【進撃の巨人】最終回の結末とネタバレあらすじをわかりやすく解説!細かな設定やラストの意味も考察【ネタバレ注意】

攻略大百科編集部
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『進撃の巨人』は、巨人に囲まれた壁の中から始まり、その外に広がる世界の真実へと迫っていく物語です。

この記事では、原作やアニメを一度最後まで見たものの、細かな設定や場面の意味など、いまいち理解できていない部分がある方のために、物語のストーリーをわかりやすくまとめています。

最初に最終回の結論を整理し、その後に最終回までのあらすじ、設定や結末の解説・考察を紹介します。

あらすじは、過去の出来事も含めてすべてを年代順に並べるのではなく、原作で描かれ、謎が明らかになっていく流れに沿って振り返ります。

出典: shingeki.tv

※最終回までのネタバレを含みますのでご注意ください。

※内容には筆者の考察を含みます。作中で描かれた出来事と、その意味についての解釈は分けて記載しています。

最終回の結論|エレンとミカサ、世界はどうなった?

『進撃の巨人』は、ミカサがエレンを討ち、この世から巨人の力が消え去るという結末を迎えます。ただし、巨人の力がなくなったからといって、人間同士の争いまでなくなったわけではありません。

最終回と、その後に描かれたことを整理すると、以下のようになります。

項目

最終回・その後に描かれたこと

エレン

ミカサに首を斬られて死亡。故郷にある思い出の木の下へ埋葬されます。

地鳴らし

仲間たちの戦いによって止まりますが、それまでに人類の約8割が犠牲になりました。

巨人の力

消滅し、巨人化していたジャン、コニー、ガビたちも人間に戻ります。

ミカサ

エレンを故郷へ連れ帰って埋葬し、その後も彼を思い続けます。

アルミンたち

戦いの3年後、連合国の和平交渉大使としてパラディ島へ向かいます。

パラディ島

島の外からの報復を恐れ、イェーガー派を中心に軍備を強化します。

遠い未来

街の発展や戦争、その後の廃墟が描かれ、最後に少年が巨大な木へたどり着きます。

巨人の力が消えたことや、その後も争いが続いたことは、結末として描かれています。一方、最後の少年が木の中で何に出会うのか、再び巨人の力が生まれるのかまでは明かされていません。

ここからは、その結末に至るまでの物語を振り返ります。

物語の始まりから女型の巨人との戦いまで

100年守られた壁の崩壊

▼3枚の壁のイメージ図

出典: alu.jp

物語の始まりは、作中の暦で845年。主人公エレン・イェーガーと、その幼馴染であるミカサ・アッカーマン、アルミン・アルレルトの3人がいるのは、壁の外の人類は絶滅したとされる世界です。

▼壁と巨人のサイズ感はこちら

出典: alu.jp

出典: alu.jp

100年前に人類の大半が巨人によって食い尽くされ、生き残った人類が、高さ50mの強固な壁に囲まれた土地だけで暮らしている。エレンたちは、そのように教えられていました。壁は中央を取り囲むように3重になっており、内側からウォール・シーナ、ウォール・ローゼ、ウォール・マリアと呼ばれています。

壁の外には、人間を食い殺す無垢の巨人がたくさんうろついています。そのため、人類は兵団を組織し、街を守りながら外の世界の調査を続けていました。

【兵団は3種類ある】

兵団

役割と、物語の始まりでの様子

憲兵団

王のもとで民を統制し、秩序を守る兵団。一番内側のウォール・シーナで暮らし、特権にあぐらをかいているような姿も見られます。

駐屯兵団

壁の強化に努め、各街を守る兵団。物語の序盤には、酒を飲んで気を緩めている兵士も登場します。

調査兵団

犠牲を覚悟して、壁外の巨人領域へ挑む兵団。多くの死者を出し、住民からは成果を疑問視されていました。

▼有名な冒頭のシーン

出典: alu.jp

しかし、平和な暮らしは終わりを迎えます。突如、高さ50mの壁から顔を出せるほどの超大型巨人が出現し、エレンの住むシガンシナ区の門が破壊されました。さらに、鎧のような硬さで身を守られた鎧の巨人によって、ウォール・マリア側の門も突破され、街は崩壊します。

出典: alu.jp

まだ子どもだったエレンは、母親を目の前で巨人に食べられ、父親は行方不明となります。そして、自分は調査兵団に入ることを決意するのでした。この襲撃によって人類はウォール・マリアを放棄し、広大な領土を失います。

5年後、超大型巨人が再来

出典: alu.jp

ウォール・マリアが突破されてから5年後、作中の暦で850年。訓練兵となったエレンたちの前に、再び超大型巨人が出現します。今度は、ウォール・ローゼから突き出した最前線の街、トロスト区の門が破られました。

出典: alu.jp

調査兵団の主力が壁外調査へ出ていたこともあり、エレンたち訓練兵と先輩兵士たちは、侵入してきた巨人によって大きな被害を受けます。主人公であるエレンも、巨人に食べられそうになったアルミンを助けるため、代わりに食べられてしまうのでした。

もう全員だめかと思われたとき、突如現れたのが、巨人を殺す巨人です。大暴れするその巨人と、それをうまく利用するミカサやアルミンたちの作戦によって、一同は危機を切り抜けます。しかし、力尽きて倒れた巨人のうなじから、なんとエレンが現れました。

▼巨人を殺す巨人の登場

出典: alu.jp

敵か味方かわからないエレンを前に兵士たちが混乱する中、アルミンは、巨人の力を使って破られた門を塞ぐことを提案します。駐屯兵団の南側領土最高責任者であるピクシス司令の指揮のもと、エレンは巨人化しました。

途中で理性を失い、ミカサを攻撃してしまう場面もありましたが、アルミンの呼びかけによって立ち直ります。そして大岩を持ち上げ、門を塞ぐことに成功しました。人類が、巨人に奪われた土地を取り戻した瞬間です。

▼リヴァイ兵長

出典: alu.jp

そこへ壁外へ行っていた調査兵団の主力部隊メンバーであるエルヴィン団長やリヴァイ兵長が到着します。

訓練兵時代の仲間たちと、内部に潜む敵

原作では、トロスト区での戦いを経て、エレンたちの訓練兵時代も振り返られます。ジャン、ライナー、ベルトルト、アニ、コニー、サシャ、クリスタ、ユミル、マルコ。彼らは同じ第104期訓練兵団で学び、厳しい訓練を共にしてきた仲間たちでした。

