『機動戦士ガンダム』シリーズにおける、「宇宙世紀」の時系列を「宇宙世紀」とは何か、見る順番などまで、わかりやすくまとめて解説しています。
目次
- 1 宇宙世紀とは?
- 2 宇宙世紀アニメ一覧
- 3 見る順番のおすすめパターン3選
- 4 TV版と劇場版の違いと選び方
- 5 OVA・劇場版作品の位置づけと魅力
- 6 宇宙世紀とアナザーシリーズの違い
- 7 宇宙世紀の年表
- 7.1 U.C.0001:ラプラス事件
- 7.2 U.C.0068:ジオン・ズム・ダイクン急死
- 7.3 U.C.0079:一年戦争
- 7.4 U.C.0083:デラーズ紛争
- 7.5 U.C.0085:30バンチ事件
- 7.6 U.C.0087:グリプス戦役
- 7.7 U.C.0088:第一次ネオ・ジオン抗争
- 7.8 U.C.0093:第二次ネオ・ジオン抗争
- 7.9 U.C.0096:ラプラス事変
- 7.10 U.C.0100:ジオン共和国の自治権放棄
- 7.11 U.C.0105:マフティー動乱
- 7.12 U.C.0120:オールズモビル戦役
- 7.13 U.C.0123:コスモ・バビロニア建国戦争
- 7.14 U.C.0133:木星戦役
- 7.15 U.C.0149:ザンスカール戦争
- 8 アナザーガンダムの年表
- 9 まとめ
宇宙世紀とは?
出典: www.gundam.jp
ガンダムシリーズにおける「宇宙世紀」は、1979年放送の『機動戦士ガンダム』から始まる、一貫した歴史と世界観を持つ作品群です。
「U.C.(ユニバーサル・センチュリー)」とも呼ばれ、人類が宇宙へ進出し、スペースコロニーに移住した未来を舞台とし、地球連邦政府とジオン公国(後のネオ・ジオンなど)の対立を軸に、戦争、政治、人間ドラマが描かれます。
宇宙世紀シリーズは、ガンダム作品の核心を成す“歴史と世界観そのもの”であり、作品ごとに時代が移り変わりながらも、登場する技術、組織、人物が繋がり、一大SF叙事詩を形成しています。アムロ・レイやシャア・アズナブルといった初代主人公たちの影響が、後年の作品にも語り継がれる点が特徴です。
また、ニュータイプやサイコフレームといったSF的要素が、人類の進化や戦争の意義といった哲学的テーマに踏み込んでおり、リアルな戦争描写も相まって、ガンダムを単なるロボットアニメではなく、社会派SFとしても評価される理由となっています。
アナザーガンダムとは?
出典: www.g-witch.net
ガンダムシリーズには「宇宙世紀」ではない、全く別の宇宙のガンダムも作品としてあります。世界観は作品ごとに異なり、宇宙戦争だけでなく、ファンタジーや社会風刺、学園・大会形式など様々あります。
公式では「オルタナティブ」と呼ばれ、「アナザーガンダム」はファンの間での通称となっています。
主なシリーズ
- 『Gガンダム』:地球を舞台にした格闘大会
- 『W(ウイング)』:レジスタンス戦争と美形キャラで女性に人気
- 『X』:初代をオマージュしつつ、王道のボーイ・ミーツ・ガール
- 『SEED』:遺伝子改造・種の対立(宇宙世紀風の構造)
- 『00』:現代の西暦を舞台にした紛争根絶と対話の重要性
- 『鉄血のオルフェンズ』:火星の孤児たちの群像劇
- 『水星の魔女』:TV初の女主人公が学園で企業や人間関係の狭間で葛藤していく物語
各作品が“完結型”で初心者にも取っつきやすいのが特徴です。各タイトルが独立していますので、宇宙世紀や他シリーズを知らなくても楽しめます。
宇宙世紀アニメ一覧
宇宙世紀シリーズは時系列に沿って視聴することで、物語の背景やキャラクターの関係性、世界の変化をより深く理解できます。以下では、2024年10月現在視聴可能な主な宇宙世紀アニメを時系列順に一覧形式で紹介します。
時系列順の作品一覧
年代 |
作品タイトル |
---|---|
U.C.0001 |
機動戦士ガンダムUC RE:0096 プロローグ |
U.C.0079 |
機動戦士ガンダム |
U.C.0079 |
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 |
U.C.0079 |
機動戦士ガンダム MS IGLOO |
