ゼルダの伝説シリーズのネタバレを含む考察記事です。筆者の独自解釈や考察を含む内容となっていますのでご了承ください。
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この記事では『ゼルダの伝説 神々のトライフォース(神トラ)』についてまとめて解説・考察しています。
目次
概要
「ゼルダの伝説 神々のトライフォース」とは、1991年に「スーパーファミコン」で発売されたゲームです。
「Wii」や「WiiU」、「3DS」にバーチャルコンソールとして配信されていたり、「Nintendo Switch Online」でも配信されていたりと今の時代でも様々なハードで遊ぶことのできるゲームです。
今作では、これからも続く「2Dゼルダの伝説シリーズ」の基礎を固めた作品でもあり、「マスターソード」や「ブーメラン」、「弓矢」など後のシリーズで定番となるアイテムがいくつも登場します。
ゲーム性・システム
1作目の「ゼルダの伝説」の基本的なシステムを踏襲し、さらにブラッシュアップしたようなシステムとなっています。
画面構成はいわゆる見下ろし型の「画面切り替えスクロール方式」となっており、今後の「2Dゼルダの伝説シリーズ」の定番となっていきます。厳密に言えば、見下ろし型の「画面切り替え」ではなくなっていくのですが、ここでは割愛します。
アイテムを使ってギミックを解く
剣を使っての攻撃、力を溜めて広範囲に放つ「回転斬り」、「ブーメラン」や「弓矢」、「バクダン」、「フックショット」などの様々なアイテムが登場します。
これらを使って敵を倒すだけでなく、ギミックの謎を解くために使うこともあり、「ゼルダの伝説シリーズ」の「ゼルダの伝説らしさ」はこの作品から登場したといっても過言ではありません。
ちなみに、画面の左上に魔法力の残量を示す「魔法メーター」が表示されており、「ファイアロッド」や「クエイク」などの一部のアイテムを使用する際に魔法力を消費します。
アイテム以外のアクション
オブジェクトを押すだけでなく、引っ張る、持ち上げる、投げるといったアクションができるようになり、これらのアクションが必要なギミックが存在したりと、アイテムを使うことだけじゃない要素もあります。
あらすじ・ストーリー
ストーリーを全て大雑把に解説するので、多大なるネタバレを含みます。
大雨の夜中
謎の司祭「アグニム」によって「ハイラル王」が亡き者にされ、兵士を操って七賢者の血を引くものたちを捕らえ、生贄に捧げるという凶行に走っていました。
ハイラルの王女である「ゼルダ」も生贄に捧げるのも時間の問題というところまで迫られており、ゼルダはテレパシーを使って助けを呼びます。その助けを呼んでいる声が夢を介して聞いたのが主人公である「リンク」、大雨の夜中に目が覚めます。
叔父が剣と盾を持ち、外へに出ようとしています。「朝までに戻るから家を出るんじゃない」と言われますが、胸騒ぎが収まらないリンクはハイラル城へと向かいます。
城の地下へ行くと、倒れている叔父の姿を見つけ、叔父の剣と盾を授かります。この剣と盾を使ってゼルダが捕らえられている地下牢まで進み、ゼルダを救出、秘密の抜け道からたどり着いた教会でゼルダは身を隠すことになりました。
マスターソードを引き抜くために
リンクは賢者の子孫の「サハスラーラ」の助言の元、司祭アグニム打倒のための退魔の剣「マスターソード」を手に入れる旅に出ることとなります。
かつて王族を守り、封印戦争で賢者の盾となった「ナイトの一族」、リンクはその末裔だったことも判明し、ナイトの一族から勇者が誕生すると言われています。
勇者の資格を得るためにも、勇気、力、知恵の紋章を集めて、神聖な森の奥にあるマスターソードを引き抜くこととなるのです。
闇の世界
マスターソードを引き抜いた瞬間、ゼルダからの声を聞くこととなります。アグニムの刺客に捕らわれてしまったとのこと、救うためにリンクは再びハイラル城へと向かいます。
マスターソードの退魔の力により、アグニムを撃退するも、アグニムの抵抗により聖地への通路が開いてしまい、リンクも闇の世界へと引きずり込まれてしまいます。
