【ネタバレ注意】2025映画「名探偵コナン 隻眼の残像」感想&解説!本編や次回予告の考察も

攻略大百科編集部
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劇場版 名探偵コナン28作目「隻眼の残像(せきがんのフラッシュバック)」(2025年4月18日公開)において、感想やあらすじ、ストーリーの解説や考察をまとめています。

本記事は、「隻眼の残像(フラッシュバック」)のネタバレを含んでいますので、閲覧は自己責任でお願いいたします。

出典: www.youtube.com

「隻眼の残像」後日譚「秘密の残像」がアニメ放送決定!

「隻眼の残像」の後日譚にあたるアニメオリジナル回「秘密の残像」が、2025年5月3日(土)18時より放送されることが発表されています。

OVAなどを除き、これまでアニメオリジナルとして放送されていたのは、主に前日譚のみとなっており、後日譚がアニメオリジナルで放送されるのは初めてとなります。

後日譚ということで、映画本編を見ていた方がより楽しめるストーリーになっていると思われますので、可能であればそれまでに本作「隻眼の残像」を見ておくと良いかもしれませんね。

「隻眼の残像」を見る前に予習しよう!

「隻眼の残像(フラッシュバック)」では、「名探偵コナン」の世界における「長野県警」および「毛利小五郎」が主役となる映画ですので、特に毎年映画しか見ないという方は、以下にまとめている回は視聴しておくと、より映画を楽しむことができます。

全部見る時間がない!という方は516話、517話の「風林火山シリーズ」だけは見ておくようにすると良いです。

また、相関図も作成していますので参考にしてください。

長野県警を取り巻く相関図

長野県警に所属しているメンバーと、そんな彼らを取り巻く人物をまとめた相関図を以下に掲載しています。

※タップで拡大できます。

長野県警関連回

「風林火山」シリーズ

  • アニメ516話「風林火山 迷宮の鎧武者」
  • アニメ517話「風林火山 影と雷光の決着」

長野県の龍尾家と虎田家をめぐる、「風林火山」になぞらえて発生した連続殺人事件。

長野県警・大和敢助、上原由衣(この事件時は虎田由衣として登場)初登場回。

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危険な二人連れ~死亡の館シリーズ

  • アニメ557話「危険な二人連れ」
  • アニメ558話「死亡の館、赤い館(三顧の礼)」
  • アニメ559話「死亡の館、赤い館(掌中の物)」
  • アニメ560話「死亡の館、赤い館(死せる孔明)」
  • アニメ561話「死亡の館、赤い館(空城の計)」

阿笠博士の発明品の発表会の帰りに森の中で立ち往生していた、博士と灰原。

そんな二人の前に一台の車が現れ、東京まで行くついでに二人を乗せていってくれると言う…。

二人の正体は、なんと長野県警所属の大和警部と上原由衣刑事でした。

大和警部らが東京に向かっていたのは、小五郎に捜査の協力を申し出るためだった。

大和警部らとともに長野県にある「希望の館」と呼ばれる場所に向かったコナン一行は、そこで諸伏高明警部と遭遇します。

諸伏高明初登場シリーズ。

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「県警の黒い闇」シリーズ

  • アニメ810話「県警の黒い闇(前編)」
  • アニメ811話「県警の黒い闇(中編)」
  • アニメ812話「県警の黒い闇(後編)」

長野に訪れていたコナン一行は偶然、大和敢助、諸伏高明、上原由衣の三人に遭遇します。

三人の案内で長野の名所を巡っていたところ、千曲川に人の首が流れてきます…。

更にその流れてきた首は、長野県警捜査一課の警部で…?

黒田兵衛捜査一課長初登場。

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「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)」シリーズ

  • アニメ1003話「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)(前編)」
  • アニメ1004話「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)(中編)」
  • アニメ1005話「36マスの完全犯罪(パーフェクトゲーム)(後編)」

依頼人からの都合で必ず4人で長野まで訪れるよう言われていた小五郎でしたが、直前まで一緒に行くはずだった園子が風邪をひいて寝込んでしまい、それを聞いた蘭もお見舞いに行くからと、探偵旅行をドタキャンします。

困った小五郎に、蘭は代わりにと安室に声をかけていました。

三人までは順調にそろいますが、あと一人をどうするかと迷っていると、話を聞いていたらしい、いろは寿司の板前である脇田兼則がその探偵旅行に名乗りを上げることになります。

