【ネタバレ注意】ブレスオブザワイルド(BotW)のあらすじ・ストーリーを解説【ゼルダの伝説】

攻略大百科編集部
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ゼルダの伝説シリーズネタバレを含む考察記事です。筆者の独自解釈や考察を含む内容となっていますのでご了承ください。

この記事では『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド(BotW)』についてまとめて解説・考察しています。

ブレスオブザワイルドの攻略はこちら

概要

出典: store-jp.nintendo.com

「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド」とは、2017年に「WiiU」と「Nintendo Switch」で発売されたゲームです。

いわゆる「3Dゼルダ」ですが、「ゼルダのアタリマエを見直す」をコンセプトに開発され、シリーズ初の「オープンワールド」となっており、「何でもできるようにする」ということも根底にあり、かなり自由度の高いゲーム性になっています。

以下で解説していることは、いずれも『ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド:マスターワークス』にさらに詳しく載っているので、気になる方はぜひ購入して自分の目で確かめてみましょう。

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ゲーム性

シリーズ初のオープンワールド

シリーズ初のオープンワールドが採用されており、ロードを挟むことなくハイラルの大地を駆け巡ることができるようになっています。

そして、決まった道が存在しておらず、どのダンジョンからクリアしても良いし、寄り道してハイラルの人々と楽しんでも良いので、自分の思うまま自由に遊ぶことができます。

移動方法

今作では、オープンワールドということを活かした、様々な移動方法があります。

のぼる

一部のダンジョンの壁を除き、建造物の壁や崖、木、岩壁などに掴まって登ることができます。つまり、ハイラルのほぼ全てのオブジェクトに登ることができ、ハイラルの到る所に行くことができます。

パラセール

空中でパラグライダーのような大きな布を展開し、滑空飛行ができるアクションです。

旧作にも「エポナ」と呼ばれる馬が存在し乗ることができましたが、今作では、フィールド上にいる野生の馬を捕まえて自分の馬にすることができます。

色んな柄の馬が存在し、馬によってダッシュする回数や移動速度、体力の多さが違っており、自分のお気に入りの馬を捕まえて「馬宿」と呼ばれる宿に登録して、5頭まで預けられることができます。

環境

オープンワールドを活かした自然の環境がリンクを支え、逆に襲われます。

時間の変化

「ムジュラの仮面」にもあったようにゲーム内時間が存在しており、朝、昼、夕方、夜と変化していきます。時間によって、ハイラルの人々の生活にも変化が生じ、朝には散歩、昼は畑仕事、夜には家に帰って寝るなど、本当に生活をしているようになっています。

さらに、魔物も時間によって変化が生じ、夜には寝ている魔物がいれば、夜にしか出現しない魔物もいます。

天候の変化

時間によって天候にも変化が生じます。天候の種類は、「晴れ、曇り、雨、雷雨」があり、雨が降っていると崖が濡れて滑ってしまって登れなかったり、雷は金属に反応し、金属に向かって雷が落ちたりします。

気温の変化

環境と時間によって気温が変化します。夜になると比較的寒くなりますが、平原だとほぼ変化はありません。地域によっての気温の変化が大きく、火山地帯だと特殊な装備でないと燃えてしまったり、雪山だと着込まないと寒さにより徐々に体力が奪われたりと、その場に合わせた装備や薬を使用し対処しないといけません。

シーカーストーン

古代の「シーカー族」によって造られた現実でいうスマホのような石盤です。「シーカーストーン」には、「祠」や「シーカータワー」の起動や「シーカーアイテム」と呼ばれる特殊なアイテムを使用するのに、「シーカーストーン」を使用します。

リモコンバクダン

任意のタイミングで爆発させることの出来る青いバクダンを1個出現させる「シーカーアイテム」で、魔物を攻撃したり、岩や木箱を破壊するのに使用します。

丸い「リモコンバクダン」と四角の「リモコンバクダン」があり、丸い「リモコンバクダン」は坂や風の影響などを受けて転がったり、逆に四角の「リモコンバクダン」は坂や風の影響を受けづらかったりと、状況に応じて使用するものを変えましょう。

ビタロック

対象の物体の時間を止めて動かなくさせることのできる「シーカーアイテム」で、止められる対象は無機物のみですが、強化することにより魔物のような有機物も止められることもできます。

