猫猫が知識で謎に挑む後宮ミステリー「薬屋のひとりごと」。本記事では、アニメ2期・原作3~4巻の登場人物を中心に、宮廷や後宮はもちろん、猫猫の原点「緑青館」にもスポットを当てたオリジナルの相関図で、人物の関係性や魅力をわかりやすく解説します!
※この記事には、アニメ第2期最新話および、これからの展開に関する重大なネタバレが含まれています。ネタバレが大丈夫な方のみご覧ください。
目次
「薬屋のひとりごと」アニメ第2期の相関図【最新版】
「薬屋のひとりごと」のアニメ第2期では、物語の舞台が大きく広がり、登場人物もさらに増えていきます。
それぞれの立場や思惑が絡み合い、複雑に進んでいくストーリーをより楽しむために、第2期全体の相関図をまとめました。
主人公・猫猫(マオマオ)を中心に、壬氏(ジンシ)や後宮の妃たち、外廷の官吏、そして猫猫の過去に関わる花街の人物まで――。
登場人物同士の関係性をひと目で把握できる内容になっています。複雑な人間模様をしっかり押さえて、物語の世界をじっくり味わってください!
アニメ第2期の重要人物
主人公・猫猫や皇弟・壬氏、そしてアニメ第2期で物語の鍵を握る「子の一族」。彼らを取り巻く複雑な人間関係は、物語の魅力をより深く味わうために欠かせません。
※「皇族・上級妃」「羅の一族」「子の一族」の詳細は、以下の記事で詳しく紹介しています!
羅の一族
主人公・猫猫の出自である、個性豊かで才能あふれる一族です。
●猫猫(マオマオ)
本作の主人公。薬師としての豊富な知識と鋭い観察眼を活かし、後宮で起こるさまざまな難事件を解決していきます。恋愛には鈍感です。
●羅漢(ラカン)
猫猫の実の父。彼女を溺愛しています。天才的な頭脳を持つ軍師ですが、奇抜な行動が多い「変人軍師」。
●鳳仙(フォンシェン)
猫猫の母。緑青館で名を馳せた高級妓女で、碁や象棋を得意とする才女でした。
●羅門(ルォメン)
猫猫の養父であり、尊敬する薬師の師匠。かつて後宮の医官を務めていた経験があります。
●羅半(ラハン)
猫猫の従兄弟。羅漢の養子になったため義理の兄でもあります。世界が数字に見えているほどの「数字馬鹿」。
皇族
愛や野望を胸に秘めた権力争いの渦中にいる、この国の頂点にいる一族です。
●壬氏(ジンシ)
後宮を取り仕切る美貌の宦官。その正体は《皇弟・華瑞月(カ・ズイゲツ)》。猫猫に好意を抱いています。
●皇帝
国の最高権力者。温厚な性格ですが、皇帝として冷酷な判断を下すことも。
●上級妃(4夫人)
現在の後宮にいる4人の上級妃たち。
- 玉葉妃(ギョクヨウひ)…最も寵愛されている妃。第1位の立場である「貴妃」です。
- 楼蘭妃(ロウランひ)…子昌の娘で、謎の多い妃。第2位の立場である「淑妃」です。
- 里樹妃(リーシュひ)…もともとは先帝の妃。第3位の立場である「徳妃」です。
- 梨花妃(リファひ)…皇族と縁の深い高貴な血筋の妃。第4位の立場である「賢妃」です。
●皇太后
現在の皇帝と皇弟の母で、若くして皇太后となった女性。愚かな先帝を憎んでいます。
●先帝
前の皇帝。少女しか愛せないという歪んだ性格を持ち、多くの少女を傷つけました。
子の一族
物語に大きな影響を与える子の一族。皇族との因縁や思惑が、重要なカギを握ります。
●楼蘭(ロウラン)
何を考えているか分からない謎多き妃。髪型や化粧、雰囲気が変わることで知られています。その正体には、物語を左右する秘密が――?
