この記事では、『呪術廻戦』の髙羽史彦についてネタバレ解説・考察しています。作品内の伏線やキャラクターのモチーフや含まれているとされる要素などについてもまとめています。
本記事では、呪術廻戦の単行本最新巻のネタバレを含んでいるのでご注意ください。
目次
髙羽は死亡したのか?
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結論から言うと、髙羽は生存しています。最終話まで生存が確認されており、宿儺との戦いを終えたエピローグでも元気な姿を見せています。
第243話で羂索との戦いに決着がついた際、髙羽は死装束をまとって安らかな顔で地面に横たわっている姿が描かれ、羂索からも「君、超面白かったよ」と最高の賛辞を送られていました。これは、髙羽が芸人として最高の舞台を経験し、燃え尽きたかのような印象を与えたため、一時的に生死不明でした。
しかし、この描写は物理的な死ではなく、「お笑い芸人として、一つの到達点に達して燃え尽きた」心象風景の具現化、あるいは全力を出し切ったことによる深い失神状態だったというのが真相であり、その後の展開で生存が確定しました。
髙羽の現在
第270話にて、髙羽はどこかのファミレスのような場所で、新しい相方と思しき人物と向かい合って「ネタ合わせ」をしています。
この「ネタ合わせ」をしていた相手は柱や吹き出しで顔が隠されており、上手いことわからないようになっています。
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しかし、その相方の後ろ姿やシルエットが、かつて羂索が肉体を乗っ取っていた夏油傑に酷似している点です。袈裟のような服装と、特徴的なお団子ヘアの一部が見て取れます。
ネタ合わせの内容
ネタ合わせでは、髙羽が下ネタの許容範囲について語っています。
髙羽は、下ネタとエロ系ネタの間に自分なりの線引きを持ち、「うんこしっし」と「ピョンピョン丸とハットリくん」という独特の例えでその違いを説明します。しかし、相手はそれを「ほぼ同じ」と返し、髙羽の笑いへのこだわりを理解できません。
髙羽は呆れながらも「全然違う!」と反論し、最終的には「ネタ合わせは下ネタじゃない」と、公衆の面前で「ネタ合わせ」という言葉を口にするのを恥ずかしがりつつ、会話を終えます。
相方の正体は?
最終回まで明言されませんでした。相方の正体については以下のパターンが考察されています。
髙羽にとって羂索(夏油の姿)は、人生で初めて自分を満足させてくれた最高の相方でした。その強烈な未練とイメージが、術式によって「夏油の姿をした相方」を作り出した可能性が高いと思われます。
他に、羂索自身は乙骨に倒されましたが、髙羽の術式の影響で人格の一部が分離し、髙羽の相方として生き残ったという可能性もあります。しかし、ロマンはありますが、呪術的な整合性は難しいかもしれません。
最後に、たまたま夏油に似た雰囲気の芸人と組んだだけ、というオチの可能性。髙羽のギャグ漫画的な特性を考えれば、これもあり得ます。
髙羽が「相方」という存在を手に入れ、笑顔でお笑いを続けているという事実が何よりの救いと言えるでしょう。
髙羽の術式
超人(コメディアン)
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髙羽の術式「超人(コメディアン)」は、髙羽が”ウケる”と確信すればそれを実現・具現化することができる術式です。
ギャグ漫画のギャグ補正バトルをシリアスなバトル漫画で使うキャラが登場したらこうなる、ともとれるような術式でもあります。
術式の詳細
上述しましたが、髙羽の術式「超人」は、「髙羽が”ウケる”と認識すればそれを実現・具現化することができる術式」ということなので、基本的に何でもできてしまいます。
通常の術式には「手順」や「理屈」が必要ですが、髙羽の場合、「髙羽が面白いと思うかどうか」だけがルールの全てとなります。
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さらには羂索曰く「魂の共鳴」という、相手のイメージすらも取り込んで具現化させることもでき、以下のようなことが作中で披露されています。
- 呪力を上昇させて高速で相手の顔面にドロップキック
- 攻撃が効かないのではなく、攻撃が効いていなったことにする
- 何もしていないのに相手の顔面に落書き
- 高速でトラックで相手をはねる
- クイズ番組のセットと司会の人間を創造する、漫才の舞台と審査員、客も創造する
- ファンタの海
などなど…まだ他にもさまざまな想像したモノを創造し、相手にフィードバックすることが可能です。
これらはイメージ、シミュレーションでしかないため、直接的なダメージはないものの、潜在的なダメージを与えることができるという理不尽さも持ち合わせています。強制的に相手を術式効果に引き込むことできるため、ダメージの回避方法が皆無といっても過言ではありません。