物体の時間を止めている間は、その物体に対して運動エネルギーが溜まるようになっており、時間が動き始めるタイミングと同時に運動エネルギーが解放され、溜まったエネルギーの分だけ吹き飛んでいきます。魔物のような有機物に対しては、運動エネルギーではなく物理的なダメージが溜まっていき、時間が動き始めるタイミングで溜まったダメージ分を与えます。

マグネキャッチ

金属製の物体を磁力で遠距離から動かしたり、浮かせたりすることができる「シーカーアイテム」です。

金属製の物体ならば何でも動かせることができ、「鉄のコンテナ」、「宝箱」、「武器」など様々な金属製の物体があります。一定以上の重量がある物体ならば、魔物に「マグネキャッチ」で動かしてぶつけるとダメージが発生します。

アイスメーカー

水面にならどこでも氷の柱を作ることのできる「シーカーアイテム」です。最大3つまで作ることができ、川や湖だけでなく、滝や水たまりでも作ることができます。

基本的には足場として利用しますが、水場にある物体を下から持ち上げることもでき、「祠」での謎解きなどにも利用します。

ウツシエ

対象の物体を写真として記録することができる「シーカーアイテム」です。撮った写真は「シーカーストーン」に記録されるほか、魔物や生き物、素材、武器を撮ることによりハイラル図鑑に登録することができ、さらに登録している武器などにセンサーを使い探すこともできます。

あらすじ・ストーリー

ストーリーを全て大雑把に解説するので、多大なるネタバレを含みます

始まりの台地から出るまで

目が覚めてから

リンクは謎の女性の声によって眠りから覚めます。目が覚めた場所は不思議な施設で、施設から出ると広大なハイラルの大地が見える絶景の高台でした。

施設から出た先で一人の老人と出会い、ここが「始まりの台地」と呼ばれる断崖絶壁でおおわれている陸の孤島であること、現在のハイラルは滅んでいること、今もゼルダ姫が「厄災ガノン」と呼ばれるハイラルを滅ぼした相手を封じ込めるために戦っていること、そして目が覚めたときから持っていた「シーカーストーン」のことを教えてくれます。

しかし、「シーカーストーン」は能力が封印されており、多くのサポート機能を持っているのを復活させるために「始まりの台地」の各地の祠を巡ることとなります。

祠を巡って台地から出る

4つの祠を巡り、「シーカーストーン」の機能である「リモコンバクダン」、「マグネキャッチ」、「ビタロック」、「アイスメーカー」の4つの機能を復活させます。

復活させると、謎の老人が「時の神殿跡」まで来てほしいと言われ、「時の神殿跡」まで行くとそこで、謎の老人は亡きハイラル王国の王の亡霊であることを告げられます。そのハイラル王に「厄災ガノン」を倒し、今もなお戦っているゼルダ姫を救ってほしい救うための力となってくれる人物が「カカリコ村」にいることを教えてくれます。

ハイラル王からもらった「パラセール」を使って滑空し、「始まりの台地」から出て「カカリコ村」に向かうこととなります。

1万年前の出来事

カカリコ村のインパ

「カカリコ村」にいる助けになってくれる人物というのは「インパ」と呼ばれる人物でした。インパと100年ぶりに再会したリンクだが、リンクが記憶喪失となっていることに対し、インパは1万年前に何があったのかを教えてくれます。

1万年前の出来事

ハイラルの歴史は、ガノンと呼ばれる厄災に見舞われており、その度に「勇者の魂を持つ者」と「女神の血を引く聖なる姫」の力によって平穏を取り戻してきた歴史ということです。

そして、1万年前のハイラルは高度な技術を持っており、例え厄災が復活しても封印を確実とするものを造ります。それが「ガーディアン」と「神獣」であり、厄災が復活しても、勇者と姫とともに封印したということです。

記憶とガノン

インパは、リンクの記憶を取り戻すためには、ゼルダ姫が昔「シーカーストーン」の機能で撮影した「ウツシエ」を見せ、撮影した場所に行けば思い出せるかもしれないということ、「厄災ガノン」を再び封印するためには、ガノンに奪われた4体の「神獣」を取り返すことが必要だと言うことを告げられ、リンクは「カカリコ村」を出ます。

4体の神獣たち

4体の神獣たちは、1万年前ガノンに対抗するために「シーカー族」が造った兵器であり、各種族の英傑たちが使役していたが、現在はそのガノンに乗っ取られ暴走している事態となっています。この4体の神獣たちを取り返すことが目標の一つとなっています。