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「群馬と長野 県境(ボーダー)の遺体」シリーズ

  • アニメ1123話「群馬と長野 県境(ボーダー)の遺体(前編)」
  • アニメ1124話「群馬と長野 県境(ボーダー)の遺体(後編)」

人探しの依頼を受けて群馬を訪れていたコナン一行。対象の人物は早々に見つかり、群馬でおいしいグルメについて教えてもらおうと、地元の警察官である山村警部に連絡を取ると、群馬県と長野県の県境で発生した殺人事件解決に協力してほしいと頼まれます。

コナン達が事件現場に到着すると、そこには長野県警所属の警察官・大和敢助、上原由衣、諸伏高明の姿があり…?

毛利小五郎関連回

「小五郎の同窓会」シリーズ

  • アニメ27話「小五郎の同窓会殺人事件」(前編)
  • アニメ28話「小五郎の同窓会殺人事件」(後編)

小五郎の大学時代の部活仲間が集まる同窓会に参加した小五郎たちでしたが、そこでかつての部活仲間の1人が何者かに射殺された状態で発見されてしまいます。

現場の状況から、その殺人をやらかしたのは自分の友人の誰かだという事実に気づいた小五郎は、絶対に自分の手で事件を解決すると捜査を開始します。

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「見えない容疑者」シリーズ

  • アニメ305話「見えない容疑者」(前編)
  • アニメ306話「見えない容疑者」(後編)

仕事でとあるドラマの前説を担当した小五郎。そこで偶然にも女優となった幼馴染の雨城と再会します。

ドラマ撮影を続ける中で、出演俳優の一人が遺体となって発見されてしまいます。

小五郎が自力で犯人にたどり着いた回であり、本当の意味での事件の真相にコナンよりも先にたどり着いた回でもあります。

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劇場版・14番目の標的

劇場版名探偵コナンの2作品めとなるこの映画。

小五郎に関する名前に数字が含まれる人間が順番に襲われ始めた…。

犯人として候補にあがったのはかつて小五郎が逮捕したトランプ賭博のディーラー・村上丈だった…。

小五郎が警察を辞めた理由が明らかになります。そして、小五郎の拳銃の腕前が警視庁一であったことも発覚する映画です。

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劇場版・水平線上の陰謀

劇場版名探偵コナンの9作品めとなるこの映画。

八代財閥の設計した豪華客船「アフロディーテ号」の乗船パーティに招待されたコナン一行。

空き時間に皆でかくれんぼをしようとするが、その途中で園子が何者かの手によって誘拐されてしまい姿を消す…。

コナンよりも先に小五郎が真実にたどり着いた、小五郎ファンにはたまらない映画です!

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[ネタバレあり]「隻眼の残像」感想と個人的な評価

以下に「隻眼の残像」視聴後の感想をまとめています。

ただし、ネタバレを含みながらの感想になりますので、未視聴の方は閲覧に注意してください。

重厚なミステリー映画、雰囲気は終始シリアス

「名探偵コナン」の中で、基本的に長野県警が出演する回は、いわゆるガチガチのミステリー回であることが多く(例:「風林火山」編、「死亡の館」編、「毒と幻のデザイン」シリーズなど)、他の日常回と比較すると、圧倒的にシリアスなストーリーになることが多いです。

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今回の「隻眼の残像」も、そんな長野県警が主役ということで、前作「100万ドルの五稜星」と比較すると、ミステリー要素にかなりの比重を置いていて、アクションは控えめで圧倒的にダークでシリアスな雰囲気になっています。

また、隠れ公安や、内閣情報調査室(内調)など、聞きなれない単語が飛び交うため、どちらかというと本作は、大人向けの「名探偵コナン」であるという印象を受けました。

とは言え、筆者としては歴代コナン映画作品の中でもかなり好きな作品でした。

特に、歴代コナン作品の中でも、ミステリー要素、シリアス要素が強い以下の作品が好きな方には、今回の作品は刺さると思います。

  • 14番目の標的
  • 瞳の中の暗殺者
  • 絶海の探偵
  • ゼロの執行人

登場キャラクターそれぞれに活躍の場面がある!