さらには、羂索曰く「魂の共鳴」という、相手のイメージすらも取り込んで具現化させることもでき、東堂の「不義遊戯」のような、領域展開を発動せずとも常時必中の性質もあります。
重要なのは、髙羽自身がこの能力の正体を正しく理解していないという点です。彼が「お笑い芸人」として、「自分の想像した笑いは絶対だ」と信じ込んでいる無知と純粋さこそが、この最強能力を成立させるための覚醒条件となっています。
“縛り”
本人が”ウケない”、”これではダメだ”など、笑いが取れるという自信がなくなってしまうと、この術式は使えないという”縛り”がかかっているということでもあります。
この術式は「俺は面白い」「この状況はウケる」という自己肯定感です。そのため、相手から冷徹に「お前の芸は面白くない」「構成が甘い」「独りよがりだ」などと批評され、論理的にダメ出しをされると、髙羽は芸人として傷つき、疑心暗鬼に陥ってしまいます。
そうなると、現実改変の力は失われ、ただの生身の人間(35歳の売れない芸人)に戻ってしまうのです。
「死者の蘇生」の可能性
理論上、「ウケる」と確信さえすれば何でもできてしまう「超人」は、死んだ人が生き返る展開が「ウケる」と思えば、死者さえも蘇生させる可能性を秘めています。
実際に、髙羽自身が死んでもおかしくない攻撃に対して、無傷であったり、死滅回游で致命傷を負った来栖華が、髙羽の近くにいたことで術式の効果が適用され、結果的に助けられたりという出来事がありました。
さらに、人外魔境新宿決戦で重傷した日下部や日車が生存できたのは、髙羽が近くにいたため、髙羽の術式が発動した可能性があります。
五条悟にも対抗できうる強さの理由
原作20巻の第1733話のナレーションで、髙羽の術式は「五条悟にも対抗できうる」と明言されました。これは、現代最強の呪術師である五条悟の「無下限呪術」のような、呪術的な理屈(無限や術式順転・反転など)を飛び越えて作用するからだと思われます。
つまり、もし髙羽が、五条悟の無下限呪術を見て「こんな触れられないバリアを持ってる人が、突然ファンタをぶっかけられたらウケるな」と思ってしまったら、無下限の理屈は無視され、五条悟はファンタをぶっかけられ、ファンタまみれになってしまうでしょう。
このように、「概念やルールそのものを、ギャグで上書きできる」という点において、彼は五条悟に対抗しうる唯一無二の術式なのです。
羂索との戦い
御所湖結界
人外魔境新宿決戦の最中、羂索は岩手県の御所湖結界で泳者を狩り回る中で髙羽と遭遇し、対峙します。
当初、羂索は呪霊操術による攻撃を行いますが、髙羽はそれを全てギャグ補正で無効化。特級呪霊による一撃を受けても大袈裟にリアクションするだけで無傷でした。
この強力な攻撃が一切通じない髙羽に対し、羂索は彼を強敵と認め、二人の戦いは戦闘ではなく、まさかの「即興お笑いバトル」へと発展します。
羂索は今まで謎だった髙羽の術式「超人」の効果を看破し、「髙羽より面白い」こと、「髙羽が不意に殺してしまった術師の死体を見せる」ことで髙羽は精神的に追い詰められていきます。

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しかし、「自身の芸を面白くないと言われて傷つきたくないから」という理由で羂索から逃げていたことを本気の土下座で謝り、例え自身が傷ついたとしても「羂索を胃袋吐くまで笑わせてやる」と宣言します。
「バカサバイバー!!」
術式「超人」の効果により、髙羽は羂索を自分の作り出すイメージの世界(クイズ番組や海辺のデート、病院のコントなど)に引きずり込んでいきます。

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羂索は髙羽の作り出すお笑いのフィールドで自分までふざけさせられ、髙羽はダメージを無効化している一方で、羂索だけは潜在的なダメージを受けていました。
このままでは負けてしまうと認識した羂索は、髙羽の術式「相手のイメージすら取り込み、具現化と行動を強制させる」ことを利用し、髙羽を夢の舞台で漫才し、大ウケさせることで髙羽を満足させて術式を強制的に終了させることにします。

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夢の舞台で無事大ウケさせることに成功、
髙羽『終わりたくねぇ。終わりたくねぇよ。』
羂索『泣くな。白けちまうだろ。』
髙羽『もういいよ。』『…ありがとう。』
羂索『君、超面白かったよ。』
出典: 呪術廻戦 27巻 第243話
髙羽は本音を吐露し涙を流しますが、最高の漫才の締めくくりであり、その事に満足した髙羽は術式が終了しました。
この漫才に意識を集中していた羂索は、術式が終了した瞬間の隙を突かれ、待機していた乙骨憂太と東堂葵の不意打ちによって首をはねられ、死亡しました。髙羽は羂索にとどめを刺されることなく、乙骨らに回収されたため、生存に至ったのです。