しかし、初めての実戦で命を落とした者もいます。ジャンはマルコの死を知り、自分がこれから何のために戦うのかを考えることになりました。

一方、巨人になるエレンをどう扱うべきか、兵団内部では意見が分かれます。審議の末、エレンはリヴァイの監督下で、調査兵団に所属することになりました。ミカサやアルミンのほか、ジャン、ライナー、ベルトルト、コニー、サシャ、クリスタ、ユミルたちも、それぞれの思いから調査兵団への入団を選びます。

出典: alu.jp

そんな中、調査兵団が生け捕りにし、実験や調査を行っていた2体の巨人が、何者かによって殺されてしまいました。敵が内部にいる可能性を察知したエルヴィン団長は、その後の第57回壁外調査で罠を仕掛けます。

出典: alu.jp

大勢の兵士が陣形を組んで進む中、エルヴィンは敵がエレンを狙うと読み、配置によってエレンの居場所について異なる情報を伝えていました。団長の思惑通り、知性を持つ「女型の巨人」が出現し、エレンを探し始めます。

出典: alu.jp

作戦の全容を知っているのは、ごく一部の兵士だけでした。それでも団長を信じて進んだ結果、調査兵団は女型の巨人を一時捕獲することに成功します。しかし、女型の巨人は叫びによって周囲の巨人を集め、拘束から脱出。エレンを奪われる事態に陥りました。

リヴァイとミカサによってエレンは救出されますが、エレンを守っていたリヴァイ班の兵士たちは、犠牲になったのでした。

女型の巨人の正体はアニ

出典: alu.jp

エルヴィンの情報作戦やアルミンの観察などから、女型の巨人の正体として絞り込まれたのは、憲兵団へ入った同期のアニでした。

出典: alu.jp

同期のアニを信じたい気持ちを抱えながら、アルミンたちはウォール・シーナ内のストヘス区で罠を仕掛けます。しかし、女型の巨人の正体は予想通りアニであり、街中で巨人化したアニとエレンとの戦闘になりました。

出典: alu.jp

格闘の末、女型の巨人を取り押さえ、うなじからアニを取り出そうとしたところ、アニは自分の体を硬質化した結晶で包んでしまいます。何も聞き出せないまま、彼女は誰も手を出せない状態になってしまったのでした。

▼壁の中にいた巨人

出典: alu.jp

一方、戦いで損傷した壁から、思いもよらないものが現れます。なんと、壁の中に巨人がいることが判明したのです。 この巨人について何かを知っている様子を見せるのが、壁を崇める宗教「ウォール教」のニック司祭でした。しかしニックは、脅されても壁の秘密を話そうとはしませんでした。

▼何かを知るニック司祭

出典: alu.jp

壁の秘密と、ライナー・ベルトルトとの戦い

壁の内側の異変と、クリスタにつながる秘密

出典: alu.jp

ここで原作は、女型の巨人との戦いと並行して、別の場所で何が起きていたのかを描きます。アニの共謀者がいる可能性を疑われ、104期生の一部は立体機動装置を外された状態で待機していました。

ところが、そのウォール・ローゼの内側に巨人が出現します。さらに、毛に覆われ、言葉を話す獣の巨人も現れました。立体機動装置に関心を示し、人間の言葉で問いかけてくるその姿は、これまでの無垢の巨人とは明らかに違っています。

コニーは故郷のラガコ村へ向かいますが、そこには住民の姿がありません。家は壊されているのに、村人が食べられた痕跡も見つからない。そして、自分の家の上に横たわる巨人から、聞き覚えのある言葉をかけられます。壁は破られていないのに、巨人はどこから来たのか。ラガコ村の人々はどうなったのか。この段階では、まだ答えは明かされていません。

▼みんなから女神と言われるほど誰にでも優しいクリスタ

出典: alu.jp

一方、壁の秘密を追うハンジたちは、ニック司祭から1人の少女の存在を教えられます。それが、104期生のクリスタ・レンズでした。ニックによれば、彼女は壁の秘密を公にするかどうかを選べる立場にあるとのことですが、なぜクリスタが関わっているのかは、まだわかりません。

ユミルが巨人化し、クリスタが本名を明かす

クリスタたちはウトガルド城で夜を迎え、巨人に包囲されます。装備を持たない104期生を守るため、先輩兵士たちが戦いますが、次々と倒れていきました。

出典: alu.jp

追い詰められた中で、ユミルとクリスタの雪山訓練での出来事が振り返られます。クリスタは、誰かに必要とされるように振る舞いながら、自分の命を大切にしないところがありました。ユミルはその生き方を見抜いており、クリスタが名前を偽っていることも知っていました。

出典: alu.jp

巨人たちを前に、ユミルはクリスタへ言葉を残します。

ユミル『お前…胸張って生きろよ』

出典: 進撃の巨人 10巻

出典: alu.jp

そう言って飛び降りたユミルは、巨人化しました。エレンやアニだけではなく、ユミルも巨人になる力を持っていたのです。クリスタたちを守るために戦いますが、多数の巨人に囲まれ、やがて追い詰められてしまいます。

そこへエレンやミカサたちが駆けつけ、一同は救出されます。瀕死のユミルへ駆け寄ったクリスタは、約束を果たすように、自分の本当の名前が「ヒストリア」だと明かしました。

クリスタ・レンズという名は偽名だったのです。 ただし、この時点では、彼女の家がどのような家なのか、なぜ壁の秘密と関わるのかまでは明らかになっていません。

ライナーとベルトルトの正体、エレンの連れ去り

ユミルたちを救出した一同は、ウォール・ローゼの壁上へ移ります。ユミルは普通なら命を落とすほどの重傷を負っていましたが、巨人の力によって体を修復していました。

▼手前がライナー、黒髪がベルトルト

出典: alu.jp

その頃、アニの身辺調査から、ライナーとベルトルトにも疑いが向けられていたことが明かされます。壁外調査でのライナーの行動も、その疑いにつながっていました。

ライナーはアルミンからエレンの居場所を聞き、その後、女型の巨人に握られます。脱出した直後、女型の巨人はエレンのいる正しい方向へ走り出しました。あのとき、ライナーはアニへエレンの居場所を伝えていたのではないか。アルミンは、そのように考えていたのです。

