スマートフォンやゲーム機、パソコンなど、家庭内でもインターネット接続を必要とする機器が増えています。
基本的には有線接続をするのが速度でも安定感でもベストなのですが、スマートフォンはもちろん無線接続のみですし、ゲーム機やパソコンでも、住宅の構造によっては有線接続が難しい場合もあるでしょう。
そんなときに便利なのがWi-Fiによる無線接続です。
今回は家庭で手軽にWi-Fi接続が使えるようになる、「ソフトバンクエアー」について紹介します。
メリット・デメリット、料金などをまとめましたので、参考にしてみてください。
目次
家庭内でWi-Fiを使う2つの方法
家庭内でWi-Fiを使えるようにするには、2つの方法があります。
ひとつは光回線などの固定回線を通し、Wi-Fiルーターを接続して使用する方法。
もうひとつは家庭内に設置したルーターで無線電波を拾い、そこからWi-Fiを使えるようにする方法です。
ソフトバンクエアーはこちらのタイプで、同様のサービスとしてUQ WiMAXなどがあります。
ソフトバンクエアーの特徴
出典: www.softbank.jp
工事の必要はない
光回線を通す場合、NTTのフレッツやNURO光、auひかりなどに申し込んで工事を依頼する必要があります。
工事にはかなりの時間を要することもありますので、それまでの間ネットが使えない状況が続くことになります。
ソフトバンクエアーであれば、申込みの後に配送されてくる機器をコンセントにさし、簡単な設定をするだけで使えるようになります。
Wi-Fiがすぐに使える
光回線を利用する場合、固定回線を引いた後にWi-Fiの設定を別に行う必要があります。
最近ではWi-Fiまでが一体になったルーターを使用しているサービスも増えてきていますが、そうではないものもあります。
その場合、別に無線ルーターを用意する必要があります。
ソフトバンクエアーであれば、Wi-Fiを飛ばすことが前提となっている機器を使用しますので、ネットに詳しくない人でも簡単です。
データ容量制限なし
スマホのプランでは、「○GBまでいくら」など、データの使用量によって料金が変わってきます。
予想外に使いすぎてしまって料金がかさんだり、速度制限にかかってしまったりした経験がある人も多いでしょう。
ソフトバンクエアーでは、データ容量に制限はありませんので、家庭内で好きなだけ利用することができます。
ソフトバンクエアーの料金体系
出典: www.softbank.jp
契約期間
ソフトバンエアーは2年契約となります。
24ヶ月の期間が終了した時点で、解約の申し出がない場合は自動で2年間の契約期間が延長されます。
契約満了月以外の解約は、9,500円が必要になります。
料金
利用開始から24ヶ月目までは、3,800円(税別)となります。
25ヶ月目以降は、4,880円(税別)となります。
契約期間中、機器(Airターミナル)の料金は発生しません。
おうち割の対象になる
ソフトバンクのスマートフォンと一緒に契約する場合、おうち割の対象になります。
おうち割を利用した場合、24ヶ月目までの支払いは4,300円(税別)になります。
これだけだと高くなっているように見えますが、スマホ契約の際に「データ定額50GBプラス」「ミニモンスター」などに申し込むと、スマホ料金が1,000円安くなります。
つまりトータルで500円安くなる可能性があるということですね。
ただしこのあたりは複雑で、「こっちの割引を適用したら別の割引が適用できなくなった」なんてこともありますので、十分に注意してください。
Airターミナルの料金に要注意
先ほど、契約期間中はAirターミナルの料金は発生しないと書きました。
そのとおりなのですが、注意してほしい点もあります。
実はAirターミナルの契約は、36回分割の形になっています。
月々1,620円の36回分割で、契約期間中は月月割で1,620円の割引となり、料金がかからない仕組みになっています。
ただしソフトバンクエアーを解約すると、月月割が消滅します。
するとAirターミナルの残金が請求されてしまうのです。
ソフトバンクエアーの契約自体は2年契約ですので、普通に考えると25ヶ月目であれば無料で解約できると考えがちです。
しかし実際は、Airターミナルの支払いが残っています。
解約金やその他費用なしに解約できるのは、2年契約を2回終えたところになってしまいます。
ソフトバンクエアーの注意点
速度の評価は賛否両論
ソフトバンクエアーは、多くの地域で下り261Mbpsに対応しています。
また都市部では、下り350Mbpsに対応している地域もあります。
もちろんこの速度は理論上の値であって、実際に体感できるスピードはもっと低いものになります。
利用者の評判を見てみると、動画もサクサク見られるという評価もあれば、ADSLよりも遅いといった評価もあります。
このあたりは使用環境によっても左右されます。
ソフトバンクエアーの公式サイトを見ると、このような記載があります。
特定のエリアでネットワークが高負荷となった場合、該当エリアのお客さまについては、サービス安定提供に伴う速度制限のため、通信速度が低下する場合があります。
つまり周辺にソフトバンクエアーの利用者が多いと、自分がそれほど使っていなくても速度制限がかかってしまうことがあります。
それ以外にもさまざまな要因で、満足のいく速度が出ないことがあります。
こればかりは使ってみないと分かりませんが、電波状況が不十分であった場合には、8日以内であれば契約をキャンセルする事ができます。(公式サイトへ)
契約したらまずは、自分が使う用途で不自由がないか、時間帯によって極端に遅くなることはないかなど、ひととおりチェックするようにしましょう。
光回線の有線接続と比べると安定感は落ちる
これはソフトバンクエアーに限らず、どんな無線通信にも言えることです。
最近ではオンライン環境がほぼ必須になっているゲームも多いのですが、安定感や速度の面で光回線の有線接続にはかないません。
無線でも快適にできることもあるのですが、時間帯や状況によって不安定になることもあるので、あまり期待しないほうがいいでしょう。
一人プレイであれば多少不安定でも問題ないのですが、特にオンライン対戦の場合は影響がかなり大きいので、プレイをする際にはよく考えるようにしましょう。
持ち運びはできない
ソフトバンクエアーはコンセントにさすだけで使えます。
では外でもコンセントのある場所なら使えるのかというと、それは不可能です。
これは物理的な問題ではなくて、法律上の問題です。
外でもWi-Fiを利用したいのであれば、持ち運びできるタイプのサービスを契約しましょう。
まとめ
ソフトバンクエアーの紹介でした。
機器をコンセントに差し込めば使える手軽さは、インターネット関係の設定が苦手な人にとってはうれしいことです。
また光回線を引きたくても、さまざまな事情でそれができない人にとっては、Wi-Fiを使うための有力な手段となるでしょう。
一方で無線という特性上、光回線の有線接続ほどの安定感や速度が確保されているわけではないので、その点は十分に理解した上で契約するようにしましょう。
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