2020年11月12日に発売された新世代機「PlayStation5(PS5)」。レイトレーシングやロード時間の短縮などさまざまな機能が注目されています。
本記事では、「4K/120fps」「8K/60fps」を楽しむために必要なHDMI2.1の仕様について解説するとともに、現時点で購入可能なHDMI2.1対応モニター/テレビを紹介します。
なお以下の解説は、同じくHDMI2.1に対応する「Xbox Series X/S」にもおおむね当てはまりますので参考にしてください。
出典: youtu.be
HDMI2.1対応で可能になったこと
HDMI2.1とは、冒頭でお話したとおり「4K/120fps」「8K/60fps」を出力するために必要な規格です。4Kや8Kはグラフィックの精細さ、120fpsや60fpsは1秒あたりに映像が切り替わる頻度を表します。
その他にも、動的HDR対応でシーンやフレームごとに映像を最適化することが可能になったり、eARC対応によりオーディオ環境を向上させたりするなど、HDMI2.1はPS5の性能をフルに発揮するためには欠かせないものとなります。
映像をよりなめらかにコントロールする可変リフレッシュレート(VRR)や、自動で低遅延モードに切り替えてくれる自動低レイテンシーモード(ALLM)も、HDMI2.1によって可能になります。
HDMI2.1に対応したHDMIケーブルはPS5に同梱されます。その機能を十分に味わうためには、他に対応モニターやオーディオ環境、そして対応作品が必要となります。
HDMI2.1対応ディスプレイの選び方
PS5の性能を最大限に引き出すモニター・テレビを選ぶにあたり、注意すべきことをいくつかお話します。
例えば、HDMI2.1対応をうたうモニターであっても、「4Kは60fpsまで」といった制約が設けられているケースがあります。
それ以外にも、4K/120fps対応をうたうモニターであっても、HDMI2.1ではなく、PS5が対応していない「DisplayPort」での接続に限定しているケースもあります。
PS5の4K/120fpsを存分に味わいたいのであれば、「HDMI2.1対応」かつ「4K/120fps対応」であることを確認してモニター選びを進めましょう。VRRやALLMの有無なども、必要に応じて検討することになるでしょう。
ただし、すべての条件を満たすモニター・テレビは、2020年11月時点でそれほど多くはありません。画質を妥協し「フルHD/120fps対応」で探すのも、コストを考慮した場合には現実的な選択肢となりそうです。
HDMI2.1対応テレビ
HDMI2.1対応かつ4K/120fpsに対応したテレビはLG電子、シャープ、ソニーなどから発売されています。
※2020年11月時点の商品情報です。スペック上の表記を元にしており、PS5でHDMI2.1の動作を確認したものではないのでご注意ください。
ソニー ブラビア Z9H KJ-85Z9H
ソニー製品でHDMI2.1に対応した唯一の製品で、8K60hz、4K120hzに対応します。
シャープ AQUOS
AX1シリーズ、AW1シリーズ、BW1シリーズがHDMI2.1の8K60p、4K120pにアップデートで対応しました。
LG
LGのテレビは複数のモデルでHDMI2.1に対応しています。比較的手軽な価格で購入できるモデルでも4K120Hzに対応した製品が揃っています。
HDMI2.1対応モニタ
2020年11月時点でHDMI2.1に対応したモニターは発売されていません。ASUS社はHDMI2.1 FRL認証を取得したゲーミングモニタの発売を計画していると発表しています。
【ニュース】ASUSゲーミングモニター、ゲーミングモニターでは世界初のHDMI 2.1 FRL認証をアリオンで取得
HDMI2.1 対応ケーブル
PS5にはHDMI2.1対応のケーブルが付属します。別途購入するときにはHDMI2.1対応のものを選んで購入する必要があります。
周辺機器 | ソフトの互換性 |
デジタルエディションの違い | PS Plusコレクション |
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