この記事では最新話で本編初登場を果たしたアマゾン・リリー先代皇帝トリトマを中心に、歴代皇帝にまつわる考察を紹介しています。
「シャクヤクとレイリーの関係は?」
「アマゾン・リリーとリリィで名前が似ているのは偶然なのか?」
これまでの情報を精査しながら、アマゾン・リリーに残っている数々の謎を解き明かしていきましょう。
本記事は『ONE PIECE』単行本最新刊および、ジャンプ本誌最新話のネタバレを含みます。
アマゾン・リリーの歴代皇帝達
アマゾン・リリーの歴代皇帝は以下の通りです。
世代 |
名前 |
---|---|
先々々代 |
出典: one-piece.com シャクヤク シャッキー’s ぼったくりBAR店主。 |
先々代 |
出典: one-piece.com グロリオーサ ハンコックのお目付け役。 |
先代 |
トリトマ 詳細不明。約40年前にはグロリオーサの補佐係。 |
現皇帝 |
出典: one-piece.com ハンコック 元王下七武海。 異名は海賊女帝。 |
彼女達は共通して九蛇海賊団の在籍、恋煩いの病歴があります。
2つの共通点が謎を解き明かす上で重要な要素になってくると予想されており、これらを中心に掘り下げていきます。
トリトマは何者?
アマゾン・リリー先代皇帝のトリトマの正体について、主にネット上では2つ説が焦点になっています。
- ルフィの母親説
- ヤマトの母親説
それでは上記の説に対しての根拠と矛盾点を整理しながら、どれほどの信憑性があるのか検証していきましょう。
ルフィの母親説
出典: one-piece.com
1.目元が似ている
ルフィとトリトマを比較すると、目元が似ています。
血縁関係が明らかになっているキャラでは、外見の一部が似ているパターンが非常に多いです。
一方ルフィとドラゴンはあまり似ていません。よって、ルフィの外見はトリトマ譲りだったのではないかと考えられます。
2.アマゾン・リリー歴代皇帝の趣向
アマゾン・リリーの歴代皇帝はロジャーの関係者に好意を抱く傾向にあります。
歴代皇帝 |
意中の相手 |
---|---|
出典: one-piece.com シャクヤク |
出典: one-piece.com レイリー? |
出典: one-piece.com グロリオーサ |
出典: one-piece.com ロジャー |
トリトマ |
不明 |
出典: one-piece.com ハンコック |
出典: one-piece.com ルフィ |
レイリーはロジャー海賊団No.2として、ルフィは麦わら帽子と関連して…と言った風にいずれもロジャーと縁の深い人物です。
ドラゴンもロジャーの宿敵であるガープの息子と法則に当てはまります。
3.くまがアマゾン・リリーに訪れていた
出典: one-piece.com
ニキュニキュの能力で飛ばす先は本人が訪れた島という条件があります。つまり、くまはアマゾン・リリーに訪れた証拠になります。
過去回で王下七武海つながりでハンコックにコンタクトを取ったとは描かれていません。消去法で革命軍時代に訪れていた線が高まります。
ドラゴン程の要人ともなれば表立って入国する訳にはいかないでしょう。そして、くまの入国にドラゴンが関わっていたのであれば、100年間男子が入国していなかった矛盾にも説明が付きます。
ヤマトの母親説
1.ヤマトは息子でありながら女性
出典: one-piece.com
ヤマトは父親のカイドウから息子扱いされていますが、実際の性別は女性です。
またアマゾン・リリーは出産する子供も不思議とみんな女の子になる現象があります。
2.アマゾン・リリーでは強い = 美しい
出典: one-piece.com
アマゾン・リリーでは、強い = 美しいという価値観があります。
カイドウの強さは疑う余地はないので、トリトマはカイドウの強さに惚れ込んで婚約したのではないでしょうか。
【矛盾】トリトマは恋煩いで病死している
出典: one-piece.com
アマゾン・リリーの歴代皇帝は皆、恋煩いを発症していました。恋煩いは「恋がしたいのに出来ない状態」であり、克服する方法は恋い焦がれる相手を追いかけて、島を飛び出すことでした。
しかし、トリトマだけが病死していたことから、トリトマは「恋がしたいのに出来ない状態」に長らくあったことになります。
つまり、ヤマトの母親説はカイドウがアマゾン・リリーに訪れたことが前提になります。ですが、アマゾン・リリーは100年間男子が入国されなかった歴史がありました。カイドウの性格的に密会するようなタイプではないので、2人の接点が無くなってしまいます。
シャクヤクとレイリーは夫婦?友人?