水の神獣 ヴァ・ルッタ

ゾーラ族の英傑「ミファー」が使役していた象の形をした神獣です。

現在は「水のカースガノン」に乗っ取られ、鼻から放水しゾーラの里周辺に常時雨を降らしています。さらに背中からも大量の水を放水し、貯水湖の水量を増やしダムを決壊寸前まで追い込んでいます。

雷の神獣 ヴァ・ナボリス

ゲルド族の英傑「ウルボザ」が使役していたラクダの形をした神獣です。

現在は「雷のカースガノン」に乗っ取られ、ゲルドの街周辺一体に砂嵐と雷を引き起こしています。唯一雷の対抗策であるゲルド族の秘宝「雷鳴の兜」も「イーガ団」に盗まれており、かなりピンチまで追い込まれています。

風の神獣 ヴァ・メドー

リト族の英傑「リーバル」が使役していた鳥の形をした神獣です。

現在は「風のカースガノン」に乗っ取られ、鳥の形をしているだけあって空を飛んでおり、上空を飛ぶリト族を砲撃してくるようになってしまいました。空を飛べなくなったリト族がリトの戦士たちを送り込むが、返り討ちに遭ってしまい負傷者が続出しています。

炎の神獣 ヴァ・ルーダニア

ゴロン族の英傑「ダルケル」が使役していたトカゲの形をした神獣です。

現在は「炎のカースガノン」に乗っ取られ、デスマウンテンの頂上付近でハンマー状の尻尾を使ってデスマウンテンを刺激し、不定期に噴火させています。

この噴火のせいで観光客が減少し、貧乏になる一方となっており、ゴロン族たちは神獣を追い返しているものの、あまり有効打にはなっていない状況となってしまっています。

100年前の記憶

ゼルダ姫が昔「シーカーストーン」の機能で撮影した「ウツシエ」を辿り、撮影した場所に行けば思い出せるかもしれないとインパに提案されたため、「ウツシエ」撮影した場所を探す旅にも出かけています。

撮影した場所を巡る度、リンクは徐々に記憶を取り戻していき、100年前の真実を知ることとなります。

ハイラル王家の使命

ハイラル王家の王女は「封印の力」と呼ばれる力を秘めており、その力を代々受け継いで「邪悪なるもの」を封印する役目を担っていました。しかし、今作の王女「ゼルダ姫」はまだ「封印の力」を使えず、このことをコンプレックスとして感じていました。

ゼルダが「封印の力」を使えない理由として、力の使い方を母親に教えてもらう前に他界してしまったため、口伝でのみ伝わっていた「封印の力」の修行の方法がわからない状態となっています。

リンクと英傑

若くして剣の才能があり、退魔の剣「マスターソード」にも選ばれているリンクは、ゼルダからゼルダ直属の近衛騎士にも任命されますが、リンクはその才能のためゼルダのコンプレックスの象徴的存在となっており、ゼルダを追い詰めることに繋がってしまいます。

各種族から「神獣」を操る4人の英傑もほぼ同時期に選ばれ、リンクは5人目の英傑となり、さらに英傑たちのリーダーになります。

ゼルダの悩み

ゼルダは「封印の力」が使えないからと、「シーカー族」が残した「シーカーストーン」や「ガーディアン」など古代の技術を研究し、「封印の力」以外のことで力になろうと努力をし始めます。

リンクはゼルダの近衛騎士として、いつでも側で守っていますが、ゼルダからすればコンプレックスの象徴が常に側にいる状況となっており、突き放してしまいます。それでも危険から守ってくれるリンクに対し、ゼルダは徐々に気を許し打ち解けていきます。

ゼルダの修行

「シーカー族」が残した古代の技術は順調に解析が進みますが、ゼルダの「封印の力」はまだ使えない状況が続いてしまっています。このままでは、いざ厄災が復活したときに対処できないため、ハイラル王はゼルダに「古代の技術の研究より、封印の力を使えるようになる修行に専念しろ」と命令されてしまいます。

ゼルダは研究ができないことに対し気落ちしてしまいますが、修行に専念します。しかし、いくら修行をすれど「封印の力」は使えず、最後の修業の場である「ラネール山」の「知恵の泉」での修業も失敗に終わってしまいます。

厄災の復活

「ラネール山」での修行に失敗し、下山途中に「厄災ガノン」が復活してしまいます。「厄災ガノン」は1万年前に「ガーディアン」や「神獣」に遅れを取ったことを覚えており、まず「ガーディアン」と「神獣」を自身の魔力を使って乗っ取ります。英傑たちは「神獣」を操り、対抗しようとしていたところに「厄災ガノン」の「神獣」への攻撃によって全滅してしまいます。

