この記事では、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』の第11話で描かれた衝撃の展開、伏線、そして最終回の物語を大胆に考察します。物語の核心に迫る情報や、登場人物たちの複雑な心情などに興味がある方は、ぜひ最後までお読みください。
この記事には、『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第11話および既存ガンダム作品のネタバレが含まれます。
第11話「アルファ殺したち」あらすじと解説
マチュとニャアンの対峙
イオマグヌッソの中心部で、ニャアンの駆るジフレドとマチュの乗るジークアクスが対峙します。ニャアンは地球へのイオマグヌッソ起動を試みますが、冷却中のため起動できません。
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マチュはジフレドのオールレンジ攻撃をシャリア・ブルから教わった通りに実践することで見事にかわし、「逆襲のシャア」のアムロよろしくジフレドを巴投げしてふっ飛ばします。
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その間に、ジークアクスのオメガサイコミュのリミッターを、シャリア・ブルから譲り受けた拳銃を使って破壊します。これにより、ジークアクスは機体周囲にブラックホールのような球体を纏った新形態となり、時間凍結された「シャロンの薔薇」への干渉が可能となります。そして、ジークアクスは「シャロンの薔薇」からパーツを取り外すことに成功します。
キシリアとシロウズ
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その混乱の最中、キシリアとシロウズが遭遇し、シロウズの正体がシャア・アズナブルであることが明かされます。ララァの力の影響か、シロウズはシャアのいつもの軍服姿へと変身します。
シャアはキシリアに殺されそうになるも、シュウジに導かれるようにマチュがその場に落下。そのごたごたの間にシャアとマチュは逃げることに成功します。
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シャアはゼクノヴァで姿を消した赤いガンダムをシュウジに託していたようです。シャアの目的はゼクノヴァの元凶であり、世界を歪めている「シャロンの薔薇」の消滅でした。
一方、ニャアンは再びこの場に戻ってきたマチュを狙おうとしたキシリアを、キシリア自身から渡された拳銃で狙撃します。そして、マチュはシャアを止めるために出撃します。
また、イオマグヌッソ外縁部では、エグザベのギャンとシャリア・ブルのキケロガによる死闘が続いていました。ニュータイプ能力で対話する二人ですが、立場の違いから殺し合いは避けられません。ニャアンに撃たれたキシリアはイオマグヌッソからの離脱を図りますが、シャリアがそれを追撃しようとします。
4度目のゼクノヴァの発生、そして…
「シャロンの薔薇」内部にいたララァが目を覚ますと、緑のゼクノヴァが発生します。
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このゼクノヴァによって、シュウジが再び姿を見せ、自身がジークアクス世界を終わらせるために向こう側の世界からやってきた存在であることが明かされます。そして、向こう側の世界から「RX-78-2」、我々がよく知る「ガンダム」が出現し、11話は終わります。
エンディングでは「逆襲のシャア」の主題歌「BEYOND THE TIME(メビウスの宇宙を越えて)」が流れ、ガンダムの登場が強調されます。
第11話の重要ポイント解説
「アルファ殺したち」とは?
