【鬼滅の刃】継国緑壱が強すぎる理由とは?黒死牟との関係や刀、炭治郎との関係も【ネタバレ注意】

攻略大百科編集部
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『鬼滅の刃』に登場する継国縁壱(つぎくによりいち)は、戦国時代に生きた鬼狩りの剣士であり、鬼殺隊の歴史において「歴代最強の剣士」と称される重要人物です。

作中ではすでに故人ですが、鬼舞辻󠄀無惨や上弦の壱・黒死牟、そして主人公・竈門炭治郎の回想や血の記憶を通して、物語の根幹に深く関わっています。

本記事には、「鬼滅の刃・22巻」までのネタバレを含みます。ご注意ください。

「最強」と謳われる異次元の才能と強さ

縁壱の強さは常人を超越しており、鬼の始祖である鬼舞辻󠄀無惨に「本物の化け物はあの男だ」と言わしめるほどでした。その桁外れの強さを支える要素は以下の通りです。

「日の呼吸」の創始者

出典: kimetsu.com

継国縁壱は、鬼殺隊の剣士たちが用いる全ての呼吸法の源流、すなわち「日の呼吸」を開いた創始者です。

日の呼吸は、難易度はあまりにも高く、縁壱以外に完璧に使いこなせる剣士は誰もいませんでした。 そのため、日の呼吸を教えられた剣士たちは、自分の得意な分野や身体能力に合わせて型を改変し、呼吸法を生み出すに至ります。

縁壱の存在なくして、「全集中の呼吸」をはじめ、柱たちが扱う「水の呼吸」「炎の呼吸」といった派生した剣技は存在し得ませんでした。

日の呼吸の型

出典: x.com

日の呼吸は、十二の型で構成されています。

十二の型

 

円舞(えんぶ)

碧蘿の天(へきらのてん)

烈日紅鏡(れつじつこうきょう)

幻日虹(げんにちこう)

火車(かしゃ)

灼骨炎陽(しゃっこつえんよう)

飛輪陽炎(ひりんかげろう)

斜陽転身(しゃようてんしん)

輝輝恩光(ききおんこう)

日暈の龍・頭舞い(にちうんのりゅう・かぶりのまい)

炎舞(えんぶ)

これらの型は、「円舞」と「炎舞」という始まりと終わりの型で全てが繋がり、縁壱は無惨との戦いから、十二の型を流れるように繰り返すことで円環を成し、十三個目の型を生み出しました。

生まれながらの「痣」と「透き通る世界」

出典: www.shonenjump.com

縁壱は生まれながらにして「炎のような痣」と「透き通る世界」という二つの特異な能力を持っていました。この特異な能力が、どのようにして縁壱を最強の剣士へと押し上げたのかを解説します。

炎のような痣

縁壱は生まれつき額に炎のような「痣」を発現させていました。

痣が発現した剣士は格段に力が向上しますが、寿命が25歳で尽きるという宿命を背負います。しかし、縁壱は生まれつき痣を持っていた特異性からか、その宿命を覆し、80歳を超えてもなお、全盛期と変わらぬ剣技を保ちました。

透き通る世界

幼い頃から誰に教わることなく、「透き通る世界」を見ることが可能でした。透き通る世界では、必要な動作だけに集中し、他の感覚を閉ざすことで、相手の筋肉の動きや血流、弱点が透き通って見える領域に到達する能力です。普通の人間が弛まぬ努力を続けて初めて到達できるこの境地を、縁壱は生まれながらにして習得していました。

「赫刀(かくとう)」の使い手

縁壱が使用する日輪刀は、常時赫く染まる刃(赫刀)でした。刀を赫くすることは鬼舞辻打倒の肝であり、赫刀は鬼の再生能力を大きく阻害し、鬼に灼けるような傷を与えます。

縁壱がつけた傷は、長い年月を経ても無惨の体に傷跡として残るほどでした。後の鬼狩りたちは、最大限の握力で刀を握るなどして赫刀を出現させました。

人格

その異様な強さや才能とは裏腹に、縁壱は母譲りの争いを好まない穏やかな性格でした。

「幸せそうな人間を見ると自分も幸せな気持ちになる」、「この世界に生まれ落ちることができただけで幸福」と感じるなど、物静かで素朴、そして世界すべてを肯定する純粋な心の持ち主でした。

継国縁壱の幼少時代

出典: kimetsu.com

継国縁壱は、兄・巌勝と双子の弟として武家の家に生まれます。当時の双子は忌避されており、さらに縁壱は生まれつき額に炎のような「痣」があったため、父から不遇な扱いを受けます。