●子昌(シショウ)
楼蘭妃の父。かつて女帝に厚く信頼された宰相です。その影響力は今も健在で、皇帝ですら一目置いています。
壬氏に仕える護衛や侍女
美貌と権力をあわせ持つ壬氏。そのそばには、見た目や立場に惑わされることなく冷静に仕える優秀な側近たちがいます。
強さと賢さを兼ね備えた彼らは、壬氏を支える頼もしい存在です。
高順(ガオシュン):頼れる苦労性なお目付け役
壬氏付きの宦官として仕え、時に彼をたしなめる良識派。まさに“苦労人”ともいえる存在です。その正体は、宦官ではなく代々皇族を守る「馬(マー)の一族」の武官のひとり。三人の子と孫を持ち、馬閃の父でもあります。甘いものや猫が好き。
名前 |
高順(ガオシュン) |
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年齢(数え年) |
36歳 |
職業・役職 |
壬氏付の宦官→皇族を護衛する武官 |
声優 |
小西克幸 |
馬閃(バセン):常人離れした戦闘能力をもつ武官
壬氏の護衛を務める高順の次男。「馬の一族」の跡取りであり、壬氏の乳兄弟として幼い頃から行動を共にしてきました。武官として並外れた体力と戦闘能力を誇りますが、精神面ではまだ未熟で、感情を抑えるのが苦手な一面も。
名前 |
馬閃(バセン) |
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年齢(数え年) |
18歳 |
職業・役職 |
武官、壬氏の護衛 |
声優 |
橘龍丸 |
水蓮(スイレン):壬氏が信頼できる数少ない侍女
出典: x.com
壬氏に仕える侍女。食事の用意から掃除まで一人でこなす腕前を持ち、厚い信頼を得ています。幼い皇太后を後宮の陰謀から守り抜いた過去も。その有能さで「伝説の侍女」と称えられ、他の侍女はもちろん、壬氏でさえも頭が上がりません。
名前 |
水蓮(スイレン) |
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年齢(数え年) |
不明 |
職業・役職 |
皇太后付きの侍女→壬氏付の侍女 |
声優 |
土井美加 |
玉葉妃の侍女たち
貴妃・玉葉妃と鈴麗公主(リンリーひめ)が暮らす翡翠宮の侍女たち。少数精鋭で構成されており、落ち着いたアットホームな雰囲気です。
紅娘(ホンニャン):忠実で献身的な侍女頭
玉葉妃に仕える侍女頭。忠誠心が強く、猫猫に対して「裏切るな」と釘をさすこともありますが、互いに良い関係を築いている様子。美しい顔立ちをしていますが、その表情には日々の苦労がにじんでいます。
名前 |
紅娘(ホンニャン |
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年齢(数え年) |
30歳 |
職業・役職 |
侍女頭 |
声優 |
豊口めぐみ |
貴園(グイエン)、桜花(インファ)、愛藍(アイラン)
玉葉妃に仕える侍女3人娘。世話好きで明るく、玉葉妃への忠誠心も厚い働き者たちです。猫猫が翡翠宮に入るまでは、紅娘と共に妃の身の回りの世話を一手に担っていました。
猫猫の素性を誤解して同情したり、壬氏の訪問に舞い上がったりと、愛らしい一面も。翡翠宮を明るく彩る存在です。
声優 |
貴園(グイエン):田中貴子 |
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桜花(インファ): 引坂理絵 |
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愛藍(アイラン):石井未紗 |
白羽(ハクウ)、黒羽(コクウ)、赤羽(セキウ)
玉葉妃の懐妊を機に西都から派遣された、顔立ちのよく似た年子の侍女三姉妹。顔を覚えるのが苦手な猫猫のため、髪紐の色を変えてわかりやすくしています。玉葉妃とは旧知の仲で、信頼を寄せられている存在です。
声優 |
白羽(ハクウ):佐藤聡美 |
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黒羽(コクウ):上田瞳 |
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赤羽(セキウ):伊藤美来 |
楼蘭妃の侍女たち
謎多き淑妃・楼蘭妃に仕える柘榴宮の侍女たち。みんな同じような見た目で、派手な化粧や異国風の衣装と、主人同様に印象的な姿で現れます。その素性や背景は一切明かされておらず、掴みどころのない存在です。