出典: one-piece.com
シャクヤクとレイリーの関係は所々で夫婦仲にあると匂わされています。
本編でこそ明言されていませんが、おまけコーナーのコメントや2人の台詞から関係性を凡そ予想できています。
1.ウソップギャラリー海賊団のコメント
出典: one-piece.com
「ウソップギャラリー海賊団」の読者イラストに、シャクヤクとレイリーが夫婦仲にあるとコメントされています。
ウソップギャラリー海賊団とは、読者から寄せられたイラストを紹介する巻末のおまけコーナーです。
57、61、74巻に載っていたシャクヤクとレイリーが描かれたイラストには「熟年夫婦のこの雰囲気」「カッコイイ夫婦♡」「よそ見していると妻のイタズラ」とのコメントがありました。
ウソップギャラリー海賊団に寄せられたイラストは一部を公式サイトで閲覧できます。中には扉絵やポスター並みの高クオリティのイラストもあるので、一度覗いてみてはいかがでしょうか。
2.匂わせ発言
“ウチの人”呼び
出典: one-piece.com
シャクヤクはレイリーに対して”ウチの人”と呼んでいました。
シャクヤク
『ウチの人なら大丈夫よ。ボーヤ達の100倍強いから』
出典: 51巻498話〝11人の超新星〟
一般的に”ウチの人”とは身内を指します。酒場の店主と客以上の関係なのは間違いないでしょう。
レイリーはシャクヤクの元に何度も訪れている
出典: one-piece.com
レイリーは不定期的ながら何度もシャクヤクの元に訪れていると匂わせています。
モンキー・D・ルフィ
『待ってたら帰ってくるだろ(レイリーが)』
シャクヤク
『そうねいつかは…もう半年は帰って来てないけど。その辺に女作って寝泊まりしてると思うから、体の心配はしてないけど。一度飛び出すと長く帰って来ないのは海賊の性かしら』
出典: 51巻498話〝11人の超新星〟
不特定多数の女性と関係を持っていながら最終的にシャクヤクの元へ戻って来ると確信しているのは、2人の間に強い信頼関係があるからでしょう。
相関図では…
『ONE PIECE BLUE DEEP』に記載された相関図では、レイリーとシャクヤクの関係は友人でした。
つまり、2人の関係は本編とおまけコーナー、相関図の解釈で夫婦か友人かで両断されています。
しかし断言できないながらも、一般的な解釈で言えば2人の夫婦関係はほぼ間違いないでしょう。
アマゾン・リリーとリリィは関係がある?
アマゾン・リリーとネフェルタリ・D・リリィは非常に似ており、何らかの関係を匂わせています。
最新話でも大槌船団(ガレイラ)とガレーラカンパニーで名前が似ている船大工という共通点が発見されました。
またリリィは非常に謎の多い女性で、一説ではジョイボーイの一派だったとも考えられています。
1.リリィの消息が不明
出典: one-piece.com
リリィは800年前に起きた戦争を境に行方不明になっています。
歴史によると、アラバスタ王国王女として20の王国の連合軍に所属していていました。しかし、ポーネグリフを各地に故意にバラ撒いた疑惑を持たれており、イム様からスパイ容疑がかけられています。
そんなリリィの正体はDの一族であり、本名は「ネフェルタリ・D・リリィ」。この情報はイム様すら知りませんでした。
仮にリリィがアマゾン・リリーに潜伏し、国の名前の元にもなって「ガレイラ → ガレーラ」のように、「リリィ → リリー」と訛ったとあれば一応辻褄は合います。
2.アマゾン・リリーは男子禁制の国
アマゾン・リリーには100年間男子が立ち入った事の無い歴史を持つ男子禁制の国です。
キキョウ
『男子禁制は数百年続くこの国の絶対の規律だ』
出典: 53巻515話〝女ヶ島の冒険〟
またハンコックが王下七武海加入後は3キロ以内の政府の立ち入りが禁止する不可侵条約が締結されていると、ほぼ鎖国状態です。
リリィは女性なので、潜伏先としてはこれ以上ないくらい都合の良い国と言えるでしょう。
ワノ国も鎖国状態
出典: one-piece.com
ジョイボーイの一派と思われる光月家が住むワノ国も鎖国状態にあります。
鎖国の目的は外敵から身を守るのと、地下にあるプルトンを隠すためでした。
アマゾン・リリーも元々ただの島だったと考えれば、男子禁制の国にしたのには何かしら理由が潜んでいそうですね。
九蛇海賊団の構成員
現船長:ボア・ハンコック
出典: one-piece.com
メロメロの実の能力者。アマゾン・リリー現皇帝。元王下七武海。懸賞金は8,000万ベリー。