ゼルダ覚醒

「厄災ガノン」によって操られている「ガーディアン」は城下町を蹂躙し、侵略されていきます。リンクとゼルダは何もできず、逃げる他、生き残る術はありませんでした。「ハテノ砦」周辺にある「クロチェリー平原」で迫りくる「ガーディアン」からリンクはゼルダを守り続けますが、致命的な一撃を受けてしまい、重症を負います。

リンクがとどめを刺される寸前、リンクを庇ったゼルダは「封印の力」が覚醒し、追ってきていた「ガーディアン」をすべて停止させます。しかし、瀕死の状態のリンクを救うため、ゼルダは「カカリコ村」の「シーカー族」にリンクを「回生の祠」まで運び治癒させることを命令します。

ゼルダの100年の戦い

リンクを「回生の祠」まで運んだあと、リンクが持っていたマスターソードを「コログの森」まで運び、「デクの樹」に再びリンクが訪れるまで守っていてほしいと頼みます。

そして、「コログの森」を去ったゼルダは「ハイラル城」にいる「厄災ガノン」を一人で「封印の力」を使い、本編までの100年間ずっと「厄災ガノン」の力を抑え続け、今もなお戦っています

厄災ガノンとの戦い

厄災の戦い

4体の「神獣」を取り戻し、英傑たちも救い、さらに記憶が戻ったリンクは最後、ハイラルとゼルダを救うために「ハイラル城」へと向かいます。

英傑たちと「神獣」の力を借り、「厄災ガノン」を打ち倒したリンクでしたが、「厄災ガノン」の最後の悪あがきで「魔獣ガノン」へと変貌し、リンクは最後の戦いへと進みます。

最後の戦い

リンクは「魔獣ガノン」を封印するために、ゼルダから「光の弓矢」を授けられ、「魔獣ガノン」を封印することに成功します。「魔獣ガノン」の封印に成功したことにより、ゼルダはガノンの力を抑え続けていた役目から解放され、リンクの元へと100年の時を経て再開します。

エンディング

平和になったハイラルで、復興するためにゼルダとリンクは尽力します。その姿をハイラル王と英傑たちが見つめ、安心したみんなは消滅していき、エンディングを迎えます。

 

世界観・設定など

この「ブレスオブザワイルド」は様々なファンサービスがあり、シリーズをプレイしているとニヤリとできることやびっくりすること、果てには感動することまで、多種多様なファンサービスが用意されています。

その様々なファンサービスは特に、世界観やキャラ、ストーリーなどに散りばめられていたり、ファンサービス以外の今作にしかない設定もあるので、一部を解説させていただきます。

時系列

今作「ブレスオブザワイルド」が「ハイラル史」におけるどの時系列に存在しているのかということは、2023年4月時点では不明となっています。すべての世界が合流した世界“かもしれませんし、”そもそも完全に別の世界“かもしれません。

時系列の考察

筆者の私見を述べるとするならば、「神々のトライフォース」から進んでいく、「時の勇者敗北ルート」だと考えています。

理由として、以下でも説明しますが「ゾーラの里」の石碑にて過去に「ルト姫」が賢者として覚醒したこと、「神獣 ヴァ・ルッタ」の名前が「ルト姫」が由来だということ、「神獣 ヴァ・ナボリス」がゲルド族の賢者「ナボール」が由来だということ、そして、ゼルダの名付け方の風習が「初代ゼルダ姫の悲劇」と一致しているからだと考えています。

詳しく説明すると、「時のオカリナ」にて登場するゾーラ族の姫「ルト」と、ゲルド族の賢者「ナボール」が賢者として覚醒していることがポイントとなっています。

賢者として覚醒しているということは、ガノンドロフが悪い奴だとリンクがゼルダに密告した「トワイライトプリンセス」に繋がるルートではない*ことがわかります。

そして、「初代ゼルダ姫の悲劇」が起こってしまったと語られた作品は、「リンクの冒険」なので、これらが一致しているのは「時の勇者敗北ルート」しかないのです。

*密告したからリンクは直接ガノンドロフと戦うことがなくなるため、賢者として覚醒する必要がなくなる

リンク

出典: www.nintendo.co.jp

経歴

ハテノ村出身で、騎士の家系に生まれます。幼い頃から大人を負かすほどの剣術の才能だけでなく、努力家でもあり日々の鍛錬によって実力は非常に高いです。

城内で暴走した「ガーディアン」のビームを鍋のフタで反射し、暴走を止めたという件がハイラル王にまで知れ渡り、実力を認められゼルダ直属の近衛騎士に最年少で昇格します。

