【薬屋】猫猫の小指はなぜ切られた?指切りの意味やアニメ1期最終回を解説&考察<ネタバレ注意>【薬屋のひとりごと考察】

攻略大百科編集部
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43話「祭り」

44話「砦」考察

アニメ『薬屋のひとりごと』に登場する猫猫の小指についての考察と、今後のストーリーを紹介します。原作小説第2巻(第2期終了までのストーリー)のネタバレを含みますので、ネタバレがOKの方のみご覧ください

猫猫の小指の秘密

猫猫(マオマオ)の左手の小指は、実は少し歪んでいます。

出典: kusuriyanohitorigoto.jp

注意して見ないと気づかないのですが、小指の先が少しだけ歪んでいて変な方向に曲がっているのが見てとれる時があります。これは、小さなころにある出来事がきっかけでこうなったのです。

出典: kusuriyanohitorigoto.jp

▲TVアニメ第3話「幽霊騒動」より

羅漢に届けられたもの

出典: kusuriyanohitorigoto.jp

▲TVアニメ第23話「鳳仙花と片喰」より

3/17に放送された23話「鳳仙花(ホウセンカ)と片喰(カタバミ)」で、猫猫の父親である羅漢(ラカン)の過去が明らかになりました。その中で羅漢が長く家を離れて戻ってきた時、羅漢の家には鳳仙(フォンシェン)からの手紙がほこりをかぶって山積みになっています。

その中に1つだけ血だらけの文と小さな巾着があることに気づき手に取りますが、この巾着の中に入っていた枝のようなものが、鳳仙とその娘である猫猫(マオマオ)の「指」なのです。

出典: kusuriyanohitorigoto.jp

▲TVアニメ第23話「鳳仙花と片喰」より

一瞬、ただの小枝か土くれのように見えますが、その先には爪がついており、これを見て羅漢はこれが指だと気づきます。鳳仙は文と一緒に、自分の指だけではなくまだ小さな赤子である猫猫の小指まで送りつけてきたのです。

「ゆびきり(指切り)」の呪いの意味

原作には一言、「ゆびきり」という呪い(まじない)が流行っている、とあります。このゆびきりは、「ゆびきり、千万うそついたら針千本の~ます♪」という、あの指切りを想像する方も多いと思います。

「ゆびきり」について調べてみたところ、「ゆびきりげんまん」はもともと江戸時代の遊郭で流行ったもので、誓いの証として男女がお互いの小指を切断して贈りあっていたことが由来だそうです。

(出典: 知れば恐ろしい 日本人の風習<河出文庫>

なぜ指を送り付けてきたのか

羅漢と鳳仙は何か約束をしていたのでしょうか?特に将来を誓い合ったわけではなく、この場合は羅漢からしてみれば身に覚えのないことです。この場合は羅漢への当てつけだと考えるのが妥当でしょうか?

もしかして病気で指が落ちてしまったのではないか、という考えも頭を横切りましたが、鳳仙がまだ幼い猫猫に向けて刃物を突き立てるシーンがあるため、病気で指が取れてしまったのではなく意図的に指を切って送り付けた、と考えられます。

出典: kusuriyanohitorigoto.jp

▲TVアニメ第18話「羅漢」より

アニメでも原作でもなぜ指を送り付けたのか詳しい説明はありません。鳳仙が指を送ってきた理由は、羅漢の気を引きたいがため、強い抗議の意を伝えるため、と思われがちになります。

しかし、本当のところはどうなのでしょう。遊郭という場で流行った「誓いの証としてお互いの小指を切断する」という事は、本当に真剣に相手の事を愛しているという事の証だったのではないかと考えられます。

そこを踏まえると、鳳仙もまた妓女という立場でありながら羅漢に真剣に想いを寄せていた事の証として小指を切断して贈ってきたのではないでしょうか。そう考えると、鳳仙のけなげで一途な思いに胸がうたれますが、まだ小さな猫猫の指まで切り落とした事はどこか狂気じみていて、鳳仙の心が少し歪んでいた事が感じ取れます。

でも小指がある理由

切られたと言っても、ほんとに小指の先っちょだけの話です。小さいうちであれば、切られた部分も少し肉が膨らみ成長するそうです。猫猫の小指は赤子のときに先っちょだけを切り落とされたので、ほとんど目立たず少し歪んだ程度、でおさまったようです。

母親の本当の狙い

原作をしらずにTVアニメを見てきた方であれば、羅漢がひどい男で猫猫の母親の鳳仙に悪さをしたのではないか、と思われがちですが、実際には違いました。23話の放送で、羅漢と鳳仙はお互いに惹かれあい合意の上での関係だったとわかります。