出典: alu.jp

しかし、兵団が罠を仕掛けるより先に、ライナー自身が正体を明かします。ライナーは鎧の巨人、ベルトルトは超大型巨人でした。 共に訓練を受け、命を預けてきた仲間が、故郷を壊した相手だった。受け止めきれないまま、エレンは2人との戦いに入りますが、あと一歩のところでユミルと共に連れ去られてしまいます。

ハンジの予想をもとに、調査兵団は巨大樹の森へ向かい、エレン奪還の戦いを仕掛けます。森で夜を待つライナー、ベルトルト、ユミル、エレンの会話には、物語の核心へ近づくヒントが多く含まれていました。

ライナーは、壁を壊す「戦士」と、仲間を守る「兵士」の間で混乱しています。ユミルも、ライナーたちの事情や、エレンの知らない世界について何かを知っているようです。また、ユミルの巨人が、かつてライナーたちの仲間を食べた巨人であることも明らかになります。

しかし、エレンにはその言葉の意味が十分には理解できません。そう、この時点では、壁の外の人類は滅んだと考えているままなのです。

エレンが「座標」の力を発動する

出典: alu.jp

奪還作戦の最中、エレンとミカサの前に、5年前にエレンの母親を食べた巨人が現れます。ハンネスも2人を守ろうと戦いますが、命を落としてしまいました。

出典: alu.jp

何もできない自分を責めるエレン。その傍らでミカサは、これまで一緒にいてくれたことへの思いを伝えます。エレンは再び立ち上がり、迫る巨人へ素手で拳を振り上げました。

出典: alu.jp

その手に触れた瞬間、周囲の巨人たちが、一斉にその巨人へ襲いかかります。さらにライナーたちへ怒りを向けると、巨人たちもそちらへ向かいました。ライナーは、エレンが「座標」を持っていると気づきます。

エレンは巨人たちへ働きかける力を使ったのです。しかし、なぜ今ここで使えたのかは、まだわかりません。調査兵団は大きな損失を出しながらも、エレンの奪還に成功します。一方、ユミルはヒストリアを残し、ライナー、ベルトルトについていくことを選びました。

巨人の正体は、人間なのか

ウォール・ローゼが突破された形跡は、結局見つかりませんでした。コニーは、故郷の家にいた巨人が母に似ていたことを伝えます。ラガコ村の住民の数と、出現した巨人の数にもつながりが見えてきました。

これらの調査から、ハンジたちは、人間が巨人へ変えられた可能性を考えます。エレンたちが戦い続けてきた巨人も、元は自分たちと同じ人間だったのではないか。物語は、巨人を倒せばよいというだけでは済まない真実へ近づいていきます。

王政との対立と、ヒストリア女王の誕生

ヒストリアの過去と、レイス家の秘密

新たなリヴァイ班に集められたエレンたちは、身を隠しながら次の作戦へ備えます。ここで、ヒストリアの過去が語られました。

彼女はレイス家の領地で育ちましたが、母から愛情を向けられず、孤独な子ども時代を過ごしていました。父ロッド・レイスが現れた夜、母は目の前で殺されます。ヒストリア自身は、名前を変えて生きることを条件に命を助けられ、「クリスタ・レンズ」として訓練兵になっていたのでした。

一方、ニック司祭が強盗殺人に見せかけて殺害されます。エレンとヒストリアも狙われ、調査兵団は壁の内側の敵と向き合うことになりました。

出典: alu.jp

リーヴス商会による誘拐事件では、エレンとヒストリアに変装したジャンとアルミンが使われます。リヴァイはリーヴス商会と協力関係を結び、中央憲兵のサネスたちを捕らえました。

その取り調べによって、ついにレイス家の秘密が明らかになります。人々の前にいる王は本物ではなく、レイス家こそが真の王家だったのです。 ここで初めて、ヒストリアの血筋と、壁の秘密をめぐる立場がつながります。

エルヴィンの王政打倒計画

レイス家が本当の王家だと知った調査兵団は、ヒストリアを女王とする計画を進めます。しかし、中央第一憲兵のケニー・アッカーマンたちが動き、リーヴスは殺害されました。エレンとヒストリアも連れ去られ、エルヴィンはリーヴス殺害の罪を着せられます。

ケニーは、リヴァイが幼い頃に共に暮らし、その戦い方を教えた人物でした。リヴァイたちは、巨人ではなく、立体機動装置を使う人間との戦いを強いられます。

その一方で、エルヴィンの反撃も進んでいました。リーヴスの息子フレーゲルや、真実を伝えようとする新聞社が動きます。さらに、壁が突破されたという偽の報告によって、王政が住民より自分たちの立場を優先することが明らかになりました。

旧王政は倒され、調査兵団はエレンとヒストリアの救出へ向かいます。

レイス家の地下で明かされた真実

出典: alu.jp

エレンとヒストリアは、レイス家の礼拝堂の地下へ連れていかれていました。そこでロッド・レイスとヒストリアがエレンへ触れると、封じられていた記憶がよみがえります。

グリシャは、かつてこの場所でレイス家を襲っていました。ヒストリアの姉フリーダが持っていた始祖の巨人を奪い、ロッド以外の家族を殺害していたのです。そしてグリシャは、エレンを巨人にし、自分自身を食べさせていました。

出典: alu.jp

行方不明だった父は、すでに自分が食べていた。エレンは、その事実を知ることになります。ロッドはヒストリアに巨人化の注射を打ち、エレンを食べさせようとします。そうすれば、始祖の巨人が王家へ戻るというのです。

しかし、王家の者が始祖の力を継承すると、初代王の思想に縛られ、巨人に立ち向かえなくなってしまいます。それにヒストリアには、自分に胸を張って生きてほしいと願ったユミルの言葉がありました。もう、自分を押し殺して生きるのは嫌だ。ヒストリアは父に反抗し、エレンを助けることを選びます。

そこへリヴァイたちが到着しますが、ロッドは巨人化し、地下は崩壊していきました。エレンは、その場にあった「ヨロイ」と記された瓶の液体を取り込み、硬質化によって仲間たちを守ります。

出典: alu.jp

巨大な姿で暴走したロッドは街へ向かいますが、兵団の作戦とヒストリアの一撃によって倒されました。こうしてヒストリアは、自ら真の王家の人間として人々の前に立ち、女王となるのでした。

ケニーとリヴァイのつながり

戦いの後、瀕死のケニーがリヴァイへ過去を語ります。ケニーは、リヴァイの母クシェルの兄でした。母を失ったリヴァイに、生きるための戦い方を教えたものの、父親代わりになることはできないと考え、去っていたのです。