性格

シリーズを通して「リンク」という人物は無口な主人公ですが、今作には無口になってしまった理由が語られており、類まれなる才能により目がつけられやすいため、周囲の模範となるように自分自身を律し続けた結果、感情を表に出すのが難しくなってしまったそうです。

しかし、ゲーム本編の100年後のリンクは、記憶喪失ということ、自身の立場が解放されていることもあって、元々の性格に戻りつつあり少し表情が豊かになっています。

利き腕

こちらもシリーズを通して「リンク」は左利きであることが有名で、「左利きの勇者」とも呼ばれることもありました。

しかし、3Dゼルダにいたっては「トワイライトプリンセス」以降右利きとなっており、「ブレスオブザワイルド」でも右腕で剣を振るっていますが、「シーカーストーン」を使うときや「勇導石」を使うときは左腕で行っています。

明言はされていませんが、このことから、元々は左利きだったが、騎士としての鍛錬をしていくにあたって右利きに矯正されたという解釈もできます。

ゼルダ

出典: www.nintendo.co.jp

家族関係

父親であるハイラル王とは、ゼルダが6歳の頃に母親が病気で急死して以来、お互いにどう接すればいいのかがわからなくなっており、お互いのことを心配したり大事に想っているものの気まずい関係が続いています。お互いの気持ちは、ハイラル城内にある「ゼルダの日録」と「ハイラル王の手記」に色々な想いが綴られています。

封印の力

ゼルダの「封印の力」が中々目覚めなかった理由として、母親が病気で急逝したせいで口伝のみで受け継がれていた、姫巫女としての修行方法が伝えられないまま、独学で修行に励んでしまったからです。

さらに中々目覚めなかったために、周囲からの陰口やハイラル王からの重責の押し付け、そしてリンクというコンプレックスの象徴的存在など、周りの環境がゼルダを徐々に追い詰めていき、「封印の力」が目覚めない状況に陥ってしまったというわけです。

「封印の力」が目覚めたきっかけとして、リンクが危険な状況に追い詰められた時でした。本当に大事な誰かを守りたい、この想いこそが「封印の力」を目覚めさせるきっかけになりました。

王家の習わし

ハイラル城内にあるハイラル王の手記に、「王家の習わしに従い、ゼルダと名付ける」という一文があります。つまり、この王家の習わしというのは「初代ゼルダ姫の悲劇」という言い伝えが、「ブレスオブザワイルド」の時代にも伝わっていることがわかります。

「初代ゼルダ姫の悲劇」とは、「リンクの冒険」の説明書にて語られた話です。簡潔に説明すると、「トライフォースをめぐって王家内部での悶着があり、ゼルダ姫が呪いによって永遠に眠り続けてしまい、この悲劇を忘れないためにゼルダという名を名付けるように決まった」という話です。

リンクの冒険の説明書はこちら

厄災ガノン

ガノンとハイラル

出典: www.nintendo.co.jp

これまで幾度となくハイラルを滅ぼそうとした「魔王ガノンドロフ」と同一の存在でありますが、ゲルド族であった頃の面影や自我はなく、ただ滅ぼすためだけに暴走している状態となっています。

「4つの剣+」以外の「ガノン」は同一人物ですが、「ブレスオブザワイルド」の「ガノン」は特殊な存在であり、先ほども記載したように自我がないため、ハイラルを滅ぼそうとする現象そのものとなってしまっています。

憎悪と怨念の権化

「スカイウォードソード」のラスボスである「終焉の者」ですが、リンクに敗北した後、「魔族の憎悪と怨念が、女神の血と勇者の魂が持つものに対して、悠久の時の果てまで輪廻を描く呪縛から逃れられなくなる」と言い放ち消滅します。

その後、「ブレスオブザワイルド」でのラスボスの「魔獣ガノン」は「厄災ガノン」が倒され暴走し「憎悪と怨念の権化」となった姿です。つまり「スカイウォードソード」の時代から何万年と経った「ブレスオブザワイルド」の時代でも、「終焉の者」の呪縛から逃れられていないということがわかります。