このまま通路が広がっていけば、闇の世界へと封じられた「ガノン」が光の世界へと這い出てきてしまい、世界が滅亡してしまう…。滅亡を防ぐためにガノンを倒し、トライフォースを取り戻さなくてはならなくなるのです。
七賢者の末裔を救う旅
生贄となった七賢者の血を引く者たちは、実は闇の世界へ飛ばされていました。リンクは光と闇の世界を行き来し、各ダンジョンに封印させられている、6人の娘と7人目の賢者の末裔であるゼルダを救います。
そして、7人全員を救った結果、ガノンが潜む「ガノンの塔」の結界は破られます。
エンディング
ガノンの塔にて、再び立ちはだかるアグニムを倒し、ガノンの元へとたどり着いたリンクは死闘の末、ガノンを打ち倒してトライフォースを奪還することに成功します。
元の平和な世界になることをトライフォースに願い、トライフォースに触れます。
すると、ハイラル王を含めた犠牲になった人たち、ガノンによっての被害を受けた人たち、すべてが元通りになり、ハイラルは平和な姿を取り戻しました。トライフォースは再びハイラル王家が守り、ガノンの悪しき心によって変化してしまった闇の世界も、徐々に元に戻るのでした。
世界観・設定など
時系列について
上の画像の通り、時のオカリナでのラスト、魔王と時の勇者の結末によって3つの世界が分岐します。
世界 |
分岐した原因 |
敗北ルート |
時の勇者が魔王に敗北してしまった世界 |
勝利ルートの子供時代 |
時の勇者が魔王に勝利し、時の勇者が7年前に戻った後 姫に魔王の計画を伝え、魔王の計画が失敗した世界 |
勝利ルートの大人時代 |
時の勇者が魔王に勝利し、時の勇者が7年前に戻ってしまい、 7年後の世界に魔王が復活しても勇者が現れずに、 神によってハイラルは魔王もろとも海に沈んでしまった世界 |
「神々のトライフォース」は、時のオカリナの勇者が魔王に敗北したルートの一番最初となっています。
リンクについて
本作の主人公であり、プレイヤーの分身です。本来デフォルトネームは存在していませんが、CMや取扱説明書などにリンクと呼ばれているため、「リンク」という名前が浸透しています。
封印戦争で犠牲となった「ナイトの一族」の末裔で勇者の資質があり、一族の秘伝の技である「回転斬り」を使いこなし、行く手を阻むものを倒していきます。
両親は不明、左利きでハイラル城の南のポツンと建っている一軒家に叔父と2人暮らしをしており、人の話をちゃんと聞かないという欠点があります。
ナイトの一族について
かつて封印戦争で多くの人命が犠牲となった「ナイトの一族」ですが、その詳細は不明となっています。ハイラル王家のために尽くした一族として、「シーカー族」と似た存在ですが関係はないと思われます。
ガノンについて
本作の黒幕で、ある時偶然に、異次元にある聖地への入口を見つけてトライフォースを手に入れてしまいます。トライフォースを手にした時「魔王ガノン」が誕生します。
トライフォースの力を使って聖地をガノンの欲望の世界に変えますが、これが本作に登場する「闇の世界」です。
聖地への入口を見つけた時は「魔盗賊ガノンドロフ」と呼ばれており、ガノンドロフの名が初めて登場したのが本作となっています。
封印戦争について
「魔王ガノン」がハイラルの地を侵略しようと願ったのかは不明ですが、聖地の入口から悪しき力が湧き出してきたのです。
この悪しき力によってハイラルに不吉なことが起き始めたため、ハイラル王は7人の賢者に悪の封印を命じます。
賢者たちはマスターソードを使いこなせる勇者を探している間に、ガノンの悪しき力がハイラル城に迫ってきています。ガノンの力に「ナイトの一族」は命を賭けて対抗している間に、賢者たちは聖地の入口の封印に成功し、一旦はハイラルの平和が守られたのでした。
以上の戦いのことを「封印戦争」と呼ばれ、本作の数百年前の出来事となっています。
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