この記事では、呪術廻戦の登場人物『夏油傑』がなぜ最悪の呪詛師へと堕ちてしまったのか、その複雑な闇堕ちの理由と過程を、過去編「懐玉・玉折」の描写を中心に徹底解説・考察します。彼の優しさと葛藤、そして五条悟との関係性や心理的な側面まで、多角的な視点から紐解いていきます。
この記事では、単行本最終巻までのネタバレが含まれているのでご注意ください。
夏油傑の闇堕ち理由を考察
夏油傑がなぜ呪詛師へと堕ちてしまったのか、それを考察していきます。
PTSD
夏油傑が離反に至ったきっかけのひとつにはPTSDが関係していると筆者は考えます。
心的外傷後ストレス障害(しんてきがいしょうごストレスしょうがい、Post-Traumatic Stress Disorder、PTSD)は、命の安全が脅かされるような出来事(戦争、天災、事故、犯罪、虐待など)によって強い精神的衝撃を受けることが原因で、著しい苦痛や、生活機能の障害をもたらしているストレス障害のこと。
呪術師は命の危険とストレスに囲まれている職業です。「呪術師はマイノリティー」「呪いが見えるなんてやつ、今まで見たことあるか?」という言葉が作中にある通り、適性がないとそもそもなれない仕事です。
そのため、1人あたりにかかる仕事の負担は多いと考えられます。等級が高ければ高いほどそれは顕著になり、単独任務が増えることにより異変に気がつくのが遅くなってしまったのではないでしょうか。
PTSDの基本的症状に下記の3点があります。
- 精神的不安定による不安、不眠などの過覚醒症状。
- トラウマの原因になった障害、関連する事物に対しての回避傾向。
- 事故・事件・犯罪の目撃体験等の一部や、全体に関わる追体験。(フラッシュバック)。
その他に夏油の語りや描写から症状の傾向に当てはまると思われるものをあげていきます。
- トラウマ的な出来事に関連する精神的なイメージ、考え、または動揺する夢を体験する。→任務の失敗。非術師たちの拍手の描写。
- トラウマとなった出来事が今まさに起きているかのように感じる。
→非術師たちの拍手の描写や天内理子の笑顔。 - トラウマのすべてのリマインダー(思考、人、会話、活動)を避ける。
→「弱者生存」「非術師」「五条悟」など - 自分自身や他人について著しく否定的な信念や期待を持っている。
→「非術師を見下す自分」 - 容赦ない否定的な感情。
→「猿は嫌い」 - かつては楽しんでいた活動への興味を失う。
→五条や家入との軽口など - 他の人から離れている、または切り離されていると感じる。
→「悟は一人で最強になった」 - 神経が昂り興奮している。(睡眠障害、イライラする、攻撃的、無謀または自己破壊的、集中できない)。
→九十九との会話や玉折の冒頭の描写など
村での任務
出典: jujutsukaisen.jp
最後の一押しは、恐らく非術師へ抱いた嫌悪感をさらに深めてしまったことです。
非術師は守るべき存在なのか?という疑問を抱いたまま赴いた先で、夏油は呪術師の素養がある双子が座敷牢に閉じ込められている姿を目撃。そして、その幼い双子を罵倒し、虐待する村人たちの醜悪な姿を目の当たりにしました。
村人『この2人が一連の事件の原因でしょう?』
『この2人は頭がおかしい不思議な力で村人を度々襲うのです。』
『私の孫もこの2人に殺されかけたことがあります。』
『黙りなさい化け物め。』
『あなたたちの親もそうだった。やはり赤子のうちに殺しておくべきだった。』
出典: 呪術廻戦 9巻 第77話
守るべき存在を守ろうとしていた術師が、非術師に殺されかけています。
「非術師を見下す自分」と「それを否定する自分」の天秤を傾かせたのは、誰でもない非術師だったことが後の活動に影響を及ぼしたと思われます。
