本記事では、チェンソーマンに登場する「死の悪魔」しーちゃんの正体や能力、そして彼女の目的まで詳しく解説します。
この記事では「チェンソーマン」第2部の最終話までのネタバレを含んでいるのでご注意ください。
目次
死の悪魔とは何なのか?

死の悪魔について
「死の悪魔」は、「チェンソーマン」第2部第146話でその存在が明かされました。「死の悪魔」とは「支配」、「戦争」、「飢餓」に並ぶ「四人の騎士」の一角であり、その中でも最も恐れられる名を持った「超超最強の悪魔」とナユタは説明しています。「死の悪魔」の強さの根源は、人間を含むあらゆる生物が避けて通れない「死」に対する絶対的な恐怖に由来します。
死の悪魔の正体
物語の序盤では「飢餓の悪魔」を名乗っていた「キガちゃん」と名乗っていた女の子が、物語終盤で「死の悪魔」のしーちゃんであることが分かりました。そして本当の「飢餓の悪魔」は同じように終盤で転校生として登場しましたが、その見た目や強さは全く強くありませんでした。
そして「死の悪魔」は作中で一度も死亡したことがない悪魔、つまり「超越者」であると考えられます。チェンソーマンの世界では悪魔の力は人間の恐怖に比例するので、誰もが死を恐れるこの世界において、「死の悪魔」が最強であることは当然です。
死の悪魔の目的
「死の悪魔」しーちゃんの目的は、未来で「死の悪魔」の能力が発動してしまうせいで人類が絶滅してしまうことを止めることでした。
ですが、しーちゃんがそのために頑張った結果未来が変わってしまいました。
新しい未来は「戦争の悪魔」であるヨルが「チェンソーマン」を武器にして、その力でしーちゃんを消すことで人類が死なないようにします。そして終わらない第2次世界大戦を始めることで永遠に人同士を殺し合わせるという以前よりも最悪な未来になりました。
しーちゃんはそれを止めるためにデンジや「ソードマン」である須郷ミリたちと協力して、「戦争の悪魔」を倒そうとしています。
死の悪魔の姉妹

姉妹の関係性
「死の悪魔」は、支配、飢餓、戦争の悪魔と共に「四人の騎士」と呼ばれる悪魔の一人で、その中の長女にあたります。チェンソーマン本編での言動から、四姉妹の序列は「死の悪魔」が最も上で、次に「飢餓の悪魔」、「戦争の悪魔」のヨル、「支配の悪魔」のナユタが続くと考えます。さらにネタ元となったと考えられる「ヨハネの黙示録」に登場する第一の騎士が「支配」で、第二が「戦争」、第三が「飢餓」、第四が「死」なので、それに準拠しているのでしょう。
さらに第1部の「マキマ」対「チェンソーマン」の戦いで、昔、四人の騎士が協力して「チェンソーマン」と戦い、そして瀕死まで追い詰めたことがマキマから明かされました。
しかし、チェンソーマンと戦っていた過去の協力関係はその後無くなっています。それだけでなくマキマはチェンソーマンの力を使って、ほかの姉妹たちを消そうとしていたことが第1部で語られていました。

マキマ『死、戦争、飢餓、この世にはなくなったほうが幸せになれるものがたくさんあります。それらをチェンソーマンの力で全て消し去ります。』
出典: チェンソーマン 9巻 第84話
死の悪魔の力
使役と制御不能な能力
殺した相手の使役
「死の悪魔」は殺した生物を使役することができます。第2部199話で「偽チェンソーマン」と「飢餓の悪魔」キガちゃんを「落下の悪魔」に倒させて、動けなくなった二人を生きたまま食べました。そして口から人形となった二人を出して、元通りに実体化させた後に命令することができます。
しかし、口から出して実体化させたときにキガちゃんから殴られているので、命令するまではかなり自由ではあります。さらに自身の力で召喚した悪魔は力が制限され、本来の力が出せないといった縛りもあります。
制御不能な虐殺
さらに「死の悪魔」は特定の条件が達成された際にも能力が発動します。それは人類が死に対する恐怖が頂点に達した時に力が発動して、全人類を皆殺しにするというものです。これは「死の悪魔」が寝ていた場合でも、発動する意思がない場合でも強制的に発動してしまいます。
「死の悪魔」は人類に対して友好的なので、殺す意思はありませんが条件が何かしらが原因で達成されたとき自動的に発動してしまうようです。
不死身

「死の悪魔」は前述のとおり、人類に対して友好的なので人類が皆殺しにされないように自分自身で自分の臓器をすべて取りましたが、死ぬことはできませんでした。「死の悪魔」は「支配の悪魔」であるマキマのように契約をしなくても、不死身である点がより「死の悪魔」が別格であることが分かります。
そして誰よりも死のうとした「死の悪魔」が死ぬことができないのは皮肉に感じます。
使役している悪魔たち
「死の悪魔」はその強大な力を使って、数多くの悪魔を支配しています。
落下の悪魔

その中でも最強であるのが「落下の悪魔」です。「落下の悪魔」は根源的な恐怖の悪魔であり、第1部で登場した「闇の悪魔」と同様の「超越者」です。しかし、「死の悪魔」によって殺されて使役されています。「死の悪魔」はキガちゃんたちを食べるときにおいしく食べるように心がけていました。
しーちゃん『鮮度がいい肉はおいしい。命はできるだけおいしくいただくのが礼儀。』
出典: チェンソーマン22巻 第199話
「落下の悪魔」はその考えをもつしーちゃんに対し、心酔しきっていました。
飢餓の悪魔

