この記事では、呪術廻戦の冥冥についてネタバレ解説・考察しています。作品内の伏線やキャラクターのモチーフや含まれているとされる要素などについてもまとめています。
この記事には、呪術廻戦の単行本26巻や最新のジャンプ本誌までのネタバレが含まるのでご注意してください。
出典: jujutsukaisen.jp
目次
冥冥は死亡したのか?
「冥冥」は人外魔境新宿決戦を乗り越え、最終回まで生き残っていることが判明しました。
1級呪術師でもある「冥冥」ですが、死亡するかもしれないと推測された要因について考察していきます。
渋谷事変
渋谷事変で冥冥と弟の憂憂は、特級呪霊・疱瘡婆と戦闘になり、勝利しました。しかし、その勝利の直後から冥冥と憂憂の描写が途絶え、音信不通の状態になります。死滅回遊でも冥冥は登場しなかったこともあり、渋谷の戦いはあまりに苛烈で、多くの主要キャラクターが命を落としたため、読者の間では冥冥と憂憂もまた、その凄惨な抗争の犠牲になったのではないかという憶測が広まりました。
特に宿儺の一時的な復活したことで、宿儺は「伏魔御厨子」など無差別な広範囲攻撃を仕掛けました。この攻撃に冥冥らも巻き込まれた可能性がありました。
虎杖たちを1級呪術師に推薦
冥冥は虎杖、伏黒、釘崎の3名を1級術師に推薦していました。冥冥は、自身の死を予測し、虎杖らを1級術師に推薦したという憶測が広まりました。冥冥の合理性と、高専生でありながら異例の速さの異例の推薦という事実から生まれた推測で、「冥冥死亡説」の根拠の一つとされました。
冥冥の動向
渋谷事変後、憂憂とともにマレーシアへ逃亡
「渋谷事変」終結後の15巻第133話において、弟の「憂憂」とももにマレーシアへ逃亡していたことが明らかになったことから、冥冥の生存していることが判明しました。
夏油との遭遇後、マレーシアへ行くまでの経緯が不明
この15巻第133話での会話で、冥冥が渋谷事変で「“殺されそうになった”」と明言しているものの、憂憂の術式を使ってそのままマレーシアへ逃亡しているようです。
しかし、判明していることは殺されそうになって憂憂の術式でマレーシアへ行ったということしかわからず、誰にどうやって殺されそうになったのかは未だに不明となっています。
おそらくその時に対峙していた、偽夏油に殺されそうになったのだと思われますが…
憂憂の術式
憂憂の術式は、単なる移動ではなく、ワープのような生得術式である可能性が高いと考察されています。これは新宿決戦で憂憂が広範囲の負傷者を迅速に回収し、移動させたことから推測されます。この能力により、冥冥は自身の安全を確保し、効率的な逃亡が可能になったと考えられます。
憂憂の簡易領域は、単なる防御術式以上の効果を持つと考察されています。これは、冥冥を守るために「命懸け」という縛りを自らに課し、それにより呪力を底上げしているためです。この覚悟が、強固な簡易領域として機能し、冥冥の安全な退避を可能にしたと考えられます。
新宿で宿儺戦に参加
渋谷事変後の死滅回游では出番がなく、そのまま新宿で今現在も戦っている宿儺との戦いに高専側として参加しています。244話において虎杖と日車の登場時、宿儺の気を逸らすために「バードストライク」で虎杖と日車の援護をしていました。
さらに260話では、冥冥が操る烏を利用し、東堂の術式による位置替えで錯乱するなどサポートに徹していました。
元々第222話において「黒鳥操術」を使って全世界に、五条悟と宿儺の戦いを中継してお金を稼いでいる描写があります。
拝金主義
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冥冥は常にお金のために何をするのかを決める、「拝金主義」を掲げています。
渋谷事変で戦っていた時も、1年前の百鬼夜行でも、新宿で虎杖と日車の援護をしたのも、高専からお金をもらっていたために戦っていたのです。
ということは今現在、逆説的に新宿で戦っている時に命の危機に陥った場合、もしくは高専側が負けそうになった場合、渋谷事変の時にマレーシアに逃亡したように、再び逃亡する可能性があるので死亡はしないと推測できます。
冥冥が裏切る可能性
「冥冥」が高専側を裏切ったという描写は存在していません。
しかし、「拝金主義」ということもあり裏切る可能性がまだあるのがこの「冥冥」というキャラクターです。
渋谷事変でマレーシアへ逃亡したこと
渋谷事変で「殺されそうになった」からマレーシアに逃亡したこと、高専側の味方なのに逃亡したのはすでに裏切っているからではないかと想像ができます。
しかし、これは違うと筆者は考えています。理由として、高専側との契約の中に偽夏油との戦闘は含まれていない、さらに命の危機だったからこそ逃げたと考えるのが妥当です。
今現在の宿儺戦でも高専側との契約が続いている限り、裏切る可能性は低いと推測しています。
疱瘡婆との戦い
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第102話で冥冥と戦った「疱瘡婆」ですが、この戦いの中で実の弟である「憂憂」を犠牲にしようとしている描写があります。これは裏切るかもしれない行動の一つだと考えることもできますが、これも裏切りとは違います。
これは、いわゆる「おとり作戦」です。疱瘡婆の領域において、呪力が高いモノを優先的に狙う効果、それと必中効果である棺桶に閉じ込められるのは一つまでと決まっていることを見破ったために、憂憂をおとりにすることで冥冥が動きやすくなるという作戦だったのです。
「”私のために死んでくれるかい?”」というセリフは、弟に対して冷たいセリフでもありますがそうではなく、姉弟の中での信頼関係がわかるセリフとなっています。
神風 “バードストライク”
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さらにこの「”私のために死んでくれるかい?”」というセリフは、冥冥の術式である「黒鳥操術」での技、「バードストライク」にもかかっています。
操っているカラスに自死を強制させるという”縛り”をかけることにより、本来微弱なカラスの呪力制限を消し去ることで、ただのカラスの突進がとんでもない威力へと底上げされるのです。
つまり、この「”私のために死んでくれるかい?”」は憂憂におとりになってくれという作戦でもあり、自分の技であるカラスに死んでくれと言っているのです。
電話の相手は誰?