U.C.0079 |
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 |
U.C.0083 |
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY |
U.C.0087 |
機動戦士Zガンダム |
U.C.0088 |
機動戦士ガンダムZZ |
U.C.0093 |
機動戦士ガンダム 逆襲のシャア |
U.C.0096 |
機動戦士ガンダムUC(ユニコーン) |
U.C.0096 |
機動戦士ガンダム Twilight AXIS(トワイライトアクシズ) |
U.C.0097 |
機動戦士ガンダムNT(ナラティブ) |
U.C.0105 |
機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ |
U.C.0123 |
機動戦士ガンダムF91 |
U.C.0153 |
機動戦士Vガンダム |
見る順番のおすすめパターン3選
宇宙世紀シリーズは、作品数が多く時系列も複雑なため、「どの順番で観るべきか」は悩みどころです。ここでは、視聴スタイルや目的に応じておすすめできる3つの視聴パターンを紹介します。
メインストーリーを追う「王道ルート」
最も基本であり、宇宙世紀の流れがスムーズに理解できるルートです。主要キャラクターであるアムロ、シャア、カミーユらのドラマを追うことで、宇宙世紀の核が掴めます。
おすすめ順
- 機動戦士ガンダム(TV版 or 劇場版三部作)
- 機動戦士Zガンダム
- 機動戦士ガンダムZZ
- 逆襲のシャア
- ガンダムUC
- ガンダムNT
- 閃光のハサウェイ
ポイント
戦争と平和、ニュータイプの意義など、シリーズの本質をつかめる構成です。歴史として前後関係が明快で、登場人物の成長を時系列で実感できます。
年表順で完全制覇する「時系列ルート」
設定や歴史の積み重ねという宇宙世紀のガンダムをガッツリ楽しみたい人には、時系列順での視聴がおすすめです。多少映像の古さや演出の変化が気になるかもしれませんが、リアルな戦史を追う体験ができます。
おすすめ順
- 機動戦士ガンダム
- 第08MS小隊/ポケットの中の戦争
- STARDUST MEMORY
- Zガンダム
- ZZガンダム
- 逆襲のシャア
- ガンダムUC
- ガンダムNT
- 閃光のハサウェイ
- F91
- Vガンダム
ポイント
すべての戦争と勢力の変遷を正しく追えます。並行して起こった出来事の意味も理解できるようになるので、宇宙世紀という歴史をどっぷりと浸かれます。
作画の美麗さとテンポで選ぶ「新世代ルート」
「古い絵柄はちょっと苦手…」という人は、2010年代以降の高品質アニメから入るのも一つの手。これらの作品でガンダムシリーズを知り、後から逆行する形で興味を広げるのがポイントです。
おすすめ順
- ガンダムUC
- ガンダムNT
- 閃光のハサウェイ
- 機動戦士ガンダム(劇場版三部作)
- Zガンダム(BDリマスター版で視聴可)
ポイント
映像美、音響、テンポの良さでとっつきやすいです。しかし、過去作を見ている、知っている前提で進んでいく作品もあるので、置いてけぼりになる可能性もあります。
そして、旧作に興味が湧いたら王道ルートや時系列ルートへ展開できます。
ジークアクスについて
出典: www.gundam.info
2025年7月現在、TVシリーズの最新作である「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」ですが、この作品はかなり特殊な立ち位置の作品となっています。
結論から言うと、この作品だけでも楽しめます。しかし、宇宙世紀、特に「機動戦士ガンダム」と「機動戦士Zガンダム」、「逆襲のシャア」を見たうえで「ジークアクス」を見ることでさらに楽しむことができます。
序盤のネタバレとして、「ジークアクス」も宇宙世紀ではありますが、「機動戦士ガンダム」で描かれた「一年戦争」が従来とは異なる歴史を歩んだ結果の世界観となっており、我々がよく知る宇宙世紀のパラレルワールドという世界観となっています。
「ガンダムZZ」は飛ばしてもいい?
