本記事では、早川アキの正体、能力、死亡した理由やそのシーン、主要キャラクターとの関係まで詳しく解説します。
本記事では、「チェンソーマン」第1部完結と第2部最新話のネタバレを含んでいるのでご注意ください。
目次
早川アキの死亡は確定
早川アキの死はチェンソーマン第1部の第9巻の79話で確定しています。その死に方は作中の中でも非常に悲劇的なものであり、多くの読者の心に衝撃を与えたものになっています。
アキは2025年12月16日現在、第2部の中で復活して再登場はしていません。
アキの最悪な死に方と理由
「銃の悪魔」に対する感情の変化
出典： x.com
「刺客編」でデンジとパワーが「闇の悪魔」に殺されかけてから、アキは二人に対して死んでほしくないと思うようになりました。
なので「銃の悪魔」を討伐する作戦に参加するかどうか聞かれた際には、家族の仇である銃の悪魔を復讐するよりも、二人の身の安全を優先し、
「近くある銃の悪魔討伐遠征4課は不参加にできませんか？」
出典： チェンソーマン 第9巻 72話
と岸辺に聞くことになります。
出典： x.com
しかし、マキマはアキたちに対し、
「早川君の要望通り銃の悪魔討伐戦に特異4課は不参加で構わないよ。でもデンジ君とパワーちゃんには作戦に参加してもらうね」
出典： チェンソーマン 第9巻 73話
と伝えられてしまい、デンジとパワーは作戦参加することをマキマに言います。
このままではアキは何もできずデンジとパワーが死んでしまうかもしれないので、アキも二人を守るために渋々参加をします。
「銃の悪魔」の真実
チェンソーマンの第一部9巻の第73話によると、銃の悪魔討伐戦に参加することになったアキたちは、マキマからとんでもない真実を伝えられてしまいます。
それは銃の悪魔はすでに倒されていて拘束されているということでした。銃の悪魔の肉体はバラバラにされ、アメリカが20％、ソ連が28％、中国が11％、その他の国が4％ずつ保有し、残りの37％は世界中の悪魔たちが持っています。
たびたび登場していた「銃」は銃の悪魔からもらったものではなく、人間が作ったものであり、より人々が銃に対して恐怖するように仕向けられたものでした。
そうすることで銃の悪魔の肉片を多く持つ国が他国に対して強く出れるという「政治」の道具になっていたのです。
つまり銃の悪魔討伐戦とは他国が保有する「銃の悪魔の肉片」を奪うという戦争を始めるということでした。なので「銃の悪魔」は永遠に殺されることはなく。政治の道具として生き永らえさせ続けるということです。
これによってアキの復讐がなされることはなくなりました。
「銃の魔人」になるアキ
マキマとアキ
マキマから「銃の悪魔」の真実が告げられた後、「未来の悪魔」からある未来を見せられます。それは
「キミとパワーはデンジにグチャグチャに殺される。その後悪魔に最も恐れられる悪魔が現れるだろう！」
出典： チェンソーマン 第9巻 73話
という内容でした。
その未来から逃れるためにアキは「天使の悪魔」を連れて解決策を知っている可能性のあるマキマに会いに行きます。
出典： x.com
アキはマキマに、
「デンジとパワーだけは……生きて……幸せになってほしいんです…」
「どんな悪魔と…どんな契約でもします…俺に…力を貸してください…」
出典： チェンソーマン 第9巻 7４話
と頼みます。それに対してマキマは
「それじゃあ私と契約しようか。早川君の全てをくれるなら私が力をあげる。これは命令です。私と契約すると言いなさい」
出典： チェンソーマン 第9巻 73話
と言い、マキマはアキを自分のものにしてしまいます。さらにアキを助けようとした天使の悪魔も自分のものにしてしまいました。
その瞬間アメリカ大統領が「支配の悪魔」であるマキマを殺すために、アメリカ国民の寿命１年を代償に「銃の悪魔」を復活させて攻撃します。
しかしほぼ不死身であるマキマには攻撃が通じずに、銃の悪魔は返り討ちにあいます。
銃の悪魔に変えられたアキ
そしてボロボロになった銃の悪魔がアキに取りついて「銃の魔人」になってしまいます。
銃の魔人になったアキがデンジとパワーの待つ家に行き、デンジと戦います。デンジは頑張ってアキを元に戻そうとしますが、その声は通じずアキは一般人までも虐殺してしまいます。
そんなアキを止めるためにデンジはアキを殺します。
雪合戦とキャッチボール
第９巻の７９話では、デンジと戦うアキは頭の中ではみんなで雪合戦をしていました。しかし現実では雪を投げるたびにデンジや多くの人が死んでいきました。
最初は楽しかった雪合戦でしたが、泣きながら雪を投げるデンジを見て実は雪合戦ではなくキャッチボールのほうがしたかったことを思い出します。
このことは前述のとおり、家族とキャッチボールをしたかったという昔の思い出を振り返っています。
