バイオハザード1のストーリー解説&考察【ネタバレ注意】

攻略大百科編集部
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バイオハザードシリーズネタバレを含む考察記事です。筆者の独自解釈や考察を含む内容となっていますのでご了承ください。

1996年に発売されて以降様々なシリーズや実写映画が制作されてきた『BIOHAZARD(バイオハザード)』のストーリーについて考察します。この記事では第1作目『BIOHAZARD(HDリマスター)』についてまとめています。

記事:chiro

作品の概要

BIOHAZARD (HDリマスター)

発売:1996年3月22日 (HDリマスターは2014年11月27日)

主人公:クリス・ジル (どちらか選んでプレイ)

舞台:洋館 (アメリカ・アークレイ山地)

敵:アンブレラ社・T-ウィルス

登場B.O.W:ハンター・タイラント

洋館にたどり着くまで

以降、線で囲われている部分がストーリーの説明、それ以外が考察になります。

・ラクーンシティ郊外で起こった猟奇殺人事件の調査のため、ラクーン市警が派遣した特殊作戦部隊S.T.A.R.S.(スターズ)2部隊のうち先行した「ブラヴォーチーム」が行方不明となります。
・そこで主人公クリスジルが所属する「アルファチーム」が調査に赴くことに。
・たどり着いた先で墜落した「ブラヴォーチーム」ヘリを発見するとともにゾンビ犬(ケルベロス)に追われることになりますが、「アルファチーム」を乗せてきたヘリは恐怖のあまりクリスたちを置いて逃亡。
・ゾンビ犬から必死に逃げてたどり着いた先がゲームの舞台となる洋館です。

物語の始まりとなる洋館へたどり着く経緯が描かれています。
この時、前日に墜落事故を起こしたと思われる「ブラヴォーチーム」がどのような行動を取ったかは、後に発売される『BIOHAZARD 0』で明らかになります。

・BIOHAZARD 0

洋館に無事たどり着けたのはクリス、ジル、そして隊長のウェスカーになります。(ジル編ではバリー、ジル、ウェスカー)
ウェスカーの正体はアンブレラ社がS.T.A.R.S.に送り込んだスパイですが、ウェスカー自身はアンブレラをも裏切りライバル企業への転身を実行するために、手土産となる「t-ウィルス」と、様々な生物兵器の実践データ入手を目的としていたことが後に判明します。

・アルバート・ウェスカー

洋館に入ってから

洋館に入ってからはプレーヤーでクリスを選んだ場合とジルを選んだ場合とで見れるストーリーや敵の数が違ってきます。基本的にジルの方がアイテムを多く持てる、キーピックで簡単な鍵を開けられるなど難易度が低めになっています。

・洋館に入ったものの、扉の外はゾンビ犬がいっぱいで出ることができません。
クリス編では館にたどり着くのはクリス、ジル、ウェスカー。館の奥で銃声が聞こえたためクリスが1人で確認に向かいます。そこでゾンビと初遭遇するわけですが、調査を終えて玄関前に戻ると、待っているはずのジルとウェスカーがいなくなっています。(ジルは監禁されているが後に再会)
ジル編では館にたどり着くのはジル、バリー、ウェスカー。館の奥で銃声が聞こえたためジル、バリーで確認に向かいます。そこでゾンビと初遭遇するわけですが、調査を終えて玄関前に戻ると、待っているはずのウェスカーがいなくなっています

・どちらの編でもここからクリス、もしくはジル単独での館の調査がスタートします。

どちらの主人公を選択しても、必ず玄関前のホールで「俺はここを確保しておく」と言って部下に館の奥の調査に向かわせるウェスカーは後から考えればとても怪しいのですが、この時はまだそこまで考える余裕がありません。言われるがままに生存者を探しに探索に向かうことになります。

・絶対にホールを確保したがるウェスカー

クリス編のポイント

クリス編では、洋館内で再会する「ブラヴォーチーム」のレベッカがパートナーとなります。前日に「ブラヴォーチーム」の1人として現地に赴いたレベッカがどうやって洋館にたどり着いたかは、後に発売される『BIOHAZARD 0』で描かれています。
ピアノで「月光」を弾かなければならないギミックでは、ピアノがまったく弾けないクリスに変わって、レベッカが少し練習をして弾くことになります。