シーカー族

長老インパ

100歳を超える老婆として登場する長老の「インパ」ですが、数少ない100年前の「大厄災」経験者として、リンクに今までの歴史とこれからの目的を導いてくれます。

「厄災の黙示録」では、王家の執政補佐官として務めている若い頃のインパを見ることができます。ちなみに、親族として古代文明研究者である姉の「プルア」がおり、100年前の「大厄災」を経験した人物です。

古代の技術

古代シーカー族の技術力は、他の種族を一回りも二回りも上回っており、「ガーディアン」や「神獣」、「シーカータワー」、「回生の祠」など高度な兵器から施設まで、様々なものを開発し生産しています。1万年前の技術力は勇者と姫とともに、「厄災ガノン」を封印しました。

イーガ団

1万年前に「厄災ガノン」を封印した後、ハイラル王家はシーカー族の高度な技術力を恐れてしまいます。シーカー族は弾圧され、従者としての地位を剥奪、最終的にはハイラル王国から追放されてしまいます。

その結果、シーカー族で内紛が起き、ハイラル王家に恨みを持った一派が分裂し、「イーガ団」としてガノンを崇拝する勢力が誕生してしまいます。

カカリコ村

先ほど記載した内紛でまだハイラル王家に味方をする一派ももちろん存在しており、そのシーカー族は隠れ里として「カカリコ村」を築きあげました。

そして、100年前の「厄災ガノン」対策の一環として、ハイラル王家は「カカリコ村」のシーカー族と接触し和解しています。

ゾーラ族

英傑 ミファー

出典: www.nintendo.co.jp

100年前のゾーラ族の姫「ミファー」は、槍術と治癒魔法を得意としており、リンクと幼なじみという関係性です。リンクが幼い頃、鍛錬などで怪我をした時に得意の治癒魔法で怪我を治していたというエピソードがあります。

リンクに対して淡い想いを抱いていましたが、ゾーラ族の中にはハイリア人をよく思わない者も少なくなかったのと、そして、英傑としての使命をまっとうするために、リンクへの想いを胸の中に封じ込めています。リンクへの想いはライネルに襲われた際に守ってもらったからと、ロマンチックな切ない恋をしています。

シリーズをプレイしていると知っていると思いますが、大昔にハイリア人の勇者に恋をしたゾーラ族の姫がいることを、本人も父親である「ドレファン王」も認識しており、「ドレファン王」も娘の恋を温かく見守ることにしています。

ゾーラ族の王子 シド

※画像は「厄災の黙示録」となっています

ミファーの弟であり、ゾーラ族の王子である「シド」は「神獣 ヴァ・ルッタ」を取り戻し、ミファーの魂を解放させるためにリンクと共闘します。

100年前の当時、シドは幼かったためミファーの記憶はあまりありませんでした。しかし、ミファーのリンクへの想いや老人のゾーラ族がリンクを嫌っていることもすべて知っていました。幼い頃は「姉さんを奪った奴」という認識だったと言っていますが、今ではリンクのことは良き友人と想っています。

ゾーラ族の特徴

長命な種族であり、100年以上も普通に生きれるほどで、本編中の老人のゾーラ族は100年前のリンクのことや大厄災を覚えており、「ハイリア人はミファーを奪った」と考えているゾーラ族もいるくらい憎んでいます。

公式の設定に、リト族はゾーラ族が進化した姿であると語られていますが、「ブレスオブザワイルド」にはどちらの種族も存命しているので、違う歴史を歩んだと考えられます。

ゴロン族

英傑 ダルケル

出典: www.nintendo.co.jp

まさにゴロン族のような大胆不敵な性格をしており、リンクのことを相棒と呼ぶほど信頼しています。同じ英傑の「ウルボザ」と一緒に、まだ若いリンクやゼルダたちのことを見守っています。見守っているが故に特にゼルダのことを心配しており、様々なことに気遣っていることを「ダルケルの日記」にて確認することができます。

実は犬が苦手という意外な事実を秘めており、幼い頃「ダル坊」と呼ばれていた頃に追いかけ回されて以来、苦手意識を持つようになったそうです。

ダルケルの子孫 ユン坊

※画像は「厄災の黙示録」となっています

ダルケルの子孫である「ユン坊」は、子孫ということもあり、ダルケルの固有能力である「ダルケルの護り」を受け継いでいます。ダルケルと違い臆病な性格ですが、リンクとともに勇気を振り絞り、「神獣 ヴァ・ルーダニア」を停止させるために共闘します。

