【ドラクエ9】ストーリー解説│旅立ちのあらすじからエルギオスの目的、ドラクエ10との繋がりなども

『ドラゴンクエスト9-星空の守り人』のストーリー解説です。旅立ちのあらすじからイザヤールやエルギオスの目的、ドラクエ10との繋がりなどを紹介しています。

ドラクエ9のストーリー

冒険の始まり

主人公はウォルロ村の守護天使を務める天使です。
見習い天使の主人公は、先輩天使のイザヤールからウォルロ村の守護天使を任されます。

天使たちの目的は女神の果実を実らせ神の国へ行くこと。
人々の感謝の気持ちの表れ「星のオーラ」を集めて「女神の果実」を実らせるため、陰ながら人助けをしていました。

手に入れた星のオーラを世界樹に捧げると、ついに女神の果実が実ります。

しかし、女神の果実が実ったその瞬間、謎の光が天使界を襲いました。
主人公は天使の力の大半を失い地上に堕とされてしまいます。

天使界を襲った光は何だったのか？

身分を人間と偽り、天使界へ戻る方法を探す旅が始まります。

天の箱舟、サンディとの出会い

旅の途中で天の箱舟の運転士サンディと出会います。

天の箱舟は天使たちを神の国へと導く乗り物ですが、天使界が襲われたときに地上へ落ちてしまいました。
天の箱舟を使って天使界に戻ることを試みますが、天の箱舟は動きません。

サンディから「天使の力を取り戻せば天の箱舟が動くかもしれない」と指摘されます。
主人公は失った天使の力を取り戻すため旅を続けます。

天使界への帰還

冒険の途中で直面した問題を解決したことで、主人公は天使の力を取り戻します。
天使の力を取り戻した影響で、天の箱舟を動かし天使界へ戻ることに成功します。

天使界で長老オムイから「主人公と一緒に女神の果実が落ちたこと、地上へ捜索に向かった天使たちが帰ってこないこと」を告げられます。
また、「世界樹に祈りを捧げれば天使の力が取り戻せるかもしれない」とオムイは語ります。

主人公が世界樹に祈りを捧げると、夢の中で不思議な声が響きます。

──人間界へ行き散らばった女神の果実を集めるのです。

夢の中の声に導かれ、主人公は世界中に散らばった女神の果実を集める旅に出ます。

イザヤールの裏切り

冒険の先々で問題を解決し、ついに全ての女神の果実を集め終わります。

天の箱舟に乗り女神の果実を天使界へ運ぶ最中、イザヤールが現れます。
イザヤールは集めた女神の果実を渡すよう要求。
イザヤールに女神の果実を渡すと、突如不気味な声が響き渡ります。

──イザヤールよ ごくろうであった。約束どおり 女神の果実をわが帝国へと 届けるがよい…。

主人公は女神の果実を取り戻そうとしましが、天使の理により下級天使は上級天使に逆らえません。
抵抗もむなしく、イザヤールに女神の果実を持ち逃げされてしまいます。

天の箱舟の外には「闇竜バルボロス」と「ゲルニック将軍」が現れます。
バルボロスの攻撃により、主人公は地上に落ちてしまいます。

空の英雄グレイナル

落ちた先で旅を続けると、空の英雄グレイナルと縁のあるドミールの里に辿り着きます。

主人公はバルボロスを倒すためにグレイナルの力を借りようと考えます。
グレイナルはドミール火山の頂上にいるらしい。

火山の頂上まで登ってみると、なんとグレイナルの正体は年老いた竜でした。
グレイナルにこれまでの事情を話しましたが、なかなか信じてもらえません。

一旦ドミールの里に戻ると、魔帝国ガナンの魔物たちが里の人々を襲っています。
何とか魔物を退けた主人公。
そのことを知ったグレイナルは主人公の話を信じます。
グレイナルと和解したのも束の間、バルボロスが現れドミールの里を滅ぼそうと攻撃します。

主人公を背に乗せたグレイナルは上空にいるバルボロスの元へ向かいます。
激闘を繰り広げますが、魔帝国の力で強化されたバルボロスを倒すには一歩及びません。

その折、バルボロスは里に向って闇の一撃を放ちます。
グレイナルは背中から主人公を振り落とし、その身を犠牲にして里を守ります。

振り落とされて地上に落ちていく最中、主人公は気を失ってしまいます。

ガナン帝国に囚われる主人公

目が覚めると、そこはガナン帝国の牢獄でした。
主人公は囚人たちのリーダーを務めているアギロと出会います。
アギロと協力し脱獄に成功しますが、そこにバルボロスが現れます。

アギロがホイッスルを吹くと、空から天の箱舟が現れバルボロスに激突し、撃退に成功します。
アギロは天の箱舟の運転手だったのです。
天の箱舟に乗り込むと、中にはオムイが乗っていました。

オムイからイザヤールが天使界に女神の果実を届けていたことを聞かされます。

現時点ではイザヤールが裏切り者か分かりませんが、ひとまず神の国へ向かうことになりました。

天使たちの使命

神の国で女神の果実を捧げますが、神は姿を現しません。
そのとき不思議な声が響きます。

──天使たちよ…私の元へとお帰りなさい…。

気付くと主人公たちは光り輝く世界樹の前に立っていました。
そのとき、世界樹から女神セレシアが現れます。

セレシアは人間に失望し滅ぼそうとした創造神グランゼニスから人間を守るため、世界樹へ身を変えていたのです。

世界樹から元に戻るには人間たちの清き心の証「星のオーラ」を集める以外ありません。
セレシアは身を挺して人間が邪悪ではないことを示そうとしたのです。

セレシアの覚悟を見届けたグランゼニスは人間を滅ぼすことを断念。
そして、世界樹となったセレシアの代わりに星のオーラを集める役を担う天使たちを生み出しました。

女神は復活しましたが、天使界や神の国を襲った元凶がまだ残っています。
主人公は人間たちを守るため、邪悪な気配がするガナン帝国城へ向かいます。

イザヤールの目的

ゲルニック将軍を含むガナン帝国三将を倒し、玉座に向かいます。
そこには暗黒皇帝ガナサダイと戦うイザヤールがいました。

イザヤールはガナサダイを欺く為に天使界を裏切ったふりをしていたのです。

主人公はやっとのことでガナサダイを倒しますが、ガナサダイはまだ生きており、主人公に不意打ちを仕掛けます。
そのときイザヤールが主人公をかばい、ガナサダイと共にそのまま息絶えてしまいます。

