デルタルーンに登場するクリスについて、考察を含めて解説していきます。
この記事にはDELTARUNEに関する重要なストーリーのネタバレが含まれます。
クリスのプロフィール
名前 |
kris(クリス) |
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種族 |
人間 |
性別 |
不明 |
ゲーム『DELTARUNE』の主人公。
プレイヤーは主にクリスを操作し、闇の世界においては「光の勇者」と呼ばれています。
家族・家庭環境について
母にトリエル、父にアズゴア、兄にアズリエルがいます。
両親は別居しており、兄は大学に進学して家を出ているため、現在はトリエルと二人で暮らしています。
種族について
光の世界では唯一の人間です。
闇の世界では光の世界から来た者を「ライトナー」と呼ぶため、クリスもライトナーと呼ばれています。
性別について
作中では明言されていませんが、英語版では性別を特定しない代名詞(themなど)が用いられています。
クリスの容姿
肌の色 |
薄い橙色の肌 顔の上半分は影で隠れて目が視認できない |
肌の色が水色(青色) |
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髪型 |
茶色の髪 |
紺色 |
服装 |
黄色の横縞が1本入った黄緑色の長袖シャツ、茶色のズボンと靴を身に着けている |
青色のアンダーの上に銀色の鎧、ピンクと水色のツートンのスカーフを身に着けて、剣を携えている。 スカーフは『UNDERTALE』のフリスクに似た配色。 |
その他特徴 |
『UNDERTALE』のキャラに似た配色 |
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共通する特徴
どちらの世界でも常に前髪で顔が隠れており、闇の世界へ行く際に一瞬赤い目が垣間見えることから、普段の目の色も赤っぽいと推測されます。
性格
ゲーム中のセリフが少なく、性格を知る手がかりは少ないですが、周囲の人物の発言や行動から以下のような特徴が推測されます。
- 普段は口数が少ない。
- いたずら好きで、年相応な一面がある ベッドの下に隠れてノエルを怖がらせる、隣人の庭の電飾コードに絡まる、借りた本の返済期限を大幅に過ぎている、等
- 友だち想いで勇気がある
キングとの戦いでスージィをかばっている - 何を考えているのか分からない、謎めいた雰囲気がある。
ゲーム内の行動と描写、考察
プレイヤーとクリス(ソウルと器)
ゲーム開始時にプレイヤーは「器」(キャラクター)を作成するが、謎の進行役によって破棄されます。その後プレイヤーが操作するのがクリスです。
赤いハートはプレイヤー自身
画面上のカーソルや、チャプター1エンディングで鳥かごに投げ込まれる赤いハートは「ソウル」であり、プレイヤー自身を意味していると解釈できます。
このことから、クリスはプレイヤーが行動するための「器」や「道具」であるという見方ができます。
プレイヤーはクリスの「こうどう」を操作しますが、クリス自身の感情や意思まですべて操作できるわけではない描写があり、これはクリスが自身が操られていることを認識しており、それから逃れたいと思っているのではないか、と考えられます。
エンディングの不穏な行動
チャプター1ラスト |
チャプター2ラスト |
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チャプター1のエンディングでは、プレイヤーが操作できない夜中に、クリスが自らの胸から赤いソウル(プレイヤー)を引きずり出し、鳥かごに投げ入れます。その後、ナイフを取り出し、赤い目を光らせて不気味な笑みを浮かべています。
チャプター2のエンディングでも同様にソウルを抜き出し、バスルームの窓から脱走したり、家に帰った夜中にテレビをつけ、ナイフを床に刺して闇の泉を作り出す描写があります。
これらの行動はプレイヤーの操作を離れて行われるため、クリス自身の隠された意思や目的があることを強く示唆しています。
クリスの本来の姿とプレイヤーの関与
街の住民やトリエルから「顔色が悪い」「普段のようにきれいなピアノの音が出ない」と指摘される描写があります。
これは、プレイヤーがクリスを操作している間(ゲームをプレイしている間)はクリスの本来の状態ではないことを示唆しているのではないでしょうか。