自らが守るべきと信じてきた非術師が、守るべき同胞を虐げる「猿」でしかないという現実は、夏油の信念を完全に打ち砕き、最悪の選択へと彼を突き動かす決定打となりました。
菜々子と美々子の術式は一般人から見ると結構物騒なものです。
村人の一人の殺されかけたことは美々子の術式を目撃したからの発言かもしれません。
菜々子:カメラに映った被写体に影響を及ぼすもの
美々子:括って吊るす 急所狙いの拘束術
離反後に戻った顔色
夏油『火、いるかい?』
出典: 呪術廻戦 9巻 第78話
高専からの離反後、顔色や目の隈などがなくなった姿で家入硝子と五条悟の前に現れます。これは、長年の葛藤と「誰のために戦うのか」という目的の喪失から解放され、「非術師を皆殺しにして術師だけの世界を作る」という新たな「目的」を得て、精神的に「吹っ切れた」状態を示唆しています。
悩みの種だった二つある自分の気持ちに整理がついたのか、小さな双子たちの世話をしているにも関わらず離反前よりも生き生きとしているように思えます。
高専とは道を違える方向に吹っ切れた後どうなったのかは、「劇場版 呪術廻戦0」にて描写されています。
完璧主義と「目的の喪失」が招いた破滅
出典: jujutsukaisen.jp
夏油傑の闇堕ちの根底には、彼の真面目さと「○○すべき」という完璧主義的な思考があったと心理学的に考察できます。
彼は当初「強者は弱者を守るべき」「呪術は非術師のためにある」という強固な信念を持っていましたが、天内理子の死や非術師の醜悪さを目の当たりにする中で、この原理原則が揺らぎ始めました。
「人間は生きる目的を正しく認識できると、より活力を持って生きられる」という心理学の知見があります。夏油にとって「弱者を守る」ことが戦う目的でしたが、その目的が揺らいだことで、呪霊を取り込む苦痛も相まって深い葛藤と精神的な不安定さに陥りました。
そして、九十九由基の言葉や後輩の死、そして村での任務で目撃した非術師の虐待行為が、彼の完璧主義的な思考を「非術師を皆殺しにする」という真逆の極端な思想へと振り切らせる決定打となりました。
この新たな「目的」を見出したことで、彼は迷いを捨て、最悪の呪詛師としての道を邁進していくことになったのです。彼の変貌は、完璧主義が故に「弱さ」や「不完全さ」を許容できず、極端な選択へと走ってしまった悲劇的な結果と言えるでしょう。
五条悟との関係性
“私達は最強”
夏油傑が呪詛師へと堕ちる前、夏油傑と五条悟が高専時代の親友だった時はお互いに「私(俺)達は最強」と言っているくらい、強い信頼関係があったことがわかります。公式ファンブックでは、五条が夏油の判断を善悪の指針にしていたとまで言及されており、彼らの関係性の深さが窺えます。
2人でならどんな呪霊も祓えるし、どんな任務でも遂行できる、そう思っていました。
しかし、2人で臨んだ「天内理子」の護衛という任務に失敗し、伏黒甚爾との戦いの中で「“1人で最強”」になってしまった五条悟、これらにより孤独になってしまいます。
夏油『君は五条悟だから最強なのか?最強だから五条悟なのか?』
出典: 呪術廻戦 9巻 第78話
孤独の中で夏油は、接している相手が「親友の五条悟」なのか、「最強である五条悟」なのかわからなくなっていたのだと思います。
呪詛師に堕ちた後、お互いをどう思っていたのか
夏油傑は?
出典: jujutsukaisen.jp
夏油傑が呪詛師になってしまった最後の一押しとなった、とある村での事件で助け出した双子の子ども「美々子」と「菜々子」に対し、「親友だった」と過去形となっており、今は親友ではないということを答えています。
菜々子『五条悟って何者?超強いんでしょ?』
夏油『んー。親友だったんだ。ケンカしちゃってそれっきり。』
出典: 呪術廻戦 13巻 第112話
五条悟は?
