【鬼滅の刃】上弦の肆・鳴女について徹底解説!人間時代の過去や最後、善逸の母親説など【ネタバレ注意】

攻略大百科編集部
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『鬼滅の刃』に登場する上弦の肆・鳴女(なきめ)は、寡黙で謎めいた鬼です。常に鬼舞辻無惨の傍らに控え、その強力な血鬼術で無惨を支えました。この記事では、鳴女の人物像、血鬼術、悲劇的な過去と最期について徹底的に解説します。

本記事には、「鬼滅の刃・21巻」までのネタバレを含みます。ご注意ください。

鳴女の過去

鳴女のその知られざる過去と、鬼舞辻無惨と出会い、鬼になった経緯について解説します。

鳴女の過去を巡る二つの説

鳴女は、その謎の多いキャラクター性から、ファンの間でその正体についてさまざまな考察がなされました。特に有名だったのは、「善逸の母親説」「沙代説」の二つです。

善逸の母親説

出典: kimetsu.com

この説は、鳴女が善逸の母親ではないかという説です。

鳴女と我妻善逸(あがつま ぜんいつ)の間に共通点が見られることから生まれました。

1つ目は、鳴女が琵琶を操るのに対し、善逸は一度聞いただけで三味線の演奏ができるという共通点がありました。2つ目は、どらちも黒髪であり、束感のある独特の髪型という共通点がありました。

善逸は作中で自身の生い立ちをほとんど語っておらず、捨て子であったことも相まって、鳴女の過去が明かされるまでは有力な説の一つとして考えられていました。しかし、善逸の弦楽器の才能は耳がいいから、演奏できるだけであり、弦楽器以外の楽器も演奏できる可能性が高いです。2つの共通点は偶然であり、公式情報からも直接的な関係はないと考えられます。

沙代説

出典: kimetsu.com

この説は、鳴女は、鬼滅隊に入る前、悲鳴嶼行冥(ひめじま ぎょうめい)がかつて暮らしていた寺の唯一の生存者、沙代(さよ)ではないかという説です。

この説は、沙代のその後の人生が不明であったことから広まりましたが、原作単行本16巻の作者コメントによって明確に否定されました。作者のコメントには、沙代が鬼にならずに人間として成長し、悲鳴嶼の境遇を今も案じているとされています。

貧困と殺人鬼への転落

出典: kimetsu.com

鳴女の人間時代は貧しい琵琶奏者でした。博打好きの夫に苦しめられ、その日暮らしの生活を送っていました。ある日、夫は鳴女にとって生活の糧であるはずの琵琶演奏用の唯一の着物まで売り払ってしまいます。この裏切りに、鳴女は怒りと絶望から夫を金槌で殴り殺してしまいました。

夫殺害後の仕事で、普段のボロボロの着物で、震える手で演奏した琵琶の音色が、いつになく聴衆から高く評価されたのです。この出来事が鳴女の精神を歪ませ、「人を殺した後に琵琶を演奏すると、音色が高く評価される」という歪んだ快感を生み出しました。

それ以降、鳴女は人を殺し、その後に琵琶を演奏する連続殺人鬼へと変貌していきました。

鬼になった経緯

出典: x.com

鳴女は、次の標的として鬼舞辻無惨に襲いかかります。しかし、鳴女は無惨に返り討ちにされます。

この時、無惨は鳴女の特異な才能と歪んだ人間性、そして殺意を秘めた琵琶の音色に興味を抱きました。無惨は鳴女を殺すのではなく、鬼として新たな生を与えました。

無惨との関係、そして最後

鳴女と無惨の関係性と、鳴女の最後について解説します。

無惨にとっての「お気に入り」

出典: kimetsu.com

鬼舞辻無惨にとって、上弦の肆・鳴女は特別な存在でした。鳴女は他の鬼とは異なり、十二鬼月となる前から無惨のそばで活動していたこと、そして元上弦の肆である半天狗が倒れた後、即座にその地位に就いたことからも、無惨がいかに鳴女を高く評価していたかがわかります。

鳴女の血鬼術は、無惨の目的達成に不可欠なものでした。琵琶の音色で遠く離れた十二鬼月を無限城へ瞬時に招集したり、自身の分身である眼球を使って鬼殺隊の居場所を正確に突き止めたりと、その便利で強力な能力は、無惨が鳴女を気に入っていた大きな理由です。特に鳴怨あの探査能力は「著しい成長」だと無惨に直接褒められるほどでした。

鳴女は、その強力な血鬼術と無惨への絶対的な忠誠心によって、無惨にとっても重要な存在となっていたのです。

道具としての悲劇的な最後

出典: kimetsu.com

鳴女は、無惨のお気に入りでしたが、あくまで「主従」ではなく「道具と所有者」でした。無限城での戦いの最中、鳴女は愈史郎(ゆしろう)によって視覚を乗っ取られ、無惨に誤った情報を伝えてしまいます。

死んだはずの柱が戦線に復帰したことで、無惨は鳴女の制御が利かなくなったことに気づきます。交戦中で愈史郎の術を振り切ることが困難だと判断した無惨は、躊躇なく遠隔で鳴女の頭を破壊し、鳴女を消滅させました。

