2025年9月5日 |
|
KONAMI |
2025年6月5日 |
|
KONAMI |
2025年6月5日 |
|
KONAMI |
2025年6月5日 |
|
コーエーテクモゲームス |
2025年6月5日 |
|
コーエーテクモゲームス |
2025年7月25日 |
|
IO Interactive |
2025年6月5日 |
|
WB Games |
2025年6月5日 |
|
アトラス |
2025年6月19日 |
|
スパイク・チュンソフト |
2025年7月25日 |
キーカード未対応タイトル
ソフトタイトル リンクは販売サイト・HP |
ソフトメーカー |
発売日 |
---|---|---|
任天堂 |
2025年6月5日 |
|
任天堂 |
2025年6月5日 |
|
任天堂 |
2025年6月5日 |
|
任天堂 |
2025年7月17日 |
|
任天堂 |
2025年7月24日 |
|
任天堂 |
2025年6月5日 |
|
バンダイナムコエンターテイメント |
2025年6月26日 |
|
バンダイナムコエンターテイメント |
2025年7月17日 |
|
CD PROJEKT |
2025年6月5日 |
|
エレクトロニック・アーツ |
2025年6月5日 |
キーカード作品の現状の傾向
Switch2の予約開始時点では、サードパーティ製のパッケージ版ソフトの多くがキーカード形式を採用しているようです。
一方、任天堂から発売されるタイトルは、今のところゲームデータが内蔵されている通常のゲームカード形式が採用されています。
Nintendo Switch 2 Edition
出典: amzn.asia |
初代Switch版からのアップグレードを含む「Nintendo Switch 2 Edition」と名の付くサードパーティのタイトルは、キーカードだけでなく通常のゲームカード形式が採用されている傾向があります。
ゲームカードに初代Switch版のデータやアップグレードパックが含まれているためと考えられます。
例外の作品も
出典: amzn.asia
サードパーティタイトルでも、『サイバーパンク2077 アルティメットエディション』のように、大容量のゲームカード(64GB)を採用し、キーカードではない形式で発売される例もあります。
まとめ
Nintendo Switch 2の「キーカード」は、パッケージ版ソフトにおける新たな試みです。
メーカーにとってはコスト削減やフラゲ対策、違法コピー対策の可能性といったメリットがある一方、ユーザーにとってはパッケージ版の利点であった「容量を消費しない」「ダウンロードせず遊べる」といった点が失われる可能性があります。
しかし、ダウンロード版にはない「貸し借り」「中古販売」が可能という物理媒体ならではのメリットも持ち合わせています。
購入時には、パッケージの表記を確認し、キーカード形式か従来のゲームカード形式か、また必要なダウンロード容量や自身のインターネット環境、ストレージ容量などを考慮して選択することが重要になります。
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