また、ケニーと、かつて始祖の巨人を継承していたウーリ・レイスとの関係も描かれます。自分を圧倒する力を持ちながら、頭を下げたウーリ。その姿がケニーの中に強く残り、自分も同じ力を得たら何が見えるのかと考えていました。

ケニーは、持っていた巨人化の注射をリヴァイへ渡して息を引き取ります。この注射が、後の戦いで重い選択につながるのでした。

ウォール・マリア奪還と、地下室で明かされた真実

ウォール・マリア奪還作戦へ

エレンたちは、父グリシャを知るシャーディス教官から話を聞きます。グリシャが壁の外から来た人物であることはわかりますが、やはり詳しい真実を知るには地下室へ行く必要がありました。

その頃、ライナーたちの側では、獣の巨人を持つジークが、エレンをめぐる戦いを指揮している姿も描かれます。そして調査兵団は、エレンの硬質化を利用したウォール・マリア奪還作戦を決行しました。

出典: alu.jp

シガンシナ区の門を塞ぐことには成功しますが、待ち構えていたライナーとベルトルトが出現します。さらに獣の巨人と車力の巨人も加わり、激しい戦闘になりました。調査兵団の新兵器「雷槍」は、鎧の巨人に大きな効果を発揮しますが、超大型巨人と獣の巨人に挟まれた兵士たちは壊滅的な被害を受けます。

【ウォール・マリア奪還作戦、それぞれの戦い】

相手

戦いの経過

鎧の巨人 ライナー

雷槍を使った攻撃と、ハンジ、ミカサたちの追撃によって、本体を引きずり出すことに成功します。

超大型巨人 ベルトルト

アルミンが囮となって力を消耗させ、その隙にエレンが本体を引きずり出しました。

獣の巨人 ジーク

エルヴィンと新兵たちが囮となって突撃。その間に接近したリヴァイがジークを追い詰めます。

しかし、ジークは車力の巨人によって救出され、ライナーも奪われてしまいました。

エルヴィンか、アルミンか

戦いの後には、瀕死のエルヴィンとアルミンのどちらに巨人化の注射を使うかという選択が残ります。注射は1本。捕らえているベルトルトも1人です。巨人化させてベルトルトを食べさせれば助けられますが、選べるのはどちらか1人でした。

▼エルヴィンにジークを食わせられないか考えるリヴァイ

出典: alu.jp

最初はエルヴィンを救うと決めたリヴァイでしたが、最後にはアルミンを選びます。エルヴィンを再び苦しみの中へ引き戻さず、休ませてやりたいという思い。そして、壁の外の海を夢見ていたアルミンたちの姿が、その選択に重なります。

巨人化したアルミンはベルトルトを食べ、超大型巨人を継承しました。

地下室に残された、グリシャの過去

出典: alu.jp

多くの仲間を失いながらも、一同はついにエレンの家の地下室へたどり着きます。そこにあったのは、グリシャが残した本と、家族を写した写真でした。

写真を作る技術がある、壁の外の世界。ここで初めて、エレンたちは、壁の外の人類が滅んでいなかったことを知るのです。本には、グリシャの生い立ちが記されていました。

出典: alu.jp

グリシャは、マーレにあるエルディア人収容区で生まれました。エルディア人は、過去に巨人の力で世界を支配した民族として、差別を受けていました。幼いグリシャは、飛行船を見たがった妹フェイを連れ、許可なく収容区の外へ出ます。しかしマーレの兵士に見つかり、妹を殺されてしまいました。

大人になったグリシャは医者として働く一方、エルディア復権派へ加わります。そこで王家の血を引くダイナ・フリッツと出会い、結婚。息子ジークが生まれました。獣の巨人のジークは、エレンの異母兄だったのです。

グリシャはジークをマーレの戦士候補生にし、復権派のために働かせようとします。しかし、ジークの告発によって復権派は捕まり、グリシャたちはパラディ島へ送られました。

母を食べた巨人の正体と、「進撃の巨人」

出典: alu.jp

島では、捕まった人々が無垢の巨人にされ、壁の外へ放たれます。その中にはダイナもいました。

巨人に変えられたその姿は、エレンの母カルラを食べ、後にエレンが素手で触れた巨人と同じものでした。ここで、あの巨人の正体が明らかになるのです。

出典: alu.jp

グリシャが巨人にされる直前、マーレ兵の中にいた協力者「フクロウ」が正体を明かします。その人物は、エレン・クルーガーでした。クルーガーは巨人化してマーレ兵を倒し、グリシャへ、壁の中へ入って始祖の巨人を奪うよう伝えます。

そして、自分の巨人をグリシャへ継承させることにしました。その巨人の名が、進撃の巨人です。また、巨人の力を継承した者には、13年という寿命の制限があることも明かされます。

グリシャは進撃の巨人を受け継いで壁へたどり着き、シャーディスに発見されました。その後カルラと結婚し、エレンが生まれたのでした。

ユミルの手紙、始祖の力、そして海へ

ヒストリアには、ユミルが残した手紙が届きます。そこで、ユミル自身の過去も明かされました。

彼女はマーレで暮らしていた孤児で、周囲の大人たちによって始祖ユミルと同じ名を与えられ、信仰の対象として利用されていました。捕らえられた後、無垢の巨人へ変えられて島をさまよい、ライナーたちの仲間を食べたことで人間へ戻ったのです。

一方、エレンは、巨人たちを動かしたときに触れていた相手が、王家の血を引くダイナだったことに気づきます。王家の血を引く巨人との接触が、始祖の力を使う条件なのではないか。しかし、そのことを話せばヒストリアが巨人にされるかもしれません。エレンは、自分の気づきをすぐには明かせませんでした。

壁の外の情報を持ち帰った調査兵団は、勲章を授与されます。その席で、ヒストリアの手に口づけたエレンは、父グリシャの記憶を見ました。ただし、その記憶が持つ本当の意味は、この場面ではまだ明らかにされません。

それからしばらくして、調査兵団はついに海へたどり着きます。エレン、ミカサ、アルミンが、幼い頃から夢見ていた場所です。

仲間たちが初めての海にはしゃぐ中、エレンは海の向こうを見つめていました。巨人を倒せば自由になれると思っていたのに、その先にも敵がいた。外の世界は、かつて思い描いていたものとは違っていたのでした。