今作は、メインの長野県警メンバーに加えて、小五郎、蘭、コナン、少年探偵団、警視庁、公安メンバーなど多くの準レギュラーが出演していますが、そのそれぞれのキャラクターに活躍の場面があり、非常にワクワクさせられました。

特にお気に入りの場面は、以下の通りです。

小五郎

  • 保護者・小五郎

警視庁時代の親友が殺害されてしまったこともあり、物語序盤から終始シリアスな小五郎。

「ついてくるな、遊びじゃねぇんだ」と何度も繰り返していましたし、中盤で雪崩が発生した際も、一番にコナンを守ろうと抱きかかえて走っていましたし、クライマックスシーンでは吹っ飛ばされたコナンを抱きとめるように走り出したりと、終始コナンの保護者としての立場を貫いているように思いました。

  • 拳銃の腕前

小五郎の拳銃の腕が、警視庁で一、二を争う腕前であることは、「14番目の標的」の時点ではすでに明かされていましたが、明確な発砲シーンは、警視庁時代のもののみで、その実力はベールに包まれたままでした。

その実力が、今回の映画で明確に描かれていますが、その腕前は想像の遥か上をいっていました。(個人的には「おっちゃん、出る作品間違えてません?」と思いました…。)

「水平線上の陰謀」のときのような推理力全開の小五郎ではなかったものの、小五郎の魅力が全面に含まれているストーリーだと思いました。

少年探偵団&蘭

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特に、蘭のピンチに咄嗟の機転で、犯人の動きを止めた元太、そして助けを呼ぶように芝居をうった光彦。

咄嗟の機転の利き方が、小学一年生の判断力じゃないな…と感心しつつも、犯人を撃退した後に、それまでこらえていた恐怖があふれ出して、蘭に抱き着く、そしてそんな二人の優しく抱きしめる蘭には非常に心を打たれました。

判断力には優れていても、やはり二人も小学生なんだよね、と思わされるシーンでした。個人的には涙腺に来たシーンのひとつです。

灰原哀

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元科学者としての知識をフル活用して、クライマックスでコナンをアシストする様子はさすがの一言だと思いました。

またストーリー中盤で、「証人保護プログラム」の話題が出た際、かつてジョディを通じて、受けることを打診、断ったときに見せたジョディの優しい顔もすごく印象的でした。

非常に短いシーンですし、本来であれば入れる必要がないシーンのように思われますが、これはジョディを担当されていた声優・一城みゆ希さんが逝去されたということを踏まえて、敢えて差し込まれたシーンなのかな?と思いました。

高木刑事&佐藤刑事

「誇りと使命感を持って、国家と国民に奉仕し、恐れや憎しみに囚われず、いかなる場合も人権を尊重し、公正に職務を全うすべし」

このセリフが初めてコナンの世界に出てきたのは、「揺れる警視庁」シリーズの最後、私情と警察職務を混同し、思わず犯人を撃ちそうになった佐藤を止めるために高木が発した言葉ですが、佐藤にとってトラウマになっているあの事件以降、様々な事件を乗り越えた後に、このセリフを敢えて高木&佐藤に発言させるのは、非常に感慨深いものがありました。

安室透

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本作では、どちらかというとサブの役回りだった安室透ですが(※公安としての登場だったため、正確には降谷零。)、事件が無事に解決した後、拘束された犯人と地下シェルターで話す場面がありますが、二代目声優・草尾毅さんの演技力も相まって、これまで以上に、公安警察官・降谷零が冷酷なイメージに描かれているように感じました。

風見さん、お疲れ様です…

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「純黒の悪夢」で初出演した風見裕也ですが、最初のイメージとは打って変わって、最近は、これまでの映画や原作でのストーリーを経て、すっかり不憫な人というイメージが板につきつつありました。

今作では、コナンに盗聴器を仕掛けてしまったばかりに、コナンに逆に助けを求められてしまい(いいように扱われてしまい?)、彼の車の中には大量のブラックコーヒーの缶やチョコレートが溢れかえっていました。

捜査のためとは言え、その期間まともな食事や睡眠をとっていないことが分かりますし、コナンから次々を無理難題を吹っ掛けられているわけですから、今回もしっかり不憫な役回りを担っています。

とはいえ、風見の活躍がなければ、真相にたどり着くための材料を手に入れられなかったでしょうから、今作品のMVPと言っても差し支えないかな?と個人的には思っています。

高明と景光

絶体絶命のピンチに陥った高明が、薄れゆく意識の中で、今回のシークレットキャラである景光と夢の中で再会するシーン。

夢の中のシーンということで、他のシーンとは異なりひときわ目立つ明るい色、かついわゆる青山原画で描かれているのがとても印象的でした。

敢ちゃん…それはどういうこと?

