この記事では、『呪術廻戦』の禪院真希についてネタバレ解説・考察しています。作品内の伏線やキャラクターのモチーフや含まれているとされる要素などについてもまとめています。
この記事は『呪術廻戦』最終巻と、『呪術廻戦≡モジュロ』1巻までのネタバレを含みますのでご注意ください。
1度目の覚醒(葦を啣む)
禪院真希が覚醒した経緯について解説します。この覚醒は主にコミックス17巻(第149話)に描かれています。
禪院家の忌庫
死滅回遊の参加前、禪院家の当主が伏黒恵に代わったため、呪具の所有権が恵に移りました。真希は、呪具の回収するために禪院家を訪れます。
伏黒の許可を受けた真希は呪具の忌庫へ向かいます。しかし、忌庫には呪具はなく、その代わりに禪院扇(真希と真依の父)と真依がいました。真依は血を流しながら倒れていました。
禪院扇との交戦

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禪院扇の案により、総監部の信頼を強固するために禪院家では五条悟解放を企てた謀反者として、伏黒恵、真希、真依を誅殺することに決まりました。
真希は、組屋輮造の傑作である呪具「竜骨」で禪院扇と交戦します。禪院扇の刀を折り、勝てると思われましたが、折れたはずの刀身が元に戻っており、真希は敗北しました。
禪院扇は、真希と真依を呪霊が無数にいる訓練と懲罰に使われる部屋に連れていきます。
禪院真依の死と双子の呪術師
出典: jujutsukaisen.jp
真依は、真希が心臓の音を聞き、生きていることを確認して口付けしました。
真依『いつか……こうなるんじゃないかって思ってた。』
『最悪。』
出典: 呪術廻戦 17巻 第149話
出典: jujutsukaisen.jp
真依は最後、海辺で真希と話します。自身の構築術式では大きな物や複雑な物は作れず、禪院扇に受けた傷もあり、これを作ると真依は死ぬと伝え、海に向かい歩き出します。
呪術師にとって、双子は凶兆です。一卵性双生児は呪術では同一人物としてみなされるため、「何かを得るために何かを差し出す」という利害による縛りが双子では成立しません。
真依『アンタは私で、私はアンタなの』
出典: 呪術廻戦 17巻 第149話
と真希に伝えます。
つまり、真希が天与呪縛だったとしても、双子の真依が術式を持っているから意味がなく、真希が強くなりたいと願っていても、真依が強くなりたいと思っていないからこそ、真希も真依も願いが叶わないことをわかっていました。
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真依『……一つだけ 約束して。』
『全部 壊して。』
『全部だからね。』
『お姉ちゃん。』
出典: 呪術廻戦 17巻 第149話
真依は呪力もなにもかも持っていく代わりに葦を渡し、笑顔で真希に伝えます。
真希が目覚めると真依は真希を抱えるようにし、亡くなっており、手元には真依が作った刀がありました。
禪院真希の覚醒
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禪院真希は真依が亡くなったことで、完全な天与呪縛「フィジカルギフテッド」として覚醒しました。これにより、彼女は呪力を一切持たない、呪力から脱却した存在となり、伏黒甚爾と全く同じ常人離れした身体能力と鋼の肉体を獲得しました。
双子である真依が呪力を持っていたため、これまでの真希の天与呪縛は不完全な状態でしたが、真依が自身の呪力と命を引き換えに真希の呪力を完全に引き取ったことで、甚爾に匹敵する「鬼人」へと変貌を遂げたのです。
真希『真依、始めるよ。』
出典: 呪術廻戦 17巻 第149話
禪院家の崩壊

