2020年7月17日にソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)から発売されたPlayStation4用ソフト「Ghost of Tsushima」。
13世紀後半の「元寇」で激戦地となった対馬をモチーフにした作品で、オープンワールドで再現された中世日本の美しい風景や、時代劇のような剣戟アクションが楽しめるとして話題になっています。
本記事では、主に発売前にプレイした海外メディアの評価を、高評価と低評価に分けてまとめています。
メタスコア83点の評価
世界中のレビューを集めた「Metacritic」のスコアは83点と、かなり高いスコアになっています。(2020/7/17時点:レビュー数91件)
現時点で具体的にどのような点が評価されているのか、詳しく紹介します。
評価の高い点
日本文化へのリスペクト
本作は海外スタジオの作品でありながら、日本文化、特に黒澤明監督への深いリスペクトにあふれています。当時の映画を再現した白黒の「黒澤モード」の実装は、その象徴でしょう。
故郷である対馬を守るため、侍としての道を外れて「冥人(くろうど)」として生きることを選択した主人公・境井仁(さかい じん)の物語を、美しい風景描写とともに楽しめる仕上がりとなっています。
「ZTGD」は、「Sucker Punch(開発スタジオ)は、満足のいくゲームプレイ体験を生み出すだけでなく、すでに優れた物語を強化する方法でそれらを一緒に織り上げるという素晴らしい仕事をします。」として、100点をつけています。
自由度の高い戦闘アクション
大人数を相手にすることもある戦闘シーンでは、一度のダメージでも致命傷になりうるスリリングなゲームバランスとなっています。
単に刀を振り回すだけではなく、間合いや防御、ステルスなどを使いこなし、侍らしい戦闘を楽しむことができます。暗殺をベースに進行することも可能で、戦い方はプレイヤーに委ねられています。
「Gaming Age」は、「私はステルスではなく積極的に戦うことを選んだが、それが可能な自由さも本作の魅力。」として、100点をつけています。
評価の低い点
新しいアイデアは少ない
作品の雰囲気や物語については高く評価をする声が多かったものの、ゲームシステムについて本作ならではの要素は少ないとの評価もありました。
オープンワールドで提供される作品が増えてきたこともあり、それだけで評価を得ることは難しくなりつつあるのかもしれません。
「Malditos Nerds」は、「このゲームは特に新しいものをもたらしているわけではなく、基準を引き上げたり、オープンワールドゲームの進化を表すものでもありません。」
評価まとめ
「Ghost of Tsushima」は、日本文化への深いリスペクトを感じられる作品です。
新しいアイデアに乏しいとの評価もありますが、自由な戦闘アクションや雰囲気を楽しみたいゲーマーであれば、十分に満足できる作品ではないでしょうか。
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