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個人的には、メインストーリーの次に気になっていた大和と由衣の関係ですが、元々由衣から大和への気持ちの矢印は分かりやすく描かれているものの、大和から由衣への矢印が親愛なのか、愛情なのかが分かりづらいと思っていました。

 

とはいえ、「名探偵コナンLOVE PLUS SDB」の中の青山先生への一問一答の中に、大和から由衣への気持ちに関する質問があり、その中で先生は「そりゃあ、ねぇ…?」と答えられていること、幼少期の二人を間近で見ていた甲斐巡査が、甲斐さんと結婚する!と発言した由衣に対して「敢助に恨まれちまう」と発言していたこと、また今回の映画の中でも由衣に対して「俺が意識不明の間に、さっさと警察を辞めて地元の盟主と結婚……俺がお前の立場なら結婚まではしない」と言っていることから、気持ちに勘づいていながらも、抑え込んでいるのではないか?と思っていました。

 

しかし、Cパートで由衣の「ただの幼馴染じゃなかったとしたら…?」の発言に対し、本気で由衣の発言の意味が分かっていなさそうな顔と「…え?」という反応から、まったく気づいていない可能性が浮上しました。

聡明で勘の鋭い大和のことですから、少しはこれで気づいてほしいところですが、本当にまったく気づいていないのだとしたら、由衣にとってはなかなかに前途多難だ…と思ってしまいました。

また、そんな二人とは対照的に、何もかも理解したように笑う高明の様子も印象的でした。

「隻眼の残像」のネタバレあらすじ

10か月前の雪崩事故

今から約10か月前。

大和敢助は、逃亡中の強盗犯を追って、長野県の未宝岳にある雪山にいました。

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しかし、逃亡中の強盗犯を追う中で、強盗犯とは別の人が何かしているところを目撃し、危険だと忠告するも、どういうわけか忠告した何者かに発砲されてしまい、左目を負傷し、発砲時に発生した雪崩に巻き込まれて、行方不明になってしまいます。

この時点での上原由衣

その雪崩事故で、敢助が死んだと思った上原由衣は、その後警察を辞め、尊敬していた町の巡査・甲斐玄人の死に関連していると思われる虎田家を探るために、虎田家の人間と結婚します。

しかし、嫁いだ先である虎田家でも、当時の由衣の夫・義郎が不審な死を遂げて未亡人になってしまいます。

事件解決後は、大和の説得もあり、長野県警に旧姓「上原由衣」として復帰しています。

  • アニメ516話「風林火山 迷宮の鎧武者」
  • アニメ517話「風林火山 影と雷光の決着」

この時点での諸伏高明

同じく、この雪崩事故で死亡したと思われた大和の生存を信じ続けた、幼馴染の諸伏高明は少々強引な捜査を行い、敢助の追っていた犯人を逮捕し、その後身元不明人として山梨の病院に入院していた敢助を発見します。

しかし、その強引な捜査と上司の命令を無視したことが原因で、長野県警本部から所轄署へ左遷されてしまうことになりますが、その後、自力で長野県警本部に復帰したと明かされています。

  • アニメ557話「危険な二人連れ」
  • アニメ558話「死亡の館、赤い館(三顧の礼)」
  • アニメ559話「死亡の館、赤い館(掌中の物)」
  • アニメ560話「死亡の館、赤い館(死せる孔明)」
  • アニメ561話「死亡の館、赤い館(空城の計)」

鮫谷刑事の遺体が発見される

小五郎の刑事時代の同僚・鮫谷からの着信があります。

久しぶりの気の合う同僚からの電話に、小五郎にも思わず笑みがこぼれます。

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鮫谷は、かつて小五郎と同じく捜査一課で刑事として働いていましたが、現在は内勤業務となり、警視庁の改革準備室と呼ばれる場所で内勤業務にあたっていると言います。

