本記事では、『呪術廻戦≡モジュロ』第15話『禁術解禁』のあらすじ、主要登場人物、そして作品世界に深く関わる謎や考察について詳しく解説します。
目次
第15話あらすじ
前回は、いよいよ憂花とダブラの決闘が始まる裏では、真剣とマルが対峙し、少し話し合うも結局は戦うことになるというところで終わっています。
憂花の病状、そして決戦へ
車椅子に乗った憂花は、病の進行により視界にも影響が出ていました。
航空機で決戦の場へと移動中、近くに控える美野を兄である真剣と誤認してしまうほど、その体は衰弱しています。この状況から、たとえダブラとの戦いに勝利したとしても、憂花の体が持たない可能性が示唆されました。
憂憂の登場とダブラの「孤独」
決戦前、シムリア星ルメル族の代表者であるダブラの元に、シン・陰流当主である憂憂が姿を現しました。
年老いた憂憂は、孫だと思われる3人の少年・少女を連れています。彼の目的は、70年間の平和な世界で知ることがなかった「暴力の頂点」を子供たちに見せることでした。
憂憂はダブラに対し「アナタの孤独もきっと癒える」と告げます。これは、ダブラがかつての五条悟や両面宿儺と同じく、強すぎるがゆえに孤独を抱えている存在であることだと思われます。
魔虚羅の顕現と憂花の「十種影法術」
決戦の場に到着した憂花は、車椅子に乗ったまま上空から投下されるという驚きの方法で現れます。着地直前、憂花は間髪入れずに「布瑠部由良由良」と呪詞を唱え、最強の式神である「八握剣異戒神将魔虚羅」を顕現させました。
これにより、憂花の術式が禪院家相伝の「十種影法術」であることが判明します。
対するダブラは、自身の術式である「■■■」と「光」を用いて魔虚羅に攻撃を開始します。「■■■」は地球人には発話不可能な、デスクンテに伝わる「質量をもった殺意」であり、魔虚羅は登場早々、その攻撃によって体中を串刺しにされました。
魔虚羅は、史上初となる地球外の術式への適応をスタートさせ、15話が幕を閉じます。
第15話の解説・考察ポイント
憂花の真剣への想い
今回の冒頭、憂花の真剣への想いが深く描写されました。
憂花「もし生まれ変わったら、次はお姉ちゃんがいいな」
出典: 呪術廻戦≡モジュロ 第15話
と、姉として生まれ変わりたいと願いますが、兄との今までを思い返し、「お兄ちゃんが下手だった」とも思うのにも関わらず優しい微笑みが描かれます。
しかし、冒頭では美野のことをしっかり認識していたのに、兄のことを想っていたからか、美野を真剣だと誤認するほど朦朧としています。これは真剣に来てほしいという心の底の願いが誤認を生んだのだと思われます。
降下直前、友達を助けたかった憂花に真剣が助けてくれたことを思い出し、
憂花「次、生まれ変わっても、また妹がいいな」「その時のお兄ちゃんは―――」
出典: 呪術廻戦≡モジュロ 第15話
と、お姉ちゃんとして生まれ変わりたいと思っていたのに、真剣との思い出を振り返るたびに、でもやっぱり生まれ変わっても「真剣の妹」がいいと思う、憂花の想いが響く、感動的な描写でした。
憂花の術式は「十種影法術」?