出典: kusuriyanohitorigoto.jp

▲TVアニメ第23話「鳳仙花と片喰」より

しかし、たまたま不幸が重なり鳳仙と羅漢は結ばれた後3年もの間会う事ができず、羅漢は猫猫が産まれたことを知らないまま過ごすことになります。

人気妓女の末路

出典: kusuriyanohitorigoto.jp

▲TVアニメ第23話「鳳仙花と片喰」より

この3年の間、鳳仙はどのような生活を送っていたのでしょうか。人気妓女だった鳳仙は妊娠した事で価値が一気に下がり、身請けの話も破断となります。それどころか店の名を落とし、信用が地の底に落ちた妓女として、夜鷹のごとく客を取るしか道はなかった、とされています。

夜鷹とは下級遊女を表す言葉で、夜に獲物を狩る鷹になぞらえてそう呼ばれているようです。(夜鷹は江戸時代が発祥の言葉で、中国系文学にこの言葉が出てくる事に疑問はありますが、細かいことは目をつむって雰囲気を感じとってください)

店の信用を落とし、緑青館が鳳仙のせいで潰れかけたとなれば、鳳仙にその後の自由はなく、ひたすらに客を取り相手をせざるをえません。人気妓女だった生活は一変しどんな客であっても相手をしていくうちに、病に侵されてしまったのでしょう。原作などで説明は一切ありませんが、性病である梅毒のようなものにやられたのではないかと推測できます。

出典: kusuriyanohitorigoto.jp

▲TVアニメ第18話「羅漢」より

鼻が欠けてしまい見た目も酷くなり妓女としての価値もなくなり、鳳仙は離れで一人暮らす生活を続ける事になります。ときおり、猫猫が様子を見に訪れますが、羅漢には鳳仙の様子や存在は一切知らされないままとなります。

鳳仙の想い

鳳仙は、羅漢と結ばれる事を望んでいたのでしょう。

妓女は本人が望まなければ子供を宿すことはありません。妓女は妊娠を避けることも、後から処置することもできたとされています。鳳仙は羅漢と結ばれる事を願い、わざと身ごもりやすい時期を選んで羅漢を呼んだようです。いつもとは違い羅漢に賭けをもちかけたり、本気の勝負をしたいからとお付きの禿(カムロ)に部屋の外に出てもらいます。この時点で、既に鳳仙が意図して作った状況だと汲み取れます。偶然のように思えますが、全ては鳳仙の計算通りだったのです。

しかし、羅漢と結ばれた後に羅漢に身請けしてもらう事を願っていたはずが、羅漢と連絡がつかなくなり、最悪の末路を辿ることとなります。この結果は鳳仙が考えていたものとは異なり、鳳仙の心は少しずつ壊れていきます。鳳仙は羅漢に幾度と文を送り続けますが連絡が一切来ないため、最後の文で自分の想いを何とかして伝えようと、小指を送り付けたのだと思われます。

出典: kusuriyanohitorigoto.jp

▲TVアニメ第23話「鳳仙花と片喰」より

それでも羅漢からは連絡がなく、羅漢が家に戻ってひどく腐敗した指を見つけるまでにはかなりの時間が経っておりました。羅漢が緑青館に駆け付けたときには時すでに遅く、やり手婆ぁが一方的に追い出すのみで存在すらどうなったのか教えてもらえませんでした。このとき全てにおいて、もう遅かったのです。

24話(最終回)はどうなる?

ここからは、原作小説第2巻の終話の内容を紹介します。
3月23日(土)の深夜に放送される回がこの通りの話になるかはわかりませんが、今までのアニメの展開からほぼ同じ内容になるのではないかと思われます。

羅漢の行く末

約束通り、羅漢は緑青館で一人の妓女を身請けすることになります。誰を身請けするかという話が進みますが、この話は十分にご自分で予想を楽しんだ後で、ネタバレを見たい人だけ以下の隠しタグから見てください。

緑青館で羅漢は、やりて婆ぁから好きな妓女を一人選んでよいと言われます。きらびやかな妓女が多数集まりますが、どの妓女にも興味がない羅漢は、せめて今まで唯一理解を示してくれた梅梅(メイメイ)を選ぼうと近づきます。もちろん妻に迎えるわけではなく、このとき羅漢は生活に十分なお金を渡して自由になってもらう事を考えていました。

メイメイは実は好意を寄せていた羅漢に選ばれる事に期待を持ちますが、選ばれそうになった時に「ちゃんと選んでくださいね」と一言いい、中庭に続く窓をあけます。そして中庭の奥から、かすかに小さなわらべ歌が聞こえてくるのです。

羅漢ははっとなり、気づけば柵を飛び越え離れの棟に駆け寄っていました。建物に飛び込みそこで目にしたものは、変わり果てた姿の鳳仙でした。彼女の存在に気づいた羅漢は、追いかけてきた婆に咎められ妓女を選ぶように促されると、鳳仙を身請けしたいと願い出ます。