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サブタイトルにある「アルファ殺したち」は、作中でシャアがジークアクスとジフレドを指して「アルファ殺しが2機揃ったか」と発言したことから、この2機のモビルスーツを指すことをしっかりと描写されました。
第3話でジークアクスのOSコンソールに「alphacide」(アルファ殺し)と表示されていたことからも裏付けられます。
では、「アルファ」とは何を指すのか?それは、シャアの発言でも判明した、赤いガンダムに搭載されていた「アルファサイコミュ」が「シャロンの薔薇」にも搭載されていたことです。
「シャロンの薔薇」のララァは複数の世界を移動できる特異な存在であり、彼女がジークアクス世界に迷い込んだこと、そして彼女の存在がゼクノヴァの原因であることから、ジークアクスやジフレドは、そのララァの存在、あるいは彼女が引き起こす現象に対抗する(殺す)ための機体であると考えられます。
マチュとニャアンの銃の使い道
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マチュはシャリアから、ニャアンはキシリアから拳銃を受け取っていましたが、その使い道は視聴者の予想を裏切るものでした。
マチュは、ジークアクスのオメガサイコミュのリミッターデバイスを破壊するために拳銃を使用。これにより、ジークアクスは機体各部からサイコフレームのような光を放ち、時間凍結された「シャロンの薔薇」に干渉できるようになります。この機能はジフレドにはないようで、ジークアクスの特異性が示唆されます。
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一方、ニャアンはマチュを狙撃しようとしたキシリアを、キシリア本人からもらった銃で狙撃。これは、キシリアに利用されていると無意識に感じたニャアンの咄嗟の行動、あるいは友人であるマチュを助けないとという想いから出た行動と考えられます。
この「味方陣営のヒロインが主人公を庇って味方を撃つ」という展開は、「機動戦士ガンダム0083」のニナ・パープルトンの行動のオマージュではないかという指摘もあります。
シロウズ=シャアの正体と目的
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第8話から登場し、その容姿からシャアではないかと噂されていたシロウズの正体が、やはりシャア・アズナブルであることが確定しました。
キシリアとの対峙の際に、ララァの力の影響を受けてか、魔法少女の変身バンクのような演出でシャアの軍服姿へと変身しました。
シャアは「シャロンの薔薇」に搭載している「アルファサイコミュ」と、赤いガンダムに搭載している「アルファサイコミュ」、同じサイコミュが同じ世界に2つ存在していることがジークアクス世界を歪めていると考え、それを排除するためにイオマグヌッソに潜入していたようです。
シュウジの正体と目的
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ゼクノヴァとともに消滅したと思われていたシュウジが再登場。シャアから赤いガンダムを託されていたことが回想で明かされます。
そして、シュウジ自身がジークアクス世界を終わらせるために、向こう側の世界からやってきた存在であることが衝撃の事実として明かされました。彼は「シャロンの薔薇」の内部にいるララァに何か強い想いを寄せているようで、彼女が作ったこの世界を終わらせることを目的としています。
ガンダム登場の意味
ララァの覚醒によって発生した緑のゼクノヴァを通じて、向こう側の世界から「RX-78-2」、ガンダムが出現しました。これは、ゼクノヴァ現象が向こう側の世界からこちら側への物質の流入も引き起こすことを示しています。
エンディングで「逆襲のシャア」の主題歌「BEYOND THE TIME」が流れたことも、このガンダムの登場、そしてシュウジやララァの目的と深く関連していると考えられます。
「メビウスの宇宙を越えて」という歌詞は、シャアがアムロに殺されるという「何度やり直しても同じ結末を迎える」ララァのループを示唆しているのかもしれません。 ガンダムの登場は、ジークアクス世界が向こう側の世界に「塗り替えられていく」象徴とも解釈できます。そして、このガンダムが最終話のラスボスになる可能性が濃厚となりました。
ゼクノヴァ現象のメカニズム
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コモリ少尉(ミノフスキー物理学が専門の技術畑の士官である可能性が示唆されました)の解説により、ゼクノヴァ現象のメカニズムがある程度解明されました。
