この記事では、呪術廻戦の最新話の第264話・第265話においての、虎杖悠仁の領域展開についてネタバレ解説・考察しています。第266話の予想や、作品内の伏線やキャラクターのモチーフ、含まれているとされる要素などについてもまとめています。
この記事では、単行本最新巻やジャンプ本誌の最新話までのネタバレが含まれているのでご注意ください。
目次
虎杖悠仁の領域展開
出典: twitter.com
2024年7月の第264話では、虎杖悠仁が領域展開を発動し、第264話が終了します。
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「人外魔境新宿決戦」での「宿儺」との戦いにおいて、乙骨憂太が戦闘不能になり、来栖華の「邪去侮の梯子」が出力不足で宿儺には通用せず、来栖華を守ったことにより黒閃をモロに食らってしまった東堂葵、現在最前線で戦っているのは虎杖だけとなります。
宿儺は乙骨により領域が破られたため術式が焼き切れたものの、東堂葵に放った黒閃により、反転術式を取り戻したので術式が回復するのが容易となってしまいました。
虎杖の術式である「解」を、宿儺と伏黒恵の魂の境界に当てると致命的なダメージを受けてしまうが、避ければ問題ないと宿儺が考えていたところに突如、虎杖が印を結び領域展開を発動させます。領域内で発動させた術式は「必ず当たる」ということを活かすわけです。
駅は領域展開…?
第264話において、虎杖悠仁と宿儺が飛ばされてしまった駅のホームですが、最新の第265話でも領域展開なのか比喩表現なのかまだ不明です。
しかし、五条悟の空港のシーンのような比喩表現ではないと思われ、虎杖悠仁本人も一体これが何なのかわからないまま発動しているので、誰もこの状況がわからないことになっています。
おそらく、駅や他の風景は虎杖悠仁の領域の生得領域(心象風景)であり、それを宿儺に見せたかったのだと思われます。
駅の場所と地元巡り
駅は岩手県北上市北上駅だと思われ、駅の前にある「鬼剣舞」のモニュメント像、そして駅の構内や駅の外見が一致しています。
虎杖悠仁の出身地は宮城県仙台市ですが、6、7歳くらいに仙台に戻るまで祖父の虎杖倭助の仕事の都合により、北上市に住んでいたことがあるそうです。
虎杖悠仁の宿儺への想い
北上市を巡りながら宿儺に対して、虎杖悠仁が自分の生い立ちのようなものを語ります。
虎杖悠仁の歩んできた旅路は、呪術師となってからも死が間近にあり、その喪失に向き合ってきました。
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宿儺に虎杖悠仁のことを知って理解してもらいたいからこそ、自身が思う「正しい死」はこうだと宿儺へぶつけますが、宿儺はそれを理解できるものの「”何も感じない”」それこそが呪いの王としての在り方なのだと。
そして、虎杖悠仁は宿儺に対し、「この気持ちがわからないのか、可哀想な奴なんだな」という”憐れみ”を向けるのです。
この“憐れみ”という気持ちが怒りでも憎しみでもない、宿儺が一番嫌がる感情です。しかもそれが、小僧と呼び続けた「虎杖悠仁」から向けられた感情だったからこそ、ここまでの怒りの気持ちを露わにしたのです。
釘崎の死は確定?