「誰だっていいと言ったのは、婆のほうだろう。この女だって妓女のはずだ」

三姫でさえ銀一万や二万という価値の中で、「金はいくらでも出そう、十万でも二十万でも払ってやる」と羅漢は言いはなちます。何か言いたげな婆でしたが、メイメイねぇちゃんに止められ、交渉はその後うまくまとまったようです。

長い長い時間を経て、やっと二人は一緒に暮らせるようになるのです。

猫猫にとっての羅漢

猫猫は、自分にとって羅漢がどういう人物だったのかを、改めて壬氏さまに話します。

猫猫は実は羅漢の事を恨んではおらず、でも父親とは認めずただただ自分の種馬であるとだけ認識しており、むしろ哀れな男であったという感情さえ持っていたようです。猫猫の育ての親である羅門(ルオメン)は実は羅漢の叔父であり、猫猫は羅門から羅漢がどいった人物であるか話を聞いていたのです。

自分勝手なひどい母親に謀られた一人の馬鹿な男であり、そろそろ別の妓女と一緒になり楽になってもいいのではないか、そんな思いから緑青館の妓女を一人身請けするよう、賭けに話を持ち掛けました。

ただ、もしかしたらそこで鳳仙を見つけられるかもしれない、そんな万に一つの可能性をかけて猫猫は羅漢に枯れた青い薔薇を送ったのではないかと推測できます。そこには何かを記した文がそっと忍ばせてありますが、それには気づかれないまま、結果として羅漢は鳳仙にたどり着きました。
原作では文を忍ばせた事が書かれていましたが、TVアニメでは「枯れた青い薔薇(そうび)」自体に意味を含ませたようです。(3/24追記)

壬氏と猫猫

羅漢が妓女を身請けすることが決まり、緑青館では盛大な宴が開かれます。妓女が誰かひとりのものになるとき、妓楼の他の妓女は舞を踊り祝い、これを盛大に見送ります。

時を同じくして緑青館にいない猫猫も華やかな衣装に身を包み、身請けされる妓女のことを想い、月夜の下の外壁で一人舞を舞います。が、そこで壬氏さまに見つかってしまいます。

壬氏さまと目が合った猫猫は、うっかり外壁から落ちそうになるところを壬氏さまに助けてもらいます。なぜ壬氏さまがここにあらわれたのか、猫猫はなぜ踊っていたのか、2人はそんな話を続けます。

猫猫は、メイメイねぇちゃんが実は羅漢を慕っていたことになんとなく気づいていました。見つけなければよかったのに、メイメイねぇちゃんにしておけばよかったのに、そんなことをぼんやりと考えてみますが、もう今更考えてもどうしようもない事です。
TVアニメ24話ではここの部分はほぼ表現されませんでした。(3/24追記)

だれが妓女として身請けされたのか壬氏さまにしつこく聞かれますが、猫猫はシラを切るばかり。そんな中でふと足をみると、先日の傷がぱっくりと開いており出血している事に気づきます。傷口を縫おうとする猫猫を制して、壬氏さまは猫猫を抱きかかえて歩き始めます。恥ずかしがる(?)猫猫に対して、壬氏さまはこうして抱きかかえるのは2度目だと伝えます。

そこで猫猫は足を怪我した時のことを思い出し、そしてずっと言うべきだったある一言を思い出します。

 

「壬氏さま、こういうときに申し訳ないのですが、ずっと言いそびれていたことがありました」

 

「・・・・・・どうした急にあらたまって」

 

 

 

(この続きは放送をお楽しみください)

最終回直前・声優トーク配信

最終回放送の直前 3/23に、『AnimeJapan2024』にて「最終回直前! AnimeJapanスペシャルステージ」が行われました。記事執筆現在アーカイブ配信が行われていますので、こちらもぜひ視聴してみてください。出演声優の皆さんそれぞれの作品への感じ方や想い、猫猫・壬氏さま・ガオシュン・羅漢への愛などが聴けてとても楽しい内容になっています。

出演:悠木碧、大塚剛央、小西克幸、種﨑敦美

まとめ

壬氏さまと猫猫のほほえましいやり取り、キレのある推理、羅漢と鳳仙との奥深いストーリーに毎週目が離せなくなっていましたが、それももう終わってしまうんですね。。。

最終回を目前に控えて、この最後の話をどうアニメで表現してくれるのか今から期待で胸がいっぱいです。同じ気持ちの方もたくさんいるのではないかと思います。

できる事なら、第三クール、そしてその後も「薬屋のひとりごと」がTVアニメで続いてくれる事を期待します。

出典: kusuriyanohitorigoto.jp


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また、本作品は「小説家になろう」に投稿された作品であり、ネット上で小説を読む事もできます。

こちらは編集前の状態でTVアニメと若干話が違う部分もありますが、アニメのその先まで話を読むことができます。興味があるかたはぜひこちらも確認してみてください。
※この作品には 〔残酷描写〕 が含まれています。R15指定(15歳未満は閲覧禁止)となっていますのでご注意ください。

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