これまでに観測された3回のゼクノヴァは、こちらの世界の物質が向こうの世界へ転移する現象だったとのこと。しかし、ララァが目覚めた際に発生した今回の緑のゼクノヴァは、逆に向こう側の世界の物質がこちらへ流入する現象でした。
これは、「シャロンの薔薇」に搭載されたアルファサイコミュと、赤いガンダムに搭載されたアルファサイコミュが共鳴することによって引き起こされると説明されました。シャアの衣装が軍服に変わったのも、この「塗り替え」現象の一環と考えられます。
マチュとニャアンの関係性
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イオマグヌッソを巡る戦闘で対峙したマチュとニャアンですが、互いの正体に気づいたことで戦闘は収束しました。前話で激昂していたマチュが落ち着きを取り戻し、ニャアンもマチュに銃を向けられたことやキシリアへの疑念から、キシリアを撃つという行動に出ます。
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ニャアンのこれまでの「行動」(マチュとの衝突、ガイア撃墜、マチュとの仲違い、サイコガンダムからの逃亡、ア・バオア・クー消滅、キシリア暗殺未遂)は全て彼女が生き残るために行ったものと解釈でき、その行動原理が改めて強調されました。
キシリアを撃ったことで、流されるままジオンにいたニャアンにも心境の変化があったことが示唆されます。二人の関係性が最終話でどうなるのか注目されます。
エグザベとシャリアの戦い
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イオマグヌッソ外縁部では、エグザベのギャンとシャリア・ブルの死闘が描かれました。ギャンの高いポテンシャルが引き出され、こんなに活躍するギャンは見たことがないほどの活躍でした。
エグザベはシャリアとの戦いを通じてニュータイプ能力を完全に覚醒させ、シャリアのオールレンジ攻撃を見切るまでに成長しました。ニュータイプ能力で対話する二人ですが、軍人としての立場の違いから戦いを避けられない状況が描かれ、両者の助命を願う声も出ています。
キシリアの末路?
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ニャアンに近距離から狙撃され、大怪我を負ったと思われるキシリアは、地球消失作戦を諦め、イオマグヌッソからの離脱を図っているようです。
しかし、それをシャリア・ブルが追撃しようとします。「飼い犬に手を噛まれた」と後悔するキシリアですが、実の兄をも手にかけた冷酷な彼女が、利用していたニャアンの処分を躊躇わないだろうとも考えられます。シャリアによる追撃が成功するのか、キシリアの運命はどうなるのかも最終回の焦点の一つです。
マチュを導いた存在
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シュウジ、シャア、「シャロンの薔薇」に関する多くの謎が明かされましたが、未だに不明なのは、マチュにメッセージを送り、ここまで導いてきた存在です。
ソドンの中でジークアクスへマチュを案内した描写などから、ジークアクスやその内部にあるオメガサイコミュ自体が意思を持っている可能性が示唆されています。
アルファサイコミュ同士の共鳴がゼクノヴァを引き起こすように、オメガサイコミュも何かと共鳴しているのかもしれません。地球へ向かったマチュを「シャロンの薔薇」へ導いたことから、「シャロンの薔薇」のララァがマチュに何かを願って動かしていた可能性も考えられます。
第11話の考察ポイント
シュウジとガンダムの真の目的
シュウジは「”ジークアクス世界を終わらせるために向こう側の世界からやってきた”」と語り、ガンダムを伴って現れました。彼の目的は、ララァが作ったこの世界を終わらせることです。シャアがララァを消すことで世界の歪みを正そうとしているのに対し、シュウジは異なる方法を考えているようです。
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ララァがジークアクス世界を作ったのは、シャアが助かる世界が欲しかったからだと推測されます。だとすれば、シュウジが世界を終わらせる方法は、ララァの願いが叶わない状況を作り出すこと、つまりシャアを殺すことではないかと考えられます。
ガンダムを連れてきたのは、シャアを殺すという「逆襲のシャア」のような流れをこの世界でも再現するためかもしれません。エンディングで流れる「BEYOND THE TIME」の歌詞も、この推測を補強します。