マーレでの戦いと、エレン・ジークの接触

4年後のマーレ

物語の舞台はマーレへ移り、中東連合との戦争が描かれます。そこには帰還していたライナーや、マガト隊長、戦士候補生のガビ、ファルコ、その兄コルトたちがいました。ライナーたちがシガンシナ区で敗れてから、4年が経っています。

また、マルセルの弟ポルコが、ユミルから顎の巨人を継承していたこともわかります。

【マーレ側の主な人物】

人物

立場・特徴

ジーク

獣の巨人の継承者。王家の血を引くことをマーレ側に隠しています。

ライナー

鎧の巨人の継承者。帰還後もマーレの戦士として戦っています。

ガビ

優秀な戦士候補生。ライナーの従妹で、鎧の巨人の継承を目指しています。

ファルコ

戦士候補生。ガビを大切に思い、彼女を守りたいと考えています。

コルト

ファルコの兄。獣の巨人の継承候補です。

ポルコ

顎の巨人の継承者。マルセルの弟です。

ピーク

車力の巨人の継承者。

ここでは、ライナー、ベルトルト、アニたちが、どのように戦士となり、壁の中へ潜入したのかも振り返られます。マルセルは、島へ来て間もなくユミルの巨人に食べられていました。仲間を失い、失敗すれば帰れない状況の中で、彼らは壁を壊すことを選んだのです。

そして、戦後の混乱に紛れ、負傷兵を装ってマーレへ潜入していたのがエレンでした。

タイバー家の演説と、レベリオ襲撃

出典: alu.jp

タイバー家は、パラディ島を世界共通の敵として示そうとします。祭りには各国の関係者が集まり、当主ヴィリーが舞台で演説を行いました。

出典: alu.jp

その地下では、エレンとライナーが再会していました。かつて故郷を壊した相手と、今度はその相手の故郷で向き合ったのです。そして、ヴィリーによる宣戦布告に合わせ、エレンが巨人化します。

調査兵団も現れ、マーレの戦士たちとの戦闘になりました。ここで、タイバー家が管理する戦鎚の巨人も姿を現します。エレンは戦鎚の巨人を取り込み、仲間たちはジークを連れて飛行船で撤退しました。

出典: alu.jp

しかし、追って乗り込んだガビによって、サシャが撃たれてしまいます。飛行船の中では、ジークが捕まったこと自体、計画のうちだったと明かされます。エレンとジークは、すでにつながっていたのでした。

義勇兵の来訪と、ヒィズル国の協力

ここからは、地下室へ到達した後、島で何が起きていたのかが描かれます。

出典: alu.jp

マーレの調査船に乗っていたイェレナたちは、マーレ兵を裏切り、ハンジたちへ協力を申し出ました。反マーレ派義勇兵を名乗る彼らは、ジークの意向を受け、武器や技術を提供します。その条件は、始祖の巨人を持つエレンと、王家の血を引くジークを引き合わせることでした。

出典: alu.jp

また、ヒィズル国のキヨミ・アズマビトも現れます。ミカサがアズマビト家につながる血筋であることがわかり、資源や技術をめぐる協力が模索されました。

出典: alu.jp

しかし、世界の国々がパラディ島を敵と見なす状況は、簡単には変わりません。調査兵団が対話の道を探す一方で、エレンは単独行動を深めていきます。

島の内部対立と、レストランでの出来事

出典: alu.jp

島へ来たジークは、リヴァイたちの監視下に置かれます。兵団は、ヒストリアへ獣の巨人を継承させる案を考えますが、彼女の妊娠によって実行は先送りになりました。

義勇兵も自由に行動できなくなり、エレンと兵団の対立も深まります。事情を知らない人々は、エレンを拘束する兵団へ不信感を抱きました。そして、フロックたちイェーガー派が動き、ザックレー総統は暗殺されてしまいます。

その頃、脱走したガビとファルコは、サシャの家族が暮らす場所へたどり着いていました。島の人々を悪魔だと教えられてきたガビですが、サシャの家族やカヤと暮らす中で、自分が信じていた説明と現実との違いに直面します。過去の罪を持ち出すガビに、カヤは、今を生きる自分たちに何の罪があるのかと問いかけました。

その後、一同はマーレ人の料理人ニコロのレストランを訪れます。ニコロはサシャを大切に思っていましたが、ガビが彼女を殺したと知り、激怒しました。乱闘になるものの、サシャの父は復讐を止めます。

出典: alu.jp

この騒動の中で、ファルコはジークの脊髄液入りワインを口にしてしまいました。そして、兵団の高官らが飲んでいたワインにも、脊髄液が混ぜられていたことが明らかになります。取り込んだ者は、ジークの叫びで巨人にされてしまう。島の兵団は、知らないうちに人質にされていたのです。

出典: alu.jp

さらにエレンが現れ、アルミンとミカサを傷つける言葉を使って突き放しました。なぜ、そのようなことを言うのか。この場面では、2人にもエレンの本心はわかりません。

ジークの逃走と、安楽死計画の真相

出典: alu.jp

巨大樹の森では、ジークが叫び、ワインを飲んだ兵士たちを巨人へ変えてしまいます。仲間を斬ってまで追ってはこないだろう。そう読んでいたジークでしたが、リヴァイは巨人化した仲間たちを倒し、再びジークを捕らえました。

しかし、拘束に使われていた雷槍をジークが爆発させ、リヴァイも重傷を負います。ここで、ジークの子ども時代と、クサヴァーとの関係が描かれます。

出典: alu.jp

両親から復権の期待を背負わされたジークにとって、キャッチボールをしてくれるクサヴァーは、安心できる相手でした。両親を告発したのも、復権派への捜査が迫る中で、クサヴァーに相談した結果だったのです。

出典: alu.jp

そして、ジークが進めていた計画が明らかになります。始祖の力でユミルの民が子どもを作れない体にし、苦しみを次の世代へ残さない。それが「エルディア人安楽死計画」でした。

瀕死のジークは、「道」で少女に体を修復される経験をします。一方、重傷のリヴァイはハンジに助けられました。

マーレ軍の襲撃と、エレン・ジークの接触

シガンシナ区へ、マーレ軍が奇襲を仕掛けます。エレンとジークが接触するのを阻止するため、ライナーたちも戦いに加わりました。

ジークは叫びを使い、脊髄液入りワインを飲んだピクシスたちも無垢の巨人にされてしまいます。ファルコも巨人化しますが、重傷を負ったポルコが自ら身を差し出しました。ファルコはポルコを食べ、顎の巨人を継承して人間の姿へ戻ります。