お互いの近況を報告する中で鮫谷は、小五郎に「大和敢助警部を知っているか?彼が巻き込まれた雪崩事故について知っているか?」と問います。

大和とは捜査の過程で会ったことがあり、雪崩事故についても聞いたことがあると小五郎が答えると、鮫谷は後日小五郎と会う約束を取り付けるのでした。

約束した当日、小五郎は蘭、コナンらと待ち合わせ場所である日比谷公園に向かいますが、そこで突如発砲音が聞こえます。

慌てて発砲音がした方に駆け寄ると、そこには撃たれた鮫谷と、彼に駆け寄るコートを着た何者かの姿が。

コナンが現場に入らないように、その何者かに向かって忠告すると、何者かはその場から逃走を図ります。

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コナンはその何者かが犯人であると察知し、何者かをすぐさま追いかけますが、結局逃げられてしまうのでした。

長野県へ

その後、コナンと蘭、小五郎は別々で今回の事件の捜査をするために長野へ向かいます。

長野へ向かう途中、小五郎は鮫谷が調べていた「雪崩事故」に関する情報と、それにまつわる8年前に発生した強盗事件の概要について高木刑事から聞かされますが、その事件の犯人である二人の強盗犯の判決に差異があることを知ります。

その後、安室の協力で二人の強盗犯の判決に差異が出たのは先に逮捕された鷲津と検察の間で行われた司法取引によるものだと発覚しました。

一方のコナンは、少年探偵団と合流するべく天文台へ向かおうとしますが、その際、盗聴器を仕掛けられてしまいます。

急襲

捜査を進めていくうちに大和が雪崩事故にあった際に目撃した何者かが、今回の一連の事件の最重要人物であると考えた大和は、夜、上原と二人で事故現場付近へ向かいます。

しかし、その途中で何者かに狙撃され、車が爆発してしまいます。

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一方、銃声をキャンプ場から聞いていた光彦、元太は燃えている車を発見し、助けを呼ぼうと行動しますが、まだその場にいた何者かによって襲われてしまいます。

絶体絶命かと思われましたが、後を追ってきていた蘭によってなんとか追い返すことに成功しました。

一方、雪山を逃げ回る大和と上原は、山の中にある炭小屋の主人・大友隆に助けられます。

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彼は、5年前からその小屋で作業をしていると言いますが、どういうわけか彼の腕には普段の仕事ではつかないであろう不自然なアザができていることをコナンが見つけます。

雪崩発生

その後、犯人をおびき出そうと行動し始める大和と、その彼を追う由衣でしたが、そんな二人に向かってまたしても発砲音が。

大和は、密かに後を追っていた諸伏と連携して犯人を捕らえようとしますが、大和が危うく狙撃されそうになります。

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しかし、そんな彼を救ったのは諸伏でした。大和は間一髪助かることができましたが、代わりに諸伏が凍った川の下に投げ出されて絶体絶命に。

その後、なんとか助け出された諸伏を救急隊に預け、大和たちは少し休憩するべく大友の山小屋へ身を寄せますが、先手を打っていた犯人が雪崩を発生させ、またしても絶体絶命のピンチに陥ります。

雪崩事故の真相

その後、風見の調査によって行方不明になったと思われていた強盗犯の一人・鷲津隆の正体が、大友隆であることが発覚します。

大友は、自分のせいで一人の女性が自殺にまで追い込まれてしまったことを悔いており、彼女や彼女の遺族に詫びるつもりで、毎年山の中に建てられた彼女の墓に花を供えていたのでした。

しかし、そのことが原因の一つとなり、大友が長野県の未宝岳にいるという事実が大友に知られることとなってしまいます。

大友を殺すつもりで、未宝岳に入った御厨でしたが、そんな御厨を見つけたのが大和警部で、その後雪崩に遭遇してしまったのです。

一連の事件の真相

敢助が雪崩事故の際に目撃した人物を思い出したことで、一連の事件を起こした犯人や、真相にたどり着くことになります。

そして、この犯人の正体、および目的が明かされたとき、雪崩事故が発生した理由、そしてなぜ一警察官である鮫谷警部が狙われたのか、そして安室をはじめとする公安や、検察までもが動いてるのかという理由が明かされますので、ぜひ劇場でご覧ください!