第265話の最後の方、虎杖悠仁が宿儺に自身の死というものの価値観を語っているシーンにおいて、今までのストーリーで死んでしまったキャラたちが描かれていきます。
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虎杖倭助や吉野順平、七海建人など描かれていき、その中に五条悟や釘崎野薔薇も描かれています。
五条悟も釘崎野薔薇も本当に死んだのか?と散々考察されていましたが、ここで描かれていたということはつまり、死亡が確定してしまったということなのかもしれません。
しかし、虎杖悠仁は自身の想いを語っているだけなので、虎杖悠仁は死んだと思っているだけという解釈もできます。
領域展開を使えるようになった理由
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宿儺と五条悟の戦いが始める前、虎杖悠仁は「冥冥」の弟である「憂憂」の術式を使って呪術師の「日下部篤也」と魂を入れ替え、結界術の基礎を修行していました。
そして、宿儺との戦いの最中、黒閃を連発したことのポテンシャルの解放もあったことにより、領域展開が発動できるほどにまで強化されたのだと推測できます。
生得術式
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現在、虎杖が使える「生得術式」は2つあります。呪胎九相図の4番~9番を取り込んだことによる「赤血操術」、宿儺の受肉体として虎杖の身体に刻まれてしまった「御廚子」が存在しています。
つまり、この2つの術式が領域内で必中になるということであり、「御廚子」の「解」を当てて伏黒と宿儺を分離させようという目論見です。
領域展開の掌印
虎杖悠仁が領域展開の発動時に結ぶ印ですが、「地蔵菩薩印」だと思われます。
理由として、宿儺の印が「閻魔天印」であり、これは死んだ者の罪悪を裁く神と言われています。ルーツはインド神話における人類の始祖「ヤマ」であり、「ヤマ」はサンスクリット語で「双子」を意味しています。
そして、地蔵菩薩は閻魔天の化身とも言われており、同一の存在という解釈をすると、虎杖悠仁と宿儺の関係性と一致しています。
駅のホームについての考察
比喩表現ではない
以下の考察は第264話までを見ての内容ですが、第265話を見てみると比喩表現ではなく、虎杖悠仁の領域内であり、本人も何がなんだかわかっていないそうですが、虎杖悠仁の「心象風景」があの駅や他の地元の風景なのだと思われます。
比喩表現
上記の通り、駅のホームは「存在しない記憶」ではなく、五条悟が死亡してしまった時の「空港」のシーンと同様の比喩表現なのではないかと思われます。
五条悟は空港のシーンで北に行くか南に行くかの問いに、迷わず南国へ行くことを選びました。
しかし、虎杖悠仁は北へ行くことを選ぶと思われます。過去ではなく未来へ。自己犠牲的な精神が強い虎杖悠仁は、自身が死んだ後でも幸せになってほしい、長生きしてほしいなど他者に尽くすと思います。
日本の呪術界を救うため、呪術高専のみんなを救うため、何より伏黒恵を救うためなら、虎杖悠仁は自身が死ぬことに何のためらいもないはずです。
五条悟が南を選んだ理由
五条悟は自己犠牲的な精神はあまりなく、自己中心的とまでには行かなくとも傲慢な考えがある人間です。
さらには、「”俺が救えるのは、他人に救われる準備がある奴だけだ”」というセリフもあることから、やはり自分の手だけで救えるのは限界があると思っています。
だからこそ南を選び、自己犠牲ではなく自己満足的に死んでいきました。
虎杖悠仁と五条悟は考えや価値観に違いがあり、南を選んだ五条悟と北を選ぶであろう虎杖悠仁という対比となっています。
なぜ駅のホームに行った?
流れとして、虎杖が領域展開を発動し、必中になった「御廚子」の「解」を浴びせ続け、宿儺と伏黒恵を分離させた時に吐き出した「宿儺の指」をすべて虎杖が飲み込み、虎杖が宿儺の甥という縁ということもあり、虎杖の中へと引き寄せられたと予想しています。
“縛り”
さらには、領域展開時の”縛り”として、自身の命を賭すくらいの縛りを設けて発動したのではないかとも推測しています。自己犠牲的な精神が強い虎杖悠仁だからこその縛りです。
なぜならば、最後のセリフの「”行くぞ!!宿儺!!”」というのは、「一緒に死ぬぞ」という意味も込められているのではないかと思いました。
ここの筆者の考察は証拠を載せているものの、妄想や推測が多いので、鵜呑みにしないでいただけると幸いです。
アニメのオープニング
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第264話のラスト、とある駅のホームにいる虎杖悠仁と宿儺ですが、アニメ1期のオープニング「廻廻奇譚」の冒頭などに映っている電車の雰囲気に似ています。
何かが関係しているのか…それは不明です。
存在しない記憶
本作では2回だけ、この現象が発生しています。しかも、どちらも虎杖と関係したタイミングで発生しています。
存在しない記憶について
1回目は呪術高専の京都校の交流会中、東堂が虎杖と中学校で親友として過ごした日々、という「存在しない記憶」が出てきます。
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2回目は渋谷事変で虎杖と脹相の戦闘において、虎杖にトドメを刺そうとした脹相の脳裏に、脹相が壊相、血塗、他の九相図、そして虎杖とともに食卓を囲む「存在しない記憶」が流れ込みます。
この2回の存在しない記憶は、虎杖の生得術式であり、無意識に発動させていたのではないかと、渋谷事変の当時から考察されていたものでした。
しかし、原作者の芥見下々先生が「存在しない記憶は虎杖の能力ではない」と、「漫道コバヤシ」という番組内で完全に否定されたことにより、この考察は合っていなかったことがわかったのです。
存在しない記憶の発現…?