ゴロン族の特徴

ゴロン族は他の種族と違い、シリーズを通して見た目がほとんど変わっていないという、珍しい種族です。進化する必要のない、完成された種族ということなのかもしれません。

「ブレスオブザワイルド」で新たに判明した事実として、ゴロン族特有の語尾「ゴロ」は、幼いゴロン族は「コロ」という語尾になっており、成長していくことにより「ゴロ」に変わっていくそうです。

リト族

英傑 リーバル

出典: www.nintendo.co.jp

リト族の戦士として英傑に選ばれた「リーバル」ですが、性格は高圧的で自信家、「厄災ガノン」は僕でも戦えると豪語しています。いわゆる、ツンデレであり、かつて負けた「カースガノン」を倒したリンクを本人に直接言わずに実力を認め、リンクが「厄災ガノン」と戦う時にしっかりサポートすると誓います。

実は努力家であり、様々な鍛錬をこなすことで今の実力を手に入れました。そのため、天才肌であるリンクのことが気に入らないそうです。

リト族の戦士 テバ

※画像は「厄災の黙示録」となっています

リーバルと同様、リトの戦士である「テバ」です。リーバルとは性格や立場が対照的で、テバは「妻子持ちで認めると素直になる」という関係性があります。他の種族の英傑と現代の受け継いでいる者たちとの違いとして、リーバルと子孫でもなく、関係性がまったくない珍しい立場にいます。

リト族の特徴

リト族は、「男は弓に 女は歌に秀でた リリトト湖に住む少数民族」で、自らの羽根を使った織物業が発展しています。

「風のタクト」に登場したリト族と違い、まるで鳥が人の形をしているような姿をしており、ゾーラ族から進化したリト族とは違うということがわかります。

ちなみに「風のタクト」のリト族は、人間に羽根が生えたような姿をしており、しかも幼い頃は羽根も生えておらず、空の精霊「ヴァルー」にウロコを授かることによって羽根が生え、一人前のリト族として認められるという、同じリト族でも全然違っています。

ゲルド族

英傑 ウルボザ

出典: www.nintendo.co.jp

ゲルドの族長である「ウルボザ」は、いわゆる姉御肌のような性格をしており、芯が強く、周囲に気を配ることもできる、かっこいい女性として描かれています。

ゼルダのことを「御ひい様」と呼んでおり、個人的に心配して見守っています。実は、ゼルダの母親と親友で、ゼルダのことはゼルダが生まれた頃から知っており、ゼルダの母親の死後、姫としての使命を果たそうと頑張っている姿に心を痛めています。ウルボザが「神獣」の繰り手になった理由の一つに、ゼルダを支えたいからということもあります。

族長 ルージュ

※画像は「厄災の黙示録」となっています

ウルボザの直系の子孫であり、現族長のルージュは、まだ幼いながら族長を努めており、先代の族長が急逝したため、若くして族長になりました。ゼルダと少し境遇が似ており、ルージュも族長としての力量は本人は納得しておらず、特に「雷鳴の兜」が盗まれたことに対し責任を感じています。

ゲルド族の特徴

「魔王ガノンドロフ」はゲルド族ですが、「厄災ガノン」と成り果ててしまっても、ガノンドロフはゲルド出身だということは「ブレスオブザワイルド」の時代にも言い伝えとして残っています。

「時のオカリナ」のゲルド族は耳が丸く、ハイリア人とは違う種族でしたが、「ブレスオブザワイルド」のゲルド族の耳は尖っています。

ゲルド族のヴォーイ・ハントによりハイリア人との混血が進み、耳が尖っていったという学説があります。他に、「ガノン」という悪を生み出してしまったことを恥じ、ハイラルの神々に対し耳を傾けるようになったから耳が尖っていったという伝承もあります。

「時のオカリナ」のガノンドロフ以降、男の王が生まれていないという設定があり、元々ゲルド族は100年に1度男が生まれると言われていますが、100年経っても生まれない種族になってしまった可能性があります。

地名

今作「ブレスオブザワイルド」の地名の一部には、ファンサービスとしてシリーズに登場した地名や登場人物の名前をそのまま使われていたり、少しもじって使われていたりと、今までシリーズをプレイした方にはニヤリとできるポイントとなっています。

