本記事では、パワーの正体、能力、死亡した理由やそのシーン、復活の可能性まで詳しく解説します。
本記事では、「チェンソーマン」第1部完結と第2部最新話のネタバレを含んでいるのでご注意ください。
目次
パワーの基本情報

出典: x.com
所属 |
公安対魔特異4課 |
|---|---|
一人称 |
ワシ |
性格 |
虚言癖の人間差別主義者 |
カテゴリ |
血の魔人 |
好きなもの |
ニャーコ |
CV |
ファイルーズあい |
パワーの能力と戦闘方法
パワーはデンジの初めてのバディとして登場しました。彼女はただの人間ではなく「血の魔人」で、能力は自身の血を使って武器を作って相手を切ったり、叩き潰したりします。
魔人とは、人間の死体に悪魔が憑依した存在のこと。魔人になると悪魔の頃より身体能力や生命力は弱体化してしまいます。なぜ弱体化してしまうのに魔人となるのかは現状不明です。
血の武器と弱点

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その武器の種類は多く、ハンマーやナイフ、トンカチや槍などを生成できます。岸辺との初戦闘シーンではナイフやトンカチを作り出し、戦いましたが瞬殺されました。
マンションで岸辺と戦う際には上の階に置いてあった自身の血入りのペットボトルを操作し槍に形を変え、視覚外から攻撃するなど目の前になくても操作できます。
しかしそういった能力にも弱点があり、血をあまりにも出しすぎると貧血になり倒れてしまうので、使う量も考えながら戦う必要があります。
さらに自分以外の血をコントロールして、傷ついた味方の出血を抑えることもできますが、自分の血ではないので苦手です。
マキマ戦での「血の悪魔」となったパワーは他人の体を流れる血を操作し、体の中からナイフや槍を作って攻撃するという相手が「不死身」のマキマでなければそれだけで瞬殺できるほど強い力を秘めています。
デビルハンターとしての毎日
パワーの初登場

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前述のとおりパワーは公安所属のデビルハンターとして登場し、デンジのバディになりました。その後「ナマコの悪魔」を殺したり、「コウモリの悪魔」にデンジをパワーの飼いネコ「ニャーコ」のために生贄にします。
「コウモリの悪魔」をデンジが殺した後、マキマの計らいによりパワーはデンジとアキの住む家に住み始めます。
始まった共同生活

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そこで共同生活をするうちに仲良くなり、「永遠の悪魔」や「サムライソード」たちと戦うなど公安としての仕事をし続けます。レゼ編ではデンジの血を吸いすぎた影響で力をつけすぎたパワーはマキマに血を抜かれる日々を過ごすことになります。
刺客編

刺客編で地獄へとデンジたちと一緒に送られたときには、「闇の悪魔」によって目や手などを切り落とされるなど致命傷を負い、マキマの手によって地獄から生還し、「魔人」であるパワーは切り落とされた手などのけがは血を飲むことによって回復します。
しかし、心のほうは「闇の悪魔」に対する恐怖がトラウマになりデンジやアキと一緒ではないと寝れない日が続きます。
ですがデンジとアキの献身によりトラウマが治っていき、アキの生まれ故郷へと旅行へ行けるくらいには回復し、三人で束の間の平和な日々を過ごします。
銃の魔人襲来
そんな日々を過ごしているときにアキがマキマによって「銃の魔人」へと変えられてしまい、「銃の魔人」がデンジとパワーのいる家へと現れます。デンジはパワーはニャーコを連れて遠くへ逃げるように言い、パワーは避難します。
マキマにとって殺されるパワー

アキがデンジに殺された後もパワーはデンジと一緒に暮らし続けます。
仕事以外の時間は一緒にゲームをしたり、映画を見る毎日を過ごします。
苦しむデンジ
そんなある日、アキを殺してしまった罪悪感で苦しんでいるデンジがマキマの家に招待されます。そこで苦しみを抱えていくことに限界を感じてしまったデンジはマキマの犬として生き、マキマの命令に従い続けることで苦しみから目を背けようとします。
そんな中、突然ドアのチャイムが鳴り、マキマと一緒に玄関へと向かいます。マキマはパワーをここへ来るように呼んでいたのですが、デンジにドアを開けるように命令します。
そして、

