本記事では、『呪術廻戦≡モジュロ』第15話『禁術解禁』のあらすじ、主要登場人物、そして作品世界に深く関わる謎や考察について詳しく解説します。
目次
第16話あらすじ
前回は憂花が魔虚羅を召喚し、魔虚羅vsダブラの戦闘が始まり、ダブラが術式での先制攻撃を仕掛けたところで終わっていました。
ダブラ vs 魔虚羅
現代では禁術となっている「十種影法術」で魔虚羅を召喚しました。やはり憂花も調伏できておらず、ダブラを調伏の儀に巻き込む形で魔虚羅を召喚し、ダブラか魔虚羅のどちらかが死亡すると儀式は終了します。
ダブラの圧倒的な力と魔虚羅の能力がぶつかり合い、一気にスケールが大きく展開しています。
真剣 vs マル
もう一方では、真剣とマルの戦いの続きも描かれました。
真剣は「ダブラを地球から出せば憂花の儀式はなかったことになる」を目的とし、マルと戦って勝つことでその意見に従わせようとしています。
天与呪縛のフィジカルギフテッドである真剣に対し、呪力の扱いに長けているマルからすると厄介な相手となっており、真剣の有利な形で戦闘が進みます。
しかし、第三の目自身が意思を持っているような描写から、マルとクロスの術式が発動し、16話は幕を閉じます。
第15話の解説・考察ポイント
禁術である十種影法術
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旧御三家である「禪院家」相伝の術式「十種影法術」。影を媒介にした式神術ですが、現在の五条家では禁術とされており、憂花には一部の式神の能力を引き出すだけしか許されていないことが判明しました。
ここで気になるのはなぜ「禁術」とされてしまったのかです。おそらく理由は簡単で、過去に「宿儺に伏黒恵が乗っ取られ、十種影法術と魔虚羅を利用されたから」です。
呪詛師に宿儺と似たようなことで「十種影法術」を利用されたら良くないので、「禁術」として術式を隠していたのでしょう。
ダブラの余裕と魔虚羅の行方
ダブラと魔虚羅の戦いが本格的に始まりましたが、ダブラは魔虚羅相手にも余裕を保っているように見え、その力の強さが際立ちます。魔虚羅の適応能力についても、ダブラは徐々に理解を始めている様子です。
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魔虚羅の顔面に両足の裏を押し付けて光を放つ攻撃や、大量の光を放って東京のビルを沈める描写は、その圧倒的な破壊力を示しています。その光の規模は東京のビルを沈め、空にオーロラのような現象まで引き起こすほどです。
魔虚羅の能力は「事象への適応」。魔虚羅の強さの所以はこの能力です。
一度食らった攻撃と防がれた攻撃に対する耐性を獲得し、相手の状態に合わせて有効な攻撃・防御方法を入手するというものです。頭上の法陣が「ガコンッ」と回ることで事象への耐性を得た上で、肉体のダメージが全回復します。
宿儺曰く、「最強の後出し虫拳」。
魔虚羅は勝てるのか?
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ダブラが魔虚羅の適応を理解し始めていることから、このまま魔虚羅が勝ちきれるかどうかはかなり怪しい展開だと考えられます。
ダブラは親友との決闘でも手抜きをするほどの力を持ち、魔虚羅の上半身を消滅させるほどの攻撃力を見せました。ダブラの能力が呪具に依存しないものであるならば、魔虚羅の適応も限界があるかもしれません。
さらに、ダブラは宿儺クラスだと明言されており、宿儺の指が15本分の宿儺に魔虚羅は敗北してしまっているため、本気を出したダブラにはおそらく勝てないだろうと思われます。
憂花を救うには?
憂花は、ダブラを調伏の儀に巻き込む形で魔虚羅を召喚し、ダブラか魔虚羅のどちらかが死亡すると儀式は終了します。しかし、憂花は魔虚羅を召喚した時点で仮死状態であり、調伏の儀が終わることで憂花の死も確定してしまいます。
この状態は渋谷事変での伏黒恵と同じ状況です。恵が重面を調伏の儀に巻き込む形で魔虚羅を召喚し、重面か魔虚羅が死亡した時点で調伏の儀は終わり、仮死状態の恵は調伏の儀が終わり次第、死亡してしまう状況でした。
しかし、渋谷事変での調伏の儀は宿儺が乱入し、重面を逃がして生かしつつ、反転術式で仮死状態の恵を回復させ、調伏の儀とは関係のない第三者である宿儺が魔虚羅を破壊することで、調伏の儀そのものを無くしました。
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つまり、今回も同じようなことが起きれば憂花はこの時点で死ぬことはなくなります。そして、ここで乱入してくるであろう第三者は、他でもない「虎杖悠仁」しかいないでしょう。
虎杖が調伏の儀に乱入し、ダブラを説得、何とかして仮死状態の憂花を助け、魔虚羅を破壊することができれば問題なさそうです。
以下の記事にも虎杖がこの戦闘に介入する可能性を考察しているので、ぜひ気になる方はご覧ください。
マルの第三の目の謎とカリヤンの影
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今回の戦いにおいて、マルは真剣たちとの戦いに迷いを持っている部分があるように見えました。それを遮るように、シムリア人の第三の目が意識を逸らした描写が気になるところです。
まるで第三の目にマルとは別の人格があるようにも見えるこの描写は、マルの戦士としての一面が、この第三の目由来である可能性を示唆していると考えられます。
さらに、シムリア人の第三の目に関しては、カリヤンとのつながりが深いことが以前から示唆されています。この謎の声が呪霊、すなわちカリヤンの声である可能性も考えられます。この第三の目の真の意思が何であるのか、物語の根幹に関わる重要な伏線であると思われます。
まとめ
『呪術廻戦≡モジュロ』16話は、憂花の捨て身の作戦によって始まったダブラと魔虚羅の激戦、そして真剣とマルによるもう一つの思惑が交錯する決闘が描かれました。
ダブラの圧倒的な戦闘力、マルの第三の目の謎、そしてシムリア星人や呪術師たちの複雑な思惑が絡み合い、物語はさらに深みを増しています。
今後の展開では、憂花の命の行方、マルの第三の目の正体、そして「黒縄」を巡る状況がどのように変化するのか、目が離せません。それぞれのキャラクターが抱える背景と目的が、どのように物語を動かしていくのか、期待が高まります。























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