・月光を練習するレベッカ

また、レベッカは化学や薬品の精製・調合が得意で、負傷したクリスを治療してくれる役割も担っています。

ジル編のポイント

ジル編ではともに洋館にたどり着くバリーがパートナーとなりますが、途中で裏切りを受けてしまいます。後に、その裏切りはウェスカーに家族を人質に取られたがためだと判明しますが、裏切ったバリーに詰め寄るシーンで敵と遭遇し、彼から「銃を返してくれ」と言われた際、選んだ選択肢によってバリーが生き残るかどうかが決定します。

・詰め寄られるバリー

・銃を返すか選択するシーン

なお、ジルはピアノが弾けるため、クリス編と違い楽譜を揃えれば自分で「月光」を奏でることができます。このあたりの違いもストーリーを楽しむ上で面白い演出ですね!

謎解き要素と真実の解明

洋館と、別館の宿舎を探索していくうちに、研究員のメモや写真により、徐々にアンブレラ社が秘密裏に生物兵器を研究していたこと、一連の事件が研究中のミスによるウィルス漏洩が原因であったことがわかってきます。
さらに、残されたフィルムに写る研究員たちの中にウェスカーらしき人物が…。実写映画シリーズも相まって今でこそウェスカー=諸悪の根源のようなイメージですが、当時は徐々にわかるウェスカーの怪しい裏の顔にドキドキする展開となっていました。

・研究員として写るウェスカー

初代『BIOHAZARD』は謎解き要素が非常に多くなっています。
今では定番の「アイテムを取ると出口が閉まっちゃうから代わりのアイテムを持ってきてそれと入れ替えて出る」ギミックなど比較的簡単なものから、うっかりしているとゲームオーバーに繋がる(ミスると死亡確定)ものまで様々です。

・2段構えになっている謎解きも

結局どうなった?

・正体のバレたウェスカーが生物兵器「タイラント」を起動。しかし彼自身もタイラントによって殴り飛ばされてしまいます。
・主人公とタイラントとの戦いが終わると倒れていたはずのウェスカーは姿を消しており、施設の起爆装置が作動されます。
・生存者が屋上のヘリポートに着いたタイミングで下からスーパータイラントが出現しますが、最初の洋館到着時ヘリで逃げてしまっていたブラットが舞い戻り、落としてくれたロケットランチャーでスーパータイラントを吹き飛ばし、ヘリにて無事脱出することに成功します。

この作品内だけではその後ウェスカーがどうなったのかわかりませんが、タイラント起動前にアンブレラ社をも裏切るつもりであった旨の発言をしていて、当然この後続くシリーズにも度々名前が登場することとなります。

・起動されたタイラント

生存者が屋上のヘリポートに着いたタイミングで出現するスーパータイラント。最初の洋館到着時ヘリで逃げてしまっていたブラットが舞い戻り、落としてくれたロケットランチャーでスーパータイラントを吹き飛ばすのですが、この演出以降「ラストで誰かがロケットランチャーを投げてくれるので拾ってぶっ放す」のがバイオのラストイメージとして定着することになります。

・ロケラン発射シーンは爽快

気になるウェスカーのその後ですがもちろん生存、脱出を果たしており、アンブレラ社崩壊後トライセル社にてウロボロスウィルスの研究に携わりますが、『BIOHAZARD5』にて自ら自分にウロボロス・ウィルスを投与、暴走した後完全に死亡することになります。
それまでの間にも度々作中に名前が登場するため、この5での決着で昔年の恨みを晴らすことになります。

まとめ

記念すべきシリーズ1作目ではアンブレラ社の悪事と、ウェスカーの野望に翻弄されるS.T.A.R.S.それぞれのキャラクターの人間味が魅力とも言えます。
バリーの裏切りが家族のためであったことや、最初に逃げたヘリの操縦士ブラットが舞い戻ってきてくれる点などが、ゲームクリア後のホッとできる空気を生み出してくれています。
最初に選ぶキャラや展開によって最後のヘリにレベッカやバリーが搭乗していないエンディングもありますが、その後の作品内で無事生還していることがわかります。
今後長く続く主人公たちと生物兵器研究との戦いのスタートとなるこの作品はただのホラーゲームにとどまらず、主人公たちの揺るぎない正義感と、悪に屈しない勇気がしっかりと描かれていた点がヒットした理由だと考えられます。

 

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