本記事では、チェンソーマンの主人公「デンジ」の大切な存在であり、妹のようでもある支配の悪魔「ナユタ」は第2部で衝撃的な最期を迎えることになりました。
しかし、正体が悪魔であることからナユタの生死について様々な可能性が考えられます。
今回はナユタのプロフィールや衝撃的であった「死亡」の詳細な描写、そして彼女の復活や生存の可能性まで考察し、解説します。
この記事は、『チェンソーマン』第1部最終話から第2部最新話までのネタバレを含みます。
目次
ナユタの正体とは?

出典: www.s-manga.net
正体 |
支配の悪魔 |
|---|---|
性格 |
元気、嫉妬深い、破天荒 |
能力 |
指から鎖を出して相手を支配すること |
年齢 |
小学生(10歳前後) |
好きなもの |
デンジ、食パン |
ナユタはチェンソーマン第1部の最終話である第11巻第97話で登場しました。
デンジがマキマを料理にして食べつくした後、岸辺が中国から連れてきた新しい「支配の悪魔」がナユタです。地獄で死んだ悪魔は人間界に転生し、人間界で転生した悪魔は地獄に転生するというこの世界の悪魔の法則どおり、デンジに食べられて死亡したマキマが転生しました。
ナユタとの出会い
デンジのデビルハンターの師匠である岸辺が中国でまだ幼い姿の「支配の悪魔」を発見し、第2のマキマになってしまわないようにデンジに世話役を押し付けました。
「支配の悪魔」が初めてデンジに会った際にはデンジの指をかみ、それに対しデンジは、
『え!?この嚙む力は…!?マキマさん!?』
出典: チェンソーマン 第11巻 97話
と、この時の「支配の悪魔」はマキマの時の記憶がないため、マキマではないものの気づきました。
これは、第2巻第12話でマキマがデンジの指をかみながら、
『デンジ君の目が見えなくなっても私の噛む力で私だってわかるくらいに覚えて』
出典: チェンソーマン 第2巻 12話
と言っていたことをデンジは覚えており、ある種伏線を回収したのだと思われます。
ナユタとマキマの共通点

その噛む力だけでなく「マキマ」特有の螺旋模様の目などの共通点はいくつかありますが、マキマの記憶は受け継いでいません。
そしてデンジとナユタ、パワーの飼いネコのニャーコとマキマの飼っていた犬たちと同じ家で暮らし始めます。デンジは最初戸惑いましたが、ポチタと夢であったときに「支配の悪魔」は他者との対等な関係を望んでいたことやただ誰かに抱きしめてもらいたかったことを聞き、ナユタと同じ布団で抱きしめながら眠ります。
それからデンジにとってナユタは大切な存在になり、ナユタが大学に行くための学費を何とか稼ごうとするくらいの関係性になります。
ナユタの能力

出典: x.com
ナユタはマキマのように総理大臣との契約で不死身に近い能力を持っておらず、遠隔で敵を圧死させたり、マキマが従えていたゾンビの悪魔や天使の悪魔といった数々の悪魔とは何の関係もありません。
ですが、「支配の悪魔」としての能力は持っています。指先から鎖を相手に向かって打ち、当たった相手を支配することができます。作中では家でデンジとキスしているヨル(戦争の悪魔)の額に鎖を打ち、支配していました。
また、マキマと同じようにネズミや鳥などの生物を支配して情報を集める能力もあるのではないかと思われ、第2部で「正義の悪魔」と契約したユウコとの戦闘で鳩の群れがユウコの注意を引き付けたシーンがありますが、これはデンジのサポートとして鳩を操って支配したのではないかと考えられます。
しかし、「支配の悪魔」といえどマキマほどの戦闘能力はありませんでした。
ナユタの死亡シーンについて