出典: alu.jp

そして、ジークへ駆け寄ろうとしたエレンを、ガビが撃ち抜きました。首を飛ばされたエレンでしたが、その頭にジークが触れたことで接触は成立します。2人の意識は、すべての「道」が交わる座標へ移りました。

地鳴らしの発動と、エレンを止めるための旅

父グリシャの記憶の旅と、「未来の記憶」

「道」で、エレンはジークへ、安楽死計画に協力するつもりはなかったと告げます。父に洗脳されていると考えたジークは、エレンと共にグリシャの記憶をめぐることにしました。

しかし、そこでジークが知ったのは、父がかつての過ちを悔い、自分のことも愛していたという事実です。そして、レイス家の礼拝堂で、これまで見えていなかった真実が明らかになります。

グリシャは、子どもたちまで殺すことをためらっていました。その背中を押したのが、未来のエレンだったのです。

ここで、進撃の巨人には未来の継承者の記憶を見る特性があると明かされます。エレンがヒストリアの手に口づけたときに見たものの意味も、ようやくつながります。父の記憶を通して、その父が見ていた、未来の自分の記憶を見ていたのでした。

始祖ユミルの過去と、地鳴らしの発動

出典: alu.jp

続いて、約2,000年前の始祖ユミルの過去が描かれます。奴隷だったユミルは、追われた末に巨大な木の空洞へ落ち、謎の生物と接触して巨人の力を得ました。

その力でフリッツ王に仕え、王との間にマリア、ローゼ、シーナという3人の娘をもうけます。しかし、王をかばって命を落とした後も、自由にはなれませんでした。娘たちは力を継承するためにユミルの遺体を食べ、ユミル自身は「道」で巨人の体を作り続けることになります。

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王家に従ってきたユミルへ、エレンは自分で選ぶよう訴えました。ユミルはエレンに応え、現実の世界では壁が崩れ始めます。

ここで、調査兵団が初めて海を渡り、外の街を訪れた日のことが描かれます。初めて見るものにはしゃぐ仲間たち。少しの間、争いを忘れたような時間です。しかし、その街にも差別があり、故郷を失った難民が暮らしていました。

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ある夜、エレンはミカサへ問いかけます。

エレン『オレは…お前の何だ?』

出典: 進撃の巨人 10巻

動揺したミカサが答えたのは、家族という言葉でした。その後、島の人々に対する敵意を目の当たりにしたエレンは、仲間たちの前から姿を消します。

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そして現在、エレンは「道」を通じて世界中のユミルの民へ告げます。パラディ島の外にある人類を、すべて踏み潰す。地鳴らしは、島を守るための抑止力ではなく、世界を滅ぼす力として動き始めたのでした。

アニの復活と、かつての敵との協力

出典: alu.jp

硬質化が解かれたことで、結晶に包まれていたアニも目覚めます。アニはヒッチと行動する中で、父との過去や、故郷へ帰りたいという思いを語りました。

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島ではイェーガー派が支持を集めますが、アルミン、ミカサ、ジャン、コニーたちは、大虐殺を止めることを選びます。ハンジと重傷のリヴァイも加わり、かつての敵であるライナー、アニ、ピークたちとも協力することになりました。

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道中では、調査兵団とマーレの戦士たちが、同じ焚き火を囲みます。互いに奪った命や、失った仲間への思いをぶつけ合う場面です。簡単に許し合えるわけではありません。それでも、今は同じ虐殺を止めるために進まなければなりませんでした。

港での戦いと、踏み潰される世界

飛行艇がある港には、イェーガー派が先回りしていました。かつての仲間を相手にしながら、一行は飛行艇を持ち出そうとします。その戦いの中で、ファルコも初めて顎の巨人へ変身しました。

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しかし、飛行艇をすぐに飛ばすことはできず、船で牽引し、オディハで整備することになります。追撃を防ぐため、マガトとシャーディスは港に残り、船を爆破しました。一行は出港できますが、2人はそこで命を落としたのでした。

船が進む一方、島の外では地鳴らしによる虐殺が続いています。人々は逃げ惑いますが、巨大な巨人たちの歩みから逃れることはできません。

ここで、エレンがかつて出会った少年ラムジーとの出来事も描かれます。自分がいずれ殺すと知りながら、その少年を助けてしまったエレン。彼は、島を守るためという理由だけでは説明しきれない、自分自身の願望も打ち明けていました。

壁の外の世界が、思い描いていたものと違ったことへの失望。すべてをまっさらにしたいという欲求。そして、現実に踏み潰される人々の姿と、エレンが思い描く自由の景色が重なります。

船の上では、アルミンとアニが話す時間も描かれます。しかし、エレンとアルミンの対話の全容は、まだ明かされません。

ハンジの最期

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オディハへ着いた一行は、飛行艇の整備を進めます。しかし、海で死んだと思われていたフロックが現れ、燃料タンクを撃ちました。船にしがみつき、ここまで追ってきていたのです。

修理を急ぐ間にも、地鳴らしの巨人たちは迫ってきます。飛行艇が飛び立つまで時間を稼ぐため、ハンジが巨人たちを止めに向かいました。

アルミンへ団長を託し、最後まで巨人に向き合うハンジ。飛行艇はぎりぎりで離陸しますが、ハンジはここで犠牲になるのでした。

▼船が出るまで巨人を止めるハンジ最後の姿

出典: alu.jp

最終決戦から最終回・エピローグまで

天と地の戦い

飛行艇に乗ったのは、操縦するオニャンコポンと、アルミン、ミカサ、ジャン、コニー、リヴァイ、ライナー、ピークです。アニは一度、アズマビトたちと船に残ることを選び、ガビとファルコもそこへ預けられていました。

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エレンを追う仲間たちは、再び「道」へ呼ばれます。しかし、エレンは歩みを止めません。対話だけで止めることはできず、戦うしかないとわかりました。

一方、スラトア要塞には、地鳴らしから逃れようとする人々が集まっていました。アニの父が連れてきた戦士たちの家族もおり、ライナーの母、ガビやファルコの両親もいます。

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仲間たちは飛行艇から、巨大な骨のようなエレンの体へ降り立ちました。すると、歴代の「九つの巨人」が次々に現れます。頼みの綱だったアルミンも、オカピのような姿の巨人の口に捕らえられてしまいました。