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デンジ君がドアを開けて、私がパワーちゃんを殺すから
出典: チェンソーマン 第10巻 81話
とマキマに言われ、デンジはそのことが理解できないままドアを開けてしまいます。
そこにいたのはデンジの誕生日ケーキを持ったパワーでした。その顔はマキマが目の前にいるときの緊張し恐怖している表情なので、ここまで来るのにもかなりつらかったのが見て取れます。
マキマに殺されるパワー
そして指で銃の形をしたマキマが「ぱん」という一言によって、パワーの上半身は吹き飛び、首と下半身だけになってしまいます。「血の魔人」であるパワーは血を飲めばある程度の傷は回復しますが、上半身が吹き飛ぶほどのダメージでは何もできずに死んでしまいます。

マキマがパワーを殺した理由
なぜ部下であるパワーをマキマが殺したのかには理由があります。
それは、デンジがポチタとしている「デンジが普通の生活をする代わりにポチタはデンジに心臓をあげる」という契約を破棄させるためでした。
これまでマキマはアキとパワーをデンジにとっての兄、妹として家族にすることで普通の幸せを与えます。その後与えたすべてを壊すことでデンジが立ち直れないくらい傷つけ、「チェンソーマン」を復活させるためにパワーを殺したのです。
パワーがデンジの血から復活

「チェンソーマン」としてポチタはマキマや武器人間たちと戦います。初めのうちは彼らを圧倒し、マキマも「勝てる気がしない」とまで言わせるほどでした。ですが、悪魔の性質である「人間が恐怖することが力になる」というものを逆手に取られ、テレビで「チェンソーマン」をヒーローとして人々に知らせることで弱体化させます。
そしてマキマはコベニに向けて「天使の悪魔」が生成した千年使用槍を投げることで、チェンソーマンのヒーローとして人間を守る性格を利用して攻撃します。そのままチェンソーマンは倒れてしまいます。
パワーとポチタとの契約

出典: x.com
危機的な状況の中でポチタは精神世界の中でパワーと話をします。パワーはマキマに殺されてしまいましたが、彼女は「血の魔人」なので自身の血があればそれを媒体に存在できるのです。
そして、このパワーは「闇の悪魔」にトラウマを負っていた時にデンジに吸わせた血でした。しかしこのままでは「血の魔人」である彼女といえども消えてしまいます。なのでポチタはパワーに自身の肉を食べさせることでより強い悪魔として復活し、デンジを助けるようにお願いをします。それに対しパワーは
あたりまえじゃ!デンジはワシのバディじゃからな!
出典: チェンソーマン 第11巻 90話
と即答し、チェンソーマンの口から「血の悪魔」として復活します。
復活したパワーと契約

復活したパワーはマキマや操られているデビルハンターたちの体の中に流れている血を操作して、刃物を生成し攻撃します。
それだけでなくそこらにある血や自身の血を使って武器を生成し、投げ飛ばしてマキマを攻撃しますが、ほぼ不死身であるマキマは死なずに「ゾンビの悪魔」によって操ったゾンビの群れでパワーにかみつかせて動きを制限させます。
デンジに対するパワーの愛情

出典: x.com
マキマは動けなくなったパワーの腕を「銃の悪魔」の力で「ぱん」と消し飛ばします。それにびびったパワーはデンジを抱えて逃げようとしますが、また「ぱん」と撃たれてしまい、パワーは完全にビビってしまいます。
そんなパワーに対してマキマは、
パワーちゃん大人しくチェンソーマンを渡しなさい。そうすれば殺さないでまた飼ってあげる。
出典: チェンソーマン 第11巻 90話
と命令され、とデンジを渡そうとします。そのままチェンソーマンを下に置くように命令されますが、パワーはデンジとの日々を思い出し、逆にマキマを攻撃してデンジを抱えて逃げます。
パワーは命は平等に軽く、パワー自身の命も軽いので誰が死んでも悲しむことはないと考えていますが、デンジだけは「初めてできた友達」なので見捨てることはできずに、ゾンビの大群やデビルハンターたちの「カマキリの悪魔」の攻撃を受け、下半身がなくなるほどボロボロになったパワーはデンジと一緒にダストボックスの中に逃げ込みます。
パワーとデンジの契約