しかし、五条悟は「百鬼夜行」が終わった後、乙骨憂太に対し、まだ親友であることを想っているので、ここでも道を違えてしまっています。
五条「僕の親友だよ。たった1人のね。」
懐玉
【懐玉】:すぐれた才能を持っていること。玉をいだくこと。
【懐玉有罪】:身分に合わない立派なものを持ったり、身分に合わない行いをすると災いを招くということのたとえ。
星漿体任務【上】
任務の目的
- 天元の初期化
呪術師や補助監督に不可欠な結界術(例:帳や高専のセキュリティ等)は天元の力添えがあって今の状態を維持しています。天元は『不死』の術式を持っていますが、『不老』ではない。一定以上の老化を終えると術式が肉体を作り変え、別のなにかに『進化』してしまいます。
その段階になると天元の意志はなくなり、天元が天元でなくなってしまい、最悪の場合、人類の敵となってしまう可能性があるとのこと。
最悪の事態を防ぐため、500年に1度、天元に適合する人間(星漿体)と同化して初期化する必要があり、星漿体と同化を行うため、五条と夏油はこの任務につくことになりました。
天内理子を狙う存在
- 呪詛師集団『Q』
→天元の暴走で呪術界を滅茶苦茶にしたい派閥 - 盤星教「時の器の会」
→天元を信仰しているがため、「不純物」である人間の娘と同化させることを否定している非術師の宗教団体
任務の裏に潜む術師殺し
盤星教に雇われた術師殺し『伏黒甚爾』は、五条と夏油が任務に奔走する裏で陰に潜み計画を練っていました。

出典: jujutsukaisen.jp
星漿体任務【中】
ホテルでの襲撃
五条と夏油により、呪詛師集団『Q』に圧勝。組織瓦解を成し遂げます。

出典: jujutsukaisen.jp
天内理子に懸賞金が掛けられる
天元からは「天内理子の要望には答えるよう」と指示されているため、友人がいる学校へ向かいました。
世話係の黒井美里と五条・夏油が話をしている裏で生死問わず。3,000万の賞金がかけられたことにより、安全なはずの学校内で戦闘になります。
出典: jujutsukaisen.jp
星漿体が天元と同化するということは星漿体の死を意味しており、今後家族や友人にもう会うことができないという発言があります。
両親が幼い頃に事故で亡くなり、世話係の黒井美里がお世話していました。友人は一般の学生のため、学校で会うのが最後になってしまいます。
夏油は「それじゃあ アナタが家族だ」と微笑んでおり、黒井はそれに「はい」と答えています。
呪詛師が少ない沖縄にしばしの滞在
黒井が盤星教の差し向けた刺客により誘拐されたことにより、沖縄へ。
出典: jujutsukaisen.jp
一時の平穏に身を置きながらも、五条が休めていないことを心配する夏油。しかし五条は「桃鉄99年やった時の方がしんどかった」と返します。「それに、オマエもいる」という言葉に仕方がないという表情を向けていました。
競馬場でレースを見ていた『伏黒甚爾』
楽して儲ける「勝負」には負けていたものの、五条・夏油に削りを入れるという目論見は成功。
盤星教信者にやられたと黒井は証言していますが、「イマイチ襲われた記憶が……」とも口にしており、話が進み、天内理子殺害後に彼が対応していたことが明かされています。
星漿体任務【下】
15:00 懸賞金取り下げから4時間 高専の結界内
高専内に着いたという安心感と睡眠不足の鈍りから術式を解いた五条に伏黒甚爾が接近。天与呪縛のフィジカルギフテッドによる圧倒的なフィジカルで五条は翻弄され、呪具「天逆鉾」の刃が五条を貫きました。
出典: jujutsukaisen.jp
一方、大丈夫だという五条に伏黒甚爾を任せ、夏油は天内と黒井を引き連れ薨星宮へと向かうことに。
薨星宮 本殿