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禪院扇は、訓練と懲罰に使われていた部屋から呪霊の消滅反応と「体が覚えている、忘れようとしていた恐怖」を感じます。真希に甚爾の影と重なり全力で倒そうとしますが、禪院扇は一撃で倒されました。
真希『ごめん。ごめんな真依。』
出典: 呪術廻戦 17巻 第150話
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禪院扇が倒され、「躯倶留隊(くくるたい)」が真希を処理しようと動きます。しかし、真希は何十人もいる躯俱留隊を圧倒し倒していきます。そこに「柄」が応戦しますが、物ともせずに倒しました。最後に「柄」の筆頭である禪院直哉との交戦になりますが、真希は直哉に勝利し、実の母親も殺害しました。
そして、禪院家に不在だった「柄」6名、「灯(あかし)」9名、「躯俱留隊」21名も非業の死を遂げ、禪院家は崩壊しました。
真希と真希の母親について
この事件の際、2つの印象的な会話とセリフがあります。
真希『あの時なんで、「戻れ」って言ったの?』
真希の母『……??何の話?』
出典: 呪術廻戦 17巻 第152話
この会話ですが、真希が禪院家の忌庫に行く際に母親に「戻りなさい」と言われたことを指しています。
この母親の「戻れ」には、どんな想いがあったのかを真希は母親に直接聞きたかったのです。禪院家の落ちこぼれなんだから戻れと言っているのか、真希の母親として行ったら扇に殺されるかもしれないから戻れと言ったのか…。真希は後者だと信じたくて聞いたのです。
しかし、母親はその言葉すら覚えておらず、禪院家に最後まで絶望し、母親を斬ったのでした。
真希の母『産んで…良かった…。』
出典: 呪術廻戦 17巻 第152話
真希の母親は直哉にとどめを刺す直前、真希と真依を想いながらこのようなセリフと呟きました。
これは、男尊女卑の禪院家で娘たちが虐げられてきた苦しみからの解放、そして娘たちを産み育てた自分自身の人生への肯定が込められた言葉だと思われます。
禪院家の構成について
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禪院家には以下の3つの部隊が存在しました。
「炳(ヘイ)」
高専資格条件で準1級呪術師以上の実力を持つ者たちで構成される精鋭部隊です。少なくとも12名以上の術師が所属していました。直毘人、直哉(筆頭)、扇、甚壱、長寿郎、蘭太らがこれに属します。
「灯(あかし)」
術式を所持しているものの、「炳」の資格条件を満たしていない術師の部隊です。少なくとも9名以上の術師が所属しており、禪院真依も条件を満たしていました。「躯倶留隊(くくるたい)」
術式を持たない禪院家の男子が所属を義務付けられる、「炳」の下部組織です。少なくとも30名以上が所属し、武芸に励み有事の際には「炳」の露払いを務めます。禪院真希もかつてここに所属していました。隊長は禪院信朗です。
2度目の覚醒(桜島結界)
禪院真希は、すでに覚醒していますが、覚醒後の力をすべては使いこなせていない状態でした。覚醒後の力を使いこなせるようになったきっかけについて解説します。
この2回目の覚醒は主にコミックス22巻(第195話〜第198話)に描かれています。
呪霊と化した禪院直哉
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桜島結界にて加茂憲紀と合流した際、芋虫のような形状の呪霊と遭遇します。芋虫のような形状の呪霊は禪院直哉でした。
直哉は真希ではなく、真希の母親にとどめを刺され死亡しました。呪術師は死後呪いに転ずることを防ぐために呪力で殺す必要があります。しかし、真希の母親は呪力がないただの包丁で刺して殺してしまったため、直哉は死後呪いに転じて呪霊と化しました。
禪院直哉との再戦

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加茂憲紀と真希が二人がかりで戦うも倒すことができず、さらに呪胎から変態してしまいました。成体になり、速度がさらに上がってしまい、真希らは苦戦します。
大道鋼と三代六十四との出会い

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呪霊になった禪院直哉との戦闘中、大道鋼と三代六十四と出会いました。真希が持っていた刀は、大道鋼のもとに渡りました。
大道鋼が刀を持つと、真希ら4人を気圧するほどの圧倒的な殺傷能力が表面化されました。大道鋼は禪院直哉が見えていないが、それ以外が全て見えているといい禪院直哉を切ります。その姿に真希は甚爾を思い浮かべ、自分と何が違うのかと考えます。
三代六十四との相撲で覚醒

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大道鋼に見入っていた真希は、三代六十四の簡易領域に入っていることに気づきませんでした。
真希は、三代六十四と相撲勝負をすることになりますが、大道鋼の言っていることがわからず、集中できていませんでした。それを感じ取った三代六十四は相撲を取って教えます。真希は相撲を取っているうちに何が見えていないのかを理解し、明らかに別物に覚醒しました。
覚醒後の真希

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覚醒後の真希は、禪院直哉のスピードでもとらえてることができないほど力を見せます。
真希は真依のおかげで眼鏡がなくても呪いが見えるようになっており、満足していました。しかし、覚醒した真希は自分たちを取り巻く空気にも温度や密度の違いで面が存在することに気がつきました。
いままで見えなかったものを見ることができ、禪院甚爾と同じ領域に到達できました。禪院直哉は領域展開で対抗しましたが、覚醒後の真希には敵わず、最後は元々持っていた刀でととめを刺しました。
真希が持っていた刀

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真希が持っていた刀は真依が残した刀でした。真依が残した刀は、呪具「釈魂刀」のレプリカでした。あらゆるモノの硬度を無視し、魂を切り裂くことができる刀です。しかし、その効果を十二分に発揮するには無生物の魂を観測する目が必要となります。
大道鋼が刀に向かい
大道鋼『コラ、刀が剣士を選ぶか?なんだ今のは。よもや儂に恥をかかせるつもりではあるまいな?』
『うむ、最初からそうせんか!!』
出典: 呪術廻戦 22巻 第195話
と話しているシーンがあります。さらに禪院直哉の領域内での戦いの際、大道鋼の持っていた刀が真希の手元に戻り、禪院直哉にとどめを刺すシーンでは真依と真希が手を握りあっています。そして、
真依『分かったでしょ。私のこと。汗くさいオッサンに握られてまで、お手本を見せてあげたんだから。』
出典: 呪術廻戦 22巻 第198話
と真希に話します。以上のことから、真依が残した呪具「釈魂刀」のレプリカには、真依に魂が宿っていると考えられます。さらに真希が覚醒したことで真依の魂を感じることができるようになったと考察できます。
やけどの原因
やけどの原因について解説します。この出来事は主に原作12巻〜13巻(第98話〜第115話)に描かれています。
渋谷事変