第19巻第170話でナユタの衝撃的な死亡シーンが描かれました。
これはチェンソーマン協会の副総裁バルエムの策謀によって引き起こされました。
バルエムの策謀

バルエムは「火炎放射器」の武器人間としてマキマ対チェンソーマンの戦いで初登場した人物です。
第2部でマキマの支配から解放されたバルエムはある一つの目的を持っていました。それは恐ろしく強大な力を持つ「死の悪魔」を殺すことです。
しかしバルエムには死の悪魔を倒すことはできないので、デンジとポチタの契約を破棄させて黒いチェンソーマンに変えることで死の悪魔と戦わせようとしていました。バルエムはそのためにデンジの家に火を放ち、家にいたマキマの犬やニャーコたちを焼き殺しました。デンジはチェンソーマンに変身し戦おうとしますが、ナユタがデンジを逃がします。しかしナユタが暴徒化した民衆に襲われ、連れ去られてしまいます。
回転寿司店

その騒動が収まった後、デンジはアサたちと一緒にナユタを探します。その道中でバルエムが回転寿司屋に現れデンジにナユタに会わせてやると言いました。
そこでバルエムはデンジに寿司を食わせながら、目的がチェンソーマンの持つ能力である「悪魔が持つ名前を存在ごと消す力」を使うために、デンジを不幸にしてほかの人たちがチェンソーマンを怖いと思わせることだと話します。
それを伝えた後に、回転ずしの回転台にシャリの上にナユタの頭が乗せられた状態で運ばれてきます。
ナユタの首だけになった状態を見たデンジは絶望し、第一部でも登場した黒いチェンソーマンに変身しバルエムの首をねじ切ります。この出来事はデンジに「また家族を守れなかった罪悪感」と「生きる意味の喪失」をもたらし、ここからさらに物語が大きく動き出しました。
ナユタの復活や生存の可能性

出典: x.com
ナユタの死は衝撃的なものでしたが、その後の展開や作中の設定から、復活や生存の可能性が考えられます。
悪魔の転生
支配の悪魔であるナユタは、マキマと同じように人間界で死んだ場合は地獄で転生します。その後、新たな存在として人間界に生まれ変わると考えられます。
しかし転生後の悪魔は以前の記憶を完全に失ってしまうので、もし復活した場合でもデンジの妹のような存在のナユタではない新しい「支配の悪魔」になります。
ナユタの生首が偽物の可能性
私は回転寿司屋で流れてきたナユタの生首は偽物だったのではないかと考えています。
その理由はいくつかあります。
左目のほくろの欠如:生首にはナユタのチャームポイントである左目の下のほくろが描かれていませんでした。これが作画ミスの可能性もありますが、意図的であった可能性も考えられます。
バルエムの目的:バルエムの目的はデンジを絶望させ、「黒いチェンソーマン」に変身させることなので、実際に殺さずとも偽物で目的を達成できることや、あえて生かしておくことで保険にすることもできるので殺されていないかもしれません。

死の悪魔しーちゃんの行動:生首が登場する直前の第169話で、当時キガちゃんと名乗っていた「死の悪魔」は寿司を食べながら「ここまでは計画通り」と話していました。なのでこの計画に関わっていたことは確実なので、自身の妹である「支配の悪魔」のナユタを殺さずに偽物を用意していたかもしれません。
ナユタの逃亡の可能性:支配の悪魔の能力を持つナユタはデンジと別れた後、民衆から逃げ切った可能性もあります。
今後、もしかしたらナユタが再登場しデンジを助けるという展開になるかもしれません。

出典: x.com
第1部で「パワー」がチェンソーマンの体から復活したので、一度死んだキャラクターがそのままであるかどうかは分からないので再登場に期待しています。
今後のナユタ
ナユタの死亡はチェンソーマン第2部において極めて重要な転換点になりました。
ナユタが新たな支配の悪魔として登場するのか、もしくは回転寿司屋で流れてきた生首が偽物であった場合、現在もどこかで隠れながら生き続けているかもしれません。
デンジとの深い絆やマキマから受け継いだ支配の悪魔としての能力を考えると、ナユタが今後物語に関わってこないとは考えにくいです。
今後ナユタがどのような形で再登場し、物語にどのような影響を与えるのか、私も一読者としてチェンソーマンを読み進めていきます。




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