 

以下、今回の映画のストーリーの根幹にかかわる部分となるため、重大なネタバレを含んでいます。

それでもかまわないという方は以下をタップしてください。

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大和が雪崩事故に巻き込まれた際に見かけた何者かの影とは、「林警部補」でした。

林警部補は10カ月前の雪崩事故が発生した当時、「司法取引制度改正案」の法案を通そうとする日本政府に対しての脅しの材料とするために、未宝岳のあの場所から、アンテナを用い衛星を経由して日本、および同盟国アメリカの機密情報を盗み出していたのです。

これらの情報が盗まれる=日本という国に宣戦布告をするということですから、日本という国のために動く公安や政府直轄の機関(=内調)が動くのは当然のことだと言えます。

なぜ鮫谷が狙われたのか?

隠れ公安に所属していた鮫谷は、上からの命令で、機密情報を盗み出したとされる場所、日時と同じタイミングで発生した未宝岳の雪崩事故について調査していたためでした。

雪崩事故の真相に近づくということは、つまり機密情報を盗もうとしていた人物の正体に近づくということですから、正体(=林警部補)が明らかになる前に先手を打った犯人によって殺害されてしまったということになります。

内調の長谷部は原作逆輸入の可能性アリ…?

また、今作「隻眼の残像」にて、大きなインパクトを残した人物の一人に、長谷部陸夫がいますが、彼は最初検察官として登場したものの、実はそれは仮の姿で、実際は政府直轄の機関・内閣情報調査室(=内調)の一員であることが明かされています。

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「内調」という役職は、名探偵コナンの世界で初めて登場した役職となります。

基本的に、コナン映画内で登場したゲストキャラクターは、その映画限りの出演であることが多いですが、前例として、白鳥警部や綾小路警部、風見裕也といった面々は映画が初登場→その後原作で登場(=原作に逆輸入)しています。

そのため、この長谷部も原作に逆輸入される可能性は十分に考えられるでしょう。

ただし、内調が政府直轄の機関であるということから、白鳥や綾小路、風見といった警察の面々とは異なり、出番があるとしたら、今回の映画のように国が関係するような非常に大きな事件でのみの出番になると思われます。

もしくは、「名探偵コナン」の世界では、元総理大臣として大岡紅葉の祖父が登場(名前のみ)しているため、彼に関して深堀りされるようなことがあれば、その際に登場することがあるかもしれません。

「隻眼の残像」の世界観とネタバレ考察

敢助と由衣の気になる今後は

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「隻眼の残像」の舞台が長野県、更に主役が長野県警と事前に発表されていたことから、敢助と由衣の仲に何かしら進展が起こることを期待した方も多くいたのではないでしょうか?

結論から言うと、それほど進展らしい進展はなかったわけですが、由衣は敢助に向かって「ただの幼馴染じゃなかったとしたら…?」と問いかけていたり、大和の生存が危ぶまれた際は人目もはばからず号泣していたりと、敢助に対する明確な感情が多く描かれています。

しかし、一方で敢助がそれに気づいているのか、鈍感が過ぎるのか非常に分かりづらいところがもどかしいポイントでもあります。

いずれにせよ、クライマックスシーンで由衣がピンチに陥った際に思わず「由衣ーーー!!」と叫んでいることからも、他の人とは一線を画した大切な存在だと思っている(※ただし自覚しているかどうかは別)ことは間違いなさそうですね。

ちなみに、由衣の「ただの幼馴染じゃなかったら?」という言葉に対して、大和が「え…?」と返しています。勘が鋭く、聡明な大和ですから、少なくともちょっとは由衣の気持ちに気づいたのでは?と期待したいところです。

今回の映画では、明確な進展は描かれませんでしたが、前作「100万ドルの五稜星」でも映画の後に公開された本誌で、平次が和葉に告白するシーンが描かれましたから、この二人にも今後大きな期待はできそうですね。

諸伏景光、生存の可能性は…

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物語の中盤、高明が絶体絶命のピンチに見舞われるシーンがありましたが、その際、途切れそうになる意識を、実弟である諸伏景光の声で保つ様子が描かれています。

その時、高明は諸伏景光に「公安に潜入して死んだのではなかったのか?」という問いに対して「潜入した先に頭がキレるやつがいて、そいつに協力してもらって死んだことにしてもらっている」と景光が答える場面があります。

これによって、景光の生存の可能性が示唆されましたが、その直後に「これは残念ながら現実ではない」と高明が呟いていること、その後実弟である景光に向かって幻を打ち破るように発砲する様子が描かれていること、そして何より原作者の青山先生から景光の生存の可能性が否定されていることから、やはり景光の生存の可能性はないと言っても良いでしょう。

