ゲームをパソコンにキャプチャして映像を出力する際、どうしても必要な機材として「キャプチャボード」があります。
- キャプチャボードってどんな機能があるの?
- 色んな種類があってどれがいいかわからない
などを解決するために、今回はキャプチャボードの機能や種類、用途別おすすめキャプチャボードを紹介します。
目次
キャプチャボードとは
キャプチャボードとは、PS4やXbox、Switchなどのゲーム機の映像をパソコンに出力するために必要な機材のことです。
ゲームからキャプチャボードに出力し、その映像をPCへ出力することで録画や配信ができる仕組みとなります。
PS4やXboxはゲーム機本体にゲーム配信機能が搭載されていますが、細かい配信設定ができないため、より高度で質の高い実況動画や配信を行うためにはキャプチャボードは必須アイテムとなります。
キャプチャボードの種類
キャプチャボードには大きく分けて2つの種類に分かれています。
それぞれメリットや用途に合わせて選ぶことができるので、自分に合ったモデルを探してみましょう。
外付けタイプ
外付けタイプは、その名の通りゲーム機やPCとはケーブルで接続し、PC外部に設置するタイプのキャプチャボードです。
ケーブルのみで接続するタイプですので、PCのパーツを換装する必要はなく、ノートPCや一体型PCでも使用できるため初心者にもおすすめです。
内蔵タイプ
出典: www.elgato.com
一方で内臓タイプはデスクトップPCのマザーボードに取り付け、PC内部にキャプチャ機能を搭載させるパーツとなります。
外付けと異なり、PCパーツとしてに内蔵するため機材がまとまるのと、接続するためのケーブル数が少なくなるためケーブルの不具合等が起こりづらいこともメリットとして挙げられます。
こちらはデスクトップPCでのみ利用可能で、グラフィックボード等を取り付ける拡張スロット(PCI Express スロット)が空いていれば増設可能です。
そのため、PCパーツを扱う必要があったり、ノートPCや一体型PCでは利用できないタイプとなります。
キャプチャボードを選ぶポイント
現段階で販売されているゲーム機の性能を踏まえると、キャプチャボードを選ぶ際に重要となるポイントはいくつかにまとめることができます。
下記ポイントを押さえて購入するキャプチャボードを選択することで、購入後に対応していない等で困ることも少なくなるはずです。
- HDMI端子付き
- 現在販売されているゲーム機のほとんどがHDMIを使用した映像出力がメインです。そのため、HDMI端子付きのキャプチャボードは必須となります。
- パススルー機能付き
- ゲーム機の映像をPCに出力し、PCの画面を見ながらプレイすると操作と映像に遅延が発生します。この遅延を防ぐ方法としてパススルー機能というものがあり、PCに加えてモニター(もしくはテレビ)にも映像を出力することで遅延無く快適にゲームをプレイすることができます。
- 1080p/60fps対応
- 1920×1080の解像度で、60フレームレートを出力できるキャプチャボードを検討しましょう。動画投稿時や配信時に解像度を落としてアップロードすることが可能となるため、高品質な動画を提供するためにも対応解像度の確認は必須です。
また、次世代ゲーム機(PS5など)は120fpsでプレイ可能ではありますが、多くの場合は30or60fpsでの映像視聴となる場合が多いため60fpsでも十分な高品質映像として仕上がります。
- 1920×1080の解像度で、60フレームレートを出力できるキャプチャボードを検討しましょう。動画投稿時や配信時に解像度を落としてアップロードすることが可能となるため、高品質な動画を提供するためにも対応解像度の確認は必須です。
用途別おすすめキャプチャボードを紹介
キャプチャボードの種類を解説したので、ここからは用途別のおすすめキャプチャボードを紹介します。
予算や利用シーンを踏まえて検討してみてください。
最低限の性能で価格を抑えたい人向け
TreasLin HSV321
出典: www.amazon.co.jp
商品名 |
TreasLin HSV321 |
---|---|
接続端子 |
USB 3.0 |
入力端子 |
HDMI |
パススルー機能 |
非対応 |
最大録画解像度 |
1920 x 1080(60fps) |
対応ソフト |
OBS Studioなど |
キャプチャボードの相場が2万円~3万円代に対し、TreasLin HSV321は1万円台で購入できる低価格モデルとなります。
製品も大きくなく、ケーブルを接続するだけで簡単にPCへ出力することができるため初心者にもおすすめなキャプチャボードとなります。
一方で、パススルー機能は搭載されていないので精度が要求されるゲーム(FPSなど)には向いていないのでご注意ください。
低スペック・汎用PCで利用したい人向け
AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS
商品名 |
AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS |
---|---|
接続端子 |
USB 3.1 Gen1 端子(Type-C) |
入力端子 |
HDMI 2.0 |
パススルー機能 |
対応 |
最大録画解像度 |
1920 x 1080(60fps) |
録画形式 |
MP4(「AVerMedia RECentral」をご利用の際) |