視聴順を考える中でよく出るのが「ZZは飛ばしていいのか?」という疑問。確かに序盤はコメディ色が強く、シリアスな『Z』からのギャップがありますが、後半は物語が重厚になり、Zと逆シャアをつなぐ橋渡しとしても重要です。時間があるなら視聴を推奨します。
TV版と劇場版の違いと選び方
ガンダム宇宙世紀シリーズには、同じ作品でも「TV版」と「劇場版」が存在するものがあります。どちらから見ればよいのか迷う人も多いはず。ここでは、代表的なタイトルを例に、両者の違いとおすすめの選び方を紹介します。
初代『機動戦士ガンダム』
TV版(全43話)
登場人物の心情描写やサブエピソードが充実しており、世界観の厚みを感じられます。ただし、やや古い作画や冗長な部分も。
劇場版三部作
TV版を再構成し、テンポよくまとめた編集版。作画の修正や演出の調整もあり、より洗練された印象に。富野由悠季監督による明確なメッセージも強調されています。
時間があるならTV版でじっくり、効率よく物語を把握したいなら劇場版がおすすめ。初心者には劇場版三部作が最適です。
『機動戦士Zガンダム』
TV版(全50話)
重厚な政治劇とニュータイプ論が展開。3つの勢力が入り乱れたり、同じようなモビルスーツが戦うこともあって、初心者には難解だが、宇宙世紀の分岐点として重要な作品です。
劇場版三部作『星を継ぐ者』など
TV版の再編集に新規カットを加えたハイブリッド作品。結末がTV版と大きく異なるのが最大の特徴で、シャアの行動の動機づけが異なります。
より正史に近いのはTV版。劇場版はテンポ重視・映像美重視の方向け。
『機動戦士ガンダムUC(ユニコーン)』
OVA版(全7話・各話60分前後)
映画館でのイベント上映とBlu-ray向けに制作された高品質作品。重厚なストーリーと戦闘シーン、BGMが魅力です。
TV版『RE:0096』(全22話)
OVAを再編集して地上波用に分割放送。ナレーションやOP/EDが追加されています。
TV版の方が見やすく、配信サービスを使えはOVAを入手できなくても視聴できるのでおすすめです。
『逆襲のシャア』『F91』『閃光のハサウェイ』など
これらはTV版の存在しない劇場作品なので、そのまま視聴すれば問題ありません。
特に『逆襲のシャア』はアムロとシャアの物語のクライマックスであり、宇宙世紀全体に強く影響する作品です。
選び方のポイント
重視すること |
おすすめ |
---|---|
時間がない |
劇場版 or OVA |
原作に忠実な流れを追いたい |
TV版 |
作画のクオリティを重視 |
新作劇場版・OVA |
全体の歴史を理解したい |
TV+劇場の併用 |
TV版と劇場版の違いは「どこに重きを置くか」で決まります。宇宙世紀シリーズを楽しむためには、自分の好みや時間に合わせて、最適な視聴形式を選ぶことが重要です。
OVA・劇場版作品の位置づけと魅力
宇宙世紀のガンダムには、TVシリーズや劇場版以外にも、OVA(オリジナル・ビデオ・アニメーション)や短編作品が多数存在します。これらは本筋とは少し離れた「外伝」や「サイドストーリー」であることが多く、特定の戦地や人物、組織の視点で宇宙世紀の深みを広げてくれる存在です。
OVA・短編作品一覧
タイトル |
時代 |
---|---|
機動戦士ガンダム 第08MS小隊 |
U.C.0079 |
機動戦士ガンダム0080 ポケットの中の戦争 |
U.C.0079 |
機動戦士ガンダム MS IGLOO |
U.C.0079 |
機動戦士ガンダム サンダーボルト |
U.C.0079 |
機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY |
U.C.0083 |
機動戦士ガンダムUC |
U.C.0096 |
なぜOVA作品が重要なのか?
TVシリーズでは描ききれなかった“戦場の裏側”や“一兵士の人生”がクローズアップされるのがOVAの魅力です。
出典: www.gundam.info
たとえば『第08MS小隊』は、地球での地上戦がメインとなっており、一般兵が抱える葛藤や恋愛、信念がリアルに描かれており、「ニュータイプ」や「特別な力」に焦点を当てる本筋とは違った角度から戦争を体験できます。
出典: www.gundam.info
また、『ポケットの中の戦争』では戦争の“残酷さ”が少年の視点から描かれ、敵味方に明確な善悪がないことを視聴者に突きつけます。わずか6話という短さで涙を誘う、宇宙世紀の隠れた名作とも言われています。
出典: www.gundam.info
『STARDUST MEMORY』は、1年戦争後を舞台にジオン残党と連邦の新たなガンダムが戦います。“ティターンズ誕生の物語”であり、Zガンダムへの橋渡しとしても非常に重要。視聴しておくとZの背景がより深く理解できます。
OVAはいつ観ればいいのか?