天内と黒井が涙ながらに抱き合い、別れるのを見守っていた夏油。このまま同化するか、それとも道を戻り同化を拒否するか。天内理子に問いかけます。
夏油『私達は最強なんだ。』『理子ちゃんがどんな選択をしようと君の未来は私達が保証する。』
天内『もっと皆と…一緒にいたい。』
夏油『帰ろう、理子ちゃん。』
出典: 呪術廻戦 9巻 第72話より抜粋
夏油が天内に手を差し伸べたその刹那、最悪の事態が起きてしまいます。そして、呆然と立ち尽くす夏油の前に、伏黒甚爾が姿を現し、彼は夏油にこう告げます。
伏黒甚爾『五条悟は俺が殺した。』
夏油『そうか、死ね。』
出典: 呪術廻戦 9巻 第72話
出典: jujutsukaisen.jp
猿
術師であれば死なない程度に斬られたとはいえ、重傷の夏油へ伏黒甚爾は語り掛けます。
伏黒甚爾『親に恵まれたな。』
『だが、その恵まれたオマエらが呪術も使えねぇ俺みたいな『猿』に負けたってこと、長生きしたきゃ忘れんな」
出典: 呪術廻戦 9巻 第73話
無意識に刷り込まれたその言葉は、後に夏油傑の言動に現れています。ちなみに、公式ファンブックにて芥見下々先生から「睡眠学習」との言及があります。
玉折
【玉折】:玉が砕けること。転じて、才人・佳人が若死にすることのたとえ。
2007年8月
不穏な心中
夏油『─── 悟は『最強』に成った。任務も全て1人でこなす。必然的に私も1人になることが増えた。』
『皆は知らない 呪霊の味。嘔吐物を処理した、雑巾を丸飲みしている様な。』
『祓う、取り込む。誰のために?』
『知った上で私は術師として人々を救う選択をしてきたはずだ。』
『ブレるな、強者としての責任を果たせ』
『猿め…。』
夏油は呪霊を取り込み呪霊操術の手駒にしつつ、1人で任務をこなしていく中、自分は強者なのだから弱者を救うために頑張らなければいけないという使命を課していました。この使命自体は、真面目だったからこそ昔からずっと課していました。
この使命を自身に言い聞かせるように頑張っていたものの、たまに脳内をよぎる「猿」という言葉。理子が「猿」に殺され、最強になった五条に置いていかれ、1人になってしまった夏油はこんなことばかり考えていたのだと思われます。
肯定されてしまった「言葉」
出典: jujutsukaisen.jp
特級術師「九十九由基」は自分の考えを夏油に語ります。
九十九『呪霊を狩るんじゃなくて、呪霊の生まれない世界を作ろうよってこと。』
出典: 呪術廻戦 9巻 第77話
そもそも呪霊とは『人間から漏れ出した呪力が積み重なり形を成したもの』。呪霊を生み出さない世界の作り方は九十九の考えでは二通りあります。
- 全人類から呪力を無くすこと
- 全人類に呪力のコントロールを可能にさせること
術師本人が死後呪いに転ずるのを除き、術師からは呪霊は生まれません。全人類が術師になれば呪いは生まれないと告げられた夏油の口からは本音が漏れていました。
夏油『じゃあ 非術師を皆殺しにすればいいじゃないですか。』
九十九『夏油君 それはアリだ。』
出典: 呪術廻戦 9巻 第77話
思わず口をついて出た言葉を肯定された夏油の顔は驚きに満ちていました。
夏油が抱いていた非術師への憎悪という「思考された可能性」に、初めて具体的な方向性と正当性を与えてしまいました。この瞬間、夏油の心の中で「非術師を見下す自分」という選択肢が、より現実味を帯びていったと言えます。
九十九は天元の状態は安定していると発言していたが、17巻にて実際は安定していません。
失敗後に老化が加速し『人間』とはかけ離れた姿となり登場。結果として呪霊操術の対象となり、後に羂索の手中に収まることになっています。
後輩の死と生き残った後輩の「言葉」
七海『……もう あの人1人で良くないですか?』
