『ゼルダの伝説』シリーズ最新作の『ゼルダの伝説 知恵のかりもの』の時系列について考察してみました。シリーズの他タイトルとの関係性なども解説しています。
目次
歴代作品の時系列について
ゼルダの伝説シリーズには、「ハイラル史」または「ゼルダ史」と呼ばれる歴史が紡がれています。2024年現在では全19作品(外伝作除く)が発売されており、これらのタイトルはすべて時系列として繋がっています。
詳しくは以下の記事で解説しているのでぜひご覧になってください。
知恵のかりものの概要
2024年9月26日に発売予定のシリーズ最新作タイトルです。
シリーズ初のゼルダ姫が主人公の作品であり、見下ろし型ゼルダ、いわゆる「2Dゼルダ」のアタリマエを見直して新しい遊びに挑戦したそうです。
あらすじ
広大なハイラル各地に謎の裂け目が生まれ、人や物を飲みこむ「神隠し」が発生。剣士リンクもこれに飲みこまれて行方不明に。残されたゼルダ姫は民やリンクを救うため、ハイラルをめぐる冒険へと旅立ちます。
出典: www.nintendo.com
Nintendo Directで公開された映像
知恵のかりものの時系列について
早速「知恵のかりもの」の時系列について考察していきます。これらはいわゆる考察であり、確定情報ではないということにご注意ください。
まず筆者は結論として勇者敗北ルートの「リンクの冒険」の後か、勇者勝利ルートの子供時代の「4つの剣+」の後じゃないかと予想しています。
ガノンとトライフォースについて
本作には「ガノン」と「トライフォース」が登場します。
ガノンは「青い魔物」、トライフォースは「大いなる力」として曖昧だったり、名もなき魔物として伝わっています。これにより、ガノンもトライフォースも伝承としてあまり伝わっていないほど未来なのではないかと予想できます。
さらに、「ヌゥル」が借りているだけでガノンは本物ではなく「カリモノ」としての偽者だったので、本体はもうすでに滅んでいる可能性すらあります。
リンクの冒険の後の可能性
勇者敗北ルートの一番新しい箇所だと思われる理由を解説していきます。
マスターソードがない
まず、マスターソードが一切登場しないことです。
敗北ルートだと、トライフォース三銃士と初代ゼルダの伝説の間、「ハイラル王国衰退」のあたりでマスターソードは理由は不明ですが行方不明となっており、つまり初代ゼルダの伝説以降マスターソードは登場しません。
ですので、「知恵のかりもの」でマスターソードが登場しないのは当然のことです。
トライフォースで統治していた
トライフォースは初代ゼルダの伝説の時代において、ハイラル王自らトライフォースを使ってハイラルを統治していた時代があるので、トライフォースは存在しています。
ですので、トライフォースが認知されているこの世界において、「大いなる力」として伝承が曖昧になっている「知恵のかりもの」とはちぐはぐになってしまいます。
このことは「リンクの冒険」の取扱説明書にて判明した設定です。
4つの剣+の後の可能性
勇者勝利ルート子供時代の一番新しい箇所だと思われる理由を解説していきます。
マスターソードについて
「知恵のかりもの」のミナミノ森の位置が、「トワイライトプリンセス」のマスターソードが安置されていたラトアーヌの森とほぼ同じ場所にあります。
マスターソードが現存していたとしても、ミナミノ森のどこかに「時の神殿」ごとまだ眠っている可能性があるか、もしくはマスターソードも消失しているかのどちらかだと思われます。
ちなみに、「4つの剣+」にはマスターソードは登場せず、代わりに登場するフォーソードによって、グフーとガノンを打ち倒しています。
トライフォースの存在
トライフォースは勇者勝利ルートの子供時代だと、トライフォース自体の存在は少し曖昧となっています。
トワプリのガノンドロフに宿っていた「力のトライフォース」がガノンドロフ死亡後に行方不明となっていたり、聖地で眠っているような情報もないため、伝承が伝わっておらず「大いなる力」として曖昧になっているのではないかと思われます。
4つの剣+と似ていること
「4つの剣+」において、「青の巫女の村」にて子供が行方不明になるというイベントがあります。
「4つの剣+」でも「神隠し」という文言も出ており、それが「知恵のかりもの」の神隠しの起源なのであれば『”昔から子供が神隠しにあっている”』という現象が昔から存在していることにも繋がります。
さらに「4つの剣+」には、魔獣ガノン、川ゾーラ、デクナッツが登場しており、そして「トワプリ」ではなぜか登場していなかったゲルド族も「あやしの砂漠」で生活しています。
4つの剣+のガノン
「4つの剣+」に登場するガノンは、「トワプリ」で倒されたガノンドロフが転生したものなため、唯一同一人物でないガノンドロフとなっています。
ゲルド族の掟を破り、邪悪な武器である「トライデント」を奪うことで「ガノン」へと変貌します。
フリザーニャとフリブレイズ
「トワプリ」の雪山である「スノーピーク」には、大きな獣人が夫婦で住んでおり、この獣人は他の種族とも違う謎の種族です。
それが「知恵のかりもの」のヘブラ山には、スノーピークの獣人と似た獣人が住んでおり、ダンジョンのボスも「トワプリ」では「フリザーニャ」、「知恵かり」では「フリブレイズ」という名前となっています。
また、スノーピークに住んでいるマトーニャが「陰りの鏡」の魔力に侵されて変貌したのが「フリザーニャ」であり、ヘブラ山に住んでいる「コンデ」の兄の偽者が変貌したのが「フリブレイズ」だったので、ボスの正体も似ています。
ちなみに、「大地の汽笛」において「氷炎幻術師フリブレイズ」というボスが登場しますが、見た目が全然違うので、おそらく関係ないと思われます。
ハイラルのマップについて
出典: www.nintendo.com
本作のハイラルは、「神々のトライフォース」のハイラルを拡張したようなマップとなっています。
ハイラルの中央付近に「ハイラル城」、そのハイラル城の東に岩が並んでおり、その南には「ハイリア湖」、岩の北側には「ヘブラ山」などなど、一致している点が多いです。
しかし、ハイラルは「ブレワイ」にしろ、「神トラ」にしろ、違う世界の間で似ているようで違うハイラルが存在しているのだと思われるので、地図では判断しないものとしました。
力の剣について
リンクが携えていた剣は「力の剣」という本作で初めて登場した「剣」でした。
「力の剣」は、トリィたちが無の世界を消滅させた時に出現する鉱石の「力のかけら」を使ってルーベリが鍛えたものであり、裂け目の魔物に対して効果的だったから鍛えたとのことです。
つまり、マスターソードとは何の関係もなく、「ホワイトソード」や「夢幻のつるぎ」とも関係のない、新たな「剣」だったのです。
まとめ・総括
時系列は結局どこなのか?
個人的な予想や推測になってしまいますが、筆者は「4つの剣+」の後に位置付けられるのではないかと予想しています。
- ガノンとトライフォースの伝承
- マスターソードが登場しない
- 神隠し
「ティアキン」の後や「初代ゼルダの伝説」から分岐している説を唱えていたものの、これらの根拠により「4つの剣+」の後だと予想しました。
筆者が気づいていない根拠による他の説もまだまだあると思われるので、ぜひみなさんの説も聞いてみたいです。
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