自身の美貌ととにかくわがまま放題な性格で、付いた異名が海賊女帝。
元天竜人の奴隷で、フィッシャー・タイガーによる奴隷解放の騒動に紛れて三姉妹で天竜人から脱出。その後はグロリオーサと共にアマゾン・リリーへ渡ります。
奴隷時代のトラウマを引きずっており、背中に刻まれた天翔ける竜の蹄は誰にも見られたくないコンプレックスの象徴。
ゴルゴン三姉妹の長女で、国内では蛇姫様と呼ばれています。
旧船長:グロリオーサ(ニョン婆)
出典: one-piece.com
アマゾン・リリー先々代皇帝。元ロックス海賊団。ハンコックのお目付け役で、国内ではハンコックに唯一意見できる人物。
ロジャーに恋をし、何度もアプローチを重ねるも当の本人はシャクヤクに惚れこんでいたため成就しませんでした。恋煩いを発症した後は国外に脱出したことで病を克服します。
現在の容姿から想像できない程、当時は絶世の美人で何十通も定期的にファンレターが送られていました。
海賊から足を洗った後はシャクヤク、レイリーと共に共同生活を開始。その後はゴルゴン三姉妹と共にアマゾン・リリーへ帰還します。
新聞好きで、配達の来ないアマゾン・リリーでは略奪品から新聞を調達しています。
副船長:シャクヤク(約40年前)
出典: one-piece.com
アマゾン・リリー先々々代皇帝。シャッキー’sぼったくりBAR店主。ルフィのファン。
ハンコック、グロリオーサと同じく恋煩いを発症し、国外に脱出して克服。数十年近い共同生活から、意中の相手は恐らくレイリー。また夫婦仲の疑惑があります。
情報通で、シャボンディ諸島に訪れる前から麦わらの一味をチェックしていました。
グロリオーサを「姐さん」と呼んでいますが、2人の間に血縁関係があるかは不明。
トリトマ
アマゾン・リリー先代皇帝。恋煩いを発症した後も国内に留まったためかそのまま病死。
九蛇海賊団全盛期はグロリオーサの側役も務めていました。
初公開は109巻SBS。本編の初登場は1156話〝アイドル〟
ボア・サンダーソニア
出典: one-piece.com
ゴルゴン三姉妹次女。ヘビヘビの実 モデル「アナコンダ」の能力者。天竜人の元奴隷。
懸賞金はマリーゴールドと同額の4,000万ベリー。
ボア・マリーゴールド
出典: one-piece.com
ゴルゴン三姉妹三女。ヘビヘビの実 モデル「キングコブラ」の能力者。天竜人の元奴隷。
懸賞金はソニアと同額の4,000万ベリー。
サロメ
出典: one-piece.com
ハンコックのペット。とぐろを巻いて椅子やベット代わりにされたりと基本的にハンコックの傍で控えています。戦闘時には尻尾を使って参戦することも。
遊蛇(ユグ)
出典: one-piece.com
九蛇海賊船を引く毒ウミヘビ。その獰猛さから海王類も避ける程で、凪の海に囲まれたアマゾン・リリーでも円滑な航海を可能にしています。
その他
名前 |
詳細 |
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リンドウ 出典: one-piece.com |
狙撃手。ヘビースモーカー。武器はバズーカ砲。 |
ラン 出典: one-piece.com |
頂上戦争の招集に来たモモンガとの交渉役や略奪品の報告をするなど雑務をこなしていました。 |
デージー 出典: one-piece.com |
ルフィとも波長の合う陽気な性格。笑い方は「ザハハハ」 |
コスモス 出典: one-piece.com |
ソニア、マリーゴールドに並ぶ巨体。いつもニコニコしています。 |
ブルーファン 出典: one-piece.com |
体格とは異なり、肝が据わっています。男性に偏見を持っています。 |
SBSと本編の絡みを考えると…
トリトマが何者かについては、恐らくサブキャラの域を出ないと予想しています。
SBSで明かされた情報は本編とはあまり絡められない傾向にあります。実際に112巻で作中で最重要ポジションにあるロジャー海賊団が何名も明かされましたが、彼らにスポットが当たる気配がありません。
ルフィの母親説に関しては、作者から「登場させるかどうか迷っている」との発言もありました。
仮に登場させるとしたら、さりげなく登場させるよりもハッキリと明記させた方がインパクトも大きいでしょう。
ルフィの母親は個別の考察記事を用意しています。こちらも良ければ考察の一助に役立ててみてください。
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