シュウジは向こう側の世界から来た存在であり、赤いガンダムを託された経緯から、彼は向こう側の世界のシャアと接触した可能性があります。しかし、彼に語りかけていたのは赤いガンダムではなく、白いガンダムだったというミスリードが示唆されたことから、ガンダムの中には別の人物の意思があると考えられます。
白いガンダムの搭乗者として最も有力なのは、やはり逆襲のシャア時のアムロではないかという説があります。だからこそ、アムロの影響下にあるシュウジと、ジークアクス世界(あるいは向こう側の世界)のシャアは目的が食い違ったのかもしれません。
最終話の展開予想
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次週、いよいよ最終回「だから僕は…」が放送されます。サブタイトルは富野由悠季監督の自伝と同じタイトルであり、物語の結末に注目が集まります。
第11話終盤の描写や次回予告から、最終話ではマチュのジークアクス、ニャアンのジフレド、シャアの赤いガンダム、そしてシュウジのガンダムが入り乱れて戦う展開が予想されます。
シュウジの目的がシャアを殺すことだとすれば、マチュとニャアンはシュウジを止めようとするのか、それともシャアを守ろうとするのか、あるいは別の目的のために動くのか、登場人物たちの思惑が複雑に絡み合います。
最終話に向けてこれほど風呂敷が広げられた状態であることから、全てが綺麗に収束するのか、あるいは劇場版や続編を示唆するような結末になるのか、先の読めない展開が予想されます。ララァとガンダム、シュウジが元の世界へ帰還するという形で物語が一旦の区切りを迎える可能性も指摘されています。
その他残された謎
- マチュを導いたメッセージの送り主、その目的
- ジークアクスとジフレドに関する技術的な詳細や起源
- シュウジの肉体はどこに?クローン人間説の真偽
- 宇宙移民や難民問題といった社会的な要素がどう決着するのか
これらの謎が最終話でどこまで明かされるのかにも注目です。
感想
第11話は、まさに情報過多で衝撃的な展開の連続でした。特に、シロウズ=シャアの確定、シュウジの正体と目的、そしてラストシーンでのガンダム登場と「BEYOND THE TIME」という流れは、さすがにテンションが上がらざるを得ませんでした。
登場人物たちの行動も予測不能で、ニャアンのキシリア狙撃や、シャアの魔法少女のような変身シーンなど、良くも悪くも(?)話題になりそうな描写が満載でした。
各キャラクターの思惑がバラバラで、最終回に向けて物語がどう収束するのか全く読めない点も、本作ならではの魅力と言えるかもしれません。 エグザベとシャリアの死闘など、熱いロボットアニメとしての側面も描かれつつ、ララァを巡るキャラクターたちの複雑な関係性や、世界の存亡に関わる壮大なスケール感も提示され、最終回への期待が最高潮に高まっています。
まとめ
『機動戦士Gundam GQuuuuuuX』第11話「アルファ殺したち」では、以下の重要な情報が明かされました。
- サブタイトルの「アルファ殺したち」はジークアクスとジフレドを指し、「アルファ」は「シャロンの薔薇」の「アルファサイコミュを指す。
- マチュは拳銃でジークアクスのリミッターを解除し、時間凍結に干渉可能な新形態を発現させた。
- ニャアンはキシリアを狙撃。利用されていると感じたことやマチュへの想いから出た行動か。
- シロウズの正体はシャア・アズナブル。目的は世界を歪める「シャロンの薔薇」の排除。
- シュウジは向こう側の世界から来た存在。ララァを救うために、ジークアクス世界を終わらせることを目的としている。
- ゼクノヴァはアルファサイコミュの共鳴により引き起こされ、世界の物質転移や「塗り替え」現象を伴う。
- エグザベはシャリアとの戦いでニュータイプとして覚醒。
- ニャアンに撃たれたキシリアは離脱を図るが、シャリアに追われる。
- マチュを導いた存在は謎のまま。
- 緑のゼクノヴァにより、向こう側の世界からガンダム(RX-78-2)が出現。ラスボスとなる可能性。
これらの情報から、最終話ではマチュ、ニャアン、シャア、シュウジ、そしてガンダムが複雑に絡み合う戦いが描かれると予想されます。シュウジの目的がシャアを殺すことでララァの願いを打ち砕くことだとすれば、その結末は多くのキャラクターにとって厳しいものになるかもしれません。
いよいよ次回、最終回! 広げられた風呂敷がどのように畳まれるのか、「だから僕は…」というサブタイトルに込められた意味とは。最後まで見逃せない展開が続くことは間違いないでしょう。
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