髙羽の今までの動向
髙羽のこれまでの活躍を振り返ってみます。
初登場時
初登場は「死滅回游」が始まった、17巻第146話です。
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死滅回游が始まる前、売れない芸人だった髙羽。初登場時、劇場で滑って落ち込んでいた髙羽は先輩に説教され、その後はケンさんという芸人から、助言をもらっていました。
そして、死滅回遊の覚醒タイプの泳者だと明かされました。
死滅回游「東京第1結界」
伏黒恵が他の泳者の「レジィ・スター」達と戦っている時に、伏黒を助ける形で「センターマン」の姿で乱入してきます。伏黒を助太刀すると言い、伏黒はレジィ、髙羽は黄櫨と戦うことになります。
黄櫨曰く、5回は殺せているほど爆撃を当てているのにも関わらず、髪の毛の一部がチリチリなるくらいで済んでいるほど強力な術式の持ち主です。
髙羽と戦っていた黄櫨はレジィが死んだことをコガネから教えてもらうと、すぐに撤退することになります。伏黒から頼まれていた髙羽は黄櫨に対して「持ち点」をねだり、しびれを切らした黄櫨は髙羽に譲渡します。
虎杖たちと合流
黄櫨からポイントを譲渡してもらった後、伏黒を探している虎杖と合流します。虎杖とともに伏黒を探し、来栖華と一緒にいた伏黒を見つけ、東京第1結界内のホテルで一時の休息を取ります。
虎杖によって、死滅回游のルールに「泳者間の得点の譲渡」が可能になったおかげで、術者を殺さずとも生きていけるようになりました。髙羽は虎杖たちを信用し、虎杖たちの目的に協力することに決めました。
宿儺に乗っ取られた伏黒
虎杖たちは、迫りくる呪霊を退けつつ、もう一つの重要な目的である「伏黒津美紀」の救出を目指して行動していました。髙羽も虎杖らと共にこの任務にあたります。
しかし、救出を試みていた伏黒津美紀が、過去の術師「万(よろず)」に乗っ取られていることが判明します。さらに事態は悪化し、虎杖の体内にいた宿儺が伏黒の肉体に乗り移るという、最悪の展開を迎えます。
異変を察知した髙羽は駆けつけますが、伏黒宿儺の「鵺」による広範囲攻撃を受けてしまいます。
髙羽史彦ってどんなキャラ?
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売れないお笑い芸人をしている御年35歳の男性であり、現代の術師で死滅回游の泳者の一人です。
結界内の戦闘中でも、芸人としての誇りを持ったまま常にポジティブにしており、戦闘中なのにも関わらず1ページに3つ、4つのギャグを出すほど、常にギャグキャラとして振る舞っています。
髙羽史彦の基本情報
年齢 |
35歳 |
|---|---|
所属 |
覚醒した現代の呪術師 |
等級 |
不明 |
一人称 |
「俺」 |
術式 |
「超人(コメディアン)」 |
領域展開 |
なし |
反転術式 |
使用不可 |
担当演者 |
牧野裕夢 |
余計なお世Wi-Fi
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髙羽といえばこの一発ギャグです。
喫茶店などで速度の遅いフリーWi-Fiに勝手に繋がってしまった時のネタで、この一発ギャグが生まれたのもそのような状況らしいです。
作中で2回使っており、1回目は伏黒、レジィ、黄櫨の前で披露するも、大スベりをかまして逆ギレをします、2回目は羂索に披露するも、ギャグの解説をされたうえで的確な指摘をされたことで、自分の芸の自信が揺らいでしまうことになってしまいます。
服装のモデルはセンターマン
髙羽のビジュアルインパクトは強烈です。左半身はスーツでビシッと決め、右半身は半裸というアシンメトリーな衣装。これは、かつてフジテレビ系で放送されていた人気バラエティ番組『笑う犬の冒険』内のコントキャラクター、「センターマン」が元ネタであることは間違いありません。
作中で髙羽が口にする「本当は七三くらいが……」というセリフも、センターマンの決め台詞「本当は七三くらいがちょうどいい!」のオマージュです。
35歳という年齢設定も、『笑う犬の冒険』が放送されていた時期と髙羽が多感な学生時代やお笑いを目指し始めた時期が重なる世代であり、彼の「面白いヒーロー」の原体験がそこにあるのだろうと思います。
まとめ
すでに宿儺との戦いも終わってエピローグなので、今後の活躍はほぼないと思われますが、髙羽がいなかったら羂索との戦いはさらに辛い戦いになっていたと思われるので、強力な術師の一人だったのは事実です。
普段はシリアスで少し重めな本作ですが、髙羽がいることで明るくなるのが非常に良いキャラクターでしたね。



















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