しかし、この最新話第264話において、終盤に虎杖が領域展開を発動させた次のコマは虎杖悠仁と虎杖悠仁の体にいた宿儺の2人だけで、どこかわからない駅のホームにいるコマで虎杖悠仁が「”行くぞ!!宿儺!!”」というセリフとともに、第264話が終了します。
この駅のホームにいる2人は、やはり実は虎杖悠仁の生得術式である「存在しない記憶」を宿儺に見せているのではないか、という推測になります。
存在しない記憶の否定
筆者の考察としては、「存在しない記憶」ではないと推測しています。
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理由として、やはり芥見下々先生によって否定されているからこそ、そこは覆らないのではないかと思われ、駅のホームのシーンは五条悟が死亡してしまった時の空港のシーンと同様の比喩表現なのではないかと推測しています。
虎杖と宿儺の関係
虎杖悠仁の父親である「虎杖仁」は、第257話において衝撃の事実が判明しました。
虎杖悠仁と宿儺は甥
それは、「虎杖仁」は平安時代の宿儺の双子(兄か弟かは不明)の転生体だったのです。この事実により、虎杖悠仁と宿儺は甥であり、親子でもあるという関係性と言えます。
なぜなのか、まず前提として、一卵性双生児の双子は魂の形が同質であるために、呪術では同一人物と見なされるということ。
つまり、現代だと虎杖仁と宿儺は兄弟であり、その息子の虎杖悠仁とは甥の関係で、虎杖仁と宿儺は同一人物と見なされるので、親子でもあるのです。
さらには、虎杖悠仁の母親である「虎杖香織」は、羂索が乗っ取っていたこともあり、宿儺と羂索の息子とも言えるのです。
エネルギー吸収アリーナについて
第264話にて、ついに発動した虎杖悠仁の領域展開。まだ領域の詳細は不明なうえ、名前すらわかっていないというのに、「エネルギー吸収アリーナ」という名前で呼ばれることがあります。
元ネタは二次創作
この領域の名は二次創作であり、原作の絵に似せてジャンプの本誌風に印刷し、それを撮影して早バレを装ったものが出回ったのが始まりです。いわゆる「嘘バレ」というものであり、原作とは一切関係ありません。
しかし、この嘘の早バレが出回ったことにより、「虎杖悠仁の領域展開はエネルギー吸収アリーナ」という認識が定着してしまいました。
そして、第264話において虎杖悠仁が領域展開を発動したことにより、またこの名が話題となっているだけなのです。
虎杖悠仁ってどんなキャラ?
虎杖悠仁とは「呪術廻戦」の主人公です。
第1話で飲んだ「宿儺の指」という特級呪物を飲み込んだことにより、特級呪術師の「両面宿儺」の器となります。
祖父の「虎杖倭助」から「オマエは強いから人を助けろ」という遺言をきっかけに「正しい死」にこだわりがあり、呪術師になってからも仲間や一般人など、手の届く範囲の人をみんな救おうと思っています。
虎杖悠仁の基本情報
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年齢 |
15歳 |
---|---|
生年月日 |
3月20日 |
所属 |
東京都立呪術高等専門学校一年 |
等級 |
1級術師相当 |
好きな食べ物 |
丼もの、麺類 |
嫌いな食べ物 |
なし |
ストレス |
理系科目(molでつまずいた) |
一人称 |
「俺」 |
出身地 |
宮城県仙台市 |
術式 |
御廚子、赤血操術 |
領域展開 |
使用可 |
反転術式 |
使用可 |
担当声優 |
榎木淳弥 |
まとめ
満を持して主人公の領域展開が発動されます。
「人外魔境新宿決戦」に突入してからの虎杖悠仁は、宿儺との戦闘の中で成長していくという、これぞジャンプのバトル漫画の王道を突き進んでいます。
筆者個人としては、シンプルに「解」と赤血操術が必中になり、宿儺と伏黒恵を分離させようとするのだと推測していますが、一体どのような領域展開になるのか、次週の本誌最新話が楽しみですね。
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