基本的には「メインストーリーを一通り観たあと」がベストです。時系列に組み込むとテンポが崩れることもあるので、視聴済みの時代に戻って補完する感覚で楽しむのが良いでしょう。
例:
- 初代ガンダム視聴後 → 『第08MS小隊』『ポケ戦』などへ
- Z〜ZZ視聴後 → 『STARDUST MEMORY』で過去編として政治的背景を補完
短編やOVA作品は、「戦場のリアル」「名もなき兵士の視点」「戦争の多面性」を描き、宇宙世紀をより多角的に理解する助けになります。本筋とは違う角度でガンダムを楽しみたい人には、まさに“隠れた宝箱”のような存在です。
宇宙世紀とアナザーシリーズの違い
記事の冒頭でも載せましたが、ガンダムには“宇宙世紀”とは別の宇宙・世界観で展開される「アナザーガンダム」と呼ばれるシリーズ群が存在します。
宇宙世紀のガンダムではなく、「ガンダムというのはどんなもんなんだ?」という方には、その作品だけを見ればほぼすべての情報を得ながら楽しめるので、こちらのアナザーガンダムをおすすめします。
宇宙世紀とアナザーガンダムの比較表
項目 |
宇宙世紀シリーズ |
アナザーシリーズ |
---|---|---|
世界観 |
共通の歴史に基づく未来社会 |
作品ごとに完全に異なる設定 |
年代設定 |
U.C.0001〜U.C.0153(統一された年号) |
独自の紀年法(A.C.195など) |
登場人物 |
作品間で継続/血縁関係も多い |
原則的に各作品で完結 |
ストーリー構造 |
長編で続くドラマ性 |
基本的に1、2作品で完結 |
人気キャラ |
アムロ・シャア・カミーユなど |
ヒイロ・キラ・刹那・ミカヅキなど |
初心者向け度 |
歴史知識が必要で中〜上級者向け |
入りやすく初心者向けの作品も多い |
宇宙世紀の年表
宇宙世紀の年表を解説していきます。その戦争や事件などが描かれている作品も挙げていきます。
U.C.0001:ラプラス事件
- 「機動戦士ガンダムUC RE:0096」プロローグ
- 地球総人口は90億人を突破したことで、地球連邦政府は宇宙移民を開始。西暦を「宇宙世紀」に変更したものの、元年元日に首相官邸ラプラスが宇宙ステーションごと爆破される事件。
U.C.0068:ジオン・ズム・ダイクン急死
- 「機動戦士ガンダム THE ORIGIN」
- 思想家「ジオン・ズム・ダイクン」が議会の演説中に心臓発作で急死。ザビ家による謀殺も囁かれたものの、真相は不明となっている。後継人として、デギン・ザビが首相となった。
U.C.0079:一年戦争
- 「機動戦士ガンダム」「ポケットの中の戦争」など
- サイド3がジオン公国を名乗り、地球連邦政府に独立宣言。この戦争の初戦、核兵器、毒ガス、そしてコロニー落としにより地球圏の総人口の半分が死滅。ジオンはモビルスーツを実戦に投入しており、そのモビルスーツに一方的にやられてしまった地球連邦は「RX-78-2」、ガンダムを開発し、戦争は激化していく…0079の年初から0080の1月1日に終結したため「一年戦争」と呼ばれる。
U.C.0083:デラーズ紛争
- 「機動戦士ガンダム0083 STARDUST MEMORY」
- 一年戦争後、ジオン残党軍である「デラーズ・フリート」は、核兵器を搭載していた新型ガンダムを奪取、そしてコロニーを落とす作戦である「星の屑作戦」を立案。
この戦争後、連邦軍はジオン残党狩りを強化するために「ティターンズ」を創設することになる。
U.C.0085:30バンチ事件
- 「機動戦士Zガンダム」
- サイド1の30バンチコロニーの住民による反地球連邦政府デモを決行していた。連邦政府により、デモの鎮圧を命じられたティターンズの指揮官「バスク・オム」は独断で使用禁止とされていた毒ガスを注入し、民間人1500万人を虐殺した事件。
U.C.0087:グリプス戦役
- 「機動戦士Zガンダム」
- 30バンチ事件をきっかけに反ティターンズの機運が高まっていき、反ティターンズ組織の「エゥーゴ」が結成。地球連邦軍は2つの組織に分裂し、水面下で争い始める。