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一同が追い詰められたところへ、鳥のような姿で空を飛ぶファルコが、ガビとアニを乗せて現れます。ジークの脊髄液の影響で獣の巨人につながる記憶を見たファルコは、自分も空を飛べると考えていました。初めて巨人化したときにも、鳥のような特徴はありました。その可能性に賭け、船から飛び立ってきたのでした。

ジークの気持ちを変化させたアルミン

一度態勢を立て直した仲間たちは、アルミンを救う側と、エレンの首を爆破する側に分かれます。その頃、捕らえられたアルミンは「道」でジークと出会っていました。

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生き物は増えるために生まれ、死を恐れ、死んだときにようやく自由になれる。そう考えるジークに、アルミンは子どもの頃の何気ない思い出を話します。エレンやミカサと走ったこと、仲間たちと過ごしたこと。増えるために必要なことではなかったかもしれません。それでも、アルミンにとっては大切な時間でした。

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アルミンが手に取った葉は、ジークには野球のボールに見えます。ジークも、クサヴァーとの時間を思い出しました。

ジーク『ずっとキャッチボールしてるだけでよかったよ』

出典: 進撃の巨人 34巻

大きな使命や、生まれた意味を求め続けたジークの中で、何かが変わります。その後、歴代の継承者たちが仲間を助け始め、アルミンの救出にも成功しました。

さらに、自ら姿を現したジークをリヴァイが討ちます。地鳴らしの巨人たちの進行は、ついに止まりました。

ミカサがエレンを討つ

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ジャンが爆薬を起爆し、エレンの首を吹き飛ばします。しかし、そこから光る巨大な虫のような生物が現れ、首と胴体をつなぎ直そうとしました。アルミンが巨人化して攻撃しますが、エレンも超大型巨人のような姿となり、戦いを続けます。

さらに、謎の生物が放ったガスによって、ジャン、コニー、ガビたちまで巨人へ変えられてしまいました。リヴァイとミカサはアッカーマンであり、巨人化しません。すでに「九つの巨人」を持つ者たちも、無垢の巨人には変わりませんでした。しかし、仲間たちまで巨人となった光景は、あまりにも絶望的です。

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そのときミカサは、エレンと山小屋で暮らす場面を見ます。すべてを置いて逃げ、残された時間を2人だけで静かに生きるような場面でした。エレンは自分を忘れるように伝えますが、ミカサはマフラーを巻き直します。

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そして、現実のエレンのもとへ向かいました。リヴァイの協力で巨人の口へ入り、その中にあったエレンの首を斬ります。その姿を見つめる始祖ユミルが描かれ、物語は最終話へ進みます。

最終話で明かされる対話と、エピローグ

出典: alu.jp

最終話では、エレンとアルミンが「道」で交わしていた対話が描かれます。ここで、エレンが自分を止めた仲間たちの立場を見据えていたことや、地鳴らしによって人類の約8割が犠牲になることが語られます。

また、始祖ユミルを縛っていたのがフリッツ王への愛であり、その解放にミカサの選択が関わっていたことも明らかになりました。エレンの行動に対する見方は、ここで改めて変わります。

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仲間に長く生きてほしかったこと。ミカサに自分を思っていてほしかったこと。そして、エレン自身の自由への欲求もあったこと。何もかもを割り切っていたわけではない彼の本音が、最後にこぼれます。母カルラの死に至る出来事にも、始祖の力を持つエレン自身が関わっていたと語られ、物語の始まりまでが違う意味を帯びていくのでした。

エレンの死後、巨人の力は消え、巨人化していた人々は元の姿へ戻ります。アルミンたちも、エレンと交わした対話を思い出しました。ミカサはエレンの首を持って故郷へ戻り、思い出の木の下へ埋葬します。

一方、パラディ島ではイェーガー派を中心に軍が組織され、島の外からの報復に備えた軍備増強が進みました。巨人の力が消えてから3年後、アルミン、コニー、ジャン、ライナー、アニ、ピークは、和平交渉の連合国大使として、船でパラディ島へ向かっています。かつて敵同士だった彼らが、なぜ共にエレンを止めたのか。その物語を伝えようとしているのです。

ミカサは、エレンを埋めた木の下で、彼らの帰りを待っています。そのもとへやってきた鳥が、マフラーを巻き直すような動きを見せました。

出典: alu.jp

さらに、その後の長い時間が描かれます。木の周囲では街が発展し、戦争が起き、やがて廃墟になっていきました。最後に、犬を連れた少年が、巨大に育った木の根元へたどり着きます。その木は、かつてユミルが巨人の力を得た木を思わせる姿になっていました。

物語を理解するための設定解説

無垢の巨人と「九つの巨人」の違い

作中で巨人へ変わるのは、「ユミルの民」と呼ばれる人々です。ただし、無垢の巨人と、エレンやライナーたちが変身する「九つの巨人」は、同じものではありません。

無垢の巨人になった者が「九つの巨人」の継承者を食べ、その脊髄液を取り込むと、力を継承して人間へ戻ることができます。ユミルがマルセルを食べたことや、アルミンがベルトルトを食べたことは、その例です。

また、「九つの巨人」を継承した者には、継承から13年という寿命の制限がありました。

巨人

特徴と主な継承者

超大型巨人

ベルトルトが持っていた、50mの壁を超える巨大な巨人。強烈な熱や、巨人化に伴う爆発が脅威となります。後にアルミンが継承しました。

鎧の巨人

ライナーが持つ、硬い鎧で体を覆った巨人。物語の始まりで、ウォール・マリア側の門を突破しました。

女型の巨人

アニが持つ巨人。高い機動力や格闘能力を持ち、叫びによって無垢の巨人を引き寄せる場面があります。

進撃の巨人

クルーガーからグリシャ、そしてエレンへ継承された巨人。未来の継承者の記憶を見る特性があります。

獣の巨人

ジークが持っていた巨人。本人の投擲能力と組み合わさって、恐ろしい攻撃力を発揮しました。

顎の巨人

小柄で素早く、強い顎や爪を持つ巨人。マルセル、ユミル、ポルコ、ファルコへと継承されます。

車力の巨人

ピークが持つ四足歩行の巨人。長時間の活動に優れ、物資や装備の運搬でも力を発揮します。

始祖の巨人

ユミルの民や巨人へ大きな影響を及ぼす力。王家に継承されていましたが、グリシャがフリーダから奪い、エレンへ渡しました。

戦鎚の巨人

タイバー家が管理していた巨人。硬質化で武器などを作る能力を持ち、レベリオでの戦いでエレンに奪われました。

進撃の巨人と、始祖の巨人の能力は分けて考える

エレンは、進撃の巨人と始祖の巨人の両方を持っているため、能力が混ざって見えやすくなっています。未来の継承者の記憶を見る特性は、進撃の巨人のものです。一方、ユミルの民の記憶や体、巨人へ働きかける力は、始祖の巨人に関わります。

