【鬼滅の刃】堕姫(だき)の能力や過去を徹底解説!かわいいだけじゃない上弦の陸としての強さと、最期に選んだ人間時代の兄妹の絆【ネタバレ注意】

攻略大百科編集部
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本記事では、『鬼滅の刃』において、十二鬼月の1人であり、上弦の陸の地位を持つ堕姫について、妖艶な美貌の裏に秘められた悲劇的な人間時代、兄・妓夫太郎との「二身一体」がもたらす上弦としての真価、そして最期まで貫かれた兄弟の絆まで、詳細な情報と考察をまとめて解説します。

※この記事は最終巻までのネタバレを含みますのでご注意ください。

上弦の陸・堕姫とは?

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人間時代の名前

年齢

不明

階級

十二鬼月 上弦の陸

初登場

第9巻第73話

声優

沢城みゆき

堕姫は、十二鬼月の中でも最強の六体に数えられる「上弦の陸」の地位を持つ鬼です。しかし、兄の妓夫太郎と二人で一つの鬼である「二身一体(にしんいったい)」という特殊な形態をとっています。

遊郭の看板花魁

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普段、堕姫は遊郭の看板花魁「蕨姫(わらびひめ)」として活動し、表向きの存在となっていました。その間、兄の妓夫太郎は妹の体内に潜んで身を隠していました。

堕姫が活動の場に遊郭を選んだのは、鬼が人間を喰らうのに最適な環境だったからです。遊郭は人が入れ替わりやすく、貧困や病死などで行方不明になっても詳しい捜査が及びにくいという点で、「生簀(いけす)」のような場所となっていました。堕姫は遊郭で不動のナンバーワンの人気を誇り、十年単位で名前や店を変えながら、長期にわたる活動を続けていました。

絶世の美貌と傲慢な本性

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堕姫は鬼になる以前から絶世の美女であり、その美貌は気の弱い男性を失神させるほどでした。花魁姿の際は黒髪ですが、本来の鬼の姿は白髪で、露出度の高い派手な衣装を纏っています。

しかし、その美しい外見とは裏腹に、堕姫の性格は非常に傲慢でヒステリックです。気に入らないことがあるとすぐに周囲に当たり散らすため、遊郭では恐れられ、腫れ物のように扱われていました。食事に関しても「美しいと判断した人間や部位のみを食す」という極端なこだわりを持ち、醜い者や老人は殺すだけで食さないという一面がありました。

唯一、妓夫太郎に対してだけは態度が変わり、戦闘で不利になるとすぐに泣き叫んで助けを求める、強い兄依存の様子を見せます。堕姫の我儘でヒステリックな振る舞いは、妓夫太郎に溺愛され、甘やかされた結果、助長されたものと考えられます。

堕姫の過去と鬼となった経緯

堕姫の人間時代は、遊郭の最下層で生まれた「梅(うめ)」という名の少女でした。この悲惨な過去が、堕姫の傲慢な性格と、兄への絶対的な依存心へと繋がっています。

堕姫の過去

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堕姫の人間時代の名前「梅」は、母親の死因が梅毒だったことに由来するとされています。醜い姿で蔑まれていた兄・妓夫太郎にとって、生まれつき絶世の美貌を持っていた梅は、地獄のような日々の唯一の光でした。梅は、その美貌のおかげで遊郭での生活をうまく立ち回ることができました。

妓夫太郎は梅を命がけで守り、「奪われる前に奪え」、「取り立てろ」と教え込みます。この教えは、梅が遊郭という過酷な世界で生き抜くための指針となりました。

火炙りの刑と童磨との出会い

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梅が13歳の頃、自分や兄を侮辱した客の侍の目を簪(かんざし)で突き、大怪我を負わせてしまう事件を起こします。その報復として、梅は生きたまま焼き殺されるという火炙りの刑を受けました。