そして、ティターンズで開発された試作型モビルスーツの「ガンダムMk-Ⅱ」をエゥーゴが強奪したことにより、この2つの組織の戦争は表面化されることになる。さらにジオン残党軍の最大勢力のアクシズが地球圏に帰還したことにより、三つ巴の戦いへと変わっていく。
U.C.0088:第一次ネオ・ジオン抗争
- 「機動戦士ガンダムZZ」
- ジオン残党軍のアクシズはミネバ・ザビをトップにし、ハマーン・カーンは「ネオ・ジオン」を設立。
ティターンズが壊滅し、エゥーゴは連邦軍の主導権を握るも戦力の大半を失っていた連邦軍に対し、各サイドへの侵攻を開始した。第一次ネオ・ジオン抗争、通称ハマーン戦争である。
U.C.0093:第二次ネオ・ジオン抗争
- 「機動戦士ガンダム 逆襲のシャア」
- 第一次ネオ・ジオン抗争はエゥーゴの勝利で終結したものの、戦争後の難民の救済などおざなりだったこともあり、地球連邦政府に対する反感は大きくなっていった。そこで、テロや小規模な戦闘が多く起きるようになり、その対応のために連邦軍は外郭新興部隊「ロンド・ベル」を設立。
そんな時、総帥シャア・アズナブルによる勢力がサイド1のスウィート・ウォーターを占拠し、新生ネオ・ジオンを宣言。ネオ・ジオンは小惑星5thルナをラサへと落とし、続いて小惑星アクシズも落として人類への粛清を目論む。
U.C.0096:ラプラス事変
- 「機動戦士ガンダムUC」
- 地球連邦政府が転覆する可能性を秘めている「ラプラスの箱」を、ビスト財団とネオ・ジオン残党軍の「袖付き」の取引を阻止するために武力紛争が発生。ラプラスの箱をめぐり、地球連邦軍、袖付き、ジオン残党軍、ロンド・ベルなどが入り乱れる戦いへと発展していく。
※小説版はアニメ版と展開・結末が違っており、「ラプラス戦争」という名称になっている
U.C.0100:ジオン共和国の自治権放棄
- 宇宙世紀0100年、ジオン共和国は自治権を放棄。このことにより、連邦軍は戦乱がなくなったことを宣言した。
U.C.0105:マフティー動乱
- 「閃光のハサウェイ」
- 加速度的に進む、地球連邦政府の腐敗に危機感を持った人々によって結成された「マフティー・ナビーユ・エリン」によって引き起こされた一連の紛争。
マフティーは地球連邦政府の圧政によって苦しめられていたスペースノイドの支持を得ることとなる。
U.C.0120:オールズモビル戦役
- 「機動戦士ガンダムF90」「機動戦士ガンダムF91」
- 地球圏で活発化させたジオン系テロリストである「オールズモビル」。火星のキシリア派残党組織による「ガンダムF90」強奪事件を発端に起きた戦争。
U.C.0123:コスモ・バビロニア建国戦争
- 「機動戦士ガンダムF91」
- 腐敗が進む地球連邦政府に対し、名門ロナ家は「コスモ貴族主義」を掲げ、MS武装組織「クロスボーン・バンガード」を設立。サイド5のコロニー「フロンティアⅣ」にモビルスーツを送り込んで占拠し、「コスモ・バビロニア」の建国を宣言。
U.C.0133:木星戦役
- 「機動戦士クロスボーン・ガンダム」
- 地球圏から離れた木星圏で独自に発展した「木星帝国」は、地球連邦政府に宣戦布告。
ベラ・ロナによってクロスボーン・バンガードの生き残りたちである、「宇宙海賊クロスボーン・バンガード」及び一部の地球連邦軍と、木星帝国による戦争。
U.C.0149:ザンスカール戦争
- 「機動戦士Vガンダム」
- 地球侵攻を進めるザンスカール帝国に対し、正規の地球連邦軍ではなく民兵組織の「リガ・ミリティア」が中心となってVガンダムなどの新型モビルスーツで抵抗した戦争。
アナザーガンダムの年表
U.C.0085
- 「機動戦士Gundam GQuuuuuuX」
- 「U.C.0079」の「一年戦争」が従来とは異なる歴史を歩んだ先の「U.C.0085」。
どこにでもいる普通の女子高生「アマテ・ユズリハ」は、戦災孤児の「ニャアン」、赤いガンダムに乗る「シュウジ」と出会い、違法であるMSバトルの「クランバトル」に巻き込まれ、3人の運命は大きく動いていく。
U.C.0079
- 「機動戦士ガンダム サンダーボルト」