里樹妃の侍女たち
出典: www.amazon.co.jp
徳妃・里樹妃が暮らす金剛宮の侍女たち。妃に対して忠誠心を持たず、いじめています。さらに、自分たちの利益や楽しみのために妃を利用することも。
河南(カナン):ただ一人の信頼できる侍女
出典: x.com
里樹妃に仕える侍女頭。毒見役だったときは里樹妃をいじめ、アレルギーのある海産物を食べさせようとしたことも。しかし、猫猫に「命に関わる危険がある」と教えられ、考えを改めます。今では、里樹妃を支える唯一の味方となりました。
名前 |
河南(カナン) |
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年齢(数え年) |
不明 |
職業・役職 |
毒見役→侍女頭 |
声優 |
庄司宇芽香 |
梨花妃の侍女たち
賢妃・梨花妃が暮らす水晶宮の侍女たち。世間知らずの良家の娘が多く、かつては質の悪い侍女ばかりでした。
しかし、侍女頭・杏が解雇されたことで状況が一変。多くの侍女たちが入れ替えられました。今では、猫猫から「優秀」と評されるほどの顔ぶれです。
杏(シン):梨花妃を陥れようとした元侍女頭
出典: x.com
梨花妃付きの侍女頭で、いとこ同士。本当は自分が妃になりたかったものの、それが叶わず、梨花妃への妬みを募らせていきます。やがて梨花妃に堕胎薬を盛ろうとしていたことが発覚。侍女頭を解任され、後宮から追放されました。
名前 |
杏(シン) |
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年齢(数え年) |
不明 |
職業・役職 |
侍女頭だったが解雇される |
声優 |
木下紗華 |
後宮で働く下女仲間・医官たち
後宮内で、猫猫は明るい小蘭や趣味を共有できる子翠、どこか憎めないやぶ医者と親睦を深めます。そんな穏やかな時間の裏には、後宮ならではの誰にも言えない秘密がそっと隠れているのです。
小蘭(シャオラン):猫猫の数少ない友人
後宮に仕える明るくおしゃべりな下女。猫猫が出世した後も変わらず仲が良く、甘いお菓子を渡すと噂話や情報を教えてくれます。最近は、年季が明けた後の身の振り方に悩んでいるようです。
名前 |
小蘭(シャオラン) |
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年齢(数え年) |
14歳 |
職業・役職 |
下女 |
声優 |
久野美咲 |
子翠(シスイ):虫好きの明るい下女
虫が大好きで明るく気さくな下女。猫猫とは「趣味への情熱」という共通点から親しくなり、互いの興味を理解し合える特別な存在です。尚服(洗濯係)として後宮に仕えていますが、その素性は謎に包まれています。
名前 |
子翠(シスイ) |
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年齢(数え年) |
17歳 |
職業・役職 |
尚服(洗濯係)の下女 |
声優 |
瀬戸麻沙美 |
やぶ医者:人は良いが医官としては頼りない
後宮でただ一人の医官。最初は猫猫に敵意を向けていたものの、次第に打ち解けていきます。今では「嬢ちゃん」と呼び、お茶や菓子を出してくれる癒しの存在に。医者としての腕はイマイチです。チャームポイントはどじょう髭。
名前 |
本名は虞淵(グエン) |
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年齢(数え年) |
50代? |
職業・役職 |
後宮の医官 |
声優 |
かぬか光明 |
翠苓(スイレイ):毒や薬に詳しい謎の女官
外廷で働く長身の女官。薬や毒の知識に長けています。数々の事件の黒幕で、”蘇りの薬”を服用し捕まることなく逃走。子翠との間に、何やら深い繋がりがありそうです…。
名前 |
翠苓(スイレイ) |
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年齢(数え年) |
18歳 |
職業・役職 |
女官 |
声優 |
名塚佳織 |
深緑(シェンリュ):頼れる診療所の女官
診療所の女官。医者にかかることができない侍女や下女にとって頼れる存在です。