雪合戦はお互いを攻撃する遊びですが、キャッチボールはお互い受け取って投げるだけの「会話」のような優しい遊びです。つまりアキは、「銃の悪魔」を殺すための生活は苦しいものであり、ただ大切な人と一緒にいたかったことの表現であると考えます。
アキの最悪な死に方
「未来の悪魔」に見せられた最悪な死に方とはアキ自身にとって死に方だけではなく、デンジにとって大切な兄のような存在であるアキを自身の手で殺すという、デンジにとっての最悪な死に方でもありました。
これはマキマがデンジとポチタの契約を破棄させ、チェンソーマンに戻らせるためのものでした。
早川アキの基本情報
所属 |
公安対魔特異4課 |
|---|---|
契約悪魔 |
狐の悪魔 呪いの悪魔 未来の悪魔 |
年齢 |
19～20歳 |
身長 |
180cm前後 |
声優 |
坂田将吾（幼少期：村瀬歩） |
目的 |
銃の悪魔を殺すこと |
早川アキは公安対魔特異4課に所属しているデビルハンターです。
主人公であるデンジの3年先輩で、年齢はデンジが1６歳だったことから19～20であると考えます。
契約悪魔
狐の悪魔
「狐の悪魔」の能力は契約者が「コン！」と叫ぶことで狐の悪魔の頭もしくは手が現れ、攻撃します。その能力を使用する代わりにアキは髪の毛を対価として渡しています。
狐の悪魔はイケメンが好みなので顔がかっこいい人は「頭」を使用することができます。それ以外のイケメンでない人たちは「手」のみしか使用できないようです。
アキはイケメンなので狐の頭を攻撃として使うことができ、いつも頭を使って攻撃します。
しかし、サムライソード戦でサムライソードを狐の悪魔に嚙みつかせましたが、口に中から切られてしまい、それ以降アキの契約悪魔として登場することはありませんでした。
呪いの悪魔（カース）
「呪いの悪魔」の能力は、アキの持つ釘のような刀を敵に三回打ち付け「とどめを刺せ！カース！」というと「呪いの悪魔」が敵の背後に現れて必ず殺します。
その能力を使う代わりに契約者は自身の寿命を代償にします。明確な年数は述べられていませんが、「呪いの悪魔」を使用した後にアキが聞いてみるとカースは「あと2年」と教えます。
なので一度の使用でほぼすべての寿命（６０年ほど）を捧げる必要があります。
未来の悪魔
「未来の悪魔」の能力は契約者の目に取りつくことで、少し先の未来を見せるというものです。その能力の代償は「アキの右目」に住ませるというものでした。
この強力な能力の割には代償が軽いのには訳がありました。それは未来の悪魔は契約時これからアキが最悪な死に方をするというのを知り、それを見たいからというとても「悪魔」らしい理由でした。
アキの戦闘方法
前述の通りアキは三種類の悪魔を使用し戦っていましたが、同時に使用することはありませんでした。
まず「狐の悪魔」でヒルの悪魔やサムライソードと戦った後、狐の悪魔を使用することはできなくなりました。そのサムライソード戦で「呪いの悪魔」を使用した後、寿命のほとんどを代償として使ってしまったので、もう一度使うだけの代償がなくなり、使用することはありませんでした。
その後「未来の悪魔」以外の悪魔は戦闘で出てくることはありませんでした。
アキの戦い方は未来の悪魔の力で少し先の世界を見ながら日本刀で戦うというシンプルな戦闘方法になります。なので相手があまりに巨大な場合や強力な場合には何もすることができません。
なので「台風の悪魔」が現れたときにはひたすら隠れることしかできませんでした。
デビルハンターとしてのアキ
アキがデビルハンターになった理由
アキがデビルハンターという危険な仕事をしているのは理由があります。それはアキがまだ子供であったときは北海道で父、母、弟のタイヨウと一軒家で住んでいました。
タイヨウは体が弱いので弟に両親は付きっきりで、アキはあまりかまってもらえませんでした。アキは父親とキャッチボールをしたかったのですが、タイヨウのそばにいるために断られます。
それを見かねたタイヨウがアキと一緒に外に出て雪合戦をします。
うれしくなったアキは病弱なタイヨウと外でキャッチボールをするために家にボールとグローブを取りに行かせます。タイヨウが家に入った瞬間に「銃の悪魔」が日本に上陸し、家が吹き飛ばされてしまいアキ以外全員死んでしまいます。その後、アキは「銃の悪魔」を殺すことを目的として、デビルハンターを志しました。
主要キャラクターとの関係
デンジとパワーとの生活
「銃の悪魔」を殺すためにデビルハンターとして生きていたアキは、マキマからデンジと同じ家で生活するように命令されます。二人での生活が慣れてきたころに「血の魔人」であるパワーと飼い猫のニャーコも同じ屋根の下で生活します。
デンジとパワーにいたずらをされたり、振り回されるような生活をしていましたが、少しづつ二人にとっての兄のような存在になっていきました。
最終的にデンジとパワーが自分の目標である「銃の悪魔」を殺すことや自分の命よりも大切な存在に変わっていきました。