冥冥は渋谷事変でマレーシアに逃亡し、クアラルンプールにあるホテルで誰かと電話している描写があります。
これは未だに誰と電話しているのかが不明となっており、電話の相手が呪詛師で裏切っているのではないかと推測することもできます。
電話の相手が高専側の誰かなのか、呪詛師なのか、はたまた全然違う誰かなのか、全然わかっていませんが電話の相手だと考えられる候補を挙げていこうと思います。
前提条件
前提条件として、冥冥がいるマレーシアが夜の時に電話の相手がいる場所が朝だと言っています。
時差によってマレーシアが夜の時、朝になっている国はアメリカだと思われるので、電話の相手はアメリカにいると推測できます。
さらに会話の内容から、「呪術」や「術式」、そして「夏油」について知識を持っている人物であると推測できます。
九十九由基
特級呪術師の一人である「九十九由基」は候補の一人です。
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渋谷事変の最後に九十九由基が助けに来てくれますが、海外で活動している九十九由基に電話をして助けを呼んだ、もしくはただの仕事相手として電話したのかもしれません。
なお、助けを呼んで渋谷に来たというのが本当なら、ものすごい速さでアメリカから日本に来ているので、少なくとも助けを呼んだのは事実ではないと思われます。
孔時雨
韓国人の元刑事である「孔時雨(こんしう)」も候補の一人です。
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「壊玉・玉折」で伏黒甚爾のビジネスパートナーだった人物ですが、伏黒甚爾が死亡後、呪詛師へと堕ちてしまった夏油傑にも手を貸しており、盤星教を土台に新しく宗教団体を作ることに協力しています。
そんな孔時雨はわかりやすくストーリー上でも、伏黒甚爾や夏油傑のビジネスパートナーとして登場しているため予想としては妥当ですが、もし孔時雨だと冥冥が裏切っている可能性があります。
ここからは完全に推測となってしまいますが、孔時雨が冥冥と電話している時点でも夏油傑(羂索)と関係があるのなら、冥冥が高専側を裏切っている、もしくは冥冥を通して情報を盗まれているかもしれません。
登場していない新キャラ
これはもう推測でしかない話になってしまいますが、まだ登場していない新キャラという可能性です。
フリーの呪術師として活動している冥冥には、孔時雨のようなビジネスパートナーが他にもいる可能性はあります。今後登場するかもしれないキャラとして、展開に期待しましょう。
極限状態での金銭への執着
冥冥は、五条と宿儺の戦いを自身の術式能力(バードストライクの視界共有)を使って戦いの様子を配信していました。冥冥が五条と宿儺の決戦という呪術界の運命が決定する重要な局面で、ライブ配信し金儲けを企んだことにより、裏切り説が浮上しました。
さらに呪術界の機密情報である宿儺との戦闘詳細を外部へ配信したことは、情報漏洩のリスクがある行為でした。この、呪術界全体の利益よりも自身の利益を優先する姿勢が、彼女の裏切りを疑う根拠となりました。
新宿決戦で冥冥が前線に出ず、憂憂が負傷者回収に徹したことは、彼女が裏切る可能性が低いです。最愛の弟を危険に晒しながら裏切る選択はしないでしょう。
虎杖たちを1級呪術師に推薦した理由
8巻第63話において、虎杖悠仁、釘崎野薔薇、伏黒恵、パンダ、禪院真希の5人を、冥冥と東堂葵の2人が推薦しました。
まだ呪術師になったばかりの虎杖を推薦した理由は一体何なのか、それは五条悟から1,000万円の振込があったからでした。お金を積まれたから虎杖たちを推薦しただけ、という非常にわかりやすい理由だったのです。
なので、これは内通者のような行為ではなく、さらにはお金を積まれたら依頼を受けるということもわかったのです。
冥冥ってどんなキャラ?
呪術廻戦に登場するフリーの1級呪術師です。「冥冥」という名は偽名であり、任務に同行させることもある弟の「憂憂」も偽名となっています。
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五条悟の先輩術師で、五条悟、夏油傑、家入硝子、庵歌姫とは学生時代からの知り合いでもあります。
冥冥の基本情報
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年齢 |
不明 |
---|---|
生年月日 |
不明 |
所属 |
フリー |
等級 |
1級 |
好きな食べ物 |
肉骨茶 (バクテー) |
嫌いな食べ物 |
無し |
ストレス |
税金 |
生得術式 |
黒鳥操術 |
担当声優 |
三石琴乃 |
まとめ・総括
冥冥はフリーの呪術師ということもあり、完全な高専側ではなかったために裏切るのではないかと疑惑の目をもたれてしまったキャラクターでした。
さらに渋谷事変後、長い間出番がなかったため、死亡してしまったのではないかと思った人が多いキャラクターでもありました。
「人外魔境新宿決戦」でも高専側を「黒鳥操術」でサポートし、第260話でもサポートに徹しています。さらに、宿儺が勝ってしまった場合、呪霊の時代が訪れてしまうことになります。そうなると、お金の価値はなくなってしまうと思われるので、この観点からも高専側に手を貸していそうです。
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