夏油『術師というマラソンゲーム。その果てにあるのが、仲間の屍の山だとしたら?』
出典: 呪術廻戦 9巻 第77話
七海と灰原は二人で「2級」程度だと思われた呪霊討伐任務に向かっていました。しかし、「産土神信仰」という土地神が呪霊化したものであり、「1級」レベルの任務だったのです。つまり、上層部は呪霊のレベルを見誤り、七海と灰原に任務を渡してしまい、灰原は殉職してしまいました。
この灰原の死は、夏油が呪詛師へと堕ちてしまう一端となってしまいます。それは、「猿」のために頑張った結果、仲間はどんどん死んでいく…。それを自覚してしまう事件となりました。
さらに、七海の「1人で良くないですか?」という言葉も、五条悟が「最強」として孤高の存在になったことで、夏油自身が「置き去りにされた」と感じていた孤独感を抉ってしまったのです。
2007年9月 ■■県■■市(旧■■村)
任務概要
- 村落内での神隠し、変死 その原因と思われる呪霊の祓除
追記
- 担当者(高専3年 夏油傑)派遣から5日後旧■■村の住民112名の死亡が確認される
- 全て呪霊による被害と思われたが残穢から夏油傑の呪霊操術と断定
- 夏油傑は逃走 呪術規定9条に基づき呪詛師として処刑対象となる
その後
新宿にて五条悟との問答の後に逃走。
とある宗教団体を乗っ取り、教祖として振舞うことになります。
呪術廻戦0
「来たる12月24日 我々は百鬼夜行を行う」
呪術師だけの楽園を標榜する夏油は、非術師を殲滅させんと、ついに新宿・京都に千の呪いを放ち、結果として、乙骨憂太との対決に敗北し片腕を失った夏油は五条悟の手で命を終えることになります。
そして、後処理が甘かったことにより、1年後に五条悟の封印を招く結果となってしまいました。
偽夏油の正体(羂索)とは?
偽夏油(羂索)に関わりがある存在
加茂憲倫
明治の始め(約150年前)、史上最悪の術師と称された男。額に特徴的な傷のある男は、加茂家の汚点とされています。
京都高専の加茂 憲紀(かも のりとし)と読みが同じ。彼の名は母が加茂家から解放されてほしいという願いと皮肉の元ネタです。
呪胎九相図
元ネタは九相図。屋外にうち捨てられた死体が朽ちていく経過を九段階にわけて描いた仏教絵画です。
明治の始め(約150年前)、史上最悪の術師・加茂憲倫が呪霊の子を孕む特異体質の女性に懐妊と堕胎を9回繰り返す形で生み出された存在、つまり、呪霊と人間の混血児であり、九相図になぞらえる形で個体名をつけられています。
主人公の虎杖悠仁の母親の額には特徴的な傷があり、脹相が虎杖悠仁を弟と呼ぶに至る理由になっています。
羂索の目的・計画
死滅回游編にて登場した「天元」は、「羂索」について語っています。
かつて「加茂憲倫」、今は「夏油傑」の身体に宿っている術師が「羂索」という存在であること。
『日本全土を対象とした人類への進化の強制』が目的であり、『人類と天元を同化』させることによって達成しようとしているその悪意に満ちた計画の一旦。『進化』を果たした「天元」は、人間よりも呪霊に近く「呪霊操術」の対象内であることが明かされています。
因果の崩壊・計画の実行へ
「天元」と「星漿体」と「六眼」は全て因果で繋がっています。
羂索は計画を練り、実行。1度目に「六眼」の術師に敗れた羂索は2度目のタイミングでは徹底し「星漿体」と「六眼」も全て生後一か月以内に殺害します。
しかし、同化当日に六眼と星漿体は現れたのだという。計画には邪魔となる「六眼」が同時に2人現れないことを利用し封印へと方針を変えています。獄門疆に五条悟を封印するのに至ったのにはそういった原因があったようです。
12年前に誰もが予期せぬ事が起こった。「星漿体」と「天元」の同化失敗。呪力から完全脱却した「伏黒甚爾」の介入により、「天元」と「星漿体」と「六眼」の運命は破壊されてしまいました。