ナユタやヨルと同じ「四人の騎士」である「飢餓の悪魔」キガちゃんはほかの姉妹とは違い、力は強くありません。初登場時に「偽チェンソーマン」に瞬殺され、人間に対しても石を投げつけるといった攻撃しかできませんでした。
偽チェンソーマン
「偽チェンソーマン」はしーちゃんの手下になった後デンジと戦い、敗北しました。その正体はデンジと「ゴキブリの悪魔」との戦いで見捨てられてた男子高校生の兄弟でした。その高校生が「火の悪魔」と契約し、チェンソーマンのような見た目になっていたのでした。
ギロチンの悪魔

デンジを救出する際にしーちゃんが召喚した「ギロチンの悪魔」は警備員を皆殺しにするように命令されますが、警備員の服と拳銃を細切れにするだけで命までは奪いませんでした。
これはしーちゃんの能力が召喚した悪魔の本来の力を出せないというだけでなく、見た目が平和の象徴である「鳩」に似ていることから人を殺すことはしないという性質があると考察します。
死の悪魔を倒せる存在
チェンソーマン

根源的恐怖の悪魔である「落下の悪魔」までも支配下に置く「死の悪魔」は、まさに「恐怖の大魔王」とまで言える存在です。そんな強大な敵に対抗できる唯一の存在は「チェンソーマン」であると作中で語られています。
かつて「死の悪魔」たち「四人の騎士」と武器人間の元になった悪魔たちと戦い、対等に戦えたチェンソーマンだけが「死の悪魔」を食べることで殺せる存在です。
なのでデンジかチェンソーマンだけが「死の悪魔」と戦える唯一の存在です。
死の悪魔の現在
「死」の概念の消失
最終回を迎えた現在では「死の悪魔」がチェンソーマンによって食べられてしまい、死亡しました。
それによってチェンソーマンの世界で「死」の概念がなくなり、ヨルがデンジに負けを認めさせることで「チェンソーマン」を武器にしたいために「チェンソーマン」とヨルが戦うことになります
そして、壮絶な戦いの末にヨルは瀕死の状態まで追い詰められ、そのままデンジに負けそうになりました。しかし、デンジは死にかけのヨルに血を与えて助けます。その理由はデンジが「死の悪魔」を食べたらヨルとエッチをするという約束があったためでした。
そしてヨルは休戦を提案して、そのまま二人でエッチをしようとしていると強大な謎の「虫の悪魔」が大量にやってきました。
死のなくなった世界
なぜ、虫の悪魔が強くなったのか。それは、まず繁殖力の高い生物の子は淘汰される数もそれに比例して大きくなります。
しかし「死」がなくなった世界ではその生物の子たちは「死」がないために永遠に生き続け、その繁殖のために人間が食われ続けることになりました。そして、人間は虫に対して恐怖を食べられ続けながら感じることになります。
そんな世界でデンジたちは「虫の悪魔」に食べられてしまいました。
デンジを食べた「虫の悪魔」とは?
作中でデンジを食べた「虫の悪魔」は明らかになっていませんが、その候補は一つだけあります。
それは「バッタの悪魔」であるのではないかと考えられます。その理由は、『チェンソーマン』は「ヨハネの黙示録」から多くのキャラクターを生み出しており、「死の悪魔」や「支配の悪魔」もそれらがモデルとなっています。そこに登場する「アバドン」というイナゴを率いる悪魔が存在するからです。
さらに、日本ではほぼ被害はないですが、イナゴ(バッタ)はアフリカ、中東、中国など、これまでに人類を追い詰めるほどの被害を出した生物でもあります。有名なのが「蝗害」というイナゴの群れが作物を食べつくすというものです。つまり、私たち人類にとっての悪夢の一つに「イナゴ」が存在しているのです。
以上からデンジを食べることができるほど強力な悪魔は「バッタの悪魔」であると考えます。
新しい世界
そしてデンジとポチタだけになっただけの世界で、ポチタはデンジの新しい世界のために自分自身を食べることで新しい世界を始めました。
そこではデンジはポチタとは一緒におらず、たった一人でした。そしてそこでは「死」の概念があることからこれまでとは全く違う新しい世界であることが分かります。
つまり、そこには「死の悪魔」が存在していることが分かりますが、しーちゃんとは別の「死の悪魔」である可能性が高くなっています。しかし、「死の悪魔」や「戦争の悪魔」たちは登場せずに、どういった世界なのかは完全には描写されませんでした。
これから新しくなった世界で、「死の悪魔」の予言がここでも起こるのかは分かりませんが、デンジたちが幸せになることを祈ります。
まとめ
「死の悪魔」は今作において重要なポジションでした。しかし、「死の悪魔」はデンジたちの敵ではなく、この世界を守るためのもう一つの正義でした。
彼女は「死」であるにもかかわらず、人類の存続のために動くという不思議なキャラでした。そんな彼女が自身の命を捨ててまで人類を助けようとした姿は、「死」そのものは私たちにとって敵ではないというように受け取れます。
そして新しい世界に存在する「死の悪魔」は彼女自身の命を犠牲にする必要もなく、学校で友達と一緒に学生生活を過ごせていることを祈ります。




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