瀕死の妹を発見し、元凶の侍と女将を殺害した妓夫太郎は、息も絶え絶えな梅を抱えて冬の街をさまよい力尽きます。

兄妹が死にかけていた時、当時の上弦の陸・童磨に出会い、童磨から血を与えられたことで、梅は鬼として生き永らえます。鬼にならないと兄妹共倒れとなっていたであろうことから、鬼にならざるを得ない状況でした。

その後、妓夫太郎と共に鬼舞辻無惨の元に導かれ、兄弟そろって「上弦の陸」となったのです。

遊郭編での堕姫の活躍

堕姫は吉原遊郭に潜入した炭治郎たち鬼殺隊と激しい戦いを繰り広げます。この戦いで、堕姫の単体での実力と、上弦の陸としての真の強さが明らかになります。

鬼殺隊との対峙

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鯉夏花魁を襲おうとした堕姫と対峙した炭治郎は、「ヒノカミ神楽」を連発して堕姫を追い詰めますが、激しい消耗で限界を迎えます。

炭治郎の危機に際し、妹の禰豆子が鬼の力を解放し、一時的に堕姫を圧倒します。しかし、禰豆子は暴走状態に陥り、駆けつけた音柱・宇髄天元(うずい てんげん)と炭治郎の子守唄によって落ち着きを取り戻しました。

宇髄天元は堕姫の首を一瞬で斬り落としますが、堕姫は死なず、泣き叫んで妓夫太郎を呼び出します。堕姫の背中から出現した妓夫太郎は、血鬼術「血鎌」による猛毒で宇髄天元を追い詰めていきました。

上弦の陸としての真価

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堕姫の真の強さ、すなわち上弦の陸としての真価は、妓夫太郎との「二身一体」の体制にあります。この特殊な体制は、二人の頸を同時に斬らなければ死なないという、鬼殺隊にとって非常に困難な討滅条件を強いました。

妓夫太郎の猛毒と、兄妹の強力な連携により、二人は過去に合計22人もの柱を屠ってきたという事実が、上弦の陸の恐るべき実力を物語っています。

鬼殺隊は「2つの首を同時に斬る」という作戦を決行し、激しい死闘の末、宇髄天元と炭治郎が妓夫太郎の首を、善逸と伊之助が堕姫の首を同時に斬ることに成功し、ついに上弦の陸は討伐されました。

血鬼術「帯」と堕姫の強さについて

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堕姫の血鬼術と強さについて解説します。

堕姫の主な血鬼術

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堕姫が操る血鬼術は「帯」であり、その攻撃は柔らかい帯と鋭い鎌が多方面から飛び交うのが特徴です。広範囲への攻撃が多く、斬撃は放った後でも軌道変更が可能です。

【帯】

攻撃や拘束、分身としての操作に用いられるほか、人間を生きたまま保存する食料庫としても利用されます。特筆すべきは、首を帯のようにしなやかに変形させ、鬼殺隊の刀による切断を回避できる点です。

【八重帯斬り(やえおびぎり)】

刃物のように研ぎ澄まされた8本の帯を交差させ、敵の退路を塞ぎながら広範囲に強烈な斬撃を放つ技で、建造物をも一刀両断する威力を持っています。

【跋孤跳梁(ばっこちょうりょう)】

血の斬撃を身の回りに巡らせて全天周防御を形成します。これは、雛鶴が放った無数のクナイを弾く際などに繰り出されました。

堕姫の単体での評価

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作中の評価として、堕姫の単体での実力は、宇髄天元から「上弦にしては弱すぎる」と指摘されており、上弦の鬼としては最弱クラスとされています。鬼舞辻無惨も堕姫を「頭の悪い子供」と見下し、実力は妓夫太郎に劣ると評価しています。

しかし、堕姫には過去に7人もの柱を葬った実績があり、下弦の鬼よりは遥かに強力です。この事実から、堕姫の単体での戦闘能力は「柱」を倒せる実力はあるものの、その真価は兄との同時討伐を強いる特殊体制と、兄・妓夫太郎の戦闘力と毒に依存していたと読み取れます。堕姫の強さは、「二身一体」のシステムが生み出す脅威にこそあったと言えるでしょう。