チャプター2でトリエルが「クリスはときどきこういうことがある」と言っていることから、ソウルを体から出そうとして暴れるといった異常な行動は、プレイヤーが操作するようになる以前から見られた可能性も推測できます。
能力・バトル
HPについて
光の世界のステータス |
闇の世界のステータス |
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闇の世界でのHPは90ですが、光の世界では20になります。これは『UNDERTALE』のレベル1のフリスクと同じHPになります。
こうげき
こうげき |
ぼうぎょ |
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クリスは攻撃時、所持している剣を振るって攻撃します。
また、防御時は剣を盾に変化させて防御します。
こうどう
戦闘では、スージィやラルセイにはない固有コマンド「こうどう」を使用できます。仲間と連携した行動も可能です。
チャプター2の途中からはスージィとラルセイも「まほう」から「こうどう」を起こせるようになります。
特定のボス戦では専用の「こうどう」(ゆうき、スピン、さいみんなど)が使えます。
クリスの考察
「騎士」との関連性
チャプター2のエンディングでクリスが闇の泉を作り出す行動は、闇の泉を生み出す存在としてゲーム中で言及される「騎士」との関連性を強く示唆しています。クリス自身が騎士である、あるいは騎士に操られている、といった考察もあるようです。
クリスがプレイヤーに操作されていない時に、プレイヤーの先回りをして闇の泉を作り出す準備をしている(パソコンルームや準備室での行動)可能性が考察されています。
いたずら心から闇の泉を生み出した可能性も?
騎士である、という考察とはかけ離れますが、チャプター2でクイーンが「この力、意志の力…この”ケツイの力”はすべての『ライトナー』が保有するものでは?つまり強い決意を抱く者ならだれでも「闇の泉」を生み出すことが可能なのでは?」と闇の泉を作ることのできる可能性について語るシーンがあり、いたずらっ子であるクリスがこれを聞いて「闇の泉を作ってみたい!」となった可能性も捨てきれません。
『UNDERTALE』との関連性
クリスの容姿や名前に『UNDERTALE』のフリスクやキャラとの類似点が多く見られます。名前の綴りを入れ替えるとriskやFriskに近くなる、CharaとFriskの名前を組み合わせた可能性、服装の配色などがその代表です。
ゲーム開始時の「器を作る」場面や進行役のセリフが、『UNDERTALE』のキャラクターや物語(主人公がキャラに変貌するなど)を知っているかのような口ぶりであることから、両世界に関連がある可能性、あるいは進行役が『UNDERTALE』関連の人物(例: ガスターやキャラ)である可能性などが考察されています。
ただし、ガスターはWingdingsフォントで話すため進行役としては薄いという意見もあります。進行役がガスターだとすれば、デルタルーンがアンダーテールより過去の物語である可能性も考えられます。
その他の描写
幼少期は両親にツノがないことを気にしており、ツノ付きのカチューシャをもらって喜んでいました。
QCダイナーの店主によれば、家族でQCダイナーに来ることも多かったのですが、両親が不仲になってからは幼少期は兄のアズリエルと一緒に赴きホットチョコレートをよく頼んでいたようです。
チャプター2では、トリエルが作り置きしていたパイを一人で全部食べてしまったり、トリエルの車のタイヤをナイフで切っていたことが判明する。
イラスト・二次創作
クリスは『DELTARUNE』の主人公として、多くのファンイラストや二次創作小説の題材となっています。
pixivなどのイラスト投稿サイトでは「Kris(Deltarune)」や「クリス(DELTARUNE)」といったタグで多数の作品が投稿されています。
二次創作では、ゲーム内の仲間であるスージィやラルセイとの交流を描いたもの、物語の謎やクリスの内面に迫るもの、特定のキャラクターとのカップリング(例: クリス×ラルセイ、クリス×ヌイ、クリス×ジェビル)を描いたものなど、様々なテーマの作品が見られます。
『UNDERTALE』のフリスク、キャラ、クリスの3人を組み合わせた「KFC」というトリオタグも存在し、愛を感じる作品が多いです。
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