ヒストリアの手に触れたとき、エレンはグリシャの記憶を通して、未来の自分につながる記憶を見ました。ただし、その時点で未来のすべてを自由に見られるようになったと考えるのは避けた方がよいでしょう。父が見ていた未来の記憶に触れることと、その先の出来事をすべて把握することは、同じではありません。

また、始祖の力を得た後、エレンは過去と未来が同時に存在するような感覚について語っています。勲章授与式での記憶と、始祖の力を得た後の状態は、分けて整理するとわかりやすくなります。

最終回の解説・考察|エレンの目的とミカサの選択

エレンは、仲間を英雄にするためだけに地鳴らしを起こしたのか

エレンは、自分を止めた仲間たちが、世界を救った者として扱われることを見据えていました。仲間に長く生きてほしいという願いも、確かにありました。

しかし、地鳴らしを起こした理由を、すべて「仲間のため」だけで説明することはできません。エレン自身が、壁の外の世界に失望したことや、すべてをまっさらにしたかったという欲求を語っているからです。

アルミンの本で知った、誰にも邪魔されない外の世界。巨人を倒し、壁を越えれば自由になれると思っていたのに、その先にも自分たちを憎む人々がいました。島や仲間を守りたいという思いと、自分の望む自由を手に入れたいという思い。その両方が、エレンの中にあったのです。

仲間への愛情があったことと、地鳴らしによる虐殺が正当化されることも、分けて考える必要があります。

ミカサとアルミンへ、ひどい言葉を使った理由

レストランでエレンは、ミカサの思いをアッカーマンの習性によるものとして扱い、アルミンにもひどい言葉を投げかけました。しかし、ミカサを嫌いだと語った言葉が、そのまま本心だったわけではありません。

後のアルミンとの対話では、ミカサに自分を忘れてほしくないという思いまで明かしています。あのときのエレンには、2人を自分から遠ざける意図があったと考えられます。

ただし、エレンが説明した「アッカーマンの習性」を、そのまま作品内の確定した説明として受け取ることには注意が必要です。ミカサがエレンを大切に思う気持ちは、血によって命令されただけのものではありません。最終的にミカサは、自分の意思で、愛するエレンを止めることを選んでいます。

山小屋の場面と、始祖ユミルを解放した選択

最終決戦中、ミカサはエレンと2人で山小屋に暮らす場面を見ます。そこでは、マーレを訪れたときに2人で逃げ出し、エレンに残された時間を静かに生きるような状況が描かれていました。

もし、あのとき違う答えを選んでいたら。そう考えるミカサの思いとも重なりますが、実際に別の世界へ移動した、あるいは歴史が分岐したと確定しているわけではありません。「道」を通じてエレンとミカサの別れが描かれた場面として捉えると、その後の選択へつながります。

エレンは自分を忘れるように伝えますが、ミカサはマフラーを巻き直しました。彼を忘れることはできない。それでも、彼を止めなければならない。その2つを、自分の中で切り離さずに選んだのではないでしょうか。

また、ミカサはアッカーマンであり、始祖による記憶改変の説明では、ほかの仲間たちと区別する必要があります。アルミンたちと同じように、以前の対話を忘れさせられ、エレンの死後に思い出したと一括りにはできません。

始祖ユミルは、死んだ後もフリッツ王へ従い続けていました。最終話では、ユミルが王を愛していたこと、そしてミカサの選択が解放につながったことが語られます。ただし、その愛は幸福で対等な関係の中にあったものではなく、ユミルは自分を虐げた王とのつながりを断ち切れずにいました。

ここからは、ミカサとの対比についての解釈です。ミカサはエレンを愛しながらも、彼の行動をすべて受け入れるのではなく、止めることを選びました。大切な人を思う気持ちを持ち続けながら、その人に従わないこともできる。その選択が、王への愛と服従を切り離せなかったユミルへ届いたと読み取れます。

エレンが自分で選ぶことを促し、ミカサが愛する相手を止める選択を見せた。その先に、長く続いた巨人の力の終わりがあったのではないでしょうか。

ラストシーンの考察|巨大な木と、その後の世界

最後の少年は、再び巨人になるのか

長い年月を経て、エレンの眠る木は巨大に育ちます。その姿は、始祖ユミルが落ち、巨人の力を得た木にそっくりです。そこへ、犬を連れた少年がたどり着きました。

また同じことが始まるのではないか。そう感じさせる終わり方ですが、少年が木へ入った後の出来事までは描かれていません。巨人の力が復活することも、少年が次の始祖になることも、確定していないのです。

争いはなくならず、歴史は繰り返す。そうしたメッセージを感じさせる一方で、少年がどのような未来へ進むのかは、読者に委ねられています。

エレンたちの行動は、無意味だったのか

巨人がいなくなっても、人間同士の争いはなくなりませんでした。しかし、それだけで、エレンたちの行動がすべて無意味だったとまでは言えないでしょう。

巨人の力は消え、最終決戦を生き延びた人々がいました。ミカサにはその後も続く人生があり、アルミンたちは対話へ向かいました。遠い未来に争いが起きたことと、その間に生きた人々の時間に価値がなかったことは、同じではありません。

アルミンが幼馴染と走った時間や、ジークがクサヴァーとキャッチボールをした時間。大きな使命を果たすためでなくても、その人にとって大切な瞬間はありました。

争いが続く世界を描きながら、そうした時間の価値まで否定してはいない。その両方が残る結末なのではないでしょうか。

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※2026年8月10日 コメントありがとうございます。ご指摘の通り、マルセルとポルコが兄弟であり、姓がガリアードだったため修正しました。アニは調査兵団ではなく憲兵団だったため修正しました。過去と未来を覗き見る力があるのは始祖の巨人ではなく、進撃の巨人でしたので修正しました。

※2026年7月3日 コメントありがとうございます。ご指摘の通り、ピクシスは駐屯兵団の南側領土最高責任者でしたので修正しました。

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