動機と対比

今回の犯人の動機は、かつて自分の婚約者が強盗犯二人によってアスリート生命にかかわる大けがを負ったために将来を悲観し、自殺に追い込まれてしまったことから繋がります。

そしてその二人のうちの一人は、司法取引によって減刑され、執行猶予が付きました。

人、一人を自殺に追い込むほどの絶望を味あわせておきながら、「司法取引」という手段を用いたことで減刑され、今はもう出所して普通に生きているという事実が許せない犯人は今回の事件を引き起こしたのでした。

しかし、犯人は分かっていました。「こんなことをしてもどうしようもない、もう何もかもが手遅れである」という事実に。しかし、自分の愛する人間が目の前から突然いなくなり、自分にできることが何もない、どうしようもない絶望的な状況だから、こんな事件を引き起こしてしまったのです。

犯人の絶叫を聞いた由衣は、涙を流します。

かつて由衣も、この犯人と似たような状況にあったからでしょう。

大和が雪崩に巻き込まれてしまい、自分の前からいなくなってしまった由衣は、自分が警察官を目指す理由となった警察官が死んだ事件を捜査するために、長野の名家に嫁いでいました。

その頃の彼女は、そうするしかないと思っていたために、結婚までしたのです。

物語の中盤で、大和が「俺がお前の立場なら、上原と同じことはしない」と大和に言われる場面がありますが、その際由衣は「じゃあ同じ立場なら、あなたならどうするの?!」と問いただします。

結果、その後犯人に狙われたことで、大和の答えは聞くことはできませんが、上記の場面でその後、由衣を助けに来た大和の叫びに気が付き、そして彼の助けの手を迷いなく取ります。

ここで孤独な犯人(今回の事件を引き起こすことになった動機に対して、許すことができなかった)助けてくれる人がいる(どうしようもない状況に置かれながらも、誰にも復讐、恨みを抱ことなく耐え続けた)由衣の対比が描写されているように思われました。

※上原由衣は本来、「風林火山事件」シリーズで登場した際、犯人として描かれる予定のキャラクターでした。

結果的に、作者が愛着を持ったことで元長野県警の刑事というキャラクターになりましたが、もし、当初の予定通り犯人になっていたのであれば、この犯人と同じような末路を辿っていたのかもしれません。

2026年の映画の次回予告について

映画のラスト、メインのストーリーが終了後に公開されるショートムービーで、来年映画の次回作の登場人物について発表されています。

次回作映画のヒントでは、バイク音と舞い散る羽、そして「毛利蘭」、「萩原千速」や「横溝重悟」が話していることがわかったので、この二人を中心とした「神奈川県警」がフィーチャーされるようです。

また、これまで萩原千速の声優を務めていたのは、田中敦子さんでしたが、2024年に逝去されてから後任については不明でしたが、今回のショートムービーでの音声から、沢城みゆきさんが後任を務める可能性が高いと思われます。

「隻眼の残像」とは?

「隻眼の残像(フラッシュバック)」とは

「隻眼の残像(フラッシュバック)」とは劇場版名探偵コナンの第28番目にあたる作品です。

本作品では、「名探偵コナン」では初めてとなる長野県警所属のメンバーが主役となっています。

また、劇場版「水平線上の陰謀」以来20年ぶりに、毛利小五郎の活躍が明確に示唆されている映画でもあります。

上映時間は?

「隻眼の残像(フラッシュバック)」の上映時間は110分です。

ゲスト声優

「名探偵コナン」の映画には、毎年芸能人や芸人がゲスト声優として出演しています。

2025年「隻眼の残像(フラッシュバック)」のゲスト声優は、山田孝之と山下美月が担当することが発表されています。

主題歌はKing Gnu「TWILIGHT!!!」

今回の「隻眼の残像(フラッシュバック)」の主題歌を担当しているのは、King Gnu「TWILIGHT!!!」

これまでのアニメ、劇場版を通してもKing Gnuが名探偵コナンの主題歌を担当するのは初めてになります。

[最新]興行収入

2025年4月18日に公開された本作ですが、公開初日~3日間ですでに興行収入が34億円、動員人数が230万人に到達していると劇場版公式X(元Twitter)上で発表されています。

この記録は、前作「100万ドルの五稜星」を上回る数字となっています。

今年はどこまで記録を伸ばすでしょうか?楽しみですね。

予告映像

予告①

予告②

公開直前PV

 

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