『ゼルダの伝説シリーズ』の関連書籍である、「ゼルダの伝説 30周年記念書籍 第3集 THE LEGEND OF ZELDA BREATH OF THE WILD:MASTER WORKS ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド:マスターワークス」は、『ブレスオブザワイルド』ファンにとっては必読の書です。この記事では、この書籍の見逃せないポイントを徹底解説します。
目次
ブレスオブザワイルド:マスターワークスについて
出典: www.amazon.co.jp
2017年に「ゼルダの伝説シリーズ」の30周年記念の第3集として発売されました。
内容としては、第2集の「ハイラル百科」とは違い、「ブレスオブザワイルド」に特化した書籍となっています。「ブレスオブザワイルド」に登場するキャラクターやアイテム、世界観、ストーリーなどについて詳細な解説やイラストが掲載されています。
他に、第1集の「ハイラルグラフィックス」と先ほども挙げた、第2集の「ハイラル百科」が販売されています。
注意点として、本書は「ハイラル百科」とは逆で「ブレスオブザワイルド」のみの設定資料集なので、他の「ゼルダの伝説シリーズ」に関する情報は含まれていないことに注意しましょう。
マスターワークスのおすすめポイント
網羅しているイラスト
2017年12月時点で公開されている、すべての描き下ろしイラストを、制作者のラフスケッチと解説を添えて載せられています。
我々ユーザーがよく見たことのある、宣伝用のイラストからキャラクター紹介のイラスト、さらには海外の宣伝用イラストという中々見ることのできないイラストまで、あらゆる描き下ろしイラストが掲載されています。
特に制作者の解説を読むと、そのイラストの意図や経緯がわかるので、イラストへの思い入れや素晴らしさが理解できると思います。
大量の設定画とその解説
「ブレスオブザワイルド」に登場するキャラクターやアイテム、ハイラルにある建造物や自然などの大量の設定画やデザイン画を、上記のイラスト同様、制作者たちの解説を添えて載せられています。
例として主人公のリンクであれば、設定画の中でも「検討稿」という、開発の初期段階で挙がってくる案の設定画まで載せられており、今「ブレスオブザワイルド」で操作しているリンクが完成するまで、様々な試行錯誤があったのがハッキリとわかります。
そして、筆者の個人的に興味深い内容で読み応えがあると思ったのが、ハイラルの建造物や自然の設定画です。
「古代シーカー族」の遺物であるガーディアンは「縄文土器」をデザインモチーフにしていたり、神獣はそのガーディアンや縄文土器をベースに東南アジアの儀面を参考にしてデザインしたということなど、普通にゲームをプレイしているだけではわからないことがわかり、「ブレスオブザワイルド」というゲームの奥深い世界観が広がります。
時系列順に解説される設定
「ブレスオブザワイルド」の作中で語られる出来事をわかりやすく年表として解説されていたり、作中では語られない秘蔵の設定もまとめて掲載されています。さらに、作品内に散りばめられたキャラクターのセリフや物体から様々な出来事をまとめてくれてもいます。
ユーザーが直接関わることのない「大厄災」の時の出来事も解説してくれており、リンクの記憶にもない「アッカレ砦」での防衛戦や、ゼルダが封印の力に目覚めてからどのような経緯があって「厄災ガノン」を封印し続けているのかなど、非常に興味深い内容を掲載されています。
そして、今「ティアーズオブザキングダム」で話題に上がりがちな「ゾナウ民族」のことも、謎の年代不明遺跡としてまとめられているので、「ティアーズオブザキングダム」への予習も兼ねて読んでみるのも良いでしょう。
ブレスオブザワイルドの開発を終えてのインタビュー
「ブレスオブザワイルド」の開発者たちのインタビューが掲載されています。
インタビュー内容も、ユーザーたちの反応や様々な大賞を受賞されたうえでのインタビューとなっているので、制作を終えたからこそ語れる開発の裏側という内容となっています。
まとめ・総評
まとめると「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド:マスターワークス」は、ゼルダの伝説シリーズのファンだけでなく、「ブレスオブザワイルド」だけをプレイしたファンでも絶対に損をしない一冊であり、「ブレスオブザワイルド」のあらゆる情報を理解したい方はには欠かせない一冊となっています。
本書を手に取り、『ブレスオブザワイルド』の世界に浸ってみてはいかがでしょうか。
さらに「ゼルダの伝説シリーズ」を知りたい方は、「マスターワークス」と「ハイラル百科」も合わせて購入すると、ゼルダの伝説シリーズに詳しくなれるはずです。
「ハイラル百科」の紹介記事は以下からぜひご覧ください。
ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド:マスターワークス
ゼルダの伝説 ハイラル百科
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