この記事は、『呪術廻戦』に登場する鹿紫雲一(かしもはじめ)は、強者との戦いを求める生粋の戦闘狂として、多くの読者に強い印象を残しました。この記事では、鹿紫雲一の生涯、その強力な能力、そして宿儺との激闘の末に迎えた最期について深く掘り下げて考察します。
本記事は、単行本最新巻のネタバレを含んでいるのでご注意ください。
目次
鹿紫雲一は死亡した?
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結論から述べると、鹿紫雲一は死亡しました。五条悟が敗北した後、すぐさま宿儺に挑み、死闘の末に負けてしまい死亡しました。
死滅回游における活躍
鹿紫雲は「死滅回游」に泳者(プレイヤー)の一人として登場し、その圧倒的な強さを見せつけました。
泳者としての登場とルール追加
死滅回游開始からわずか10日ほどで200点という高得点を獲得した鹿紫雲は、宿儺の居場所を突き止めるため、100ポイントを消費して死滅回游に9番目の総則ルールを追加しました。
このルールにより、全泳者の情報が開示され、彼は宿儺との戦いを実現するための準備を進めました。その目的から、虎杖たち呪術師陣営からもターゲットとなります。
パンダとの遭遇と激闘
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東京第2コロニーで鹿紫雲はパンダと遭遇し、即座に戦闘を仕掛けます。
彼は電気特性を持つ呪力と体術でパンダを圧倒し、パンダの奥の手であるトリケラトプス核を稲妻の一撃で瞬殺、パンダを瀕死に追い込みました。
秤金次との死闘と協力関係の構築
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パンダに止めを刺そうとした鹿紫雲の前に現れたのは、現代の呪術師の中でもトップクラスの実力者である秤金次でした。
秤の術式「坐殺博徒(ざさつばくと)」による無敵状態に対し、術式を使わずに互角以上の激闘を繰り広げます。
鹿紫雲『音量上げろ!!生前葬だ!!』
『4分11秒の間に不死身のオマエを殺してみせる!!!』
出典: 呪術廻戦 21巻 第187話
海中での攻防では、海水を電気分解して塩素ガスを発生させる奇策で秤を追い詰めるも、最終的には呪力を使い果たし、秤に敗北しました。この戦いの後、鹿紫雲は宿儺との戦闘を条件に、秤たち呪術師陣営と一時的な協力関係を結ぶことになります。
人外魔境新宿決戦での最終局面
五条悟敗北後の参戦
高専メンバーと共に五条悟と宿儺の決闘「人外魔境新宿決戦」を観戦していた鹿紫雲は、五条が宿儺に敗れ死亡した直後、待ちかねたように戦場に飛び出します。彼は念願の宿儺との一対一の対決に挑みました。
術式「幻獣琥珀」の解放
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宿儺と対峙した鹿紫雲は、迷うことなく術式「幻獣琥珀」を解放します。
脳内の電気信号の活性化による敏捷性の向上、音波、電磁波、そして必中の稲妻を駆使した猛攻は、五条戦のダメージが残る宿儺を一時的に圧倒しました。鹿紫雲の攻撃は宿儺をして「間違いなく強者」と認めさせるほどの威力でした。
宿儺の真の姿と鹿紫雲の最期
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鹿紫雲の猛攻に対し、宿儺は意図的に中断していた受肉による変身を再開し、千年前の完全な真の姿を顕現させます。口と腕が常人の倍ある異形の肉体となった宿儺は、まさに「完全無欠」の存在でした。その神々しいまでの姿に、鹿紫雲は「なんて美しいんだ!」と感動を覚えます。
鹿紫雲『あぁ なんて…!!ここまで…!!なんて…!!』
『美しいんだ!!』
出典: 呪術廻戦 27巻 第238話
本来の力を取り戻した宿儺の前に、鹿紫雲の全力は無意味な攻撃と化します。肉弾戦で圧倒され、宿儺が放った「解」を避けきれずに右腕の一部を失います。
そして最終的に、鹿紫雲は宿儺の放った網目状の大量の斬撃を受けて絶命しました。作中では明確な死亡シーンは描かれていませんが、その後に宿儺と精神世界で対話する様子が描かれており、彼の死は確定しています。
宿儺との対話と「強者」の考察