隔離された生活と沈黙

母・朱乃の必死の計らいにより、縁壱は10歳で寺に出家することを条件に生かされます。兄とは隔離され、粗末な環境で育ち、七歳になるまで声を発しませんでした。

家族には耳が聞こえないと思われていましたが、本人は話す必要を感じず、自身を「いらない子」と認識していたため、存在感を消して静かに暮らしていました。

類稀なる剣技の開花

ある時、父の配下が戯れで口頭による剣術指導を行ったところ、縁壱は剣を握った経験がないにもかかわらず、その指導役を失神させるほどの類稀なる剣技の才を突如として開花させました。

この出来事によって、父はそれまで跡取りにしようとしていた兄・巌勝から、縁壱を新たな跡取りにしようと方針を転換します。しかし、縁壱は、母・朱乃の死をきっかけとして家を出たため、武家の跡取りになることはありませんでした。

縁壱から見た兄・巌勝

兄・巌勝は、不遇な弟を哀れみ、双六や凧揚げなどの遊びを教えるなど優しく接しました。

特に、「危なくなったらこの笛を吹け、助けに行く」と言って手作りの笛をプレゼントしており、縁壱はそんな兄を深く慕い、家を出る時も「兄にもらったこの笛を大切にします」と語るほど、その贈り物と兄の優しさを宝物としていました。

愛する者との離別と鬼狩りへの道

天賦の才能に恵まれながらも、縁壱は鬼によって最愛の家族を失い、絶望の淵から鬼狩りの剣士となりました。鬼殺隊加入は、「日の呼吸」を伝え、組織の歴史的な転換点となりましたが、その卓越した力は、再会した兄・巌勝との間に深い嫉妬と決定的な亀裂を生む原因にもなりました。

うたとの出会いと家族の夢

母の死後、家を出た縁壱は、寺へは行かず、空の下を一昼夜走り続けます。山中でうたという少女と出会い、10年の時を経て夫婦となります。うたは朝から晩までよくしゃべる明るい性格で、縁壱はうたのお陰で他人と自分の世界の捉え方が違うことを知ります。

縁壱の夢は、「小さな家で、愛する人の顔が見える距離、手を伸ばせばすぐに繋げる届ける距離で、家族と静かに暮らすこと」でしたが、うたの臨月が近づいた頃、産婆を呼びに出た縁壱の留守中に、うたとお腹の子が鬼に惨殺されてしまいました。

鬼狩りへの道

出典: kimetsu.com

最愛の妻うたと、生まれるはずだったお腹の子を鬼に惨殺された縁壱は、深い絶望のあまり、その亡骸を抱いたまま十日ほど茫然自失の状態にありました。

鬼の足跡を追って現れた一人の剣士から「弔ってやらねば可哀想だ」と諭され、ようやく現実に戻った縁壱は、この悲劇を契機に、鬼を滅する鬼狩りの道へと進むことを決意します。

当時の鬼を追う剣士たちの中には、まだ「呼吸」を使う術がありませんでした。そのため、縁壱は剣士に自身の編み出した「日の呼吸」の技術を教え、鬼殺隊の柱の飛躍的な向上、そして痣が発現する者も現れました。

兄との再会

幼くして別れた兄・巌勝と縁壱は、任務中に再会します。武士だった巌勝は、野営中に鬼に襲われ部下を失い窮地を縁壱に救われます。

縁壱の圧倒的な強さを目の当たりにし、巌勝は、妻子を捨てて鬼狩りの道を選びます。これにより兄弟は一時的に共闘しますが、縁壱の天賦の才は巌勝に深い嫉妬と劣等感を再燃させることとなりました。

鬼舞辻󠄀との決戦と隊からの追放

鬼殺隊の存在意義そのものである鬼の始祖・鬼舞辻無惨との遭遇は、縁壱にとって、自身の天命を悟る決定的な瞬間となりました。しかし、歴代最強の剣士が持ちうる圧倒的な力をもってしても、無惨を討ち滅ぼすという使命を完遂できなかったことは、縁壱の生涯最大の悔恨となり、その後の人生に深い悲劇と孤独をもたらしました。

鬼舞辻との遭遇

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縁壱は鬼舞辻無惨と出会った瞬間、「この男を倒す為に生まれてきた」と確信します。

無惨は覇気も闘気も憎しみも殺気もない縁壱のを弱いと思いましたが、縁壱は日の呼吸と赫刀で無惨を追い詰めます。縁壱がトドメを刺そうとした瞬間、肉体を勢いよく弾けさせて逃亡しました。