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渋谷事変では、七海、真希、直毘人と行動していました。22時の井の頭線渋谷駅アベニューロにて陀艮(だごん)と遭遇し、交戦に発展します。
真希は陀艮に『一番弱い』と言われます。伏黒恵が合流し、特級呪具「游雲(ゆううん)」を使い、反撃します。そこに伏黒甚爾が現れ、陀艮を倒します。しかし、その後すぐに現れた漏瑚に焼かれ、七海、真希、直毘人は敗北してしまいます。
漏瑚との交戦後

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七海はやけどを負ってもなお、呪霊を祓い続けますが、真人に倒されて死亡します。直毘人は漏瑚の攻撃で瀕死になり、禪院家に運ばれた後に死亡します。
真希は漏瑚の攻撃で一時瀕死の状態でした。天与呪縛「フィジカルギフテッド」のおかげで呪いの耐性ではなく、生来の肉体の強度で生き残り、死滅回遊に参戦します。
やけどについて

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漏瑚との戦いで重傷を受けた真希を治療したのは家入硝子です。硝子の説明では、反転術式でやけどは治せたが、漏瑚の攻撃で受けたやけどの跡は反転術式で治すことができず、跡が残ってしまいました。
真希の安否
真希は覚醒後、宿儺との戦いに参加します。真希の安否について解説します。
宿儺との戦い

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真希は宿儺との最終決戦に参加しました。真希は他の術師よりも宿儺の術がよく見えており、真依が残した呪具「釈魂刀」のレプリカを用いて互角に渡り合いました。しかし、真希は宿儺の黒閃を受けて敗北しました。
宿儺からの評価

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乙骨憂太や日車寛見などがいる中、宿儺の食指を最も動かしたのは禪院真希であると宿儺に評されています。天与呪縛で呪術を捨て去り、強化された鋼のような肉体を持つ真希が呪術を使う宿儺に勝つことは真希の存在が術師を否定することになります。
呪術と肉体のどちらが力として磨き上げる価値があるのかが決まるという使命がある戦いははじめてだと宿儺を高揚されました。
禪院真希は死亡したのか
最終30巻第271話にて、生存していることが判明しています。
宿儺に黒閃を受けるなど瀕死の重傷を負いましたが、その超人的な肉体強度により生還を果たしました。決戦後、彼女は大道鋼と三代六十四のもとを訪れ、大道鋼に呪具の刀をプレゼントするなど、その後の様子も描かれています。
さらに、スピンオフ作品『呪術廻戦≡(モジュロ)』では、乙骨憂太と結婚し、孫がいたことが明かされており、2079年に77歳で永眠したとされています。
禪院真希とは?
出典: jujutsukaisen.jp
禪院真希は、東京都立呪術高等専門学校の2年生である4級呪術師です。不器用でサバサバした性格なものの、しっかり友人や後輩たちを想っています。
呪術界の御三家である「禪院家」に生まれるも、呪力を持たず呪いや呪霊が見えませんが、その分高い身体能力を持つ「天与呪縛」の「フィジカルギフテッド」だったために、禪院家で虐げられてきた過去があります。
天与呪縛とは、生まれながら強大な力を得る代わりに別の何かを強制的に犠牲にする”縛り”が課せられた者たちや、そのような者たちの”縛り”に対しての名称です。
真希は上述した通り、呪力がない代わりに身体能力が高くなっていたということです。
稀にこのような体質の者が生まれ、生まれながらの”縛り”なために本人の意志ともは関係はなく、基本的には後天的に”縛り”を解除することもできません。
禪院真希のプロフィール
項目 |
内容 |
|---|---|
年齢 |
16歳(2018年時点) |
誕生日 |
1月20日 |
身長 |
約170cm |
所属 |
東京都立呪術高等専門学校2年 |
等級 |
4級呪術師(実力は1級以上) |
術式 |
なし(天与呪縛・フィジカルギフテッド) |
領域展開 |
なし |
生死状況 |
生存 |
趣味・特技 |
空き缶潰し |
好きな食べ物 |
ジャンクフード |
苦手な食べ物 |
精進料理 |
ストレス |
禪院家絡みの手続き |
声優 |
小松未可子 |
まとめ
以上、禪院真希の死亡や覚醒、やけどの原因に関する考察や既出情報についてまとめました。
覚醒前は、特級呪霊である陀艮に一番弱いと言われるほどの力しかありませんでした。
一回目の覚醒では、真依から呪具「釈魂刀」のレプリカと呪力から脱却した完全な肉体を受けます。2回目の覚醒では、大道鋼と三代六十四との出会いがさらに真希を成長させ、伏黒甚爾に匹敵するほどとなりました。
その実力は、宿儺との最終決戦で宿儺の食指を最も動かすほどです。宿儺には敗北したものの呪力を持たないというハンデを克服し、肉体面でも精神面でも大きく成長を遂げたキャラクターです。

























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