そして、そこには「呪霊操術」を持つ少年。羂索の求めていたピースが全て揃ってしまったのです。
星漿体とは
出典: jujutsukaisen.jp
出典: jujutsukaisen.jp
作中の存在では、「天内理子」と「九十九由基」が該当します。
天元との同化しやすい人間が選ばれているようですが、天元が女性であるからか女性が選ばれやすい傾向があるようです。
「天元」の肉体が進化し人類の敵とならぬよう同化するための素質がある人間であり、その在り方はほぼ生贄に近しいものがあります。
九十九は天元と同化した星漿体の声を聞くことができるという特殊能力が備わっていました。
伏黒甚爾
出典: jujutsukaisen.jp
天与の暴君。伏黒恵の父。「天与呪縛」により、呪力を持たず生まれた彼は禪院家で「猿」として扱われていました。特筆すべきは「フィジカルギフテッド」による、その身体能力の高さです。
因果で結ばれていた「天元」と「星漿体」と「六眼」の運命を破壊した張本人。
渋谷事変では降霊術で呪詛師側として呼ばれたものの、呼び出した呪詛師を殺害し特級呪霊を瞬殺する実力を持ちます。伏黒恵が「伏黒」のままであったことに「よかったな」と言い残し自害しています。
夏油傑とは?
【懐玉・玉折】高専時代
東京都呪術高等専門学校二年。
降伏した呪霊を取り込み、自在に操る呪霊操術の使い手。
後に最悪の呪詛師と呼ばれる男。
礼節を重んじ、非術師の救済を信条とする。
同級生の五条とは対立することも多いが、互いに認め合っている関係。
出典: 呪術廻戦 公式ページより
出典: jujutsukaisen.jp
天元との適合者である“星漿体”、その少女の「護衛」と「抹消」という任務を課された五条と夏油。この任務が夏油の考えを変えるきっかけとなっています。
ちなみに、高専時代の同期である家入硝子からは、五条と共に「あんなクズ共」と評されたこともありますが、これは親しい間柄での言葉の綾であり、夏油自身の人間性や優しさを否定するものではありません。むしろ、その真面目さや優しさが、後に彼を苦しめる要因ともなりました。
【呪術廻戦0】最悪の呪詛師時代
非術師を殲滅し呪術師だけの楽園を標榜する最悪の呪詛師。
4人の特級の一人であり、かつて一般人を大量虐殺し呪術高専を追放された。
呪霊たちによる大規模虐殺「百鬼夜行」を画策する。
出典: 呪術廻戦0 公式ページより
「壊玉・玉折」を経て、呪詛師に堕ちてしまった夏油傑。非術師を「猿」と認識し、呪術師だけの世界を作ろうと画策しています。
プロフィール
年齢 |
27歳 |
|---|---|
生年月日 |
1990年2月3日 |
命日 |
2017年12月24日 |
身長 |
187cmくらい |
等級 |
特級 |
生得術式 |
呪霊操術 |
趣味 |
格闘技 |
好きな食べ物 |
ざる蕎麦 |
苦手な食べ物 |
なし |
ストレス |
呪霊を取り込むこと |
一人称 |
「私」 |
担当声優 |
櫻井孝宏 |
まとめ
夏油傑は、正義感に溢れる理想的な呪術師から、非術師を根絶しようとする最悪の呪詛師へと変貌を遂げました。
彼が呪詛師へと堕ちたのには、呪術師としての過酷な現実、非術師の醜悪さに直面した絶望、そして親友とのすれ違いが複雑に絡み合った結果と深く考察されます。その存在は、『呪術廻戦』の物語に多大な影響を与え、読者に「強さとは何か」「正義とは何か」を問いかける、魅力的なキャラクターです。






























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