鬼滅隊からの追放

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無惨を倒し損ねたこと、無惨とともいた鬼・珠世を見逃したこと、さらには鬼狩りの兄・巌勝が鬼となったことの責任を問われ、縁壱は鬼殺隊から追放されました。縁壱は自身の失態を深く悔やみ、この先鬼による犠牲者がでることに心を痛めました。

竈門家が受け継いだ「ヒノカミ神楽」と「耳飾り」

深い孤独と失意の中で鬼殺隊を追放された継国縁壱でしたが、炭治郎の祖先である竈門家との出会いこそが、縁壱の究極の剣技を未来へ繋ぐこととなりました。この運命的な繋がりは、何百年もの時を超えて「ヒノカミ神楽」と「耳飾り」という形で受け継がれ、鬼舞辻無惨打倒の鍵として結実します。

竈門炭吉との出会い

縁壱が、かつてうたと暮らしていた家(人が住まないあばら屋となっていた)に帰りました。しかし、そこに竈門炭吉とすやこ夫妻が住み始めており、鬼に襲われていたため、縁壱が助けました。

炭吉からみた縁壱は、物静かでありながら、すやこが剣の型を見たいとせがむと見せてくれるような優しい人でした。

日の呼吸の伝承

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炭吉は縁壱の型をみて、息を忘れるほど綺麗で美しすぎると感じます。剣を振るう縁壱が精霊のように見えたことから、その型は神楽として竈門家に受け継がれ、「ヒノカミ神楽」となりました。

ヒノカミ神楽は一年に一度、年の初めに日没から夜明けまで延々と続ける過酷な舞いであり、全部で十二ある舞い型を何百何千万と繰り返すものでした。これにより、鬼舞辻が日の呼吸を知る者を殺害して、何百年もの時を経ても、日の呼吸の型は驚くほど正確に竈門家に伝えられました。

耳飾りの譲渡

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縁壱が身につけていた花札のような耳飾りは、信心深い母が「太陽の神様が耳の聞こえない縁壱を温かく照らすように」と祈って作ったお守りでした。

縁壱がこれを炭吉に譲渡して去る際、自身の人生を悔やむ縁壱の心中を察した炭吉は涙を流し、「貴方は価値のない人なんかじゃない!!」と断言するとともに、この耳飾りと日の呼吸を必ず後世に伝えると強く誓い、縁壱の遺志を継ぐ決意を固めました。

絡繰人形「縁壱零式」

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「縁壱零式」は、刀鍛冶の里で小鉄の祖先によって製作された、継国縁壱を原型とする戦闘訓練用の絡繰人形です。

その目的は、人間を凌駕する力と百八つの動きを持つこの人形で、鬼殺隊の剣士を鍛えることにありました。驚くべきは、この人形が六本の腕を持っている点です。

これは、縁壱の規格外の剣技を正確に再現するためには、人間の二本の腕では到底不可能だったことを示しています。動きの型は、首の後ろの鍵だけでなく、手首と指を回す数によっても自在に変更可能であり、剣士の弱点を突くような複雑な動作を組み合わせて戦わせることができました。

縁壱の終焉

最強の剣士となった弟・縁壱と、嫉妬から鬼と化した兄・厳勝の継国兄弟は、老いた体と永遠の命という対照的な姿で対峙します。この最後の遭遇は、二人の間に永遠の決着をもたらしました。

兄・黒死牟(厳勝)との再会

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四百年前の赤い月の日に鬼となった兄・黒死牟(巌勝)と、縁壱は80歳を超えた老体で再会します。

老いた弟の姿を見た黒死牟は驚愕しますが、縁壱は涙を流しながら「お労しや兄上」と、鬼となった兄の苦悩を深く思いやる言葉を呟きました。しかし、すぐにその慈悲の念を戦闘態勢へと切り替え対峙します。

最期の瞬間

老齢でありながら、縁壱は若い頃と寸分違わぬ速さと威力で黒死牟に一太刀を浴びせました。

黒死牟は次の一撃で自分の頸が落とされると確信しましたが、次の一撃は放たれることはありませんでした。縁壱は直立したまま寿命が尽きて静かに息を引き取りました。

まとめ

以上、継国縁壱に関する考察や既存情報についてまとめました。

継国縁壱は、『鬼滅の刃』において全ての呼吸法の源流である「日の呼吸」を創始しました。「痣」と「透き通る世界」を生まれつき持ち、その規格外の強さで鬼舞辻無惨を追い詰めた歴代最強の剣士であり、その究極の剣技と遺志は、竈門家の「ヒノカミ神楽」と「耳飾り」として後世に受け継がれました。

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