出典: x.com
その中でデンジとパワーは久しぶりに会話をします。パワーはデンジを助けに来たのですが、デンジはこれまで毎日ご飯が食べれて、屋根のある家でゆっくり眠るといういい生活ができて満足し、なによりもパワーがもういないこの世界に未練がないと話します。
そんなデンジにパワーはある提案をします。それは「悪魔はこの世界で死んでも地獄で新しい悪魔として生まれ変わる」という原則があるので、地獄で生まれ変わった「血の悪魔」と出会って「パワー」に戻すというものでした。それによって以前と同じようにデビルハンターのバディとして一緒にいられるようにするためのものです。
そしてパワーはデンジに血をやる代わりにまたパワーを見つけるという契約を交わし、デンジを復活させパワーはまた死亡します。
パワーの復活の可能性

デンジを復活させる代わりに死亡してしまったパワーですが、これから復活する可能性は大いにあると考えています。
他悪魔たちの復活例

まず第一部では「支配の悪魔」であったマキマはデンジに食べられて死亡し、第2部で「ナユタ」として新たな支配の悪魔として登場しました。
彼女だけではなく第一部で死亡した「コウモリの悪魔」や「永遠の悪魔」なども、復活した悪魔としてデンジと戦いを繰り広げました。
この世界における契約の重さ

出典: x.com
さらにこの「チェンソーマン」の世界では契約が何よりも重いものになっています。
「永遠の悪魔」とマンションで戦った時に「チェンソーマンの心臓をもらう代わりに無傷でほかの人間を解放する」という契約が出されていました。デンジはそんなの嘘だろと疑いますが、アキの先輩である姫野によると悪魔が使う契約という言葉には強い力があり、契約を片方が守ればもう片方も守らなければならない。もしも守れず破った際には死ぬという原則があるのです。
さらにデンジとポチタとの契約が履行されているのでデンジはチェンソーマンになれるし、生き続けることができます。
契約の継続

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パワーがデンジに血を与え、生き返らせるかわりに「血の魔人」を見つけに行くという契約はまだ生きていると考えます。
それだけでなくパワーは「血の魔人」なのでパワーが与えた血からもう一度復活する可能性もあると思われます。
第一部のマキマ戦でデンジが瀕死になった時に、ポチタとの契約で復活したようにパワーの血はデンジの中にまだありますから、第2部でまた追い詰められたときに復活しても何ら違和感はないように思います。
現在の物語の展開
現在のお話ではチェンソーマンと「戦争の悪魔」は戦闘中でお互いの力が拮抗しています。
ここからチェンソーマンが追い詰められ、「戦争の悪魔」に殺されかけたときにデンジを助けるために復活するか、もしくは地獄に行って「血の魔人」と出会い、そこで契約が履行され「血の魔人」がパワーへと戻るかもしれません。
これからのチェンソーマンの展開に期待です。
まとめ

出典: x.com
パワーは「チェンソーマン」のキャラで一番人気のあるキャラクターです。「血の魔人」としての攻撃的な魅力だけでなく、すごく馬鹿で単純なところもありながら弱いところもデンジとアキには隠さず見せるという女の子としてもかわいいキャラクターです。初期はマキマのようなデンジのヒロイン枠になるのかと思われていましたが、デンジにとっての「妹」のような存在になるのは予想ができませんでした。
初期の「人とは共生できない魔人」として生活感や言うことを聞かない子供として描かれていましたが、話が進むにつれてアキやデンジと生活し、妹のようにかわいがられていく姿は多くの読者の心をつかみました。そんな彼女がマキマに殺されてしまい、退場した後デンジを助けに来るシーンはこの作品の「家族」の美しさを絶妙に描き切っていました。
パワーは思ったことや考えたことは何でも発言し、したいことは何でもするという一見わがままな子供のようです。しかしこの姿は現代に生きる我々が失った「自分の人生を自分のものとして生きる」ということを大事にしていると考えます。
藤本タツキ先生が作り上げた癖が強く魅力的なパワーというキャラクターこそ「チェンソーマン」をより面白くしたキャラクターであると思います。
そんな大人気のパワーが第二部でもう一度デンジと再会して、バディとして活躍している姿を心待ちにしています。



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