対応ソフト |
専用ソフト「AVerMedia RECentral」、サードパーティ製ソフト |
その他 |
動画編集ソフト『PowerDirector 15 for AVerMedia』付属 |
ゲーム機の映像をキャプチャしたいが、使用しているPCのスペックが低い人や汎用的なPCでも手軽に扱える外付けのキャプチャボードです。
高品質なゲーム映像を出力することはもちろんのこと、パススルー機能も搭載されているため、FPSなどの精度が重要なゲームでも遅延無くプレイすることができます。
さらに、動画編集ソフト『PowerDirector 15 for AVerMedia』が付属しており、これからゲーム実況等で動画編集をしたいという人にもおすすめです。
ゲーム映像をPC不要で録画したい人向け
AVerMedia Live Gamer Portable 2 PLUS
商品名 |
AVerMedia Live Gamer Portable 2 PLUS |
---|---|
接続端子 |
USB 2.0(UVC・UAC 対応、プラグ&プレイの簡単接続) |
入力端子 |
HDMI2.0、ヘッドセット端子(4極)、パーティーチャット端子(4極) |
パススルー機能 |
対応 |
最大録画解像度 |
1920 x 1080(60fps) |
録画形式 |
MP4(「AVerMedia RECentral」をご利用の際)、MOV |
対応ソフト |
専用ソフト「AVerMedia RECentral」、サードパーティ製ソフト |
その他 |
動画編集ソフト『PowerDirector 15 for AVerMedia』付属 |
AVerMedia Live Gamer Portable 2 PLUSは性能的には上記で紹介した「AVerMedia Live Gamer EXTREME 2 GC550 PLUS」と大きく変わりありませんが、録画したデータを直接microSDに保存することができます。
ゲーム機の映像を録画してPCで編集したいが、ゲーム機とPCの設置場所が離れている場合でも活躍するキャプチャボードとなります。
もちろん、SDカードを使用せずに直接PCへ録画することもできるので汎用性が高いキャプチャボードとして使えます。
ゲーム配信をしたい人向け
Elgato Game Capture HD60 Pro
出典: www.elgato.com
商品名 |
Elgato Game Capture HD60 Pro |
---|---|
接続端子 |
PCIe x1 |
パススルー機能 |
対応 |
最大録画解像度 |
1920 x 1080(60fps) |
エンコード |
H.264 |
対応ソフト |
OBS Studioなど |
最大ビットレート |
60 Mbps |
ストリーミングデバイスで有名なElgatoが販売している内蔵型のキャプチャボードです。
高度な内蔵H.264エンコーダを搭載しており、パススルー機能も搭載されているため実際のゲーム体験を損なうことなくゲーム配信を行うことができます。
また、高品質な設定で配信をしながら1080p60fpsで同時に録画することもできるため、配信後のコンテンツ作りにも役立ちます。
最高スペック環境を構築したい人向け
4K60 Pro MK.2
出典: www.elgato.com
商品名 |
4K60 Pro MK.2 |
---|---|
接続端子 |
PCIe x4 |
パススルー機能 |
1080P240/1440P144まで対応 |
最大録画解像度 |
4K 60fps |
エンコード |
内臓ソフトウェアエンコード |
対応ソフト |
OBS Studioなど |
最大ビットレート |
140 Mbps |
HD60 Proと同じElgatoが販売している上位モデルの内蔵型キャプチャボードです。
最大出力で4K60fpsまで対応しており、ビットレートも140Mbpsと、最高スペックで高品質な録画・配信が可能となります。
また、HD60 Proと異なり専用の内臓ソフトウェアエンコードとなるため更なる低遅延でゲーム体験を損なうことなくプレイが可能です。
ハイスペックゲーミングPCを使用しており、最高スペックでキャプチャ環境を揃えたい人におすすめです。
用途別おすすめキャプチャボードまとめ
TreasLin HSV321 |
GC550 PLUS |
Live Gamer Portable 2 PLUS |
HD60 Pro |
4K60 Pro MK.2 |
|
---|---|---|---|---|---|
デザイン |
出典: www.amazon.co.jp |
|
|
出典: www.elgato.com |
出典: www.elgato.com |
定価 |
¥10,400(税込) |
¥25,039 (税込) |
¥21,980 (税込) |
¥26,120(税込) |
¥32,873(税込) |
最大録画解像度 |
1920 x 1080(60fps) |
4K 60fps |
|||
パススルー機能 |
非搭載 |
搭載 |
|||
タイプ |
外付け |
内臓 |
|||
用途 |
最低限の機能で価格を抑えたい人向け |
低スペック・汎用PCで利用したい人向け |
ゲーム映像をPC不要で録画したい人向け |
ゲーム配信をしたい人向け |
最高スペック環境を構築したい人向け |
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