鹿紫雲の命が尽きる寸前、あるいはその直後、彼は宿儺と精神世界で最後の対話を交わしました。この対話は、鹿紫雲が抱え続けてきた「強者ゆえの孤独」というテーマに宿儺が答えるものでした。
宿儺との最後の会話
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鹿紫雲は宿儺に対し、こう問いかけます。
鹿紫雲『強さとは孤独なのか。際限なき高みからの発露を求め、彷徨い続ける事が強者に課せられた罰なのか。』
出典: 呪術廻戦 27巻 第237話
これに対し宿儺は『贅沢者め』と語ります。
宿儺『俺達は強いと言うだけで愛され、愛に応えている。』
出典: 呪術廻戦 27巻 第238話
宿儺は、鹿紫雲に挑んできた者たちの「認められたい」「自分が何者なのか確かめたい」という感情こそが「愛」であり、それに全力で応え屠ってきた鹿紫雲の行為こそが「慈愛」であると指摘しました。
しかし、宿儺はその「愛」を理解しながらも「くだらん」と吐き捨て、自分のために生きるのが自分だと断言します。
鹿紫雲一の人物像と孤独
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鹿紫雲は、戦闘狂でありながらも理性的で、他者の気持ちにも寄り添える側面を見せていました。
宿儺『他者に満たしてもらおうなどと考えたことも無い。』
出典: 呪術廻戦 27巻 第238話
宿儺のこのような生き様に対し、鹿紫雲は最後に『飽きるだろ』と返します。これは、彼自身がかつて宿儺と同じように生きてきた中で、どこかで虚しさや寂しさを感じた経験があったことを示唆していると読み取れます。
彼は、たとえそれが慈愛であったとしても、弱者を蹂躙するだけの人生には限界があり、真に肩を並べる強者を求めていた可能性が考えられます。
宿儺の答えは彼が求めていたものとは異なりましたが、それでも自身の人生に「確かな愛があり、誰かと関われていた」という事実を知ることができたため、最期には穏やかな表情を浮かべていました。
鹿紫雲一の復活の可能性
死亡確定の状況
鹿紫雲一は、宿儺との激戦の末に命を落とし、死亡が確定しています。
彼の最期は宿儺との精神世界での対話として描かれており、肉体が崩壊する描写も術式「幻獣琥珀」の代償として明言されています。そのため、現時点での復活の可能性は非常に低いと考えられます。
復活が低いとされる根拠
鹿紫雲自身が、宿儺との戦いという長年の目標を達成し、対話を通して自身の問いに対する答えを見出せたことで、未練なく死を受け入れているように見えました。
また、術式「幻獣琥珀」の使用による肉体崩壊は不可逆なものであり、今後の物語で生存している可能性は極めて低いと言えるでしょう。
鹿紫雲一の能力詳細
鹿紫雲一の最大の強みは、その呪力特性と、生涯で一度しか使えないとされる術式「幻獣琥珀」(げんじゅうこはく)にあります。
呪力特性と多彩な攻撃方法
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鹿紫雲の呪力は、電気とほぼ同質の性質を持つことが特徴です。彼はこの呪力を全身や武具に自在に流し、精密な呪力操作によって多岐にわたる攻撃を繰り出します。
その攻撃は単純な呪力による肉体強化では防ぎづらく、並の呪力量では防御を貫通されてしまいます。呪力を電荷分離し、相手にプラス電荷を纏わせた状態でマイナス電荷を放電することで、稲妻のような必中の呪力攻撃を可能とします。
また、彼は呪力を自身の武器である如意棒に溜めることもでき、相手を自身と如意棒の線上に誘導することで、帰還電撃として致命傷を与えることもできます。この電気特性により、自身も電撃に対する高い耐性を持っています。
結界術「彌虚葛籠」と領域展開の可能性
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鹿紫雲は、簡易領域の原型とされる結界術「彌虚葛籠」(いやこつづら)の技術を有しています。
これは領域を中和し、必中効果を打ち消すことが可能な対領域展開の有効な手段です。秤金次との戦いでは、秤の領域展開の発動速度が速く、彌虚葛籠の使用が間に合いませんでした。