- 「U.C.0079」12月、ジオン軍の拠点は「ア・バオア・クー」だけになっていた。舞台となるのは、サイド4「ムーア」宙域、資源採掘用のスペースコロニーが戦争で破壊され、その残骸が密集する“サンダーボルト宙域”と呼ばれる危険地帯。
F.C.:未来世紀(フューチャーセンチュリー)
- 「機動武闘伝Gガンダム」
- 地球の環境悪化により、人類は宇宙コロニーに移住し、各国家が独自のコロニー国家を形成。その代表者たちが4年に一度、勝利国家が次期世界の支配権を得るというルールの元、「ガンダムファイト」と呼ばれる格闘トーナメントを行うという世界観。
A.C.195:アフターコロニー
- 「新機動戦記ガンダムW」
- 宇宙に建設されたコロニー群は、地球統一組織「OZ(オズ)」の圧政に苦しんでいた。
地球側のエリートが宇宙移民を“下層”として扱う構図は、反発とテロの火種を孕んでおり、コロニー側は極秘作戦「オペレーション・メテオ」を発動。5機の高性能モビルスーツ「ガンダム」を地球へ極秘裏に送り込み、ゲリラ的にOZに反撃を開始する。
A.C.196:アフターコロニー
- 「新機動戦記ガンダムW Endless Waltz」
- TVシリーズの戦乱終結から1年後、アフターコロニー196年。戦争を終わらせた地球とコロニーは「地球圏統一連合政府」の下で武力放棄を進めており、すべてのモビルスーツは廃棄されつつあった。
しかし、地球圏統一国家のもとに不満を抱く残存勢力「マリーメイア軍」が武装蜂起。新たな戦争の火種が再び灯り、かつてガンダムを駆って戦った5人の少年兵たちは、自ら封印したモビルスーツを再び手に取る。
A.W.15:アフターウォー
- 「機動新世紀ガンダムX」
- “第七次宇宙戦争”では、地球連邦と宇宙革命軍の戦争が激化し、無数のスペースコロニーが地球に落下。地上は荒廃し、国家や組織は機能を失ってしまった。
C.C.2343:コレクト・センチュリー
- 「∀(ターンエー)ガンダム」
- 数多のガンダム作品の未来を内包した“集大成”ともいえる作品で、「すべてのガンダムのその後」を描いた物語。人類は一度文明を崩壊させ、技術を「”黒歴史”」として封印したのち、再び産業革命期のような文化水準にまで回復した地球で暮らしていた。
そこに月の住民「ムーンレィス」が帰還を宣言。かつて地球を捨てて月に移住していた彼らは、地球への帰還と領土要求を始めるが、地球側の人々はその意図を恐れ、争いが勃発。
C.E.71:コズミック・イラ
- 「機動戦士ガンダムSEED」
- 遺伝子操作された新人類の「コーディネイター」が率いる宇宙国家「プラント」と、自然のままに生まれた人類の「ナチュラル」が率いる地球連合が争っていた。
中立国「オーブ」の資源衛星「ヘリオポリス」では、中立なはずだったが、地球連合軍による新型モビルスーツが秘密裏に開発されており、その情報を掴んだプラントの「ザフト」により強襲を受ける。
C.E.73:コズミック・イラ
- 「機動戦士ガンダムSEED DESTINY」
- 「第1次連合・プラント大戦」停戦から1年、ナチュラルによる「ブルーコスモス」などの過激派思想は根強く、コーディネイターとの融和は進んでおらず、戦後の政治的緊張と報復感情が各地に残る中、ザフトは戦力削減の一方で新型MS「ミネルバ」などを配備していた。
そして、宇宙から地球へと再び落下する「ユニウスセブンの破片」が、新たな戦争の引き金となる。
C.E.75:コズミック・イラ
- 「機動戦士ガンダムSEED FREEDOM」
- 「第2次連合・プラント大戦」終結から1年、地球圏は、複数の和平条約と連携機構によって一応の安定を見せており、表面上は“戦争のない時代”へと移行していた。
しかし、独立運動やテロ活動など、いまだに争いの火種がくすぶりつつも、ラクスが初代総裁とする「世界平和監視機構・コンパス」が創設された。そんな折、新興国「ファウンデーション王国」が、ブルーコスモス残党軍打倒のための合同作戦を提案してくる。
A.D.2307:西暦
- 「機動戦士ガンダムOO」
- 人類は化石燃料の枯渇を乗り越え、3本の巨大軌道エレベーターによって宇宙から太陽エネルギーを受け取る「ソレスタル・エネルギー体制」を確立。