姫野との関係
姫野はアキの最初のバディです。そんな彼女はアキに惚れていましたが、アキはその気持ちには気づかずに毎日「銃の悪魔」を殺すことだけを考えていました。
姫野はそんなアキを見ているのがつらくなり、民間のデビルハンターとして危険な悪魔と戦わずに生きていこうと提案をしましたが、断られてしまいます。
そしてサムライソードに殺されかけたアキを助けるために「幽霊の悪魔」に体全てを捧げることで、サムライソードを倒そうとします。しかし突然現れた沢渡と「蛇の悪魔」によって幽霊の悪魔は倒されてしまい、姫野は死んでしまいます。その後、沢渡のものになってしまった幽霊の悪魔との戦いの際に、多くある幽霊のうちの一本の手がタバコをアキに渡します。
それには
「Easy revenge！（気軽に復讐を！）」
出典： チェンソーマン 第5巻 35話
と書かれていました。
それを見たアキは冷静になり、幽霊の悪魔を倒すことに成功します。その時にアキは
「姫野先輩……もうすぐ俺も行きます」
出典： チェンソーマン 第5巻 35話
と言います。その発言から秋にとって姫野はかけがいのない先輩であり、バディであったことが分かります。
新たなバディである天使の悪魔
姫野がアキを庇って死んでしまった後、「天使の悪魔」がアキの新しいバディになりました。出会ったときは味方というよりも敵ではないだけで、友好的なキャラクターではありませんでした。しかし、「レゼ編」で台風の悪魔に殺されそうになった天使の悪魔をアキが救った時から二人の仲が深まります。
「刺客編」でもともに戦い新たなバディとして背中をお互いに預けられるようになります。
その後、アキは天使の悪魔を連れて海岸でマキマに「銃の悪魔」を倒すことができ、デンジとパワーを守ることができるだけの力をもらおうとします。
けれど「支配の悪魔」であるマキマにアキが支配され、アキを助けようとした天使の悪魔も支配されてしまいます。
その後マキマの従僕として登場しますが、支配を逃れた状態で登場することはありませんでした。
マキマに対する恋心
アキもデンジと同様にマキマに対して「恋心」を持っていました。しかしこれはデンジのように本当の恋心ではなく、「支配」されていたことの影響だと考えられます。
アキをマキマに対して好意を抱かせることで、デンジやパワーと同棲をさせる命令を聞かせることに成功していました。それだけでなく海岸でマキマと会った時にはアキがなぜマキマを好きになったのかということに対して疑問を持つシーンがありました。
これらのことから本来アキはマキマに対してそういった感情はなく、かなり前から支配されていたことが考えられます。
銃の悪魔による死亡者リスト
リストの詳細
9巻76話において、「銃の悪魔」がアメリカ大統領によって復活し、日本に再上陸した際に「早川アキ」の名前が「銃の悪魔」による大規模な大量虐殺の死亡者リストに記載されていました。
銃の悪魔の驚異的な被害規模
銃の悪魔は、わずか5分程度の出現時間で約112万人もの命を奪った史上最悪の存在です。その攻撃は性別、年齢、誕生月といった条件で標的を選別する無差別なものでした。
コミックス13話では11月18日午前10時に発生した世界各国の被害状況が、75話および76話では1997年9月12日午後3時の攻撃による死亡者リストが掲載されており、その中に早川アキの名前も確認できます。
銃の悪魔の攻撃対象は、周囲およそ1000m内の全ての男性、周囲およそ1500m内の12歳以下の子供、周囲およそ1km内の誕生月が1月・2月・3月・5月・6月・8月・9月・11月・12月の生物でした。
早川アキの復活の可能性は？
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他の死亡したキャラであるマキマやパワーとは違い、アキはただの人間なので悪魔のように地獄と現世で転生を繰り返すことはできません。
なので「早川アキ」本人として再登場することはないと考えます。しかしデンジの回想シーンでパワーやアキのことを思い出すシーンはあるので、再び描かれること自体はあると思います。
早川アキの人気と評価
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アキは第２回人気キャラクターランキングで１位を獲得するほどの人気でした。
クールなビジュアルと真面目で面倒見のいい性格、デンジとパワーと家族になっていく姿やデンジに惨殺に殺されてしまう展開から１位を取ったと考えます。
そういったアキというキャラクターは多くの読者の心に刻まれ、魅力をより大きく際立たせる結果となりました。
今後アキが回想で出てくるのを一読者として楽しみにしています。
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