堕姫と累の強さ比較

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堕姫は上弦の陸、累は下弦の伍という格付けからも、堕姫の方が遥かに格上であることは明白です。

堕姫は過去に7人の柱を葬った実績を持つ一方、累は「柱に勝つかもしれない」程度の評価に留まっており、実績に大きな差があります。

また、累戦後に成長した炭治郎が、ヒノカミ神楽を連発してもなお堕姫に苦戦を強いられたこと、そして覚醒した禰豆子の爆血に堕姫が一時的に圧倒されたことが、上弦と下弦の歴然とした実力差を裏付けています。

継国縁壱の幻影が示すもの

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炭治郎との戦闘中、堕姫は耳飾りの剣士・継国縁壱の幻影を目撃します。堕姫自身は縁壱と直接会ったことはありませんが、堕姫の身体に流れる無惨の細胞が、かつて縁壱に追い詰められた無惨の恐怖の記憶を呼び起こし、その姿を堕姫に見せたものと考えられています。

兄妹の絆と最期

頸を斬られ、消滅に向かう堕姫と妓夫太郎は、最期に激しい兄妹喧嘩を始めます。しかし、炭治郎の言葉と、その後の描写が、二人の絆の深さと魂のあり方を強く表現しています。

炭治郎の言葉と消滅

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消滅後、堕姫と妓夫太郎は、真っ暗闇の中で再会しました。妓夫太郎は堕姫に光の差す方へ行くよう促しますが、堕姫は号泣し、それを拒絶して妓夫太郎の背中にしがみつきました。

堕姫は妓夫太郎に対し、決して離れないこと、そして何回生まれ変わっても必ず兄の妹になると強く訴えます。この言葉を聞いた妓夫太郎は、幼い頃に交わした「ずっと一緒絶対離れない」という二人の大切な約束を思い出し、堕姫を背負い、共に闇の中、地獄へと歩みを進めました。

堕姫だけが人間の姿に戻っていた理由

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消滅後、堕姫だけが人間の姿に戻り、光が差していた描写は、ファンからの解釈が分かれるポイントです。

作中や公式ファンブックでは兄妹そろって鬼となったと明言されています。

堕姫の魂が最後まで人間だった説

堕姫だけが人間の姿に戻っていた理由として、堕姫の魂が最後まで人間だったという説が考えられます。

堕姫は鬼になった時点で既に人間の姿としては絶命状態にあり、妓夫太郎が自身の血鬼術で堕姫の鬼の姿を維持していた場合が考えられます。

この場合、妓夫太郎が討伐され力が消滅したことで、鬼としての肉体(借り物の器)が崩壊し、中核にあった鬼の業に染まらない「人間の魂(梅)」だけが残って元の姿を取り戻したことになります。この時の光は、梅の魂が人間として救済されたことと考察されます。

鬼としての業が相対的に軽かった説

堕姫だけが人間の姿に戻っていた理由として、堕姫の鬼として比較的「業」が軽かったという説も考えられます。

堕姫は鬼となっても、兄への強い依存心や人間的な感情が核に残っていたため、純粋な鬼の本質に染まりきりませんでした。

顔に残る梅の花の模様や、最期に兄への純粋な愛情を貫いた選択が、その人間性の強さを表しています。結果として、堕姫は鬼の姿を脱ぎ捨て、人間としての姿(梅)を取り戻すことができたと考えられます。

まとめ

以上、「鬼滅の刃・堕姫」に関する考察や既出情報をまとめました。

上弦の陸・堕姫は、遊郭最下層の少女「梅」が兄・妓夫太郎と共に鬼となった悲劇的な過去を持ちます。単体では「最弱クラス」と評されながらも、真価は妓夫太郎との「二身一体」にあり、同時に頸を斬らねば倒せない特殊な体制と猛毒で、数多くの柱を葬ってきました。

壮絶な最期の後、二人は黄泉路で再会し、堕姫は永遠に兄の妹であることを誓います。堕姫が人間の姿で消滅した描写は、最期まで貫かれた兄妹の深い絆と、堕姫の魂の救済を表現しています。

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