本当の黒幕

ガナン帝国城の地下牢獄で行方不明になった天使たちを見つけます。
彼らを助けつつ最下層まで降りていくと、そこにはイザヤールの師匠だったエルギオスが変わり果てた姿で捕らわれています。

エルギオスは「人間に守る価値があると思っているのか？」と問いかけ、そのまま主人公に襲い掛かかります。

応戦を試みますが、天使の理により上級天使であるエルギオスに歯向かうことはできません。
主人公は手も足も出ず、そのまま倒されてしまいます。

エルギオスは天使界を襲ったのは自分自身だと自白し、バルボロスを呼び寄せ神の国へ飛んで行きました。

エルギオスの真実

主人公が目覚めると、ラテーナという霊が現れます。
ラテーナはかつてエルギオスの身に起きたことを語ります。

エルギオスはラテーナが住むナザム村に落ちてきた天使でした。
エルギオスは村人たちを守り、村人たちはエルギオスに感謝し過ごしていました。

あるとき、天使の力を我が物にしようとガナサダイの命を受けたガナン帝国兵が村を襲います。
ラテーナはエルギオスの身を心配し、これ以上帝国兵と戦わないよう眠り薬を飲ませ匿いました。
しかし、村人たちは襲われることに耐えられなくなり、帝国にエルギオスを差し出してしまいます。

裏切られたエルギオスは憎悪に染まり、人間を滅ぼすことに決めたのです。

主人公に迫られる決断

主人公は天使界に戻り、これまでの経緯をオムイに報告します。
オムイが知る限り、エルギオスより上位の天使は存在しません。

天使の理がある以上、このままではエルギオスを止めることは出来ません。
そのときセレシアが現れ、主人公に女神の果実を手渡します。

エルギオスに対抗する手段はただ一つ、主人公が女神の果実を食べて人間に変わること。

人間に変われば天使の理に縛られず、エルギオスと戦えるようになります。
しかし、人間になると天使の力を失うだけでなく、他の天使やサンディたちの姿も見えなくなってしまいます。

女神の果実を食べて人間へと生まれ変わった主人公は、エルギオスを止める為に神の国へ向かいます。

エルギオスとの対決

神の国に辿り着くと、以前の美しい景色は見る影もなく、禍々しい雰囲気が漂う城に変化していました。

エルギオスの力で蘇ったガナン帝国三将を倒しつつ、最深部でついにエルギオスと対峙します。

空へ飛び立つエルギオスを追いかける主人公。

途中、バルボロスが襲い掛かりますが、なんとか退けエルギオスに追いつきます。

悪魔の姿に変わったエルギオスが主人公に襲い掛かりますが、死闘の末エルギオスを倒すことに成功します。

エルギオスは最後の力を振り絞って人間界を滅ぼそうとします。

そこにラテーナが現れ、今までの誤解を解きエルギオスと和解します。

エルギオスは元の姿に戻り、ラテーナと共に天へと昇っていきました。

その後…

エルギオスが天使に戻ったことで、セレシアは女神として復活しました。
星のオーラを集める役目を終えた天使たちが光となり天に昇っていきます。

セレシアが言いました。

──星となった天使たちは永遠に星空の守り人として輝き続けることでしょう。あなたは人間として人間たちの世界の守り人になってください。

天使の力を失いつつあった主人公は完全に人間となり、ついにサンディたちの姿も見えなくなってしまいました。
主人公はこれからも人間界を守っていくでしょう。

ガナサダイの解説

300年前に滅びたガナン帝国の皇帝

ガナサダイは300年前に滅びたガナン帝国の皇帝です。
世界征服を目的として各地で暗躍していました。

ある時ナザム村を襲い、守護天使だったエルギオスを捕えて天使の力を我が物としました。
しかし、天使の力が暴走してしまいガナン帝国もろとも滅びてしまいます。

現代でも世界征服を企む

本編では世界を滅ぼそうとしたエルギオスの手によって蘇ります。

現代でも世界征服を企み、主人公たちの前に立ちはだかります。

エルギオスの解説

300年前の守護天使

エルギオスは300年前にナザム村の守護天使を務めていました。

本編開始時では行方不明となっており、このことは「エルギオスの悲劇」として語られています。

村人に裏切られて堕天使となる

ある時、ナザム村にガナン帝国兵が攻め込みます。
ナザム村の守護天使として村を守ろうとしましたが、帝国にそそのかされた村人たちに裏切られ、ガナン帝国に捕まってしまいます。
信頼していた村人たちに裏切られたことで憎悪に染まり、堕天使となってしまいました。

現代では世界を滅ぼそうとする

本編では自分を支配していたガナン帝国を蘇らせ世界を滅ぼそうと企みます。

ドラクエ10との繋がり

ドラクエ9の未来の世界？

あるクエストでかつて星空の守り人と呼ばれる人物が世界を救ったと語られています。

この事から、ドラクエ10はドラクエ9の未来の世界なのではないかと考えられます。