この行動から、無惨にとって鳴女が単なる「便利な道具」に過ぎなかったことがわかります。用済みになった途端、その命は無情にも見捨てられたのです。

鳴女が消滅したことで無限城の血鬼術が解け、城全体が地上へと排出されました。

愈史郎の巧妙な作戦と鳴女の弱点

出典: kimetsu.com

鳴女の能力は、自身の分身である眼球を通じて広範囲の情報を探知することにあります。愈史郎は、この「目」が鳴女の血鬼術の要であり、同時に弱点であることを見抜きました

愈史郎は、甘露寺と協力し、鳴女の血鬼術を攻略する作戦を実行します。甘露寺が囮となって鳴女の注意を惹きつけている間に、愈史郎は血鬼術で姿を隠して鳴女に接近します。そして、鳴女の眼球を乗っ取ることに成功しました。

出典: kimetsu.com

愈史郎の血鬼術で視覚を支配し、鳴女の「目」を乗っ取ることで、愈太郎は鳴女の脳内へと侵入し、無惨による支配を一時的に外し、鳴女の頭を完全に支配下に置きました。

この作戦は、肉体的な戦闘力が低く、探知に特化した鳴女の特性を完璧に突いたものでした。愈史郎は、鳴女の強力な血鬼術を無力化するだけでなく、逆にその能力を利用して無惨を翻弄することに成功したのです。

鳴女の基本情報

鳴女は、長い黒髪で目元を隠し、和服に身を包む物静かな雰囲気を持つ鬼です。鳴女の基本情報と血鬼術について解説します。

鳴女のプロフィール

人間時の名前

不明

身長

不明

体重

不明

趣味

不明

血鬼術

異空間・無限城、密偵(眼球)の操作(名称不明)

声優

井上麻里奈

血鬼術

上弦の肆・鳴女の強さは、その特異な血鬼術にあります。鳴女は琵琶の音色で無限城の空間を自在に操り、敵を翻弄する空間操作と、広範囲の情報を探知する探査能力という、二つの強力な能力を駆使します。鳴女の空間操作と探査能力について解説します。

空間操作

出典: x.com

鳴女の血鬼術は、琵琶の音色によって無限城内の空間を自在に操る能力です。

鳴女にとって琵琶は単なる道具ではありません。人間時代、鳴女は琵琶奏者として貧しい生活を送っていましたが、その才能は鬼となってからも失われず、血鬼術の発動媒体として昇華されました。琵琶を弾くことで無限城を操る能力は、鳴女の唯一の才能と悲劇的な過去が結びついた、まさに鳴女自身の人生を象徴する能力なのです。

この空間操作能力は、戦略的な優位性を確立する上で極めて強力な武器です。

出典: kimetsu.com

城外と城内を繋いで十二鬼月を瞬時に招集したり、鬼殺隊を無限城へ転送して分断したりと、戦略的な戦況を有利に進めるために極めて強力な能力です。

直接的な攻撃力は低いものの、部屋の構造を変えたり、敵を別の場所に飛ばしたりと、敵を翻弄することに特化しており、その変幻自在な動きは鬼殺隊を大いに苦しめました。

探査能力

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鳴女は、隠された「目」によって広範囲の情報を探知・把握できます。自身の分身である眼球のような密偵を産み出し、その視覚情報を通じて外部の状況を把握します。

また、探索の際には、髪を壁にはわせており、対象の位置を把握します。この際、普段は黒髪で隠されている顔が見え、顔の中心には巨大な単眼があり、瞳には上弦の肆を示す「肆」の文字が刻まれています。

禰豆子を発見することはできませんでしたが、産屋敷邸の場所を特定し、鬼殺隊の居場所の6割を把握するという、驚異的な探知能力を示しました。

鳴女と響凱の違い

出典: kimetsu.com

同じ楽器を扱う元下弦の陸・響凱(きょうがい)と比較すると、鳴女の能力の規模が際立ちます。

響凱が操れたのは屋敷内の部屋の回転・移動に限られていましたが、鳴女は無限城全体だけでなく、外部の空間と城内を直接繋げることができます。この圧倒的な能力の差こそが、鳴凱が元下弦、鳴女が上弦に位置する理由です。

まとめ

以上、鳴女に関する考察や既出情報についてまとめました。

上弦の肆・鳴女は、寡黙な鬼でありながら、琵琶の血鬼術で無惨を支えた重要な存在です。かつて貧しい琵琶奏者だった人間時代に夫を殺したことをきっかけに、歪んだ快感から連続殺人鬼となりました。

その特異な才能を無惨に見出され、鬼となった鳴女は、無限城の空間操作と広範囲の探知能力で無惨の右腕として活躍します。しかし、無惨にとって鳴女はあくまで「道具」に過ぎませんでした。無限城での戦いで制御不能になったと判断されると、無惨によって無情に消滅させられます。

鳴女の最後は、無惨の冷酷さと、鬼たちが道具として扱われていた事実を象徴する、悲哀に満ちた結末でした。

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