後宮の北にひっそりと佇む診療所。そこには彼女のような年配の女官たちが集められていました。猫猫は、なぜ彼女たちが後宮から出ないのか、不思議に思います。その裏には、後宮の深い闇が隠されているようで――。
名前 |
深緑(シェンリュ) |
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年齢(数え年) |
不明 |
職業・役職 |
診療所の女官 |
声優 |
勝生真沙子 |
外廷に勤務する武官
政治や儀式が執り行われる外廷。壬氏付きの下女としても働く猫猫は、そこでもさまざまな事件に巻き込まれていきます。そんな中、顔見知りの官吏と再会するのでした。
李白:白鈴に恋する出世株の武官
若い武官で、猫猫いわく「出世株」。園遊会で配った簪が縁で緑青館の白鈴に惚れ込み、今では彼女を身請けするため本気で出世を目指すように。武官としての実力も高く実直な性格で、猫猫や壬氏も彼を信頼しています。
名前 |
李白(リハク) |
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年齢(数え年) |
20代 |
職業・役職 |
武官 |
声優 |
赤羽根健治 |
緑青館・花街
猫猫が育った場所。花街の中でも緑青館は最高級の妓楼で、一晩で銀が付くといわれる老舗。中級から最上級の妓女が集まっています。
やりて婆:緑青館の敏腕経営者
出典: x.com
高級妓楼「緑青館」の店主。妓女たちを管理し、客との交渉や取り仕切りを担っています。猫の育ての親の一人であり、かつては『月の精』と呼ばれるほどの絶世の美女でした。
名前 |
やり手婆(本名不明) |
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年齢(数え年) |
70歳以上 |
職業・役職 |
緑青館の店主 |
声優 |
斉藤貴美子 |
梅梅(メイメイ):面倒見のいい姉御肌の妓女
出典: x.com
緑青館のトップ妓女・三姫の一人。歌や囲碁・将棋に秀でています。密かに羅漢を想っていましたが、その想いは胸に秘め、鳳仙と羅漢の再会のきっかけを作ります。世話好きなしっかり者で、猫猫にとって頼れる存在です。
名前 |
梅梅(メイメイ) |
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年齢(数え年) |
不明 |
職業・役職 |
緑青館の妓女 |
声優 |
潘めぐみ |
女華(ジョカ):男嫌い恋愛嫌いの妓女
出典: x.com
緑青館のトップ妓女・三姫の一人。博識で「女華の話についていけたら、科挙に受かる」と評されるほどです。大の男嫌いですが、「皇族の落胤」という設定で客を取っています。恋愛観が猫猫と近く、助言をくれる存在です。
名前 |
女華(ジョカ) |
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年齢(数え年) |
不明(三姫の中で最年少) |
職業・役職 |
緑青館の妓女 |
声優 |
七海ひろき |
白鈴(パイリン):王子様を夢見る魔性の妓女
出典: x.com
緑青館のトップ妓女・三姫の一人。圧倒的な色気を持つ舞の名手です。自分を迎えに来る王子様を夢見ていて、李白にも興味がある様子。色欲魔ですが、強い母性も持ち合わせており、彼女の母乳で育てられた猫猫にとって母親のような存在です。
名前 |
白鈴(パイリン) |
---|---|
年齢(数え年) |
不明(三姫の中で最年長) |
職業・役職 |
緑青館の妓女 |
声優 |
小清水亜美 |
まとめ|複雑すぎる人間関係…相関図でスッキリ整理!
出典: x.com
「薬屋のひとりごと」は、後宮を舞台に繰り広げられる愛憎と陰謀、そして猫猫の知識と推理が光るミステリー作品。アニメ第2期では、物語の舞台がさらに広がり、新たな人物や勢力が次々と登場します。
皇族や妃、宮廷に属する人々、それぞれの思惑や因縁が複雑に絡み合い、物語はますます深みを増していきます。さらに、猫猫の原点でもある緑青館の人々も物語に彩りを添え、登場人物たちの背景や絆を知ることで、より一層その世界に引き込まれるはずです。
相関図とともにキャラクターの関係性を押さえれば、「薬屋のひとりごと」の面白さは倍増。人間ドラマの奥深さを感じながら、ぜひその世界観を堪能してください!
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