3月3日に発売となる任天堂の新ハード、Switchのローンチタイトル(同日発売タイトル)として発表されている、「いけにえと雪のセツナ」について紹介します。
目次
いけにえと雪のセツナとは
作品概要
「いけにえと雪のセツナ」は、スクウェア・エニックスから発売されるRPG作品です。2016年2月18日にPS4、PSVitaで発売されており、Switch版はリメイクという形になります。
シリーズ物ではない新規のタイトルであり、昔ながらのRPGを意識して制作された作品となっています。
ストーリー
十年に一度いけにえを捧げることで魔物の被害を防ぐという、古来からの習わしを守る島がありました。
しかしあるとき、十年のときを待たずして魔物の被害が増え始めたのです。これに危機感を抱いた島民は、習わしとは異なるものの、再度いけにえを捧げて魔物たちを鎮めようと考えたのです。
いけにえに選ばれたのは「セツナ」。18歳の少女です。いけにえの儀式が行われる最果ての地へ、護衛隊とともにセツナは旅立っていくのです。
ゲームシステム
アクティブタイムバトル(ATB)を採用
「いけにえと雪のセツナ」は、国産RPGが隆盛を極めた1990年代のRPGを強く意識して制作が進められました。その特徴が強く現れているのはバトルシステムです。
採用されたのは「アクティブタイムバトル(ATB)」。ATBは単純なターン制とは違い、一定のゲージがたまった順に行動するバトル方式のことです。キャラクターによって、あるいは状態によってゲージの溜まるスピードが異なり、それがバトルをよりアクティブなものにします。
ファイナルファンタジー4で導入されたATBは、その後スクウェアの流れをくむRPGの定番となってきました。本作は名作「クロノ・トリガー」で採用されたATBをベースにバトルシステムが設計されています。
近年のRPGではアクション、あるいはリアルタイムバトルのものも増えていますが、やはりコマンド入力式こそRPGだという方も多いのではないでしょうか。本作はそんな期待に応えてくれます。
もちろんただ順番にコマンドを選択していくだけではなく、敵との位置関係やコマンド入力のタイミングによって、より有利に戦えるといった戦略性も大切になっています。
刹那システム
本作独自のシステムと言えるのが「刹那システム」です。何らかの行動をしたり、ダメージを受けたりすると、「刹那ゲージ」がたまります。
刹那ゲージがたまった状態で、技の発動に合わせてタイミングよくボタン入力をすることで、追加効果が付与されます。
追加でダメージを与えるものもあれば、HPが回復したり、同じ技をもう一度放ったりするなど、さまざまな効果が付与されます。
連携
特定の技を装備、かつATBゲージがたまったメンバーが複数いることで発動が可能になるのが連携技です。発動に条件がある分、その効果はかなりのもの。派手なエフェクトも楽しめる連携技は、本作の魅力の一つとなっています。
充実のカスタマイズ
本作では、「法石」と呼ばれるアイテムを装備することで、キャラクター固有の技や魔法を発現させたり、さまざまな能力を上昇させることができます。
先ほど紹介した刹那システムの追加効果は、装備する法石によって異なります。どんな法石を装備するかによってキャラクターの特徴も変わってきますので、このあたりのカスタマイズ性は古くからのRPGにはあまりない、新しい要素を取り入れた部分と言えるでしょう。
キャラクター紹介
主人公
腕利きの傭兵です。ある任務で島に赴いた際「セツナ」に出会ったことにより、護衛隊の一人として生贄のたびに同行することになります。
物理攻撃から攻撃・回復魔法、サポートまでこなす万能のキャラクターです。
セツナ
いけにえとしての運命を背負った少女。魔物を鎮めるために生贄になるという、自身の運命にためらいはありません。
回復魔法やサポート技を使いこなす守りの要です。投てき攻撃や攻撃魔法もあります。
ヨミ
かつていけにえの旅の護衛をした経験のある老剣士。普段は極めて陽気に振る舞っていますが、その腕前は確かです。
高い攻撃力と防御力が特徴の、物理アタッカーです。
大鎌の男
主人公の前に立ちはだかる謎の男。彼の目的はいけにえの抹殺。一切の感情を排し、目的の遂行するためだけに行動します。
Switch版追加要素
基本的な内容は先に発売されているPS版と変わりありませんが、Switch版では無料追加ダウンロードコンテンツ(DLC)として、「時の闘技場」が配信されます。
メインシナリオを一定の場所まで進めるとプレイ可能になる時の闘技場では、ほかのプレイヤーとのバトルを楽しむことができます。
純粋なRPGながらカスタマイズ性が高い本作ならではの楽しみ方と言えるでしょう。
懐かしさ全開のRPG
昔ながらのRPGをもう一度味わいたい。「いけにえと雪のセツナ」はそんな要望にしっかり応えてくれる作品です。アクションRPG、MMORPGにすっかり慣れてしまった方も、最近のRPGにはついていけないという方も、久しぶりにのんびりしたRPGを楽しんでみませんか?
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