一例として、有名な場所では

  • 「ハテノ村」の北にある「ラネール山」は「スカイウォードソード」に登場した「ラネール地方」から
  • 「リトの村」の北にある「ヘブラ山脈」は「神々のトライフォース」に登場した「ヘブラ山」から
  • 「ゴロンシティ」のある「デスマウンテン」は様々な作品に登場する「デスマウンテン」から

 

細かな地名として一例を挙げるなら、

  • ハイラル平原にある「メーベの町跡」や「メーベ草原」は「夢をみる島」に登場する「メーベの村」から
  • コログの森の周囲にある「マッコレ湖」や西にある「マッコレ島」は「風のタクト」に登場する「マコレ」という賢者の名前から
  • ゾーラの里周辺にある「ルト台地」や「ルト山」、「ルト湖」は「時のオカリナ」に登場する「ルト」と呼ばれるゾーラの里のお姫様の名前から

など、探せば探すほどたくさんのファンサービスがあるので、探して思いを馳せるのも一興です。

その他

以上で解説したことだけじゃない少し細かな設定や、理解していると感動することをまとめています。

マスターソードの声

「ウツシエ」の記憶の中の「決意と苦悩」にて、ゼルダが「封印の力」を目覚めさせるができないことを隠しながら、リンクに対し『「マスターソード」を使いこなせているのか、「マスターソード」に宿る内なる声が聞こえているのか』と問います。

このこと何なのかというと、明言はされていませんが「スカイウォードソード」にて登場した剣の精霊「ファイ」のことを指していることは、「スカイウォードソード」をプレイした方にはわかると思います。

他の「ウツシエ」の記憶の中の「覚醒ゼルダ」にて、ゼルダが覚醒し「封印の力」を目覚めさせた後、瀕死のリンクを抱きかかえているシーンで「マスターソード」の内なる声を聞いています。

その声はプレイヤーにも聞こえており、「スカイウォードソード」で「ファイ」が話すときに流れる効果音を聞くことができます。さらに「ウツシエ」の記憶の中の「マスターソード」にて、ゼルダが「コログの森」に「マスターソード」を安置するシーンで、『いつの日か貴女の主が、ここを訪れるまで待っていてください」と言っていたりします。

つまり、何万年も前の時代である「スカイウォードソード」の時代から「ブレスオブザワイルド」の時代までずっと、「マスターソード」の主であるリンクを「ファイ」は見守り続けているということがわかります。

占い師

100年前に「厄災ガノン」が復活することと遺物の出土を予言、その予言をハイラル王に進言し、その予言通りになった謎の占い師です。占い師はそれ以外の情報はなく、ハイラル王に進言することできるということは高い地位にいるということが推測でき、宮廷魔術師のようなポジションだったのかもしれません。

シリーズに登場する占い師は、占ってもらうと「ハートのかけら」や次に行くべき場所などを教えてくれます。

「トワイライトプリンセス」の占い師は額に「シーカー族」の紋章が刻まれていますが、「シーカー族」なのか「シーカー族」と深い関わりのある人物なのかはわかりません。

ゾナウ民族

ゾナウ民族とは、「ブレスオブザワイルド」に名前のみ登場する謎の種族です。普通にプレイしているだけでは、名前すら知らないプレイヤーもいるかもしれません。

ゲーム内で名前を見ることができるのは、「フィローネ地方」の森の中にある「ゾナウ遺跡群」が目に付きやすいと思います。

「ゾナウ民族」に関連する遺跡は他にもたくさんあり、「ローメイ城跡」や「雷の台地」、「ドイブラン遺跡」が存在しています。他にも各地にある「ゾナウの塔」呼ばれる目的不明の石柱も、「ゾナウ民族」の文明のものです。

「ゾナウ民族」の本拠地は「ゾナウ遺跡群」で、巨大な城や「祠」と連動していたりと技術力も高く、しかも数千年前に忽然と姿を消し、ハイラル随一のミステリーとなっています。

ブレスオブザワイルド 続編(仮)について

2022年に「Nintendo Switch」で「ゼルダの伝説 ブレスオブザワイルド 続編(仮)」が発売予定となっています。

2023年5月に「ゼルダの伝説 ティアーズオブザキングダム」として発売されることが決定されました。

「時のオカリナ」に登場した「ガノンドロフ」と思しきミイラや、上記にも記載した「ゾナウ族」に関係していそうな遺跡、「スカイウォードソード」のように大空へ行けたりと、様々な気になる新要素がプロモーション映像に映っており、非常にワクワクする作品です。

 

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