憂花は苗字が「乙骨」であるとはいえ、真希の孫でもあるため「禪院」の血が流れていることもあり、憂花が「十種影法術」の使い手であることが判明しました。
出典: x.com
その秘策として「八握剣異戒神将魔虚羅」を投入しました。憂花は病により体がボロボロの状態ですが、影に隠れることで魔虚羅を囮や時間稼ぎとして利用するクレバーな戦術を見せます。
しかし、魔虚羅を調伏しているのかどうかは不明となっています。自らの命を懸けた縛りによって魔虚羅を操っている可能性や、本編「渋谷事変」の伏黒恵のように、強制的に複数人を巻き込む形で魔虚羅の調伏の儀を開始した可能性もあります。
憂花の術式のもう一つの可能性
出典: x.com
憂花の術式は「十種影法術」ではなく、乙骨憂太の術式であった「模倣」が遺伝している可能性もあります。「十種影法術」をどうにかして「模倣」し、魔虚羅を顕現させたというわけです。
理由として、真剣が「フィジカルギフテッド」であることから、憂花も「十種影法術」であるとすれば、禪院に関わる術式ばかりとなってしまうので、なんとなくのバランス的にも憂花は乙骨の血が流れていることがわかるように「模倣」であるという可能性です。
これしか理由はないですが、筆者の個人的になんとなく「模倣」じゃないかと思っているだけでもあります。
ダブラの術式「質量をもった殺意」
出典: www.youtube.com
ダブラの術式は「■■■」と「光」であり、「■■■」は地球人には発話不可能な「質量をもった殺意」であることが判明しました。
この術式は光速の攻撃を放ち、顕現直後の魔虚羅を串刺しにするほどの威力を見せます。地球外の術式であるため、魔虚羅がどのように適応していくのかが今後の大きな焦点となります。
魔虚羅とダブラの戦いの行方
魔虚羅は「あらゆる事象への適応」という強力な能力を持ちますが、過去には宿儺や五条悟といった強敵によって適応前に倒されています。ダブラが地球外の術式であるため、魔虚羅が適応できるのか、あるいは適応する前にダブラが一撃で撃破するのか、気になるポイントです。
出典: x.com
宿儺が魔虚羅を倒せた理由、八岐大蛇という似た能力の知識、斬撃と炎の2種類の攻撃方法、どちらでも一撃必殺可能な火力があったからで、五条悟が魔虚羅を倒せた理由は、事前情報があり、無制限の遠隔「茈」を撃ち込めたから、とどちらもある程度の知識があったからだと思われます。
出典: x.com
宿儺vs魔虚羅の際、宿儺が「解」を浴びせ、その後に「伏魔御廚子」で「捌」も加えた絶え間ない斬撃にも、魔虚羅は耐えきりました。これは適応対象が「解」という「技」ではなく、「斬撃」そのものに適応したから耐えたということです。
つまり、ダブラの術式の「光」そのものに適応したり、「殺意」そのものに適応できるのなら、魔虚羅の勝ち目はあると思われます。
憂憂の発言と虎杖介入の可能性
決闘直前、憂憂がダブラに対し、こんな事を言いました。
憂憂「アナタの孤独も、きっと癒える」
出典: 呪術廻戦≡モジュロ 第15話
これは、ダブラの強さ故の孤独を表しているのとともに、虎杖悠仁がこの決闘に介入してくることを示唆しているのではないかと思われます。
五条も宿儺も最強が故の孤独を抱いていました。そして、現在の虎杖も最強からくる孤独だけではなく、今まで一緒にいた仲間たちの死によって孤独を感じています。
何より、虎杖は宿儺の孤独を救おうとしたこともあるからこそ、ダブラの孤独もわかってあげられる、五条から託された想いを据えて、この決闘に介入する可能性は高いと思われます。
さらに、旧知の仲で恩義もある先輩たちの孫のことの現状を知ったら、真っ先に助けに来る、それが虎杖悠仁という人間だと思います。
憂憂の存在
ダブラの目の前に現れた憂憂ですが、周りに黒鳥が何羽も飛んでいます。
これは、憂憂の術式である「空間移動」による、「魂の入れ替え」で冥冥の身体に憂憂が入っている可能性があります。だからこそ、冥冥の身体に刻まれた「黒鳥操術」が使えるために黒鳥が周りを飛んでいるのではないかと思われます。
他にも髪型が冥冥に似ているのも、冥冥の身体に入っているからで説明できます。
まとめ
『呪術廻戦モジュロ』15話「禁術解禁」は、憂花の「十種影法術」と魔虚羅の顕現、そして異星の王ダブラとの決闘という、まさかの展開となりました。
病により命の危機にある憂花が、自らの命を懸けて最強の式神を操る姿は、深い感動と緊迫感を与えています。ダブラの地球外の術式に対し、魔虚羅がどのように適応し、戦いがどのように進展するのか、そして憂花の運命や、虎杖悠仁をはじめとする他キャラクターの介入があるのか、今後の物語から目が離せません。

















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