「名探偵コナン」に登場する黒の組織のメンバーの一人・ベルモットについて解説していきます。
彼女の正体、そしてコナン(新一)と蘭を特別視する理由、ボスのお気に入りと言われる理由は何なのか?など考察を交えてまとめていきますので、参考にしてください。
※こちらの記事は、ネタバレを含む可能性がありますので、閲覧にはご注意ください。
目次
ベルモットとは
ベルモットの基本情報
プロフィール一覧 |
プロフィール詳細 |
本名 |
シャロン・ヴィンヤード |
通り名 |
クリス・ヴィンヤード |
コードネーム (黒の組織潜入時) |
ベルモット |
クリスヴィンヤードとしての 表の顔 |
アメリカの映画女優(現在は休業中) |
黒の組織での役割 |
得意の変装術を活かして潜入(基本的には秘密主義のため単独行動が多い) |
年齢 |
不明 |
誕生日 |
不明(未発表) |
座右の銘 |
A secret makes a woman woman./女は秘密を着飾って美しくなる |
愛車 |
ハーレーダビットソン |
担当声優 |
小山茉美 |
能力/スキル |
|
ベルモットについて詳しく
ベルモットは、黒の組織のメンバーの一人です。
基本的に秘密主義で、単独行動が目立ち、この点については、黒の組織のメンバーからも気に食わないと思われている様子です。
しかし、任務の内容によっては、他のメンバーと行動することもあります。
中でもバーボン(安室透)とは、比較的行動を共にすることが多いようです。
出典: www.youtube.com
得意の変装術と声帯模写で、どんな人物にも変装することができるため、「千の顔を持つ魔女」という異名があるほどです。
また、自身の変装だけでなく、他人を変装させることも得意としています。
黒の組織のメンバーということもあり、自分に惚れている男を、個人の任務に連れ出し、その任務が失敗しそうになったら簡単に見捨てて、逃亡を図る、誰かに恨みを持っている人間を脅迫して、殺人を実行させるなど、基本的には冷酷で無慈悲。
しかし、コナン(工藤新一)と蘭に限っては、この対象から外れており、何があってもこの二人だけは死なせない、(蘭に至っては、そもそも組織との関りを持たせたくない)という一面があります。
ベルモットに関する考察
ベルモットの正体
さて、そんなベルモットの正体は、アメリカの大女優と言われているシャロン・ヴィンヤード。
現在のベルモットの表の顔であるクリス・ヴィンヤードの母親です。表向きは母娘ということになっていますが、実は得意の変装術でずっと一人二役を演じていたのです。
出典: www.youtube.com
どういうわけか、彼女は年を取らない(作中でも、17年前の時点で現在のクリスの風貌だと明かされている、明確にシャロンとクリスが同一人物であると明かされている)ため、中身はシャロン・ヴィンヤード、表の姿はクリス・ヴィンヤードということになります。
ベルモットはなぜ年を取らない?
ベルモットが年を取らない理由については、現在も謎に包まれており、真実は明かされていません。
しかし、コナンや灰原が幼児化する原因となった薬である「アポトキシン4869」に何らかの関連があると思われます。
アポトキシン4869については、こちらもほとんどが謎に包まれた薬ですが、服用者は若返った状態から成長しないということが仄めかされています。
実際にアポトキシン4869を投与された新一(コナン)は、作中で、小学一年生の状態になってから、1mmも身長が伸びていないことが明かされています。
また、ベルモットが「アポトキシン4869」の研究を「愚かな研究」と言っていたり、そのアポトキシン4869の研究をメインに行っていた灰原を抹殺するまで執拗に追いかけたり、と組織に属しながらもアポトキシン4869の研究には否定的、というより並々ならぬ憎悪を抱えている様子が伺えます。
そのため、ベルモットは、コナンたち同様にアポトキシン4869の服用者であり、その効果や副作用などに対して、憎悪を抱きたくなるほどの何かに遭ったのではないかと予想しています。
ベルモットがコナンと蘭を守る理由は?
先述したように、基本的に冷酷無慈悲なベルモットがコナンと蘭だけは必死に守ろうとするのでしょうか?