作中で鹿紫雲が自身の領域展開を披露することはなく、その習得の有無は明言されていません。しかし、彼の術式が一度きりの使用であり、その後に肉体が崩壊する性質を持つことを踏まえると、仮に領域展開が可能であったとしても、使用には大きな制限があったと考えられます。
術式「幻獣琥珀」
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鹿紫雲の生得術式である「幻獣琥珀」は、彼の呪力(電気)を用いて肉体を作り変えるというものです。
これにより、脳内の電気信号を活性化させて敏捷性(アジリティ)を向上させたり、物質の固有振動数に最適化した音波や、照射されたものを蒸発させる電磁波を発したりするなど、人間離れした力を発揮します。
さらには、額に新たな目を生み出し、電気と同質の呪力をX線に変換して対象の肉体構造を解析する能力も持ち合わせていました。この強力な術式は、一度使用すると肉体が崩壊してしまうという代償を伴う「一発それっきり」の技であり、彼はこの術式を宿儺との最終決戦のために温存していました。
関連するその他の考察
五条家との関連性
鹿紫雲一の容姿は五条悟にどことなく似ており、色素の薄い髪や目の描写が共通しています。また、彼の呪力特性が「雷神」と称される菅原道真にルーツを持つ五条家と関連があるのではないかと思われます。
400年前は五条家と禪院家の当主が相打ちで死亡した御前試合が行われた時代であり、鹿紫雲が五条家の血縁者ではないかという推測ができます。
しかし、作中でこの関連性は明言されておらず、あくまで考察の域を出ません。
性別について
生前の鹿紫雲一は年老いた男性であったことが明かされていますが、現代に受肉した際の姿は中性的な顔立ちで、髪型も特徴的です。
そのため、読者の間では彼の性別について様々な推測がなされました。現代での見た目は、彼が受肉する際に取り込んだ現代人の肉体に依存しているため、生前の姿とは異なるものになっています。
鹿紫雲一とは?
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鹿紫雲一は、特徴的な髪型をした美青年であり、その中性的な見た目とは裏腹に、残虐非道な攻撃を躊躇しない戦闘狂として描かれます。彼は現代を生きる人間ではなく、400年前に羂索と契約し、死後呪物となることで現代に受肉した過去の術師です。
生前も強者との死闘を好み、相手と戦うことを自身の生きがいとする武人でした。彼の唯一の望みは、宿儺との戦闘であり、それ以外の欲は持ち合わせていません。
鹿紫雲のプロフィール
項目 |
内容 |
|---|---|
名前 |
鹿紫雲一 |
等級 |
不明 |
所属 |
死滅回游 泳者 受肉体 |
術式 |
幻獣琥珀 |
呪力特性 |
呪力が電気と同質 |
声優 |
木村良平 |
彼は呪力特性を活かした呪力操作と体術、そして冷静な分析能力で戦い、その実力は作中でも五条悟に匹敵する強さを持つと評されています。
鹿紫雲一を演じる声優は木村良平さん
鹿紫雲一の声を担当するのは、声優の木村良平さんです。
木村良平さんは、2009年にアニメ「東のエデン」の滝沢朗役で初主演を務め、その自然体かつ存在感のある演技で注目を集めました。2012年には第6回声優アワードで助演男優賞を受賞しています。声優活動のほかにも、音楽ユニット「Trignal」での活動や、自身のYouTubeチャンネルでゲーム愛を見せるなど、多方面でファンを魅了しています。
代表作として、「東のエデン」滝沢朗役、「ハイキュー!!」木兎光太郎役、「黒子のバスケ」黄瀬涼太役などを担当されています。
まとめ
呪術廻戦に登場した鹿紫雲一は、400年前から宿儺との戦いを求め続けた生粋の戦闘狂でした。死滅回游でその名を轟かせ、秤金次との激闘を経て、ついに悲願であった宿儺との最終決戦に挑みます。
生涯一度きりの術式「幻獣琥珀」を解放し、宿儺を追い詰めるも、真の姿を現した宿儺の圧倒的な力の前に敗れ、命を落としました。しかし、彼は宿儺との対話を通して「強者ゆえの孤独」という自身の問いに対する答えを見出し、納得のいく最期を迎えたと言えるでしょう。彼の壮絶な戦いと、深く人間的な問いは、読者に強い印象を残しました。



























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