しかし、エレベーターの所有権を持つ3大国家群である、「ユニオン」「人類革新連盟」「AEU」の間では資源の独占や政治的対立が激化しており、エネルギーを持たない国々との経済格差や局地紛争は絶えなかった。
その世界の矛盾に対し、「武力による戦争根絶」を掲げて立ち上がった謎の組織「ソレスタルビーイング」。彼らは高性能モビルスーツ「ガンダム」を用いて、武力で介入し、戦争そのものを止める宣言をする。
A.D.2314:西暦
- 「劇場版 機動戦士ガンダム00 -A wakening of the Trailblazer-」
- TV版完結から2年後の西暦2314年が舞台。「ソレスタルビーイング」の武力介入によって世界は統一政府「地球連邦」を樹立し、表向きには平和な時代を迎えたかに見えた。
しかし、地球外から突如飛来した金属生命体「ELS(エルス)」が、かつての木星探査船とともに確認された。それは人類の存亡をかけた戦いの始まりだった。
A.G.101:Advanced Generation
- 「機動戦士ガンダムAGE」
- 人類が宇宙に進出し、数百年が経過した未来。人類は長い平和を享受していた。しかし、突如現れた謎の敵「UE(アンノウン・エネミー)」によってコロニーが襲撃され、戦争の時代が再び始まる。連邦はUEに対抗すべく「ガンダム開発計画」を進行。
わずか7歳で母を失った少年「フリット・アスノ」は、先祖代々に受け継がれた設計データ「AGEデバイス」に導かれ、自らガンダムAGE-1の開発に関わることになり、このガンダムは彼の息子、孫へと受け継がれていく。
R.C.1014:リギルド・センチュリー
- 「ガンダム Gのレコンギスタ」
- 宇宙世紀が終わったはるか未来、新たな時代を迎えた人類は平和に暮らす時代となっていた。
キャピタル・ガード候補生の少年ベルリ・ゼナムが、謎のMS「G-セルフ」とそれに乗る海賊部隊の少女アイーダと出会う。
P.D.323:Post Disaster
- 「機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ」
- 人類が火星まで進出した未来。「厄祭戦」と呼ばれる大戦争の終結から約300年後、地球と火星の支配構造が固定化された時代。
軍事力と秩序は、かつて戦争終結を主導した武力組織「ギャラルホルン」が握り、各地の政治や治安を管理していたが、その正義はすでに形骸化していた。
A.S.122:アド・ステラ
- 「機動戦士ガンダム 水星の魔女」
- 人類は宇宙での生活を当たり前のものとし、大企業が政治・軍事・教育をも支配する巨大な経済圏が形成されていた。地球は企業圏の搾取にあえぐ“貧困層”となり、地球と宇宙の格差は激しさを増していく。
そんな中、「GUNDフォーマット」と呼ばれる人体と機械を融合する技術が登場。元々は医療用に開発されたものの、やがて軍事転用が進み、“ガンダム”と呼ばれるMSに搭載されることで、多大な人的犠牲を伴う危険な技術として忌避されるようになっていた。
とある世界の近未来
- 「ガンダムビルドファイターズ」「ガンダムビルドダイバーズ」など
- 実際のガンプラ(ガンダムのプラモデル)を使って戦うという設定のもと、現実世界に近い近未来が舞台。
ここでは「プラフスキー粒子」と呼ばれる特殊な粒子の発見により、ガンプラがモビルスーツのように自在に動くバトル競技が実現され、世界中で人気を博す文化となっていた。
まとめ
ガンダム宇宙世紀シリーズは、1979年の『機動戦士ガンダム』から始まり、現在まで続く“人類の進化と戦争”を描いた壮大な物語です。その魅力は、リアルな戦争描写、緻密な世界観、そして登場人物たちの生き様にあります。
時系列で見ていくことで、シリーズの流れや歴史の重みをより実感できます。
初心者には王道の「劇場版三部作」からのスタートや、映像クオリティの高い『UC』シリーズからのアプローチがおすすめです。
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