主に以下の点が理由として挙げられます。
- コナン(新一)と蘭に命を救われ、その際に心を貫く一言を投げかけられたため。
- 自身が年を取らない理由と新一や灰原の幼児化に何らかの関連性があると考えられ、それが明るみに出ると、ベルモット自身にも不都合が生じる可能性があるため。
コナン(新一)と蘭に命を救われたこと
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もっとも大きな理由の一つとして挙げられるのは、コナン(新一)と蘭に命を救われたことでしょう。
新一がコナンになる前に、蘭と共に訪れたニューヨークで、その当時ニューヨークを騒がせていた通り魔に変装していたベルモットが、古びた倉庫内に隠れていたところを新一に発見されてしまいます。
逃走する途中で新一を追ってきた蘭と遭遇、姿を見られたベルモットは、瞬時に蘭を殺そうとしますが、場所が古びた倉庫ということもあり、至る所が老朽化していたことが原因で、もたれかかった手すりが折れてしまい、転落しそうになります。
そんな通り魔に化けていたベルモットを、蘭、そして新一は迷わずベルモットを助け出します。
通り魔に化けている自分を、なぜそのまま見殺しにしなかったのか、と問われた新一はベルモットに対して「人が人を助ける理由に、論理的な思考は存在しねーだろ?」と返したのです。
この言葉は、ベルモットに少なからず影響を与えることになり、以降コナンのことを銀の弾丸(シルバーブレッド)と呼ぶようになります。
アポトキシン4869の効果が明るみに出ないように
ベルモットは、コナンと灰原の正体を知る上に、居場所もはっきりと認識しながらも、その正体と居場所を組織に報告していません。
コナンに関しては、先述したように「かつて命を救われた経験がある」という理由が考えられますが、憎悪の対象である灰原についての報告をしないことについては、いくら灰原がコナンの身近な存在であること、灰原から手を引くというコナンとの約束を差し引いても、組織にとってはデメリットの方が大きいでしょう。
つまり、そのデメリットよりも、「灰原(シェリー)が幼児化して生きている」という情報を組織に知られる方が、ベルモットにとって不都合なのではないかと考えられます。
それはすなわち、アポトキシン4869の本当の効力を組織側の人間に知られるのが、ベルモットにとって不都合な事実なのではということに繋がると思われます。
ベルモットの目的
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ベルモットは、黒の組織のメンバーでありながら(バーボンやキールのようにスパイ説は原作者によって完全否定されている)、時折、組織の壊滅を望んでいるかのような言葉や言動が見受けられます。
先述したように、コナンのことを銀の弾丸(シルバーブレッド)と呼び、組織に対抗できる唯一の要素と評価しています。
基本的に、現在も黒の組織にそのものの目的自体、一切明かされていませんが、その中でも彼女の真意、目的は、特に謎に包まれており、単独行動が多いことも相まって、行動理由なども読みづらいキャラクターです。
ベルモットとボスの関係は
ベルモットとボスは、同じ黒の組織の中のいわば、上司と部下の関係になりますが、作中では、それ以上に何か特別な関係があるような描写がなされています。
実際、黒の組織の他のメンバー・ジンやキャンティから「ベルモットはあの方のお気に入り」と明確に表現されている上に、他のメンバー以上に、頻繁にボスと連絡を取り合っている様子も描かれています。
更に、作中でバーボンが「組織のメンバーが知ったら驚くでしょうね…あなた(ベルモット)がボスの……」と発言しかかっていたこともある(そして、そのバーボンの言葉にベルモットは拳銃を突きつけて先を言うことを阻止した)ことから、その関係性は、コナンのストーリーにおいて最大の秘密に触れる可能性が高い要素となっています。
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現在、黒の組織のボスの正体と確定している烏丸蓮耶は、現在の時間軸では、存命の場合150歳近くまで生きていることになり、それはあまりにも非現実的であることから、現在は別の誰かに化けているか、またはコナンたちと同様に、アポトキシン4869の効果で若返っている可能性が高くなっています。
仮に、他の誰かに化けているとしても、アポトキシン4869の効果で若返っているとしても、どちらもベルモットに少なからず関係がある要素であることから、二人の関係性もそこに繋がっているのではないかと予想します。
一部、クローン説や血縁関係にあるのでは?との見立てもあるようですが、メール上のやり取りにベルモットが敬語を使っていること、また烏丸蓮耶が日本の大富豪であることに対し、ベルモットがアメリカ人であることが明かされていることから、クローン説や血縁関係にあるという説は、低いのではないか?と筆者は考えています。
それよりも、「世間的に死んでいるはずの人間が他の人間に化ける方法」や「アポトキシン4869の効果で若返っている説」という、明るみに出てはいけない情報が、公になった場合に不都合が発生する、運命共同体のような関係性なのではないか?と予想しています。
ベルモットの今後に注目?
さて、これまでまとめてきたように、「名探偵コナン」という作中でも上位にくるほど謎の多いキャラクターであるベルモット。
彼女の真意は何なのか、そして、何を隠しているのか、ボスとの関係はどんなものなのか?については、今後明かされる情報を待ちましょう。
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